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表題作イグナートの花嫁 1

イグナート
雪山に棲む竜
リタ
花嫁になるために竜の元へ来た少年

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下イラスト(リタの嫁入り道具)

あらすじ

「どこにいたって 意味のない命なら――」

村のしきたりで〈竜の花嫁〉に選ばれた、
ひとりぼっちの少年・リタ。

古くから伝わる〈雪山の竜〉の存在は
今となっては伝説に過ぎないが、村での役割を
見つけられないリタは、それが口減らしであると悟りつつ
生贄になることを受け入れる。

吹雪のなかに一人取り残され凍えていたリタを救ったのは、
人の姿をした美しい竜・イグナートだった。

本当に竜が存在したことで
〈花嫁〉としての役割ができたと目を輝かせるリタだったが、
イグナートから「花嫁は必要ない」と拒絶されてしまう。

それでも諦められないリタは
【人間を“竜化”する儀式】の秘密を知り――。

寡黙な竜×怖いもの知らずの生贄
凍てつく心を癒す、人外嫁入りファンタジーBL!

作品情報

作品名
イグナートの花嫁 1
著者
もりもより 
媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784910526720
4.7

(461)

(378)

萌々

(63)

(12)

中立

(1)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
50
得点
2179
評価数
461
平均
4.7 / 5
神率
82%

レビュー投稿数50

素晴らしいファンタジー

もりもより先生の繊細で美しい絵柄と物語にあっという間に引き込まれる1巻でした。
ただひとり生き残り、優しさと愛に餓えて少し投げやりなふたり。すべてを諦めた寂しい竜イグナートと誰かに必要とされたかった花嫁リタの物語です。

リタの悲しい家族との別れに顔のそばかすと初恋の相手のこと、イグナートの今までの花嫁の死に最後の竜としての想いなど、全体的に暗い物語が語られていきますが、リタの怖いもの知らずの行動とイグナートの優しさによってふたりは互いに寄り添うようになります。
無理に笑っていたリタもだんだんとイグナートにほんとうの笑顔を見せるようになっていきます。その笑顔がほんとにかわいくて綺麗です。

とにかく1ページ1ページというか各コマの絵がとても素晴らしくて美しいです。
まだはっきりした恋愛感情もなければエッチなどもありません。ふたりが恋とか愛とかではなくただ個人として信頼し合っていく様子が丁寧に描かれていきます。
そして1巻の最後に信じられる相手を見つけたふたりは手を繋ぎ、イグナートが話したいことを伝えるところで2巻へと続きます。

完結するまで本を買わない・読まない派の方もいらっしゃるとは思います。あきらかに「つづく」となっていますが、物語の1章としてちゃんと1冊でまとまっているので1巻だけ読んでも満足できるのではないかと思います。
もちろん続きは待ち遠しいですが・・・。

fromRedレーベルらしい素敵なファンタジーな作品です。構成・設定がきちんとしているのでファンタジーとしても無理がなく、北欧のどこかの昔話のようにも思えるようなリアリティもあります。とてもおススメですので、ぜひ読んでお楽しみください。

0

画の美しさに圧倒される、優しい竜×生贄ファンタジー

最っっ高に良かった…!!
竜が出てくるファンタジー、大好きです。
もりもより先生のこちらの新刊、配信されるのを心待ちにしていました。

もう、ページを開いてすぐに出てくる雪山での竜(イグナート)の後ろ姿が美しくて…!!
イグナート(攻)の竜姿が出てくるたび、大袈裟ではなく感嘆のため息が出ました。
言葉を失う美しさ。

美麗な絵で語られる切ないストーリーも最高に胸を打つ、
竜と人間のファンタジーでした。


以下、簡単なあらすじと共に感想を。

竜と人間が昔共存していたけれど、欲を持った人間が竜を殺し村の糧とするようになてから、
竜と人間は敵対関係に。

竜に村を焼き払われた人間たちは、その怒りを鎮めるため
20年ごとに一人の人間(男女は問わない)を「花嫁」として竜に差し出しているー

という世界でのお話です。

主人公は人間のリタ(受)。
両親を病で亡くし、一人だけ生き残ったものの顔に竜の鱗のような痘痕が残り、
どこへ行っても疫病神のように扱われてきた…という不憫受け。

彼には恋する相手がいたのですが、その恋は叶わず、心に大きな傷を抱えたリタ。
村人たちに言われるがまま、竜の生贄である「花嫁」になることを
受け入れます。

そして雪山に入り込み、倒れたところを竜であるイグナート(攻)に助けられー

と続きます。


二人が一緒に過ごすうち、互いに絆されていき心惹かれてく様子がもう、
たまらない…!

イグナートとリタ、共にそれぞれどうしようもない”寂しさ”を抱える者同士、
なんですよね。

ひとりぼっちの辛さを知っているからこそ、イグナートはリタのそばにいたいと
考えるし、リタもイグナートを一人にしたくないと考える。
いつの間にか、離れがたいという思いが強くなるー

イグナートを一人にしたくない、一緒にいたい。
そのためにイグナートの鱗を使って竜化しようとするリタ。
その覚悟と思いに涙( ; ; )

そして、最初から最後までとことんリタを守り抜こうとする
優しい優しいイグナートの姿に、読んでいて胸がいっぱいになりました。

あと、山の中の温泉でのイグナートの裸が…!裸がっ…!(興奮)
濡れた前髪が後ろに撫でつけられ、額の見えたお顔も麗しすぎて、惚れ惚れ。
しばらくそのコマをじーーーーーっと見つめてしまいました。。//

えち要素なし、お話としても多分まだまだこれから…の序章の1巻。
それでも、全く文句なし!
美しい世界観と竜の姿、切なさと希望の見えるストーリーに、胸が熱くなる
大満足の一冊でした・:*+.
2巻が今から待ちきれないー!!!楽しみに待ってます…!

あっ。
攻め受け以外の個人的なお気に入りは、リタの連れてきた友達・トナカイのヤナ!!!
この子が可愛すぎて(*´˘`*)♡

イグナートの前ではツンツンしていたけれど笑、
最後の最後にやっと「デレ(?)」が見られたところも、ツボでした◎

2

至高の嫁入り物語の予感です。

書影からもわかる丁寧な作画は
マンガ本編も全て丁寧に描かれていて
小物一つまで美麗です...

昔は竜と人は共存していた
人の欲が大きくなり竜を殺すようになり
竜の怒りに触れてしまってからは
人を竜の花嫁...言わば生贄として捧げているという世界観。

両親を亡くし、保護される家を転々としながら
ずっと疎まれてきたリタと
竜と元人間のハーフの子で
最後の竜として生き残り独りで過ごしていたイグナート
2人が出会い少しずつ分かり合い
お互いに暖かい気持ちを分け合うお話でした。

竜の体液や体の一部を取り込むと竜化が進み、
人間より強靭な肉体や長い生命力が培うと言われ
リタは迷わずイグナートの鱗を煎じて飲むんだけど
竜化進行に伴う身体の疼き...お腹の中が疼く...??
えぇ...??えっちだな...

とまだキスすらしていないにも関わらず
つい見入ってしまいました...
とにかく次巻が楽しみです。

1

唯一無二の繊細で儚げな世界観

触れるとホロホロと崩れ落ちそうな繊細な絵のタッチから放たれる物語の世界観は、壮大で優美で、時にミステリアス。この儚げな空気感を生み出せる作家さんは、現状もりもより先生しか思いつきません……っっ!!

前作の殺し屋と盲目の青年カップルとはまた違ったジャンルのファンタジーストーリーですが、おんもしろかったです!
とりあえず1巻ということもあり、まだまだストーリーは続きます。竜のイグナートと花嫁のリタとの、心の隙間を埋め合っていくような関係が時に切なく、時にホッコリ。今はまだお互いのことを理解すること、共同生活を安定させていくことがメインなので、BLの動きはちょっと待っといてね状態です。

リタの失恋や、生贄的な花嫁慣習の不条理で残酷な一面、2人がこれまで孤独に生きてきた背景など…心を痛めるシーンが多いですが、彼らの関係が深まっていく理由にも繋がる大事な部分であり、これらがしっかりと描写されているからこそBL部分が映えるってもの。
両者の距離感はまだありますが、期待できるだけのBLの芽生えはしっかりと感じられますで、心に余裕をもって焦らず見届けたいなと思います^ ^


とまあ、ストーリーはまだまだ序盤の段階ですが、それであっても読み応え的にはスゴイのひとこと。内面描写が丁寧で、深部から抉るようなアプローチに何度心が打たれたか知りません。
それに、この物語を最大限に盛り上げるに相応しい画力。思わずホウッとため息が漏れ出そうな圧倒的な絵の暴力に平伏です。
ストーリーを追いながら、線画や陰影や背景、服や装飾品、イグナートの鱗の質感まで手抜かりない1コマ1コマの描き込みを隅々までジッと見てしまうくらい引き込まれました。


……諦めの強いイグナートと、前向きなリタ。
1人ぼっち同士の2人ですが、真逆な性格のコントラストが面白く、時折見せるクスッとなってしまう彼らのほのぼのやりとりが最高に可愛かったです。
竜化の行方、イグナートとリタの恋愛模様などなど、見逃せない展開ばかり。切ない系のストーリーが物語の大半を占めていますが、早く甘いシーンも見たいものです(*´︶`*)♡

4

良質なファンタジーとメッセージ性の高さが秀逸❤︎

もりもより先生の人外ファンタジー。
とっても良かったです!ファンタジー好きには勿論、
読み応えのあるお話を好きな人にはおすすめしたいです!

まず、先生の素晴らしい画力がいかんなく発揮されています。
繊細なタッチが大自然の風景や架空の土地の風俗、
手仕事で作られる民族衣装の描写、本当に魅力的で
その世界に引き込まれます。
また、イグナートの優しさを滲ませながら複雑に葛藤する表情や
寂しさを振り払うようにして健気に笑うリタの可愛らしさは
側に置いて守ってあげたくなるイグナートの気持ちが分かる気がしてきます。
本当に一コマ一コマ丁寧にペンを入れて描かれているのが伝わってきて
触ると破けてしまいそうな繊細な紙に描かれているような気分で
時々、ページを戻って絵を隅々まで眺めたりしながら
じっくりと読み進めました。

そして、それだけに留まらないメッセージ性の高さ。
先生の作品は、話の中で語られるテーマがしっかりとあり
最後までブレずに語られるので、没入感もありながら
読み応えがすごいんです。

今回は、閉鎖的な世界で孤立した2人が
出会ったことで、居場所をお互いのなかにみつけ
そこから本当の意味で自分自身のための生というもの生き直す
そういった姿を通して、大切なものを問うていく物語なんですが

1巻では、2人それぞれの境遇が悲しすぎて、
でも、作中の言葉を借りていうと
悲しみを幾重にも積み重ねた上にできた
2人の優しさに涙が止まらないんです。
これは、実際に読んで全オレで味わっていただきたいです。

一巻完結ではなく、じっくり巻を重ねて語られるというので
とても嬉しいです。ぜひぜひ、読んでみてください。おススメです!!

4

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