おまけ付き電子限定版
幼馴染3人(男2と女1)と同級生1人(男)と社会人1人(男)の日常の中の恋愛関係。みんな誰かの恋愛を見ていて「主人公は自分じゃない」感じがしているようです。他の人の恋に気づくけど、それは自分がその人を見ているから。それは読者も同じ。
それぞれのキャラがいろんな想いや考えや苦しさを持っていて、ままならない恋愛を見つめています。自分がどのキャラに感情移入するかで物語のラストの感じ方が違うかもしれません。わたしは切なかった!すごくいい作品なのでおススメです。
読んだ後にタイトルの良さに頷くはずです。もちろん表紙にも。
ネタバレなしでぜひ読んで欲しいです。
スピンオフないのかな!!!!!
アンサンブル・キャストであることも、最後はどう転ぶか分からない話はかなり稀でそこはまず評価したい。自分的に「愛とは」という謎々をテーマにする話はいつも大好き。好きな作者でここまで伸びて偉い。
桃子すいか先生の作品は他に2作品読んだことがあります。どちらも脇役までしっかりキャラが立っていて魅力的だったので、群像劇っぽい今作も期待して読みました。
が、ハードル上がりすぎていたせいかもしれないけど、今回は肌が合わない部分が多くて、辛めの評価になってしまいました。
まず引っかかってしまったのが、作品の要とも言える“みんな片思い”設定。
主要メンバーは男4人と女1人の計5人。
その5人のうち4人はメンバー内の誰かに片思い。
その4人のうち3人は同性が相手。
その3人のうち2人は明らかに異性愛者。
うーん、さすがに無理がある。特に、海斗→諒というのは(勘違いだったとしても)しっくり来なかったです。
そして、海斗のキャラがどうしても苦手でした。
海斗って、悪い人間ではない。誰かを傷つけようとか利用してやろうとかは思ってない。文哉や一花に対しては優しいところもある。
でも、悪意がなければいいってもんではないというか……むしろ悪意がないからかえって怖く感じてしまう。もう根っから他人の気持ちが汲めない性質の人なんだなって。
最後はいろいろ気づきがあって、心を改めて、収まるところに収まったけど、なんかモヤモヤが残りました。この二人、この先大丈夫なのかなあ。あまり幸せな未来がイメージできなかったです(描きおろしは可愛くて良かったけど)。
有島さんは好きでした。気持ちに寄り添ってくれる安心感。それと、文哉のアパートの前で海斗に牽制をかける大人の余裕……からの、「大人げねぇー」までワンセットで。
一花ちゃんも見ていて気持ちのいい女の子。
諒は最初のほうは騒々しいのが苦手だったけど、途中から良かったです。
カフェのステンドグラスや本棚やコーヒーカップも繊細に描かれていて素敵だったし、いろいろ好きな部分もあるのだけど……肝心の、主人公たちのラブストーリーに萌えられなかったのが残念でした。
読みはじめたら、たくさん登場人物と矢印が飛び交っていて最終地点が気になって一気に読んでしまいました。
そして、読了された皆さんがどんなレビューを書いているのか気になってまっさきに確認してしまいました。
いや、本当に片思い、しんどいですよね!
3人幼なじみの中に大学の先輩諒と喫茶店の常連、有島さんが加わってさらに複雑になっていて…。
自分の気持ちを抑えがちで甘える事が苦手な文哉の長い長い片思い期間、そして付き合ってからの相手に無理をさせてしまっている自分を感じる事への苦しさ、本当にしんどかったです。
ですが、私がこの作品で1番「あぁ好き」となったのは、意外にもヤリチンクズで恋愛何それ??美味しいの??と壊滅的な海斗でした。
この子、本当にぴゅあで真っ直ぐな子なんだと思います。高校の時の花火大会の時のおばあちゃん…普通、友達にあの言葉は言えないですよね?だけど、そこに変な悪意はなくて純粋に文哉が楽になる事を願って口から出たのがあのセリフだったんだなぁと。そんな海斗の気持ちがわかったから文哉も笑って泣けたんだなぁと。
誰かを「愛する」事の意味を色んな人に与えられた「愛」で気づく海斗がどんどん愛おしく思えて来ました。それまでヤリチンクズだった男が、本当の愛を知って「あげたい」って気持ちになるムーブ……あまりにも恋愛童貞のぴゅあ赤ちゃん…で可愛かったです。
本当にどうしようもない、子どもみたいな海斗。愛したらずーっと一途な所も推しちゃう…。あ〜この子本当に愛おしい攻めでした。
