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痛くて悲しい、けれどどこか光のある話でした。
絵柄も好きです。
村瀬くんの日記も誌的で、読みごたえがあります。
特殊な性癖に悩む村瀬と複雑な家庭環境に悩む淀井が徐々に距離を縮めていく描写はとても心に刺さりました。
~~~~以下ネタバレします。注意~~~
私的には、いままでのストーリーと関係ないところで、最後不慮の事故で死にました。おわり。系のオチが嫌いなのでウーン……。です。
(某膵臓を食べたいとかもそうですが)
もちろん、人の死は急にくることもあり、いままでのその人の物語が急に事故で終って、残された側が呆然としてしまうこともあります。
でも創作物で、最後の最後にそれをぶちこんで、人間って儚い!とされてもそれは投げっぱなしエンドなのでは?となってしまうのです…。このオチがすべてを台無しにするとは言いませんが、出会いから心のつながりまでずっと丁寧だっただけになんだかとても残念な気持ちになりました。
私は午後の光線が眩しく思えなかった。読後かなりモヤモヤが残った。
前半から、ダイレクトに今までの経験の中で沢山見てきた男子の嫌な部分がテンコ盛りで胸が痛んだ。いたいた本当にこんなやつらクラスの中に。。。のオンパレード。後半はクラスのまともなやつらの心温まるエピソードも出てきたけれど、主人公があの結末を迎えたし、心が追い付かないし、かき乱された。お話は本当によくできていたけど、読み手の自分が未熟だったのかも。淡い青春に素朴な絵が物語を一層引き立てていたと思う。
以前テレビで紹介されていたので読んでみました。
まず最初にこの作品は一言で切ないとは言い表せないと思いました。
トラウマを持つ村瀬に対し、自分しか分かってやれないというある意味独占欲のようなものを持つ淀井の村瀬への接し方、想い、行動全てに淀井の気持ちが表れているように感じました。また、村瀬の信仰によく似た淀井への想いを詩的に表す日記の表現がとても素晴らしく思わず感動しました。
最後に淀井が電車の中で笑っているということはきっと村瀬は困った顔ではなく笑ってお別れできたのかもしれないと思いました。
作品をまとめて見たら切ないと言えるかもしれないけど、それだけではなく2人の幸せの感じ方にもとても感じる部分があってすごく素敵な作品だと感じました。
BLレーベルじゃなかったのは2人が同性愛者じゃなかったからかな。結果的には同性愛者じゃんBLじゃんってなるかもしれないけど、村瀬の欲求はトラウマのせいでああいう物に向いていて性愛の対象が曖昧で、おそらくソレが男でも女でも関係なかった。
淀井は自分のことを守れる人や自分が守れるような特別な自分だけの人間が欲しくて、それがたまたま村瀬だっただけで、男性が好きってわけでもなかった。
ただお互いが特別だっただけで、同性愛はテーマじゃない。
以前こちらの作品がテレビで紹介されていたので気になって購入してみました。
ジャンルでいうと一般作ということになるのかと思いますがBL要素もあって読み応え十分でした。
中学生の村瀬と淀井。
2人は同じクラスで村瀬は虐められていて。淀井は村瀬がかえるの解剖を見て勃ってるとぽろっと言ってしまったことが原因なんじゃないかと気にしていて。
村瀬は昔人が電車に轢かれるところを見てからグロテスクなものに興奮するようになってトラウマになってます。
淀井は小さいころ父親が亡くなって、母親は男を家に連れ込むような家庭で家になかなか居ずらい。
そんな二人が美化委員で仲良くなって交流していくお話です。
BL的な萌えというよりはヒューマンドラマがしっかり描かれていて。
ちょっと内容は違いますが、スメルズ ライク グリーン スピリットが好きな人には合うんじゃないかと思います。
青春って楽しいだけじゃなくて苦い思いもあったり、それぞれ抱えるものがある二人が出会って交流する中で生まれた一瞬の輝きが良かったです。
読後考えさせられる作品でした。