• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作午後の光線

(攻め受けなし)村瀬みきお
グロテスクなものに性的興奮する中学生
(攻め受けなし)淀井宏太
家庭環境に苦悩する中学生

あらすじ

”痛み”を介し、熱を帯びた彼らの鮮烈な物語。

母親と、その恋人が取り巻く家庭環境に苦悩する淀井。
トラウマにより、グロテスクなものに性的興奮を覚えてしまう村瀬。
ある日、村瀬が苛烈ないじめに遭っているのを目撃した淀井は、激昂し止めに入る。
それをきっかけに交友をはじめたふたりは、お互いの持つ"痛み"を知り、関係を深めていく。
ふたりのほの暗い青春に、光は差すのか――。

作品情報

作品名
午後の光線
著者
南寝 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
カドコミ【非BL】
発売日
電子発売日
ISBN
9784048113359
4.7

(99)

(83)

萌々

(12)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
19
得点
464
評価数
99
平均
4.7 / 5
神率
83.8%

レビュー投稿数19

読んだ後も涙が止まりませんでした。

テレビで芸人さんが紹介しているのを見て、気になり読んでみました。

一見、二人の関係はどこか歪で、いびつに感じられます。
ですが、誰にも踏み入ることのできない二人だけの世界があり、その世界観がとても美しく、尊く感じました。

それぞれ心に痛みを抱えた二人が、一緒にお弁当を食べたり、ゲームをしたりと、何気ない日常を過ごすシーンも愛おしく思えました。

この先もずっと一緒にいてほしいと思っていたので、淀井が亡くなるという展開には驚きました。
淀井の死を知ったときの村瀬の気持ちや、淀井がいなくなった世界に残された村瀬の心情を思うと、涙が止まりませんでした。

自分が思い描いていた結末ではありませんでしたが、それ以上に心に深く刺さる、印象的で温かいシーンがたくさんありました。
出会えてよかったと思える一冊です。

0

この絵にしてこのストーリー

始めは気が進まなかった。なんせ、画力がいもくさい(好きな方すみません)好みじゃないしなんでこんな高評価なの?とある芸人さんも絶賛の漫画。気になって気になって読み始めました。

まあ一気読みですよ。背筋が凍ります。家庭環境、愛、友情、家族愛、色々考えさせられるストーリー重きのBL漫画でした。
ちょっとキャラクター設定美しい彼寄りじゃない?と思ったんですけどね、まぁそこはおいといて
とにかく主人公淀井が救われない報われないのが辛くて最後は本当に苦しくてメンタルやられました。こんな残酷な設定ある?ちょっと!!作者憎むわ!
幼少期に父親をなくし、家族円満だったのが母親が堕落していく。食べ盛りの男の子にバナナだけとか描写がひどすぎて同じ母親目線としてはとても辛いものでした。でも現実にもきっといるよね。誰もが家庭環境選べないもんね…母親は最終的には息子を選んでくれたのは救いがあったかもしれないが、淀井が死んでしまうのは今まで蔑ろにしてきたバチがあたったのかなと醜い心が露出してしまった。この漫画の登場人物は、くそやろうと思うやつでも、根っこまでは腐ってないところが人間味を帯びていてよかったなぁ。少しでも救いがないとこの漫画は最後まで読めないから。
淀井と村瀬は両想いでハッピーエンドを期待していたが、もうねどん底です。
メンタル弱い人は読まない方がいいです。幸せな瞬間もあったのが救いかなぁ。
友人二人がとてつもなく大人びていい子たちなので、ほっこりしました。いいやつ過ぎて泣けます。精神年齢高めです。
このダークな画力と幼さが、ストーリーの重さを更に増している。シリアスストーリーです。

1

最初→最後にかけて純愛に

レビューを一年程書いていなかったのですが、どうしても感想を書き留めておきたかったため投稿することにしました。
こちらの作品、有名な方達からも紹介されていらっしゃるようで、私もどなたかの紹介動画で初めて目にしました。
当時からかなり話題に上がっていたようで、出遅れてしまったのが悔しいです…
今は補正がかかっているような気がするので、しばらく時間を置いてから読むと多少の感覚のズレはあるかもしれません。
序盤での淀井くんは安定感というか、冷静で大人びた風格があり、反対に村瀬くんはいつもおどおどしていました。しかし、中盤あたりから淀井くんの不安定な性格や弱い部分が明らかになり、村瀬くんにも自分から性的な行為を誘うシーンでは、むしろ村瀬くんの方が躊躇している様子でした。
エロ描写は少ないながらも描かれているのですが、それがまたものすごくグッときて…!
南寝先生の作品にもっと触れてみたいと思いました!久しぶりに漫画を読む時間ができてすごく満足です。

2

午後の光線

う〜〜ん……このなんとも言えない苦しい気持ちをどう表せばいいんだろう。
レビューも多いので感想だけにしますが、思ってもみなかった展開にちょっと心が折れてます。
中学生、というのもつらさの一端。
学校と家しか世界が無い中学生で、そこが辛かったらどう逃避すればいいの?

精神的な問題を抱えていじめも受けている村瀬。
自分の言葉がきっかけで始まったいじめを助ける強さを持つ淀井。
でも村瀬は家は裕福で、母親も優しい。
一方淀井は母子家庭で、母親が暴力的な男性と付き合っていて家に居場所がない。
そんな2人が仲良くなっていくわけだけど、初めは礫死体に執着する村瀬がヤバい、でも読んでいくと本当にヤバいのは冷静な淀井の方。
なら淀井も村瀬に救われる部分があるのかと読んでいると、ブツっと断ち切られる淀井の最期があって、思わず「えぇっ⁉︎」と声が出てしまった。
そして何より、話し言葉では言いたい事がなかなか言えない村瀬の、素晴らしく文学的な美しい言葉達。静かすぎて哀しすぎて。
こんな作品だとは思ってなかった。
いじめも性も死も。全ての思い出も。その一つ一つが閉じ込められて、いつまでも午後の光線の中に浮かんでいる。

1

ifの世界線を願って涙が止まらない

踏切の飛び込み自殺に遭遇したトラウマから、グロテスクなものに性的興奮を覚えるようになった村瀬。早くに父を亡くし母と新しい恋人のいる環境に悩む淀井。
イジメにあっていた村瀬を淀井が助けた事から2人の仲が深まるけれど、明かされていくお互いの悩みや苦しみがわかればわかるほど現実は残酷で醜くて。だからこそ2人の共鳴する痛みが純粋で美しく、かけがえのない真っ直ぐさに涙が止まらなかった。

愛する存在を突然失う悲しみはどこか非現実的なもので、少し会えないだけで違う時間軸に変わらずまだいてくれるような気がする。
村瀬の心の中から淀井が消える事はないだろう。合唱コンクールでの村瀬の読む挨拶文は、話す事が苦手な彼の内にある気持ちが見事に表れていてめちゃめちゃ泣いた。
どこかで何か1つでも違ったら、少しでも別の流れになっていたなら2人に違う未来があったのではないかと、もしもを考えては切なくて頭の中がぐるぐるした。

淀井の乳歯見つかって良かったね。あのまま2人でずっと電車に乗って、遠いどこかに行ってしまえたら良かったね。でも一緒に過ごした記憶は永遠だからね。

5

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP