コミック

  • その渇きさえ飲みほして
  • その渇きさえ飲みほして

その渇きさえ飲みほして

sono kawaki sae nomihoshite

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作その渇きさえ飲みほして

三好 岳
高校1年生
翔平
高校1年生

あらすじ

新学期。
人付き合いが苦手な岳の世界は、
10年来の親友・翔平を中心に回っていた。

優しくて可愛い、俺だけの翔平。
もっと独り占めしたい…と独占欲を持て余していた頃、
岳は翔平が自慰をしているところに遭遇してしまう。

快感にうわずる翔平の声が岳の名前を呼んだとき、
混乱とともに岳の脳裏に浮かんだのは
「恋人になればもっと翔平を独り占めできる」
という考えだった。

翔平の恋心につけ込むように
「付き合おう」と提案した岳だったが、
翔平は「ただの好奇心」だと交際を拒んできて――!?

「――友達じゃしないこと 俺とできんのかよ」

未熟な恋と欲情に振り回される、
執着×青春ボーイズラブ!

作品情報

作品名
その渇きさえ飲みほして
著者
一色いち 
媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED
発売日
電子発売日
ISBN
9784910526751
4.2

(51)

(25)

萌々

(16)

(6)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
13
得点
211
評価数
51
平均
4.2 / 5
神率
49%

レビュー投稿数13

距離感がバグってる二人だけど……

一色先生の繊細なタッチで描き込まれる美しい男の子達が大好きです。今回も全ページ見とれてしまうぐらいでした!

小さい頃からの幼なじみ岳と翔平は、岳が翔平以外の人を寄せ付けず翔平だけいればいい…の気持ちで居て、翔平も友達こそ多いものの岳のそんな所を甘く許してしまうので高校生になってもスキンシップが多く傍から見たら「もう付き合ってる?」と思うぐらい距離感がバグっている二人です。小さい頃は岳の方が身体が小さく、その延長で翔平にくっつくので高校生になった現在は大型犬がご主人様について行くような…。
ある日いつものように翔平の家にお泊まりをしていた岳は、自分の名前を口に出しながらオナニーしている翔平の姿を発見してしまい……!?

二人とも相手が好きなのはわかりきっている事なのに、ジレジレでちゃんとお互いに大好きだよ〜になかなかならないのがもどかしかったです。岳側は元々翔平の前では天然ぴゅあワンコという感じなのに急にSっぽく意地悪?な裏の顔を見せてくるので、この子の本当の姿はどっち?素直に言えば伝わるのに…とグヌヌと感じるシーンがたくさんありました。
また、翔平側も岳の「好き」という気持ちを中々恋愛の好きとして受け止めてくれず、幼なじみとしての好きなんだがなかなか抜けない状態が長くてグヌヌとしました。

1話のドキドキする展開から勝手にエッな話になるのかと予想していましたが、高校生らしいぴゅあな2人で(特に岳は知識無し)最後まではするもののそのような描写は少ないです。

ジレジレモダモダ、だけどスキンシップ多め見ていて可愛い高校生達が見たい方は好きな作品だと思います(*^^*)

0

No Title

ずっと親友翔平が世界の全てな岳。独り占めしたい独占欲が暴走しそうな時翔平の自慰を目撃してしまい、恋人になればもっと独占できる⋯という発想に。
岳の中の絶え間なき渇望。その渇きの意味に気づいてしまったらもう抑えられない⋯!
翔平も岳の名前を呼びながら一人でしちゃうぐらい好きなのに、岳の自分への気持ちは恋じゃないって思い、付き合おうと言われても受け入れられないすれ違い。両思いなのにこの拗れぶりはなんだ!(笑)
好きだから不安になるしわからない事は怖いけど、この渇きを満たし合えるのはお互いだけ。キュンです♡

0

甘くもどかしい幼馴染たちの、

高校生の岳と翔平は子供の頃からの幼馴染み。
一時は離れていたこともあるけれど、
高校進学でまた同じ学校に通い始めたことで
ますます翔平に依存してゆく岳。

そんなある日、岳は翔平の自慰現場を目撃してしまいます。
しかも、翔平は行為の最中に岳の名前を呼んでいて…。

物語は岳視点で進んでゆきます。

子供の頃から翔平だけが好きな岳。
それは高校生になった今も何も変わりません。
可愛くて、優しくて、岳にとって
ただ一人の特別で、独り占めしたい人。

ああ、片想い…と思いきや、まさかの恋に無自覚でした。

子供の頃から変わることなく無垢なままの岳。
だけど、それゆえに翔平に対する態度にも
誠実さよりもどこか好奇心のようなものが滲み、
「付き合おうか」と提案するも翔平からは
「ただの好奇心」と突き放されてしまいます。

それでも翔平への好意も独占も諦めきれない岳はアプローチし続けます。
いつものように甘やかしてくれて、キスも触れるのも許してくれるのに、
恋人同士になることだけは受け容れてくれない翔平。

岳視点だと、自分のことを好きなくせに
なかなか素直になってくれない翔平にじれもだ状態なのですが、
翔平の気持ちもわからなくはないような気がします。

翔平が岳に抱くのは胸の痛みを伴う切実な想いで、
対する翔平のそれは子供がお気に入りのおもちゃへの独占欲のような、
違いがあるように感じてしまうのです。

岳という男のことを誰よりも知っているからこそ、
長年片想いしてきた翔平としてはそんなおままごとみたいな“好き”では
不安になってしまうのもわかるというもの。
岳のそれも母親に植え付けられた恋愛トラウマが原因ではあるのですが…

ずっと好きだった岳から「好き」と言われているのに、
その度に喜びと複雑さが入り混じった表情を浮かべる翔平が切ない。
そんな翔平の気持ちも知らずに無邪気に甘え続ける岳が残酷に思えてきます…。

限りなく両想いに近いのに、あと一歩のところですれ違い続ける二人。
両想いと片想いの間で悶絶させられっぱなしでした。

けれど、翔平を失いかけてようやく自分の中の恐怖心と向き合えた岳。
ずっと伝えられなかった脆さも執着も洗いざらい打ち明ける岳に
どんだけ翔平のこと好きなの…と改めてその重みと純愛にを噛みしめました。
泣きながら、縋るように気持ちを伝えてくる情けない姿も
こんなのもう絆されずになんかいられません…これぞヘタレ攻めの鑑!

恋人同士になって、キスよりも先に進もうとする二人。
珍しく攻めみ満点の表情で押し倒してくる岳ですが、
ピュアすぎて「やり方がわかんない」というオチはちょっと笑っちゃいました。
後日、ちゃんと勉強して、翔平のリードの元結ばれますのでご安心下さい。

拗らせたりすれ違ったりはしていたものの、
なんだかんだで終始イチャイチャしていた気がします。
距離バグ気味な幼馴染み達に癒されたい方はぜひ♪

1

感情と向き合うこと

幼なじみ同士の近すぎる距離感で、気持ちだけがなかなか交わらない…
そんな彼らのもどかしい日々をハラハラしたり切なくなったりしながら見守って読み進めました。

翔平の気持ちを知ってから、初めて自分の中にある感情と向き合うことになった岳。
翔平とずっと一緒にいたいしむしろ翔平以外要らないと思ってはいても
それが翔平と同じ『好き』なのかはわからなくて
その答えまで翔平に委ねてしまうという、
あまちゃんすぎる岳には何とも言えぬモヤモヤは募りましたが。
でもずっとそうなわけではなく少しずつ変化していく様子がわかるので、モヤモヤしたところもきちんと消化できたかなと思います。

ただ岳の母親エピソードは結構胸クソで、
子供の心に傷を残しておいて自分の幸せはアピールしてしまえる神経がわからん。と思ってしまいました。
岳父の反応も軽いのでもしかしたら離婚の理由は深刻ではなかったのかもしれませんが、
トラウマになっている岳の心をもっとわかってあげてほしかったです。
なので、岳のそばに翔平がいてくれて本当に良かったなと改めて思ったのでした。

まだまだ精神的な面での差があるふたりですが、これから一緒に成長していくのだろうな思うとほっこり。
淡々と進むストーリーの中にしっかりドラマがある作品だったなと思いました。

0

執着と恋愛の狭間

一色いち先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
焦れったい 3
ピュア 3
執着 3
ワンコ 2
エロ 1
な感じだと思います。

岳くん×翔平くんのカプです。

幼馴染の岳くんと翔平くん。人付き合いが苦手な岳くんにとって、翔平くんは自身の全てで何よりも大事な存在。そんなある日、翔平くんが自慰の最中に岳くんの名前を言っていることを知ってしまい…。

今作は比較的、攻めの岳くん視点の描写が多いです。人付き合いが苦手な岳くん、でも高校生になったらそうでのないのかな?とか、表紙の雰囲気から岳くんは、翔平くんを翻弄する俺様系かと勝手に思っていたのですが、蓋を開けてみれば、純粋無垢なピュアワンコって感じでとても可愛らしかったです。

でもその純粋さから、翔平くんには自身への執着が恋愛とは違うのだと、想いを拒まれてしまうので、なかなかに焦れったかったですね。

岳くんと翔平くんによる、執着と恋愛の狭間で揺れ動く心理描写が焦れったくも男子高校生らしいピュアと可愛さも堪能出来るので、是非とも読んでほしいです。

1

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP