特典付き
人外ものです。
とても美しい作画、ストーリーです。
魔王コウギョク(受け)に魔力を貰い死にかけだったが、なんとか卵から孵ったトパズ(攻め)
受けに大事に大事に育てられ、とても素敵なかっこ良い真摯な攻めになります。
設定だけでも良すぎます。攻めのショタ時代もたくさん描かれております。最高です。
その2人が両片想い(両方バレ?)なんです。
ストーリーも途中でトパズ(攻め)がコウギョク(受け)を守る為に身を削る決断をします。その後も泣けます。とてもストーリーも作画も丁寧に描かれております。
難しい世界観をこんなにもわかりやすく、美しく、おもしろく、感動させる五月女えむ先生は本当に凄いですね…。
あと、出てくるサブキャラ達もみんな魅力的です!
大大大満足な1冊でした。
魔法と宝石があふれている島のファンタジーストーリー。
王様(魔王)のコウギョクが未成熟のグリフォンの卵を自分の魔法を注いで羽化させて生まれたトパズ。この二人の主従関係です。
コウギョクは魔王として莫大な力を持っているんですが、結構お茶目で島の住民思いで、自分の力をフルに使って島の防衛や、過去に戦で無くなった人の蘇生など日々忙しくしていて、とても働き者の魔王様という感じです。そんな忙しいコウギョク様を傍で仕えているトパズは大人になって、コウギョクに対して少しずつ恋愛的な気持ちが出てきていて。コウギョク様に触れたり、身体の線をつい見とれてしまったり。コウギョクもいつの間にか自分より体が大きくなったトパズに触れられて喜んでいる自分に気づいて。二人の恋はゆっくり目覚めて行く感じが良かったです。
ある出来事でコウギョクの力がとても弱まってしまい、それでも島を守る事、島民の蘇生、全て諦めたくない!と、わがままを通している姿は自分の好きな物は絶対手放したくないという強い意志の表れに思えました。そしてそれはトパズも手放したくない!という気持ちを強くした出来事だったのですが、トパズは力の弱まったコウギョクの為に自分にできることは?と考え自ら人の姿でいることを諦めてしまいます…
魔王の立場や重圧の中で島民の幸せの為に尽くしながらも、自分の最愛の人トパズも元に戻したいと苦しみながら模索するコウギョクがとても健気なんです。強い力がありながらも健気。コウギョクがとても魅力的で、それに対して、感情を抑えながらもちょっとずつコウギョクと関係を深めて行く(恋愛未経験の)トパズのドキドキしながらゆっくりと身体の関係を進めて行く様子がとても萌でした。
普段はサングラスをしていないといけないトパズがベッドに入る時だけサングラスを外すのが見ているこちらもドキドキしました。そして、恋人になって欲しいとコウギョクに告白する際に渡したトパズからの贈り物。これがとても素敵なアイテムだったのです。
子供時代のトパズの顔はとても可愛くて微笑ましかった。そして子供の頃から育ててくれた人を好きになって攻めになるという設定は自分の癖だと気付かされました。
先生の作品は「サハラの黒鷲」を既読です。
こちら面白そうだったので読んでみました。
受けのコウギョクは魔王で、空に浮かぶ魔物と宝石の島に住んでいる。攻めのトパズはグリフォン、コウギョクに育てられ仕えている。トパズは親代わりのコウギョクに恋していて…と言うお話。
人外×人外の本格的なファンタジーですね。普段あまり読まない分野なので新鮮です。
先生の美しい作画や、様々なキャラクターのデザイン(可愛い魔物がいっぱい♪)、しっかりとした世界観で、とても美しく作り込まれたファンタジー作品です。
二人ともお互いに対して、すごくまっすぐな愛情を抱いていて、それが重厚なストーリーで美しく描かれています。
ストーリーは魔物と人間との対立が絡んで、少し重い雰囲気です。サラッと読める作品ではないかな。しっかりした重めなファンタジーがお好きな方にはすごく刺さるんじゃないかと思いました。
中盤、トパズの愛情ゆえの行動により、二人が苦しむような描写がありますが、トパズの純粋な愛情の深さや、コウギョクのまっすぐな愛に、読みながら泣けてしまいました。二人の愛が美しいです。
脇役も魅力的で、魔法使いのヒスイとシンジュのCPも素敵です。過去の回想で、小さなトパズとヒスイが愛について語り合うシーンにはキュンとしました。ジャンプして喜ぶトパズ可愛いなぁ。
ストーリー重視な作品で、色っぽいシーンは少なめです。終盤両想いになっても、体を繋げるまでを時間をかけて丁寧に描いていて、最後は二人の涙が美しかったです。
とてもまっすぐでひたむきな愛を描いた、美しいファンタジーでした。
ストーリー重視で本格的なファンタジー作品をお求めの方におすすめしたい良作です。
電子 白抜き(ライトセーバー)修正(濡れ場は少なめ。真っ白に発光している修正。)
長年の両片想いに主従関係に加え、卵の状態から育てた親代わり…
と、ファンタジーな世界観にさまざまなエッセンスが混ぜ込まれているこちらの作品。
確かな画力で丁寧に描かれた非常に愛情深いお話でした。
宝石の原石が花のように咲く、心やさしい魔王が魔物たちを家族のように慈しみながら暮らす島。
まず、この設定がとっても素敵。好きです。
メインに描かれるのは、育て親への恋心を秘めたトパズと、養い子にいつしかそれ以上の思いを抱いてしまっているコウギョクの両片思い。
しかしながら、両片想いのもどかしさに焦れて萌える…のではなく、恋よりも深い愛情をじっくり見守れる1冊かなと。
2人はどう出逢い、どう暮らしてどこから家族愛が異なる形へと変化していったのか。
どれくらい相手のことが大切でたまらないのかを静かに追いかけられる感じ。
個人的には、激しく萌えた!という雰囲気ではなく…
なんというか、昔々あるところに…から始まる素敵なお話を読んだあとのようなしっとりとした読み心地の良さがありました。
あたたかさと切なさのバランスも良く、心理描写や関係性の変化も丁寧に描かれています。
サブキャラクターも魅力的だったので、これは彼らのお話も読めたりしないかなあなんて。
読めば読むほど人間の方が魔物みたいだなと思ってしまって、コウギョクが魔王なことに若干の違和感を覚えることもありましたが、世界にたったひとつのきらきらと輝く宝石を手に入れた2人の愛にあふれた作品でした。
コウギョク様とトパズ、それぞれの深い愛を最初から最後までたっぷりと感じられる作品。
お互いに向けての愛のみならず、周囲の存在に対する愛も溢れている。
更には周囲の存在たちにもコウギョク様やトパズに向けた愛があるので、作品全体に愛が満ちています。
でも、愛が満ちているからこそ、切なさも苦しさも増してしまう。
冒頭のトパズの生い立ちからして、深い愛と切なさが満ちています。
グリフォンの習性として、生存の可能性が低くなったトパズの卵は親に置き去りにされてしまう切なさ。
そして、その卵を拾い、自身の魔力を注ぎ続けたコウギョク様の愛。
この時点では、コウギョク様の行動や想いは、魔王として当然の、普遍的な慈しみだったと思います。
それが、共に暮らし、トパズが成長していくにつれて、少しずつ変化していく。
そのトパズの成長に関わっているのがコウギョク様だけではないところが重要だと、個人的には思います。
ヒスイとシンジュの元で過ごした時間は、トパズにとって見識を広げ、コウギョク様のことを改めて考えるきっかけとなった。
あの離れた期間があるからこそ、トパズはあのトパズに成長したし、その成長したトパズがコウギョク様の心を射止めるに至ったのだと思います。
飛び跳ねてる幼いトパズがめちゃくちゃ可愛かった!!
ところが、そんな深い愛や慈しみを持つ魔王のコウギョク様だからこそ、庇護している魔物たちのために自らの身を犠牲にしてしまう。
深い傷を負った直接の原因は、トパズが人間から酷い攻撃を受けたことですが、その後も魔物たちを守るために頑ななコウギョク様は、だから慕われる魔王なのだと思うと同時に、見ているのも辛かったです。
だからこそ、トパズの決意にも納得できましたが、その決意もまた辛くて。思い遣りやあたたかな心を感じるからこそ、余計に辛い。
トパズの野生化を抑えながらの3年間。コウギョク様たちはどんな想いで過ごしていたのか、どんな苦労があったのか、想像するだけでも辛い。
でも、決して諦めなかったからこそ、戻ってきたトパズ!
人型に戻ったトパズとの再会の場面は本当に感動しました!美しくて、見惚れました。
記憶がないトパズが恥ずかしがっているのも可愛い。
トパズは本当に誠実な好青年で、かっこいい。とても魅力的な青年に成長したと思います。
そんなトパズから好意を向けられたら、そりゃコウギョク様も惚れてしまう。
でも、二人とも責任感が強く、両片想い状態が長く続いていたのはもどかしいですが、だからこそ応援したくなるし、そんな二人が好きになりました。
その状態でトパズの野生化に抗う期間に突入したので、彼らの胸中を思うと…。
描写上では、びゅんっと飛んでくれて助かりました(笑)
あの島やヒスイやシンジュたち含めた彼らには、これからも幸せに暮らしてほしいです。
困難はまた訪れるかもしれないけれど、乗り越えながら。
宝石や鉱石が出てくるのも嬉しかったです。