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表題作親愛なるわが魔王へ

トパズ
グリフォン,40歳
コウギョク
魔王,トパズの恩人,育ての親

その他の収録作品

  • Bonus Track(描き下ろし)

あらすじ

空に浮かぶ魔物と宝石の島。
そこに、とても強くて心優しい
魔王さまが住んでいました。
魔物の王の名はコウギョク。
グリフォンの青年・トパズは、
卵から孵化できずにいたところを彼に救われ
愛情深く大切に育てられました。

けれどトパズは、いつしか彼に“親代わり”
以上の感情を抱くようになっていました。
――私はいつまで、彼にとって
「可愛い子供」のままなのだろう?
親愛と忠誠だけでなく、
とっくに初恋も劣情も
捧げてしまっているのに……。

一方コウギョクも、
トパズへの想いを胸に秘めながら
王である己の立場とのあいだで
揺れているようで――…?

冷静沈着な年下人外攻×
つよがり男前魔王がおくる、
超純愛ファンタジー!

作品情報

作品名
親愛なるわが魔王へ
著者
五月女えむ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED
発売日
電子発売日
ISBN
9784910526584
4.4

(70)

(41)

萌々

(22)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
312
評価数
70
平均
4.4 / 5
神率
58.6%

レビュー投稿数10

愛情と慈愛に溢れた素敵なお話

"魔王"の肩書きがこんなにもしっくりこないキャラも珍しいなと思う。
魔物たちに愛され、慈愛に満ちた彼は、魔王どころか聖人君子そのものです。

島に住む者たちからの信頼も厚く、自身の魔力を分け与えながら平和と安寧を加護する魔王コウギョク。そんな彼の傍には、側近のようにいつも控える息子のようなトパズの存在がありました。
命を救ってくれたコウギョクに想いを寄せるトパズの恋心は、しっとりと控えめで、その秘めた感情に胸がキュウッと押しつぶされそうになりながら見守りました。欲望を抱いているのに、子ども扱いしかしてくれないコウギョクとの感情の隔たりに切なくなるけど、でもコウギョクも実はトパズに息子以上の気持ちを抱いているからこそ、この両片想いがジンワリと沁みてきます。

愛する人が大切にしてきた島や島のみんなを守るため、コウギョクとこれから先の未来を生きることを諦めるトパズの決断に涙・涙・涙……
コウギョクのことを忘れてしまうリスク。身も心も完全に獣化するリスク。トパズのコウギョクへの愛の深さがなんて尊いのか。尊敬と感謝、愛情の想いがぐわーっと溢れ出す心情描写に完全に心持ってかれました。゚(゚´Д`゚)゚。
友人たちのサポートも温かく、色んな者たちに愛されるコウギョクの人柄を始めとして、登場するサブキャラたち皆の愛のカタチに心酔した素敵なストーリーでした。


守られるべき存在から、守る存在へと成長したトパズの健気な感情にご注目あれ。
丁寧に紡がれるストーリーが情緒的で美しく、読み終わってもなお続く余韻にいつまでも浸っています。

0

作り込まれた世界観が素晴らしい

トパズ(グリフォン)×コウギョク(魔物の王)
えむ先生の描くファンタジーは
設定がしっかりと作り込まれているので
読んでいてすごくワクワクして楽しい!!

衣装や小物も凝ってるから

コウギョクがコルセットを外すだけでエロいのは
何なんですかね??腰のライン?体勢?
トパズの触り方もいちいちエロくて目が離せなくなる!
シャツまで脱がしちゃうのが…素晴らしい!!

トパズのメガネは説明があるまで
コウギョクの付き人として
舐められないようにするためかなって思ってた笑
メガネを外すと髪型のせいもあるのか
ちょっと幼く見えてかわいい!


こぼれ話でヒスイの元に修行へ行った
コウギョクのトパズへの気持ちがすごくよかった!
昔はトパズが心の癒しとなる存在で
今はそれに加えて唯一弱い部分を曝け出せる存在になったんだなぁ


人間との戦いで再び襲ってくるのを恐れていたけど
結局どうなったのか描かれずに
有耶無耶になってしまったのが少し残念でした。

0

恋愛未経験の主従二人がゆっくり恋人になるまで

魔法と宝石があふれている島のファンタジーストーリー。
王様(魔王)のコウギョクが未成熟のグリフォンの卵を自分の魔法を注いで羽化させて生まれたトパズ。この二人の主従関係です。
コウギョクは魔王として莫大な力を持っているんですが、結構お茶目で島の住民思いで、自分の力をフルに使って島の防衛や、過去に戦で無くなった人の蘇生など日々忙しくしていて、とても働き者の魔王様という感じです。そんな忙しいコウギョク様を傍で仕えているトパズは大人になって、コウギョクに対して少しずつ恋愛的な気持ちが出てきていて。コウギョク様に触れたり、身体の線をつい見とれてしまったり。コウギョクもいつの間にか自分より体が大きくなったトパズに触れられて喜んでいる自分に気づいて。二人の恋はゆっくり目覚めて行く感じが良かったです。

ある出来事でコウギョクの力がとても弱まってしまい、それでも島を守る事、島民の蘇生、全て諦めたくない!と、わがままを通している姿は自分の好きな物は絶対手放したくないという強い意志の表れに思えました。そしてそれはトパズも手放したくない!という気持ちを強くした出来事だったのですが、トパズは力の弱まったコウギョクの為に自分にできることは?と考え自ら人の姿でいることを諦めてしまいます…

魔王の立場や重圧の中で島民の幸せの為に尽くしながらも、自分の最愛の人トパズも元に戻したいと苦しみながら模索するコウギョクがとても健気なんです。強い力がありながらも健気。コウギョクがとても魅力的で、それに対して、感情を抑えながらもちょっとずつコウギョクと関係を深めて行く(恋愛未経験の)トパズのドキドキしながらゆっくりと身体の関係を進めて行く様子がとても萌でした。
普段はサングラスをしていないといけないトパズがベッドに入る時だけサングラスを外すのが見ているこちらもドキドキしました。そして、恋人になって欲しいとコウギョクに告白する際に渡したトパズからの贈り物。これがとても素敵なアイテムだったのです。
子供時代のトパズの顔はとても可愛くて微笑ましかった。そして子供の頃から育ててくれた人を好きになって攻めになるという設定は自分の癖だと気付かされました。

1

濃厚なファンタジーと主従の純愛

五月女先生というと、BLにハマった頃に手に取った作品の影響か、
個人的にエロ特化的なイメージがありました。
だけど、近頃ではそこに“ファンタジーBLの名手”という肩書も
追加されました。

本作もそんなファンタジ―作品のうちの一つで、
オリジナリティ溢れるファンタジーの世界にどっぷりと
浸からせてくれる1冊でした。

物語の舞台は“宝石の島”。
魔物たちが暮らし、魔王の紅玉が治める平和な島。

魔王である紅玉の側近でグリフォンのトパズは
育ての親でもある紅玉に密かに恋焦がれており…。

紅玉とトパズの主従の恋を軸にストーリーは展開してゆきますが、
その過程で人間と魔物の戦いや島の住人たちとの交流など、
宝石の島の魅力がたっぷりと描かれ、読み応えを感じさせてくれました。

0

深い愛と慈しみに満ちているお話

コウギョク様とトパズ、それぞれの深い愛を最初から最後までたっぷりと感じられる作品。
お互いに向けての愛のみならず、周囲の存在に対する愛も溢れている。
更には周囲の存在たちにもコウギョク様やトパズに向けた愛があるので、作品全体に愛が満ちています。
でも、愛が満ちているからこそ、切なさも苦しさも増してしまう。

冒頭のトパズの生い立ちからして、深い愛と切なさが満ちています。
グリフォンの習性として、生存の可能性が低くなったトパズの卵は親に置き去りにされてしまう切なさ。
そして、その卵を拾い、自身の魔力を注ぎ続けたコウギョク様の愛。
この時点では、コウギョク様の行動や想いは、魔王として当然の、普遍的な慈しみだったと思います。
それが、共に暮らし、トパズが成長していくにつれて、少しずつ変化していく。

そのトパズの成長に関わっているのがコウギョク様だけではないところが重要だと、個人的には思います。
ヒスイとシンジュの元で過ごした時間は、トパズにとって見識を広げ、コウギョク様のことを改めて考えるきっかけとなった。
あの離れた期間があるからこそ、トパズはあのトパズに成長したし、その成長したトパズがコウギョク様の心を射止めるに至ったのだと思います。
飛び跳ねてる幼いトパズがめちゃくちゃ可愛かった!!

ところが、そんな深い愛や慈しみを持つ魔王のコウギョク様だからこそ、庇護している魔物たちのために自らの身を犠牲にしてしまう。
深い傷を負った直接の原因は、トパズが人間から酷い攻撃を受けたことですが、その後も魔物たちを守るために頑ななコウギョク様は、だから慕われる魔王なのだと思うと同時に、見ているのも辛かったです。
だからこそ、トパズの決意にも納得できましたが、その決意もまた辛くて。思い遣りやあたたかな心を感じるからこそ、余計に辛い。
トパズの野生化を抑えながらの3年間。コウギョク様たちはどんな想いで過ごしていたのか、どんな苦労があったのか、想像するだけでも辛い。

でも、決して諦めなかったからこそ、戻ってきたトパズ!
人型に戻ったトパズとの再会の場面は本当に感動しました!美しくて、見惚れました。
記憶がないトパズが恥ずかしがっているのも可愛い。

トパズは本当に誠実な好青年で、かっこいい。とても魅力的な青年に成長したと思います。
そんなトパズから好意を向けられたら、そりゃコウギョク様も惚れてしまう。
でも、二人とも責任感が強く、両片想い状態が長く続いていたのはもどかしいですが、だからこそ応援したくなるし、そんな二人が好きになりました。
その状態でトパズの野生化に抗う期間に突入したので、彼らの胸中を思うと…。
描写上では、びゅんっと飛んでくれて助かりました(笑)

あの島やヒスイやシンジュたち含めた彼らには、これからも幸せに暮らしてほしいです。
困難はまた訪れるかもしれないけれど、乗り越えながら。
宝石や鉱石が出てくるのも嬉しかったです。

0

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