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絵が好きな感じ、家族もの気になる…から入り、良作に巡り会えました!
セフレ関係の2人の前に突如現れる颯太郎。颯太郎に向き合う中で2人はお互いへの思いを強くしていきます。
絵がとても丁寧で、小さいコマの細部まで妥協なしに描かれています。(読後ぜひ絵だけで見返していただきたいです!) エロも濃厚です。
榛名の、先入観なしに人を見れる、という人物像が新しいなと思いました。沁みる台詞がたくさんあります。3人の場面がすごく好きです。
颯太郎母の「大丈夫じゃなかった」は自分にも覚えがある感情で、責められる場面も含め再会を果たせてよかったです。ここが重くなり過ぎず、榛名と麻矢に移行するのもよかったです。
上巻はかなり気になるところで終わりますので、ぜひ下巻でタイトル回収を味わってください(^^)
エロス度★★
おやおや。自分とセフレと子ども・・・・・・家族ではない三人が一緒に暮らしていく日常が尊いですね。
幸斗と麻矢が紡ぐ祝福の恋物語・・・・・・上巻開幕。
最初は幸斗に対して遠慮してかギクシャクとした颯太郎との距離感にハラハラでしたが、セフレの麻矢がふたりの中間点となったことで家族としての距離が縮まっていくのが微笑ましかった。
幸斗・麻矢・颯太郎とで家族のように楽しい日常の時間を楽しむ尊さ、たったひとりの特別を探していた幸斗が麻矢への想いを自覚していくのもたまらなかったです。
結婚を迫ってフラれた女の子のときは泣かなかったくせに、麻矢にフラれたときは号泣するって、今までの榛名の結婚願望って何だったの?
結婚って本来は重いもの。相手に対してもこれから増えるであろう家族に対しても責任を持つということなので、重くて当然です。
だけど、榛名がフラれた女の子に言われていた"重い"の言葉って全然重くない。むしろ軽々しくて中身が空っぽ。
付き合う相手の顔を変えてるだけで、中身なんか見てないんだろうな。そんなんでよく結婚前提なんて言えたね。女の子たちの方が冷静だわ。
セフレの麻矢に対しては不誠実な関係でありながら、心を一番許してるし、本来結婚相手に求めるものってこういうことなんじゃないの。
顔だけで生きてきた榛名にとって、好きの感情とか、この人とずっと一緒にいたいとか、安らげる、落ち着ける、甘えられる、弱い部分も見せられる、なんてことを考えないで今まできちゃったんだろうな。
カタチだけの結婚ならいくらでもできるでしょう、顔は良いんで。顔だけは。
これまでのお付き合いの中で、相手にちゃんとリスペクトをしてきたのだろうか。最初、麻矢とのセックスのときも玄関でだったし、自分本位なところが見え隠れしていたところが榛名のダメダメなところだと思いました。
そんな男がついに麻矢への気持ちを自覚。はぁ…遅いっつーの。
これが本気の好きという感情なのだということを思い知りやがれ。…まぁ、ちゃんと思い知ったようですけど。
でも、麻矢も榛名のことが好きみたいなのに、なぜフッたのか分からない。
過去に母親に置いて行かれたことに関係あるのかしら。
すごく気になります。
颯太郎との3人での生活はニュータイプの子育てものって感じで面白かったです。家族とは何か、子育ての大変さや素晴らしさをも同時に知ることができました。
キャラの動かし方、心理描写、絵、ストーリーともすごく丁寧で引き込まれました。
下巻も楽しみです。
タイトルの「メリー」が二回続いていることと、「セ○レ」と「俺」と「子供」、家族じゃない三人が一緒に暮らしたら……? という、帯のキャッチフレーズに、これはただ事じゃなさそうなファミリーBLだなと思ったまりあげは。
たしかに、蓋を開けてみたらただ事ではない、ファミリーBLだった。
というのも、主役であるDDの榛名はとにかくモテる。
けれど、早く幸せな結婚をしたくて付き合った彼女に迫ってしまうため、重くてすぐにフラレてしまうのだ。
それでも性欲は強い。
彼女がいなくなると、後輩である軽音の麻矢と寝る、いわゆるセ○レ関係になる。
そんな麻矢は、榛名の夢を否定しないので居心地がよい。
けれど彼自身は、恋愛や結婚に興味はない。
そんなある日、ふたりが盛りはじめた頃、突然家のドアが開き、見知らぬ少年が。
その少年は榛名の両親宛の手紙を持っており、なんと母親から置き去りにされた子どもだったと判明する。
名を颯太郎と呼ぶその子を、榛名の両親が帰国するまで面倒みることとなった榛名だったが、不安すぎて麻矢をも巻き込んで三人での共同生活がスタートしますが、、、
正反対な榛名と麻矢。
麻矢に居心地の良さを感じていた榛名は、なかなか距離が縮まらない颯太郎の件でもかなり頼りにしていた。
が、次第にぎくしゃくしたり、颯太郎の母が見つかったり、で、比較的上巻は展開が忙しかったと思われる。
しかし、麻矢の生い立ちも颯太郎に似ており、事実を知ったときは胸がギュッと苦しくなったのですが、さらに今巻のラストがーー!!!!焦
でもこのラスト、下巻で絶対にハッピーエンドになるためのフラグなんだろうなあ、、、と。
タイトルにも「ハッピーエンド」がついているので、信じて読み進めたい所存です。
それにしても、榛名のフラットさ。
これは人たらしでもありますよね。
本人、自覚なさそうですが、、
麻矢もその榛名のフラットさに救われたんだろうなあ、、、と推測しています。
3人で仲良く台所に立っている表紙はとても微笑ましいですが、お話はかなり切なめな展開となっていました。
榛名も麻矢もそれぞれに抱えている迷いや葛藤があり、そしてまだ幼い颯太郎はとても不憫な思いをしていて。
3人で過ごす時間は明るく楽しいモノが多いだけに
その内側の部分がより際立ってしまって、
何とも言えない気持ちになる場面がいくつもありました。
理由もわからないまま母親がいなくなった颯太郎の悲しみと、榛名と麻矢の複雑に絡んだ感情とが同時進行していくので
誰の気持ちを知っても胸がぎゅっと苦しくなって。
終盤にかけて畳み掛けるようにそれが濃くなっていくのでものすごくツラいけれど、
この状況が今後どうなるかわからないところにこそ引き込まれて、ツラさも含めて読み応えがありました。
榛名が麻矢への想いを自覚して、それを伝えても
関係は好転しないところで終わっている上巻。
素直にぶつかれば解決する問題ではないところに差し掛かったふたりは今後どうするのか…
下巻でそれをしっかり見届けたいと思います。