電子限定かきおろし漫画付
「二度目の朝は君に1曲」がよかったのでこちらも購入させて頂きました。
海洋生物に関する研究やお仕事の描かれ方がとてもいいですね(お仕事BL、研究系好きなので)。
カメ美のエピソード…彼女を通しての2人のやりとり、夏輝が海が好きだと感動するシーン、環境問題も含めて研究意欲が湧き上がる夏輝…などが特に心に残ります。
研究者、専門職の方々の熱量の描き方が面白くて笑いました。
BLとしてはあっさりすっきり、少し唐突感?が個人的にはありましたが読みやすかったです。
宮島がエロいですね。
学生時代の後輩×センパイだったふたりが、大学院生×社会人として、海辺の町で再会するお話です。
とは言っても、途中まで受けは攻めを知らないフリし続けます。
これは、理由があってのことでした。
対してセンパイである宮島の影響で、海洋生物学部へ進学した大学院生の夏輝は、大好きな宮島と再会できてテンション上がります。
が、知らないフリをされてもめげないどころか、攻めまくっていくわけですが、、、
かえって、センパイや周囲の人たちと一緒にいることで、自分の将来について悩みます。
個人的に、この作品のハイライトは再会からのLoveも見どころとは思っているのですが、
それ以上に、お仕事要素が熱く、見応えがあると感じました。
とくに、カメ美を海へ放流するシーンは、攻めのごとくまりあげはも熱くなってしまい、ほぼあのシーンの前後によって、☆4評価になったと言っても過言ではないでしょう。(まりあげは比的に)
作家様もあとがきで、この作品を描くにあたって論文などめちゃくちゃ読み込まれたと触れていただけあって、たしかにお仕事場面は骨太で、それだけでも読み応えたっぷりで楽しめました。
あと、「龍宮城」という言葉の使い方が、マリン系のお仕事ということもあり、先生のセンスがキラッと光ったナイスチョイスだったなあ!
と、感じました。
働く男、悩める男、年下攻めの再会Love、お仕事BLなどがお好きな方にオススメの一冊です♪
本作は過去に置き去りにしてきた初恋が再会によって再燃する
純愛ラブなのですが、再会をきっかけに本当に自分のしたいことに
気付き海洋研究に打ち込んでゆく主人公の成長物語としても面白いし、
作中で詳細に触れられていた海の環境保護という側面もまた興味深く、
1冊の中にいくつもの要素が盛り込まれていて、実に読み応えがありました。
また、物語の舞台が海辺の町ということで海の情景が描かれていますが、
ナイトダイビングシーンでは夜の海中が神秘的でなんともロマンチック…!
海中の生き物たちや月の光が差し込む美しい海中風景にうっとりしちゃいます。
ー以下、内容にふれていきます。
海洋生物の研究をする大学院生の夏輝は研修のために訪れた
海辺の町でかつての初恋の相手・創一と再会を果たします。
ある日突然、自分の前から姿を消してしまった創一との再会を
喜ぶ夏輝でしたが、なぜか創一からは忘れたフリをされてしまい…。
水族館の職員として生き物の世話には情熱を注ぐ創一ですが、
プライベートではそこらの観光客を引っかけて寝る遊び人になっていました。
変わってしまった創一にショックを受けながらも誘われると
その色気には抗えず、欲情のままに身体を繋げてしまいます。
勢いで創一を抱いてしまったことに後悔する夏輝でしたが、
怪我をしたウミガメを必死に救おうとする真摯な姿や
ウミガメを世話するときにだけ見せる優しい表情など、
自分の知らなかった創一の新たな一面を知ったことで
もう一度創一に心惹かれてゆきます。
一方の創一は再会時から一貫して夏輝とは初対面と言い張っていますが、
もちろん忘れてなどいませんでした。
創一視点になると彼が学生時代から夏輝に想いを寄せていたことが判明。
けれど、無邪気に先輩としての自分を慕ってくる夏輝に先輩後輩以上の
欲を抱いてしまっていたことに罪悪感を覚えた創一は夏輝から離れることに…
というのが過去に二人が離ればなれになってしまった経緯でした。
覚えていないフリも塩対応なのも全ては夏輝への気持ちを抑えるため。
真相が明かされてしまうと創一への夏輝愛の重みが途端に増しまくります。
ただ、夏輝の方は創一への好意を全く隠していないので、
あとは創一が素直になれば今度こそ両想いなわけで。
もう二人とも大人なんだしHもしてるんだし、これで恋人同士でいいじゃない?
と思うも、研修期間を終えれば大学に戻り、再び離れ離れになってしまう
夏輝と関係を深めることに臆病になってしまう創一。
あー…10年前からとっくに両想いだったのになんで上手くいかないの…!
そして、研修を終えて海辺の町を離れてしまう夏輝。
当然ここで終わりなんて思ってはいなかったけれど、
夏輝との別れに耐えられず夜の海に沈もうとした創一、
帰りのバスの中で静かに創一に想いを馳せる夏輝、
それぞれの涙に胸が締め付けられました。
最終話では二人が別れてから1年近くも経過していてびっくりしましたが、
最後は夏輝の粘り勝ちでした。
最後くらいは創一の方から歩み寄って欲しい気もしたけれど、
創一の夏輝に対する引け目からするとそれも難しかったか…。
ずっと抑え込んできた弱音を夏輝にぶつけられただけでも成長な気がします。
これにて、ようやく10年越しの初恋も成就。
恋人同士になった後は恥じらいを見せたり、ぎこちないながらもデレたり、
意外にも可愛らしい創一のギャップにキュンとさせられちゃいました。
研究員として海外行きが決まった夏輝について行くラストも
創一の恋人とは離れたくない寂しがりな一面が垣間見えるんですよね。
恋人には甘えたになっちゃうとか、なにそれ可愛い!ご褒美すぎる…!
描き下ろしや特典でも後日のイチャ甘エピソードが描かれていますが、
ずっとすれ違ってきた分、もうちょっと糖分補充したかったです。
二人の恋愛模様に…というより、作中に出てくる海洋生物たちの生態、
そして何より”カメ美”の頑張りに心打たれた、こちらの作品。
中学生×高校生の時に出会った二人の、それから10年後…を描く
再会愛ストーリーです。
あの頃恋していたゲイの先輩・宮島(受)は水族館職員となっており、
大学院生の夏輝(攻)にとっては嬉しい再会だったのに、
知らないふり、初めて会うふりをされてー
と始まります。
誘い受けのお誘いから始まる二人の初エッチは、
ちょっと唐突な印象があったかも。。
攻めの夏輝はちょっと自分のストライクゾーンとはズレていたのですが
(初エッチ時の、独占欲から来る意地悪な言葉なんかがあまり好みではなく;)
一方で、受けである先輩・宮島がどんどんどんどん可愛くなっていく姿に
萌えました(*´˘`*)
素直になれないツンデレ受けが寂しがる(のに「行かないで」とは言えない)のって、
どうしてこんなにキュンとするんだろう...
浦島太郎の物語になぞらえて進む二人の恋は、
体先行でなかなかに焦ったく。。
夏が終わり帰ってゆく夏輝を”俺はお前の竜宮城にはなれない”と突き放す宮島、
そんな宮島の言葉をものともせず…!とはいかず一旦離れる夏輝。
やーーーもどかしい!!!!
個人的には、ここはなんとか
「俺はまた戻って来て何度でも再会して迫ってやるからな!」って
言っちゃうぐらいの気概が欲しかったーー…なんて、思ってしまいました;
個人的な趣向というか、完全な我儘ですが;
と、恋の進行、展開については萌えよりも「なんでー!」という焦ったさが
強く残ったのですが、
作品のテーマでもある海洋生物研究、そして深刻な海洋プラスチックごみの問題など
についてはとてもリアルに感じられ、新たに知った部分が多々ありました。
プラごみ、自分もできるだけ出さないように日々の生活の中で
意識していきたい…!
足が一本欠損してしまったカメ美の頑張りには、ただただ感動です。。
無事に海に帰れて良かったね、これからはどうか危ない目に遭いませんように...
と祈る気持ちで自分も宮島・夏輝と一緒になってカメ美を送り出しました
(心の中で!)
そして宮島が教えてくれた秘密の場所、海の中の洞窟のコマが
本当に幻想的で美しくて。
海の世界への憧れと、厳しい現実。そんな二つの面をリアルに見せてくれる
物語でした✨
昔は”手が届かない”と思っていた竜宮城の乙姫様・宮島先輩。
けれどもう離れない、何度別れても再会するよ、と告げた夏輝の
思いの深さと執念に(笑)グッ!と親指を立てたい(๑•̀ㅂ•́)و✧
これから始まる二人のマレーシア生活、そして日本での同居生活?も
気になるところです。番外編か何かで、読めたら嬉しいです☺︎
★修正:白抜き(割と形も分からないコマ多め)電子アニメイトブックストア
好きな作家様です、新藤先生
先生の作品の中では「オシニマケテキテミレバ」が1番好き♡
でしたが・・・勿論「オシニ~」は今も大好きですが、作品としての大好きは今作で1番が更新されました!!
「オシニ~」はかなりクセの強いキャラがストーリーを引っ張ってくれた印象で、今作は本来の先生の持ち味である読ませる力が冴えわたっている作品性の高さで読者を魅了してくれる印象です
キャラ先行作品というよりは、ストーリー軸の強さありきでキャラが輝いてみえる気がします
やっぱり先生の恋愛軸だけではないストーリーの厚みが感じられる作風は読書感を増長させてくれて凄く読み応えを覚えます
臨センの職員さんも水族館の方々もアツい気持ち語りがしっかり描かれていたのもクスっとしながらも勉強になりました笑
宮島先輩のウミガメ愛も素敵でした
カメ美を必至で助ける姿、真に迫ってました
あと、学生時代のスマホにもシール、カバンにもキーホルダー付きという細かい描写も流石です!
そして先輩がウミガメを好きになった理由の浦島太郎への解釈もとても新鮮で、その上そんな風に考えるに至った彼の状況を考えると切なくもある・・・
先輩が割と早い段階からきっと性自認なんかに悩みながらいたんだろうなぁって思うと、ウミガメのあのつぶらな瞳から慈愛を感じてしまいますし、先輩自身がウミガメに救われたがっていたのか、自身をウミガメに重ねたのか、そんな事にも思いを巡らせたくなり、グッと来てしまいました
同棲編とか、見たいな~
先生の作品で続刊作品を期待しているので是非、このお2人で見たいです!!