ボタンを押すと即立ち読みできます！
凄絶に妖艶
ヤクザ×人魚、人外モノです。
父親から折檻されている自分を床の間から水晶の瞳で見下ろす美しき弥勒菩薩、それで精通した少年。人の顔をしてはいるものの人間ならざる美しき者(怪物)に欲情する特殊性癖を持て余すもそれは決して手には入らない。決して手に入らない物を渇望するあまり少年は道を外してヤクザになる。
そんなヤクザ水島が極道案件で死体をバラして海に臓物を撒いてる時に人魚(ミロク)と出逢うんですが、この人魚がまぁ～………妖艶。凄絶なまでに美しい。見た目は『我』とか『 そなた』とか言いそうな雅な雰囲気ですが、一人称 『僕 』でちょっと足りないんじゃってくらいに無邪気なワンコ。人間が好きで人懐っこい性格ですが人肉食べるし怪我しても直ぐ治る、頚を落としても死なない。水島、お前も人魚にならないか(盛大なネタバレ)。水島はそんなミロクの魔性の魅力に心奪われ、嫉妬から周囲の人間関係を自ら壊し破綻していきます。
とにかく画力が高い作家さんなので、1コマでグッと惹きつけられます。人魚が美しい、そしてでかい。人魚は下半身が巨大魚なので飼育が大変ですよね、プールの電気代とか維持費とか考えたことなかったよリアリティ。水島の盲信なまでの執着心、狂愛、心理描写を魅せる魅せる、そしてやはり絵が上手い。水島の刺青、セクシーでエロくて好き。
ちなみに卵胎性の魚と同じで孔の前に生殖器がついてます。昔、飼育してたプラティが脳内でずっと泳いで大変だった。なのでエロシーンはちゃんとあります、エロ度は普通。ただ体位は前から(騎乗位、縛って立位)に限られます、下半身は魚類なので。ミロクは人間が好きなので僕に触りたいの？って無邪気に誘うんですよね、あの綺麗な顔で。そして水島が怒り狂う。このそら恐ろしい妖艶な天然人魚、見え方が人によって違うらしく…美しい青年かバケモノか…貴女はどっち？
電子単話で購入しましたが神作品のわりにレビューが少なくて、なんでだろうと確認したらまだコミックが出版されてなかったんですね。来月発売予定、私は買います。水島編は綺麗に幕を引いた感じなので続編というか人魚のアナザーストーリーが読みたいです。昔どうやったら死ぬか実験されたこともあったとか、小さなコマで恐ろしいこと平然と語らないでくれ。あまりにサラリ流されたのでそこら辺が気になった私も美しい人魚に狂わされたみたいです(笑)。
美しすぎる邪悪で魅惑的なモノ
子供の頃に弥勒菩薩に魅入られ人外にしか欲情出来なくなったヤクザの水島は、ある夜死体を捨てに行った海で出会った人魚の事が忘れられなくなり…。
無邪気で邪悪な人魚の人を狂わせていく恐ろしい魅力。こたる先生の圧倒的な画力が凄まじくて、初めて人魚の登場するシーンの美しさはもう圧巻。
人あらざるモノの存在感と、魅入られた人間の無力さ…。どんどん狂気を帯びていく水島はどうなるのか？2024/11/24現在3話まで公開されてるけど、盲目の舎弟佐々木の純真な献身も含め、めちゃめちゃ続きが気になります！！
レビューを書く
