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悪役へび男は英雄狼に食べられる 上

akuyakuhebiotoko wa eiyuokami ni taberareru

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表題作悪役へび男は英雄狼に食べられる 上

ブラッドリー・ウルフ、『狼王英雄伝』の主人公
レナトゥス・アッシュフィールド、『狼王英雄伝』悪役宰相に転生した元日本人

あらすじ

転生先は小説の悪役宰相。悪役ルート回避のはずが、英雄狼に食べられる!?

ある日突然、自身が戦記小説『狼王英雄伝』の悪役宰相レナトゥスに転生していたと気づいた主人公は、物語で敵対する騎士団長ブラッドリーに討たれる結末から逃れるため、悪役フラグを回避することを決意。幼少の頃より醜い悪役顔をマスクで隠して生きていくも、エーデルバード王立学園で出会いを果たしたブラッドリーからは初対面で敵意を向けられてしまう。物語の修正力に抗いながら友人として少しずつ距離を縮めていく二人だったが、ペアで挑んだ合同演習で毒蛇に襲われたレナトゥスが目を覚ますと、全裸のブラッドリーに抱かれていて……!?

作品情報

作品名
悪役へび男は英雄狼に食べられる 上
著者
冬之ゆたんぽ 
イラスト
冬之ゆたんぽ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
ISBN
9784041126837
3.7

(22)

(10)

萌々

(6)

(0)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
3
得点
76
評価数
22
平均
3.7 / 5
神率
45.5%

レビュー投稿数3

THE・王道な悪役転生BL。でも、それが良い!

面白かったー!
400ページ以上の大ボリュームでしたが、魅力的なキャラクター達と本格ファンタジーな物語に引き込まれてスルスル読んじゃいました。

王道の悪役転生BLですが、本来宿敵となる転生先の主人公に溺愛されてしまう展開は何度読んでも美味しいですね♡
また、攻・受両視点から描かれているので「この時の攻めはこんな心境か〜♡」と無意識に攻めを翻弄する受けや、忍耐力を鍛える攻めを堪能できてニマニマ楽しめました。

元悪役のレナトゥスが兎に角、可愛い……!
頭脳明晰なのに天然で少し世間知らずな所も、基本は謙虚で健気なのに、時折悪役ポテンシャルを発揮する所もとっても魅力的。

そして、攻めである転生先の主人公・ブラッドリーは正統派ヒーローと言うより、何処か不良じみたダークヒーローな雰囲気で好みドストライクな攻め様でした。
レナトゥス以外には噛み付く猛犬攻め…とても良い…!

上巻で相思相愛となる2人ですが、本来のブラッドリー×王女ルートでハッピーエンドにするべく、心を痛めながらも奔走するレナトゥスと、そんな事とは露知らずレナトゥスへ猛烈にアタックしまくるブラッドリーのすれ違いにフフッとなりつつ、レナトゥスを溺愛しまくる義兄の不穏な動きにハラハラする所で下巻へと続きます。

※電子限定特典は、レナトゥスとブラッドリーをモデルにしたR18同人誌を発見してしまい、ブラッドリーにバレないよう(無駄に)奔走する可愛いレナトゥスが堪能できる、コメディな書き下ろしSSでした♡

▶︎本番描写は無いですが、ディープキス・手コキ・兜合わせなど濡れ場あり!そして、美麗イラスト有です!!

0

暗い未来のフラグ回収を目指して

今回は英雄となる未来の騎士団長と
悪の宰相になる予定の公爵家の次男のお話です。 

悪役宰相として転生した受様が
攻様と友情を育みながら宮廷魔術師になるまで。

受様は両親の事故死で伯父である公爵の養子になりますが
初対面で義兄となる侯爵の息子に悲鳴を上げて
気絶してされてしまいす。

義兄の昏倒で強い衝撃受けた受様は
それによって前世の記憶を思い出す事になります。

前世の受様は読書が好きな30代会社員で
通勤途中の交通事故で亡くなります。

30年以上の記憶が蘇った受様は
鏡の中の顔を見て自分が前世で愛読していた
戦記物小説の悪の宰相だと気づいてしまうのです。

受様は顔の一部から白い鱗が生えていて
色白で銀髪、薄い青色の目も白っぽい印象を強くして
白蛇を擬人化したような容姿なのです。

小説で悪の宰相の受様は
主人公の攻様の出世のお邪魔虫であり
攻様は受様によって死地に追いやられますが
最終的には宰相を倒して国の英雄になるのです。

受様は義兄を怖がらせないように
マスクをつけて生活するようになり

小説ではラスボスとして攻様と渡り合うほど
体格が良く剣術も魔術もこなす役柄を変えるべく
宮廷魔術師を目指す事にします。

魔術塔に属す魔術師は俗世に関わる事を良しせず、
宰相となる芽を潰せると考えたのです。

そうして受様は貴族子弟が14才から入学する
王立学園の騎士科ではなく魔術科に入学します。

入学から4ヶ月、
受様はお気に入りのローズガーデンの水場で
自分を倒すはずの未来の騎士団長・攻様に出会うのです!!

果たして受様は最悪の未来を変えることができるのか!?

WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」に
連載された小説に加筆修正しての書籍化で

物語の世界の未来の悪役として転生した受様が
攻様との関係改善で未来を変えようとする
異世界転生ファンタジーになります♪

受様は身体を鍛えなかったり、
魔術師となる道を選んだり、

攻様を蔑むような行為をしないばかりか
騎士科と魔術科の合同演習のパートナーとなるべく
共に勉強に励んだりします。

そうして受様は攻様との友情を育てていきますが
お互いにそれ以上の気持ちを抱いていくので
全体的に王道なストーリー展開ですが

受様が避けた未来を
糺すがごとく世界の"修正力"が働いて
受様が知る未来を上回る悲劇が襲ってくるのです!!

合同演習で死ぬ運命を免れた受様の友人
簡単なはずの合同演習で死にかける攻様
その出来事であるモノを内包する受様
受様がなるはずだった宰相となる受様の義兄等々

小説の世界は受様が思うよりもずっと強く
定められていた未来へと舵を切ろうとして

受様の目指す明るい展開にはなかなかならないばかりか
暗雲がモクモクしてくる予感ビンビンなまま
「続く」なのですよ。 

ハピエンだろうとは思いますが
主人公に死の影がチラついていて気になり過ぎる!!

来月の下巻が待ち遠しいです ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

1

性格が良い、好感度が高い、素直な感じ

攻めも受けも良いキャラで、好感の持てるカップル萌えのある作品です。素直〜な心で気持ちよく楽しめる恋愛です。

受けのレナトゥスは「落ち着いているけど幼い部分もあり無防備」。
醜いからと顔をマスクで隠しているキャラなのがまず美味しい。
「どんな顔でも気持ちは変わらない」というブラッドリー(攻め)美味しい。
「私の気持ちが弱いから見せられないんだ」とレナトゥスの答え方、はい好感度高いっ。性格が良い。
ピュア系ですがあざとさじゃなくて好感度が勝る感じの、「可愛いな!幸せになってほしい!可愛いと言われてると嬉しくなるな!」って萌えられる受けさんです。

友人キャラもカップル作ったりしててサブキャラ萌えや友人関係萌えも味わえます。青春。

受けが好感度高いのは触れましたが、攻めのブラッドリーは萌え度が高いです。

騎士の誓いをしてくれました萌えっ。

毒を使った距離の縮め方、意識させ方が素晴らしい。

高嶺の花が手に届く距離にいる(ブラッドリー心情)、割と初期から恋情秘めてるのがとても良き。矢印とても良き。

あと、この作者様はイラストレーター様でもあるようで絵も好みです。
こういう多彩な方だと「人気先行タイプでしょ」って先入観持っちゃう人もいるかもですが、文章センスもとてもよく、絵がなくても素晴らしいです。

少女漫画みたいな、繊細だったり薔薇が咲いたりしてる清潔でおしゃれーな雰囲気が味わえる作風かな〜って。

0

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