出会いの春、想い膨らむ夏。この場所で僕は生まれ変わる。

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ひととせ、ふくくものごとし 1

hitotose, fuku kumo no gotoshi

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表題作ひととせ、ふくくものごとし 1

九十九 莉久
楓の隣人
百瀬 楓
都会育ちで山暮らしを始めた

あらすじ

都会の喧騒を離れ山奥に引っ越した百瀬楓は、
お隣というには距離があるものの、
唯一の隣人である九十九莉久と知り合う。
生まれも育ちも東京の楓を気にかけ、
季節の食材を使ったごはんをごちそうしてくれたり、
町までの送り迎えをしてくれたりと、
何かと親切にしてくれる九十九。
楓はその優しさを嬉しく思いながらも、
九十九への好意が大きくなることに不安を感じて…。

作品情報

作品名
ひととせ、ふくくものごとし 1
著者
ソライモネ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リイド社
レーベル
SPコミックス mimosa
発売日
電子発売日
ISBN
9784845866649
4.4

(40)

(30)

萌々

(5)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
8
得点
174
評価数
40
平均
4.4 / 5
神率
75%

レビュー投稿数8

おいしいスローライフ

山奥でのスローライフ&ラブが描かれた癒しの1冊。

四季の緑に囲まれたのびのびとした生活に、
季節の食材を使って作られたおいしそうなごはんの数々に
なんだか読んでいるだけで日々の疲れが癒された気がします♪

都会から心機一転、山奥に引っ越した百瀬は親切ながらも
少し風変わりな隣人・九十九と出会います。

初めて田舎暮らしをする百瀬を気にかけてくれる九十九に
次第に惹かれてゆく百瀬でしたが…。

スローライフ漫画と思いきや、飯テロ漫画?
いやいや、王道の救済BLでしょう!と要素もりもりでした。

特に九十九の作るご飯のおいしそうなことと言ったらもう!
え!こんなのも食べられちゃうの?と自然を身近にした
暮らしならではの新鮮な食材を生かして作られる料理の数々は
飯テロ甚だしすぎました!
どれも手が込んでいて、見た目もおいしそうな上に、
それをおいしそうに頬張る百瀬に食欲を刺激されずにはいられません!
読めばきっとお腹が減ってきてしまうので
就寝前の読書はおすすめできません(笑)

一方、恋模様についてはまだまだ始まったばかりです。
出会った瞬間から人懐こく親切で、
ちょっと勘違いしてしまうくらいに距離バグ気味な九十九ですが、
それも彼の元からの性質で無意識にやっているみたいだし、
百瀬に対してもただ単に可愛くて世話を焼きたくなっちゃうだけなのかな?
と思っていたら、最後の最後でキスぅ……!?
しかも、小鳥が啄むような可愛いのではなくて結構ディープなやつ。

1巻ではまだ明かされていないけれど、
百瀬も九十九もワケありな匂いがプンプンします。
百瀬が優しい九十九に惹かれながらも、
恋心にストップをかけるのもその過去が関係しているようで…。
普段の穏やかさとは裏腹に時折暗い表情を見せる二人に
一体それぞれの過去に何があったのが気になります。

おいしいごはんも、二人の恋模様も、次巻が待ち遠しいです♪

0

続巻を〜

「僕らの地球の歩き方」が大好きなので迷わず購入しました。読み始めて直ぐに世界観に引き込まれて夢中になってました。そして既に続きが読みたくて読みたくてしょうがないです。

ソライモネ先生の描く田舎の情景や九十九の家がとても素敵でした。九十九が何者なのかとか楓が何から逃げて来たのかは、断片的に描かれているもののまだ全然明らかになっていません。

ただ楓の危うさを感じたり手を差し伸べる九十九の懐の広さや、九十九によって傷を癒して行く楓の様子がじっくりと描かれているんです。

キスはしてますが人としての好意にしか感じられず、これからどうLOVEに発展して行くのか楽しみです。そして楓の過去は田舎まで追いかけて来るのか、その時に九十九がどんな役割を果たすのかとても気になりました。

0

ひととせ = 1年 = 春夏秋冬という意味があるそうです。

都会育ちのゲイが、全てを捨てるために山奥へ。
お隣さんへ挨拶に行ったら、少し変わり者な世話焼きお兄さんの九十九さんと1匹が住んでいて、、、というお話。


本当に山奥が舞台で、自給自足的な生活が描かれているのですが、のんびりな空気感が癒されてとても良きです。
そして、なにより九十九さんの正体不明が気になって仕方ない1巻でした。

常に家にいる九十九さん。
豪華? なお風呂小屋? を持つ九十九さん。
そして、背中に豪奢? な絵(!)を背負っている九十九さん、、、

…でも、蕎麦とか打てちゃうし、いったい何者なんでしょうか??
主人公の楓同様、過去になにかあって九十九さんもこの山へやってきたのでしょうか。


1巻では、BがLするえちな展開はございませんが、専ら2人の山奥暮らしに癒された1巻でした。


タイトルに「ひととせ」とついているので、もしや春夏秋冬の2人を読めるのかなあと楽しみにしております!


0

心が少しずつ潤っていく

 まず、ソライモネ先生が描かれる田舎の風景がとっても素敵です。木々にも農作物にも瑞々しい生命を感じます。そんな田舎に越してきた訳ありそうな楓。今時のごく普通の男の子という印象でしたが、少しだけ挟まれていた回想から想像するに、人の裏切りに遭い結構傷は深そうですね。

 楓が新しく出会う九十九は変わっていると聞いたので気難しいタイプかと思いきや、むしろ人好きのする、人との距離感が無意識に近いタイプ。苦手な人は苦手でしょうね。でも彼も誰彼構わず同じ距離感ではないと思うし、初対面から楓には好意を持って接してくれていたんじゃないかなと思いました。裏表なく素直な感情を出して話す九十九の性格は、楓を救うだろうなと。健全に見えるけれどちゃんとロマンスも始まって、これからが楽しみな作品です。

1

一年、多くの福が訪れるように

ソライモネ先生と言えば「僕らの地球の歩き方」ですが、こちらの作品も優しい物語になっています。日々の生活を丁寧に描かれていて、メインカプ2人以外はほぼ出てきませんが、ゆったりと時間が流れています。
最後にキスがあるのみで、えっちはありません。ただ、過去に受けの楓がしているシーンが出てきます。こちらはどちらかというと過去の辛い出来事で、楓が田舎にやってきた理由になっています。

物語は東京から山奥に引っ越してきた受けの楓が、近所に住む少し変わり者でも優しく明るい攻めの莉久に挨拶をしに行くことからはじまります。
東京で辛い日々を送っていたので、もう人と深く付き合っていくことも誰かに惹かれることもしたくないと思っていました。ところが強引さと優しさによって莉久のペースに巻き込まれていき、毎日を一緒に過ごすうちにだんだんと絆されていきます。

楓が東京から逃げてきたことは最初から察することができますし、その理由も描かれています。莉久も背中の刺青があったりお金に不自由をしていなそうな様子だったりして、なにやら訳ありらしいことも感じられますが、まだまだ謎が多い人物になっています。
そんなふたりの過去と、これからふたりが山奥でどうなっていくのか、謎解きをするように楽しく読み進めて行けます。

都会のすべてを捨ててやってきた楓が、田舎の美しく豊かな自然と健康的で美味しい手作りの食事とフレンドリーな人たちや猫のしらゆきによって身も心も癒される、そんな再生の物語になっています。
激しさはないけれど、心が掴まれる作品ですので、お楽しみください。
2巻も楽しみです!

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