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加東セツコ先生の作品はいつも。
その端正な絵と共に、読み手側に何とも言い難い緊張感を強いる。
白と黒のハッキリとした稜線。
選び抜かれた無駄の無い台詞とモノローグ。
どこか覚めた様な、或いは虚ろな。多くを語る瞳。
表題作は巻末にあって。電子書籍では試し読み出来ない様になっている。
そして、表題作なのに。その他の作品と同じくらい、短編だ。短過ぎる。
けれどその中に、言いたい事は全て描かれている。
ゲイである大谷さんとノンケの三田との溝。根深そうな線引き。
そして、三田の無神経な振る舞いとその愚鈍さ。
大谷さんの色っぽさ。
読むというより、堪能する、と言った方が良いかもしれません。
私は、この色っぽい表題作よりも、巻頭の塾の先生と生徒のお兄さんの
「目の覚めるような」のほのぼのしさが好き。
一見地味な、塾の先生が、意外にも積極的なのに驚き。
一応理性総動員して我慢してたんだなぁ、と思うと、ちょっとクスリと笑えてしまう。
その他の収録は、生徒に押し倒されちゃう「弦 満ちどき」
ちょっとエッチなフェティッシュ「われなべ、とじぶた」これ、好きかも。
個人の性的な事は言いふらして欲しくないよねー。悠人はきっと惚気てるつもりなんだと思うけど。
義父に犯され、義弟に執着される、仄暗い「木ノ下 闇」
ライバルだと思ってた人は実は恋人に?「貸し借りゼロ」
いずれも不思議な余韻が残る短編集です。
表紙買いです!あらすじも読まずに買いました。
私にはよくあることです(°ω° ;)
想像してたお話とはちょっと違いました。
表紙からもどっちが受なのかわかり辛いですよね。
黒髪の方はドSに見えなくもないし!
でも、歳の差カップルで可愛らしいお話でした~。
これは短編集で色んな愛のお話が詰まってます。
一話終わると描かれている一人用ソファでのキス絵にめっちゃ萌えました!
父親とセックスしていた義兄を目撃した弟。
本当に好きなのは弟で父親と似てたからセックスしてたとか。
最初は無理矢理感があって弟に助けてもらって、弟を好きになって……そのあとは自分から誘ったんだろうか?
そんなところが、気になる私です(^ω^;ゞ
初コミックスなのに表題作が書き下ろしという短編集。
なのでやっぱりページを捲った最初の感想は「騙されたかも」なのですが。
「目の覚めるような」「弦満ちどき」
エロスの漂う雰囲気に普通の会話がハマらず、後もうちょっとで手が届きそうで届かない物足りなさを感じます。
「われなべとじぶた」
この作品でその物足りない部分が埋まり、こういうのを期待していたんだと表紙に惑わされて損がなかったと思えました。
「木ノ下闇」「貸し借りゼロ」
多少ポップな仕上がりを見せてエロスだけではない仕掛ける楽しさと、悪戯めいた茶目っ気が見られてトキメキ度が上がります。
そして表題作。
ほぼ初対面なのにぎくしゃくと照れながら大谷に頼りきってしまう会話の流れ。
無理矢理感なく綺麗な指先に見蕩れ、私服姿にときめく。
なんとなく、三田の好意を上手く誘導して手を出させる。大谷の作戦の様な気もするのですが。
三田の無頓着と鈍感さが多少の波乱を起こして、執着心を強める終わり方に次作もチェックせねばと思ってしまいます。
確かこの作品が私が初めて読んだ加東さんの作品だと思います。
絵柄が綺麗だな~と思って読み始めたのですが、今読み返してみてもやはり綺麗だな~と思います。
なんというか、匂いたつ艶というか、色気が時折感じられるんですよね。
表題作では特に受けにそれを感じました。2人で私服で一緒に食事している時とか、受けがアンニュイでドキッとしちゃいます^^。
表題作の他には義兄弟ものの「木ノ下闇」も気に入りました。
普段すました感じのお兄さんが、弟に迫られて本音を吐いてしまう時のギャップ・・・。
続きが読みたいな、と思った作品です。
加東さんの短編集には、ここから先が気になる!と思う所で終っている作品が多いように思うのですが、この本でもいくつかそういう作品がありました。
全部で5つのストーリーで、つながりは無し。
最初のストーリーをチラ見した時は、
もしやショタ系?って思ってしまい
敬遠していました。
でもなんとなく絵が気になって借りてみると
ショタ系ではなかったですw
ストーリーの中に、先生と生徒や塾講師と受講生というのが
あるので、ほんのほんのちょっと・・・
そういう感じの印象を受けそうになるストーリーもありますが・・・。
表題作を含む2つのストーリーが
なんとういうのか・・・Sexyでした。
えっち度は高いのすが、そういう表現よりも
Sexyという表現の方が合うような。
加東セツコさんの描かれる絵は元々そういう雰囲気が
プンプン漂っているんですけどw
ちょっと独特の世界観・色気を楽しんでみたい方には
いいんじゃないかな~と思います^^