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ペットサロンで働くの優里は俳優、水沢界の大ファン。散歩代行で向かった高級マンションには当の界本人がおり、実は引退も考えているということを知ってしまい、なんとか引退を阻止しようとした優里は「恋人」になる提案を受け入れてしまい???
あれよあれよという間に界の提案に流されている優里ですが、彼は小型の忠犬のように推しのためならなんでもしたい、喜んでいる顔がみたい、と尽くすタイプの子でくりんくりんな目も相まってとても健気です。
対する界は「人のことを好きになったことがない」という人物ですが、優里との恋人関係に触れていく中で優里の人柄に惹かれていく様子が見て取れます。
このままハッピーエンドか??と思いきやそうではないんですよね〜!!
当て馬(本人はそのつもりない)の登場や俳優と一般人という立場からの気持ちのすれ違いなど問題も多々生まれてきます!
王道、と言えば王道なストーリー展開ですが人に興味が無かった攻めが可愛い受けくんに絆され沼っていく様子はたまらんですね♡♡
最終話、描き下ろしとも界の余裕が無い様子が読めて最高でした!
感情(特に恋愛)が硬化しつつある人気俳優×ファンのお話。
そのビジュアルから恋愛ドラマのオファーをたくさんもらうのに人を好きになったことがないという欠点を抱える俳優こと界くんが、飼い犬の面倒を見てもらうために呼んだ優里と練習で恋人になるところから始まります。
元々界くんの大ファンの優里はファンであることを隠そうとしながらもうまく好きを隠すこともできないくらいめっちゃ素直で良くも悪くも喜怒哀楽がはっきりしていて全部表に出てしまう真っ直ぐすぎる優里にすごく癒されます。
そしてそんな真っ直ぐすぎる優里に徐々に絆されているのが伝わってくる展開と界くんの変化を追うのが微笑ましくほっこりしました!
好きを認めたら中々に独占欲強めになりそうな界くん、きっとお互いに振り振り回されな恋人になるんだなぁと思ったラストでした!
【こんな感情、優里に出会わなければ生まれなかった(界)】
エロス度★★★★
おやおや。憧れの推しと恋人になれる夢のような展開、素晴らしいですね。
界と優里が紡ぐ祝福の恋物語で、恋愛経験値ゼロの界に恋人らしいことをして役に立とうとする優里の健気さ・推しに対して想いがどんどん大きくなっていってしまうのがたまりません。
界も優里に対して初めての感情を芽生えさせていくのが尊く、誰に対しても優しくて執着していなかった界が優里のことで焦ったり怒ったりと気持ちが乱されている姿にキュンとしました。
自分を求め受け止めてくれる界の愛に優里が幸せで満たされるのも尊いです。
駒鳥ぴた先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
可愛い 3
クーデレ 2
推し活 2
エロ 2
な感じだと思います。
界くん×優里くんのカプです。
俳優の界くんが推しのトリマーの優里くん。ある日散歩代行の打ち合わせに訪れたマンションで出会ったのは、推しの界くんだった。界くんの愛犬をお世話する中、界くんのある事を知ってしまって…。
タイトルには「恋ができない」と書かれていますが、実際は人を好きになったことがない界くんです。その所為で俳優を引退しようとしていたくらい。それを知った優里くんは、それはダメだ、と界くんにファンとしての思いをぶつけると、まさかの界くんの方から付き合ってと言い出します。しかも小型犬みたいで気に入ったと…。恋を知ろうとしている言動ではない感じだったので、やはり界くんの心理が分かり辛かったですね。
そしてその界くんの心理が読めない所為でか、デート後に勘違いした優里くんが挽回する為に恋人らしいことをしようとします。健気な感じの優里くんだったので、グイグイ行く言動は意外でしたね。
界くんの推し活をする優里くんと、ちょっと真意が読み辛い佐久間くんの推し活描写が微笑ましくて可愛かったですね。でもやっぱり佐久間くんは当て馬としての役割もちゃっかりしちゃうので、案の定な展開になります。
界くんのクーデレさと情熱的になっていく言動にキュンとしたり、優里くんの健気さとファンとしての推し活言動などが可愛らしいくて、比較的王道展開で読み易いので、是非とも読んでほしいです。
作品タイトルからもわかる通り、推しとファンという関係だったふたりのお話でした。
界の飼っているわんちゃんキッカケで知り合いになり、俳優である界を推している優里が彼の恋人になるという奇跡みたいなことが起こるところから始まって、お試しの恋人という関係からそこに気持ちが伴っていくまでを見守るような展開でした。
お試し期間は界の良いところばかりが見えるわけでも、楽しいことだらなけな日々でもなかったけれど。
一緒に過ごす中でやがて恋になっていくその時間は、とてもキラキラしていました。
人を好きになることを知らなかった界が、みっともないくらいの嫉妬をぶつけてしまうところも
人間くさくてすごく良かったです…!
そんなすれ違いのハラハラさえスパイスになって、結末がより幸せなものになっていたなと感じました。
界は本当に美しくて、芸能人としてのオーラもものすごいけれど。
初対面の優里にするっと素を出してしまう、ある意味芸能人らしくないところがすごく素敵だったな、と。
そしてそれを前にしてもミーハー心を丸出しにしない「ガチファンの鑑」みたいな優里の振る舞いには好感しかなかったです。
よく見かける設定だけれど、推しと恋をすること自体ハードルが高い気がしてしまって、その設定に浸りきれなかったりするのですが。
今作は推される側の界に"別世界の人"感があまりなく、ふたりの関係の始まりをスッと受け入れられたので、最後まで楽しんで読むことができました。