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表題作最愛の別人

月居透光
28歳、催眠術が使える花屋
椎崎一慧
16歳、高校1年生

同時収録作品最愛の別人

萩原
32歳、中間一貫校の中学の数学教師、ショタコン
一慧
16歳、高校1年生

同時収録作品最愛の別人

月居透光
高校生→実家の花屋の手伝い
柴藤啓
高校生→25歳、透光の同級生、ウリ専

その他の収録作品

  • おまけ描き下ろし「最愛の恋人」、キャラプロフィール、あとがき

あらすじ

「一慧のナカはもう俺の形を覚えてる…俺はこの子の“先生”じゃないのに」両親も、育ての親である祖母も亡くした高校生の一慧には最愛の人がいた。中学時代の恩師・萩原先生だ。先生に「可愛い」と抱きしめられキスされて、お尻を弄られて…それだけで、一人じゃないと思えた。先生が他の中学生に同じ言葉を囁いているのを聞いてしまうまでは。傷付いた一慧が出会ったのは、一慧と同じように孤独に生きる男・透光。萩原先生のことを忘れさせてくれた透光は…?催眠術師×孤独な高校生、衝撃の成り代わりラブ。


初版のみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記が掲載されている場合でも無くなり次第、終了となりますのでご了承ください。

作品情報

作品名
最愛の別人
著者
京ゆき緒 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
arca comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784866697611
3.7

(8)

(0)

萌々

(6)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
30
評価数
8
平均
3.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

身代り同士の愛

催眠術や身代わりをテーマにした斬新な1冊でした。

育ての親である祖母を亡くし天涯孤独になった高校生の一慧は
中等部の教師・萩原と密かに逢瀬を重ねる関係ですが、
ある日、萩原が中等部の生徒とキスしている現場を目撃してしまい…。

母も祖母も失い、たった一人愛した男は自分以外にも愛を囁いていた。
萩原の裏切りに悲しみに打ちひしがれる一慧でしたが、
目の前に現れた男・透光から催眠術をかけられてしまいます。

そして、透光の催眠術によって萩原に裏切られた記憶は消され、
透光=萩原だと思い込むように。

萩原に成り代わった透光に愛され、幸せな日々を送る一慧。
けれど、偶然萩原と鉢合わせてしまったことにより、
一慧の催眠は解け、再び現実に引き戻されてしまいます。

催眠術で想い人に成り代わる設定といい、
16歳の男子高校生とアラサー男たちと年齢差といい、背徳感がすごい。

それでも彼らにとってはそれは純愛で。
弄ばれているとも知らずに純粋に萩原に想いを寄せる一慧が健気です。
だけど、一途な恋であると同時に一慧のそれはどこか依存性も感じさせ、
まだ高校生にもかかわらず既に両親、祖母と家族を失ってしまったという
彼の背景もあるのだろうな。

そんな一慧に対して出会って秒で催眠術をかけてくるという
第一印象が危険人物すぎる透光でしたが、蓋を開けてみれば
異常とは程遠い、地味で平凡な男なのでした。
半ば強引に一慧の恋人に成り代わったものの、
一慧に対しては優しく、彼に求められても手を出すことを躊躇い、
(最終的には抱いてしまっているのですが)
萩原と比べればよっぽどまともな大人で常識人に思えました。

そして、彼もまた一慧同様に孤独を抱える男でした。
想い人に裏切られた一慧も辛いけれど、
透光に孤独を植え付けた過去の出来事もなかなかにしんどかった…。

愛する人と愛してくれる人を失くし、ひとりぼっちだった透光と一慧。
その孤独は二人にしかわからないし、分かり合える二人だからこそ、
催眠術が解けて透光と過ごした記憶を失っても、
もう一度一慧は透光に惹かれたのだろう。

結局、催眠術にかかっていた記憶を失ったまま再び恋人同士になった透光と一慧。
身代りの愛から、今度こそ本物の、唯一無二の愛に辿り着いた二人ですが、
それは純愛というにはもっと重く、共依存という言葉の方がしっくりきました。

最後に二人の設定を見ると、12歳差もあるとのこと。
萩原はそもそも教師で生徒に手を出している時点でアウトだけど、
透光と一慧もそこそこに年齢差があり、背徳感がプンプンでした…。

0

面白い!

これまた倫理観を問われると難しい設定なので、読む人を選ぶ作品です。
催眠術師×孤独なDKと言うだけでアウトな人は多いかな?今までにあまりないストーリーで斬新でした。催眠術をかけてしまったらダメだろうと思いながら読み進めて行くと、もっと悪い大人がいた!
メインであろうカプの展開が気になりすぎるストーリー展開がお見事でした✨
本当の事を知ってからのDKの方がDKらしくみえるのがとても不思議でした。その後の2人もオマケではなく見たかったです☆

0

不思議で、切ない

催眠術師と高校生というカップリング。
催眠術師…?と思わずハテナが浮かんでしまったし
そこだけ見るとすごく不思議な感じがしましたが
ふたりが過ごす時間には切なさもあり
温かい気持ちにもなれるようなところもあって
引き込まれる魅力たっぷりなお話でした。

母親を早くに亡くし育ててくれた祖母も亡くなっって
ひとりきりになってしまったいま、
『先生』だけが心の拠り所になっている一慧。
ふたりは恋人同士ではないけれど
一慧の一方通行な想いというわけでもなくて、
でも『先生』の大人のズルさに
彼だけが溺れているのは一目瞭然で。
遅かれ早かれ傷つくことになる未来は
見えていたけれど、
そこに突如表れた透光の存在によって
一慧の日々は変化していくことになるわけです。

一慧は透光を『先生』というフィルター越しにしか見ていなくて、
すごく親密になっていくのに
どこまでも交わらない視線が歯痒くて
透光の気持ちが変化するほどに切なさも増していくけれど。
交わるということはまたまったくの他人になるということでもあって、
どっちに転んでも切ない結末しかないのが苦しかったです。
でも。お互い傷を負うことにはまりますが、
やがて正しく気持ちが交わるので
そこを見守れたのは良かったなと思います。

透光は別に催眠術師という肩書きではなく
催眠術をかけることができる人、という感じなので
あらすじに「うーん?」と思う部分はあったけれど
彼がそれを振りかざして生きているわけではないので
ストンと納得はできたかな、と。

持っている気持ち自体はシンプルなのに
関係性は難解で、
透光の過去の重たさや
一慧と先生とのモヤモヤするばかりのやり取りに
かき乱される部分もありましたが。
そういうのがすべて透光と一慧の幸せへと繋がっているストーリー、すごく面白かったです。

0

なかなか凝っています…!

単話の表紙と作品タイトルがすっごい気になっていたので、コミックス化を待っていた作品です!!

単話の表紙は明らかに目に光が無い感じのDK、そして不穏なタイトル…一体どんな世界なんだ…(๑ºдº๑)⁇‼と興味を持っておりました

コミックスの表紙は一転晴れやかな笑顔になっていて、、、それはそれでまた気になる所…&帯には見慣れぬ「"成り代わり"ラブ」という穏やかではなさそうな文字が…⁉という事で、、、読んでみました!!

先ず、、、注意点あります!
CP属性として苦手要素がある方や、倫理観大事!な方にはあまり向くタイプではありません
ここを書いてしまうとネタバレなので、、、一応レビュー本文では伏せますが、もし事前に確認したい方はコメントに詳細書いておくので自己判断の元ご確認下さいませ
核心に大きくは触れない範囲でひとつ書いておくと、帯煽りにもある「成り代わり」がキーワードなので一棒一穴ではないです

お話しとしては良くあるタイプの作品ではないので、どうなるんだろうか、この2人…⁈という先を知りたいような、知ってしまう事が怖いような雰囲気も味わえます
なので王道の安心感を求めて読む感じではありません

かと言って、ド級のダークさや闇・病みの鬱系でもないのがまた不思議な所です

ストーリーや設定は凝っています
特にメインの攻めが催眠術を使えるっていうのは最大のポイントかな?と思います
催眠術とか暗示にはあまり詳しくないので、受けが催眠状態になった時の認識感覚がイマイチ分かり難かったな、、、というのが個人的には評価を悩んだ最大の所かも知れません

催眠状態を現実的に考えていいのか、はたまたフィクションとしてストーリー展開を優先して捉えたらいいのか、、、
ここの読み解きがちょっと躓いた所ではありました

多分ココがこの作品の大きなポイントではあったので、自分的にスッキリ解釈出来なかったのが悔しい感じです

ただ、催眠が大きなポイントではありますが、それ以外にも読み解きをしていくストーリーの軸がいくつか走ってるので心が完全に離れるような事もなく最後まで読んでしまえるだけの引力はありました

ストーリー展開的に主要なキャラは4人います
正直な気持ちで言えば、4人もキャラが居るのに4人の内誰にも共感がし難く特に応援したい!という前向きな気持ちになれませんでした
だけど、見届けたい…!とは思う不思議、、、
受け主役に見えて、攻めのお話しでもあるのもオモシロイと思います

あと、絶対多くの読者さま的には「ナシ」だろうと思われる萩原先生、、、w
あとがきで先生が彼の過去とか含めて色々描きたい、と仰っていて…♪
私的には大いに興味あります…(ΦωΦ)!!!
クズ設定なハズなのになぜか爽やかさすら感じるキャラデザ…!告白すると実は1番興味があったかもですwww
サイド萩原先生ストーリー、あれば読みたい…!!


全体的に友達の友達の複雑な恋愛体験談話を、お酒の席や夜中のテンションで聞くような感覚で読んだような印象です
そういう意味では「へぇ~…!そんな事あるんだーーー(;◔ิд◔ิ)!」という驚きを得られたと思います

そして友達の語りが上手かった!
という点も最後まで興味を持てるかどうかの大事な所なので、、、
この例えで行くと、、、
作家さまの漫画自体の構成の上手さは私の興味をずっと惹いてくれた所は多いにあったと思います٩(๑´3`๑)۶

商業コミックスはこちらが初でしょうか?!
だとしたら、次作も是非読んでみたいです!!(あと、前述しましたが先生サイドのお話しも、、、♪)

初読み作家さま!という点と他作ではあんまり味わった事のない感覚での読書体験への評価をプラス加点で評価しました☆彡

あ、あと…作画について、、、
最初の方と最後の方では筆圧がだいぶ変わった印象です
この辺も安定するといいな~って思ってます!

濡れ場&修正|濡れ場は数回ありますが濃厚さがあるタイプではありませんが、シチュ的に背徳感はある雰囲気
修正はtnkは白抜き~無、anlは描かないタイプ?無空間に指だけって感じでした

1

チル76

では、、、注意点を書いておきますね

一応下げます




登場人物に声変わり前の男子学生にしか性的興味を持たない教師がおります
先生×生徒
しかも愛ではない搾取的なタイプです、、、
ダメな人は絶対ダメなタイプの人物かと思うので、、、
残しておきました

またメインCPを軸に考えてもレビュー本文にも書きましたが一棒一穴ではありません
細かく言えば棒の貫通/未貫通はありますが、カラダのカンケイとしてはある、ので、、、苦手な方なら避けた方がいいです

最後に主要なキャラの最期が描かれてるタイプです、、、
基本、私はこのネタ苦手なんですが、、、今回はお話しの展開的に必要エピとして読めるタイプでした

ご参考になれば、、、

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