電子限定おまけマンガ付
萩原アキオ、16歳、彼氏持ちになりました!
面白かった。ウブなアキオだけど自分を軽んじられるのは良くないとちゃんと拒否できるのはいいことだよな。ヨシトが上巻で落とされていくところがいい。思ってもみなかったでしょう。クズぽい男がこんな感じで落とされていって本気になるの最高に好き!アキオがまた素直でよいなあ。心を決めてガバッと開いた瞬間最高!!可愛いです。お姉ちゃんと小さい頃一緒に映画見てて好きな俳優に目を輝かせて見ているシーンが大好き。姉ちゃんの対応はいつも塩だけど弟のことは大事に思ってるんだなぁと和んだ
まんまと攻めに手の上で転がされる感じがあった受けがそんな攻めの思惑から外れて、攻め自身まさかの自分が受けに恋してしまうという。今までにない感覚にすっかり受けにハマってしまう。が、いざとなったら今までと違って、受けに対してどう行動に出れば良いのか、中々メッセージ送れないシーンに最高だなと思いました。
あと、上巻の感じからこれは下巻も内容とギャグ的なあれでえろなしでくるのかと思えばそうでもなく。
他の濃厚エロ作品とは違うものの二人の合体シーンがちゃんとありこれぞBLだわと思わされました。勿論内容メインも好きだけど受けと攻めの合体シーンも欲しいと思ってしまう。
弄ぶつもりが秋央のまさかの反撃に遭ってしまった義人。
自分にあっさりと恋をして自分の思うままかと思われた秋央の
意外な反応に今度は義人が振り回されることに。
冬子のことなんて忘れたかのように突如秋央に猛アピールを始める義人。
義人が秋央に落ちたタイミングは一体いつからだったのだろう?
そんな義人の変化に期待してしまう秋央ですが、
遊ばれて傷つけられるのは嫌だと臆病になってしまう秋央。
でも、義人への恋も諦められずお試しで付き合うことに。
結局終始義人に翻弄されていた秋央。
けれど、義人の魔の手にも染まらず、最後の最後までピュアっ子でした。
本当にいい子…
まだ幼いうちに自分の性的指向に気付いて絶望していた冬子が
義人に救われたというエピソードに不意打ちされてしまいました。
クールなあまり弟にも冷たく見える冬子でしたが、
実は誰よりも大切に想っているという姉弟の絆にぐっときました。
義人もまたそんな秋央の無垢さに救われた一人なのかもしれない。
根底の軽さのせいでなんとなく不安さが残る義人ですが、
この先は秋央に一途で幸せにしてあげてほしいな…。
遊び人がまっすぐピュアボーイに夢中になってしまう物語からしか得られない栄養があると思うのですが、例に漏れず供給過多な読後です。
上巻ラストが先輩が落っこちてしまった描写で締めくくられた時はあー下巻は先輩が自分の気持ちが遊びじゃなくて本物だと信じてもらうために奮闘する物語かなと予想していました。
その予想通り初恋度合いが伺える本気なのに本気っぽくなかったり、ちょっとカッコ悪くなっちゃったりするある意味不器用なアピールをする先輩にやられます。
そしてまさかの付き合ってからの嫉妬したり本音を探り合う2人まで描かれているという豪華仕様。
想像を遥かに絶するほど仄暗い執着を拗らせている先輩の呆れたような表情を拝めるとは…そしてそれを嫌味なくただまっすぐに教えて欲しいとぶつかることができ、その上まさかの欲を晒してしまうアキオくんも大変好きです…
本当に上巻と下巻で先輩の顔つきが別物なので!!ぜひその辺りも見比べながら読んでみて欲しい作品でした。
上巻の終わりでアキオに対して今まで抱いたことのない感情を覚えたヨシト。彼の中のお決まりの展開が、がらがらと音を立てて崩れていく様には期待が高まりました。そして、上巻のレビューでは顔が良ければ異性を落とすのが楽しいだろうと書きましたが、ヨシトのその感覚の根拠が分かり、なるほどと思いました。だからといって、他人を弄んでいいということにはならないけれど。ハピエンで終わる物語ですが、正直ヨシトのことは掴みきれていません。本当にアキオと長く続くだろうか、と不安も残ったのでこの評価となりました。でも、お互いに相手を捕らえていると感じたり、相手に捕らわれていると感じたり、なんだかんだ毎日刺激が絶えない楽しいお付き合いができそうなカップルでもあるなと思いました。パース先生独特のテンションも面白かったです。