特典付き
広告で1コマが流れてきて、溺愛攻めが好物な私は、そのシーンが情熱的だったため
まんまと釣られ購入しました。
普段アングラ系は好まないのですが、読んでみたら意外によかったかな。
情熱的な攻め様なんですが、受け様との絡みは少ないです。。
ただ執着攻めになるのかな、重めではありました。
予想はしていたけどマフィアのボスの愛人と義理の息子の設定なので
簡単にラブラブはしてくれません。。
目隠ししている受け様とのシーン、イチャラブ好きな私には悲鳴ものでしたが
よりボスのイカれっぷりや、攻め様の執着心に火をつける描写となっていて
良くないけど良いシーンでした。
こういったキッカケがないと自分で好んで読むことはなかったので、よかったかな。
ラストのあの陰鬱とした雰囲気、まるで90年代のサスペンス洋画のような中毒性のある読後感。
あるくジョー先生の描く美しい線の美しい登場人物に、あえて目だけを見せる悪役ドンの演出。
あの目だけ見るだけで、ナインを施設から引き取る時に、ナインがウイリアムに惹かれているのを気づいている。
何度も読み返すほどに、色々な発見があり、謎めいてくる。
色々な余韻を残しつつ、主役二人の愛の結実という所はハッピーエンド、そして〜。
なんというか大人の物語を描いて下さった先生に感謝しています。
そして、この世界観から、なかなか抜け出せません。
帯に、本格ノワールBLと書かれた今作。
SNSでも面白いと呟いている方が大勢いらっしゃっており、
いやいや、マジかあ?!!
と、ビビりながら読み始めたまりあげはさん。
結果、めっっちゃ余韻が最高すぎて震えました。
ちなみに、メイトの有償特典小冊子を購入したのですが、、
コレ!!
読んだことで本編のラストの印象が変わるし、かといって、読まなくても震えたラストで終われるし、
で、、
ifの世界的な扱いだなあと思いました。
個人的に読めたことで、人気絶頂で引退した芸能人の現状が、今は違う世界で元気でやってますよ~♪的に、ちらっと垣間見えたことで膨らむ妄想(どんな例えだ!汗)、、、
あ、まったく本文に触れてなかったのですが、
とにかく年下攻めの執着がMAXヤバすぎて、受け以外人権はないと思っている(もはや自らもでは??)、大変好みのド執着攻めでした。
攻めは、これくらい振り切って受けを好きでいてほしいので、
ホント……BIGLOVEすぎるし、タイトルの「蜘蛛の男」の蜘蛛の部分を勝手に考えると、一度蜘蛛の巣に引っかかったら絶対なにがなんでも離さない、という攻めのマインドそのものなのかなあ、、、と。
もう、お表紙のあの目から、ヤバいんですよ。
そして、本文での一切輝きのない、ベタ塗りな瞳も。
ノワールではあるのですが、個人的にはド執着攻め品評会(そんなのない)大優勝の、五ツ星攻め様ストーリーに、
読みながら終始オホッ…♡ と、変な声を出しながら興奮した、めっっちゃ好き…///となった一作でした。(おそらく誰も共感しない、攻め厨レビューですみません涙)
ノワール作品って呼ぶんですね!
あんまりBLで読むカテゴリーではないのですが、インパクトのある表紙や多くのレビューが気になり読んでみました。
始めから最後まで作品に流れる空気感が崩れる事がなく、まさに固唾を飲んで読み進めるような読書感に刺激を受けました。
ナインの執着の種類はBLの中でもだいぶ異色だと思います。
ウィリアムに対しては捨てられた仔犬の様に縋って見せ庇護欲を煽るのに、ウィリアム以外には心など無いかのような冷淡さと狡猾さを見せます。
翻弄してるようで実は翻弄されていたのはウィリアムの方なのでしょうか?
もっとこの2人の綱渡りのような時間を見ていたかったです…!
評価は神評価と萌2評価を少しだけ迷いました。
圧倒的な引力に満ちた作品!出来るならばもっともっとジレジレドキドキ展開も含めて、この世界に絡め取られたかった…!という賞賛と飢餓感を同時に感じたからです。
それでも神評価にしたのは、こういう作品自体への読者の需要が大いにある!という事がしっかりと作品への評価として残る事で、今後の出版チャンス拡大に繋がったらいいのにな、という希望を込めたかったからです。
是非こういう「読ませる作品」を描ける作家様には複数巻で読者を煽り、惹き付ける機会を増やして欲しいな、と思いました。
1巻という短さの中では綺麗にまとまっていて、読み応えもある作品でした。裏社会もの、執着ものはじっくり読みたいという気持ちもあるものの、続き物は簡単に出せるわけではないし、これくらいさらっと読めるものも必要かと。ナインは中盤まで恐ろしい裏がありそうな男として描かれますが、ウィリアムを想うあまり周りの人間に情をかける余裕がない子供のような人間で、読み終わってみるといじらしい物語だったなと思います。本編のラストからすると2人に安住の地はなさそうですが、お互い相手がいればそれでいい、と一度2人で一緒に逃げたことでどんな未来も静かに受け止めることができそうですね。