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小説
拗らせ執着冷徹公爵とチャラ男に転生した数字大好き経理部長
浪費家伯爵家次男のカラム(受け)はパーティーの最中、突然強烈な頭痛がして倒れたと思ったら、節約が趣味で貯金大好きだったという今と正反対の前世を思い出していました。
浪費が何より嫌いなカラムは今の伯爵家の状況に驚き、質素倹約に勤しみ、幾つもの事業を立ち上げ、財政状況を回復に向かわせます。
先が見えひと段落したところで、大蔵省から財務官にならないかと誘いがきます。
経理部長だったカラムは喜んで誘いに乗るのですが、配属された場所はイーストエンドと呼ばれるスラム街の開発事業をする部署でした。
学園での知り合いや仲の良い親戚などもいる居心地の良さそうな部署でしたが、責任者は何かとカラムを敵視する若き公爵アルテミス・ランドルフ(攻め)でした。
何かと嫌味を言ってきたり睨まれたりしますが基本執務室は別なので結構楽しく働けています。そんなある日アルテミスと視察に出かけることになり、意外な一面を見るのです。
カラムとアルテミスの両視点で描かれているこの作品。
実はアルテミスはカラムのことが大好きでたまらないのです。それを知っているのは同じ職場で親友のシーマスだけ。
シーマスにはカラムの話を散々聞かせて自分の重すぎる気持ちを発散させています。
いろんな気持ちが睨むという行動に出てしまうのです。
だから、アルテミスの行動がいちいちカラムにとって嫌味や嫌がらせだと思われていたのが笑えます。
アルテミスの思いを知らないカラムからすると機嫌が悪くなるタイミングが謎すぎるのです。読んでるこちらからすると何らおかしくないのだが。
若干二十歳で爵位継いでるから両親早く死んでるのかと思ったら、領地にいるし一体なぜと思ったら、なかなか胸糞悪い話でした。
この国の高位貴族は屑ばかりで、犠牲になる子供たちがかわいそうでなりません。
国王や大臣とか全く出てこないのですが、どうなっているのだろうか。
お陰で、両想いとなってめでたしめでたしとはなりません。国家転覆の危機に数人の若手貴族だけが動いてるとしたらこの国の未来は暗い。
結局、アルテミスの本懐は遂げられたけれど、騒動はまだ続く感じで終わったので、続きがあるのでしょうか。
残念なのが、誤植が多いこと。
酷いのは「公爵がアルに向ける視線」って同一人物になってるとか、同僚のジェイが何度もジェイドになっていたり、どちらが正しいかわからないくらい間違っていて、何度も前に戻っんで確認しました。
心細い時に声をかけられて好きになってから長ーい片思いがついに実ったゲキ重執着男がアルテミスが幸せになれそうなお話でした。
ちょっと間違えたら監禁コースになりそうなヤンデレ公爵をカラムはこれからうまく転がせるのかちょっと楽しみですね。
今回は大蔵卿の公爵と伯爵家の次男のお話です。
前世を思い出した受様が伯爵家の財政を立て直し
攻様達と共に隣国の策略を阻むまで。
受様は侯爵家の次男ですが
国政にも領民にも興味がなく、
流行のファッションや美食や刺激的な恋愛にしか
関心がありません。
しかしとある夜会にて
王立学院時代の元同級生で大蔵卿に就任した
氷の公爵である攻様と嫌味な会話を繰り広げた直後
激しい頭痛に襲われて昏倒し、
経理部長だった日本人の前世を思い出します。
前世の受様は超貧乏で最小年で部長職として
十分な月収を得ても無駄使いを嫌い
特売日にスーパーへ向かう途中で事故死していました。
目覚めた受様は今世の軽薄なバカさに呆れ
まずは伯爵家の面々に破産一直線な現実を直視しさせ
伯爵家の無駄な贅沢品を売却し、王都の伯爵邸を賃貸に出し
領地の作物栽培改良費用を賄い、
別邸を加工品工場に改装して領民の暮らしを整え
財形立て直しを成功させます。
そんな受様の改革が目をとまって
大蔵省勤務の財務官から就業勧誘を受けるのです。
受様は見習期間も報酬が貰えて
宿舎も用意するという待遇の良さに惹かれますが
大蔵省トップの攻様が自分を嫌っている事が
気にかかります。
でも攻様と下っ端が会う事はないかと誘いを受けたら
用意された席は攻様が反対を押し切って新設した
スラム街の財務改革部だったのです。
果たして受様の今後は如何なることになるのか!?
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作を
加筆修正しての書籍化で
日本人の前世を活かして財政改革をする受様と
新設した部署に受様を引き抜く攻様の
異世界転生ファンタジーです♪
受視点が主流なのですが
対となるように攻視点が入るため
読者には早々に受様が攻様に嫌われていない事がわかり
好きなのに素直になれない攻様の言動がおかしくて
恋愛面でも早い時点でワクワクです (^-^)/
攻様の事情が見えてくることで
なぜ攻様がスラム街の改革に力を入れるのかが判り
ソレに絡まるように不穏な動きをする盗賊団と
反国王派の動きが見えてきて楽しくなってきます。
財務改革部メンバーも受様の幼馴染で学院の元級友や
攻様の片腕の侯爵家子息や王立学院の元生徒会長など
個性派揃いだし
攻様と因縁があるらしい窃盗団の頭や
隣国を協和国政へと導いた元公爵の嫡男等
暗躍する者達を追いかける受様達にハラハラMAX!!
攻様が隣国の魔の手を退け受様との恋を実らせるまで
とっても楽しく読ませて頂きました。
攻様に惚れられていると知った受様が
攻様のオネダリに即落ちしているチョロさとか
けっこうMYツボでした♡
タイトルが4行!しかも分厚い!
タイトルだけでとってもそそられました。
はじめましての作家さんです。
読みやすいし王道をトントン拍子にサクサク進んでいきます。
アルの本音も早いうちに明らかになり、カラムからすればアルの反応から嫌われてるに違いない!な面白さもあり。
これだから有能不器用年下は可愛いんだよね!!
中盤で二人の仲も落ち着きこれから何が起こるのか?と思ってたら…。
なんとも壮大なスケールと国のあり方を問うような事件でしたね。
全体的になんというか読者に優しい書き方というのでしょうか?ネタバレや展開は早く、じれったさは少なく。
元敏腕経理部長だからこその財政立て直しは良かったですが、さらっと早くて。
スカウトされたお仕事は経理部長とあんまり関係なさそうだし。
年下一途執着攻めと鈍い年上受けなお話でした。なんとかアルが嫉妬や独占欲で暴走しないように、首根っこを押さえといてほしいですね。監禁されちゃう!
経理部長だった過去の記憶を取り戻した伯爵令息カラム(受け)が、まさにタイトル通り冷静沈着な年下の公爵アルテミス(攻め)に溺愛されるラブコメお仕事ファンタジー。
前半はふたりの想いが通うまで、後半は恋人になってからの事件編、といった形で、大きくふたつの流れで楽しめます。
全編通して、とにかくアルがかわいいお話でした!
カラムより年下のアルは、昔のチャラ男だったカラムに優しくしてもらったことをきっかけに彼に恋に落ち、長年片想いを拗らせてきた、まさに年下執着溺愛攻めといったタイプの青年です。
クールな外見に反して、この人がとにかく感情豊かでして、カラムと一緒にご飯を食べて泣き、両想いになって泣き、カラムが娼館で遊んできたと誤解して嫉妬しながら泣きます。かわいいですね。溺愛攻めでありながらこんなにかわいくていいのか…!?と思いつつ、カラムがアルを可愛いと評するのも分かるなあと頷きながら読みました。
少し引っかかったところとしては、貴族社会が舞台ではありますが、公爵に手作り料理を振る舞う伯爵家の息子、皿洗いをする公爵、前世でガーデンプランターでお茶を育てた経験から領内のお茶っ葉事業に成功…といった具合で、深く考えるとシュールに感じられてしまう要素が多いところでしょうか。
細かなところでは、漢数字とアラビア数字が入り混じっていたり、4者4様というなかなかお目にかからない表記の造語が出てきたりするのも気になりました。
ただ、気にしだすとキリがないので、これはこういう世界なのだと割り切って、読み始めたらぐっとふたりの恋愛模様にフォーカスし、あまあまな溺愛と勢いのよいお仕事ラブコメを前のめりで楽しむのがおすすめです!
年下執着攻めがお好きな方、あまあまいちゃいちゃなファンタジーの話が読みたい方、攻めをかわいいと愛でるお兄さんな受けが好きな方、絶対好きだと思います! おすすめです。
経理部長の転生とはこれまた新しいですね^ ^
無駄と贅沢が嫌いな経理畑の人間が別人格に転生し、その経理力で領地改革や領地経営を立て直していくっていう、人生やり直しと成功譚。おしゃれ番長で贅沢至上主義野郎だった主人公が地味な倹約家に生まれ変わります。周囲の評価がガラッと変わり、皆が驚愕するシーンは何度見ても飽きないし、たんのしーです♪
それに加えて。贅沢から倹約へシフトする主人公・カラムやカラム家族の生活がすっかり健全なものとなり、更には転生前の知識を活用し領地を発展させていく手腕の見事なこと。領地も領民も大切に扱う素晴らしい領主家族に生まれ変わった姿は必見です^ ^
(欲を言えば、領地改革の中身を具体的な数字を出したりなんかしてもっと詳細に描いて欲しかった)
カラムは経理の才能的に、どちらかというとコンサル寄りというか、総合プロデュース力が高いんですよね。使ってない屋敷を賃貸に出したり、質の良い作物を作るために奔走したり、お茶の開発と流通を考えたり。
数字に強いだけじゃできないアイデア力と行動力が持ち味のカラムに、ずっとワクワクさせられっぱなしでした!(=´∀`)人(´∀`=)
ついついカラムの経営手腕に身惚れてしまいますが、忘れちゃならないのがBL展開です。
経営手腕を見込まれて官僚にスカウトされるカラム。そこで、運命の出会いが待っていました。
溺愛ド執着年下上司公爵のぶっとびーな片想いと、アブノーマルチックな歪んだデレにフォッフォッフォ……(〃ω〃)上司・アルテミスのスン表情の裏で、激しくカラムにときめいてるギャップに大爆笑!!!カラムへの恋心でいっぱいなアルテミスの煩悩はヤベーけどエンタメ性があって楽しいです。
クールぶってるのに、唯一カラムへの恋心を知ってる同僚に恋バナ聞いて欲しいとお願いするところとか結構可愛い一面もあり。上司だけど年下なんで、恋愛慣れしてないのはご愛嬌ですが、カラムが絡むと(あ、シャレになっちゃった 笑)、分かりやすい嫉妬と独占欲を見せつけてきます。
監禁も厭わないくらいの執着なので、下手に刺激しない方がいい人物ですが、カラムが元遊び人ということもあり、そっち方面の過去の話が出ると直ぐに嫉妬で怒り狂う沸点の低さには失笑するしかないです。間違いなく、重い人(笑)
こんな激重執着攻めに愛されて、ある意味大変な試練をカラムは背負い込んだようにも見えますが、それもまた2人だけの幸せな愛のカタチ。周囲がドン引きするほどの独占欲を惜しげもなく見せつける上司がいる職場環境ってどうなの……とか思ったりもするけど、周りの同僚たちもなんだかんだで良い人たちばかりです。
他国も絡むきな臭い事件が起き、事件解決に奔走するイースト・エンド財政改革部の面々。他国の事情、底辺貴族の思惑、貴族に対する私怨などなど複雑に入り組む事件の見応えは十分でした。
ですが最後は何だかスッキリしない終わり方…。
また敵が現れて何かしてきそうな読後感です。その場は凌いだだけで問題の根本解決には至ってないのが気になりましたが、続きものではなさそうなのであとは自分の妄想力に頼って消化しときます^ ^
溺愛と執着は間違いなく楽しめるお話なので、お好きな人はぜひぜひ。