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ノワール作品って呼ぶんですね!
あんまりBLで読むカテゴリーではないのですが、インパクトのある表紙や多くのレビューが気になり読んでみました。
始めから最後まで作品に流れる空気感が崩れる事がなく、まさに固唾を飲んで読み進めるような読書感に刺激を受けました。
ナインの執着の種類はBLの中でもだいぶ異色だと思います。
ウィリアムに対しては捨てられた仔犬の様に縋って見せ庇護欲を煽るのに、ウィリアム以外には心など無いかのような冷淡さと狡猾さを見せます。
翻弄してるようで実は翻弄されていたのはウィリアムの方なのでしょうか?
もっとこの2人の綱渡りのような時間を見ていたかったです…!
評価は神評価と萌2評価を少しだけ迷いました。
圧倒的な引力に満ちた作品!出来るならばもっともっとジレジレドキドキ展開も含めて、この世界に絡め取られたかった…!という賞賛と飢餓感を同時に感じたからです。
それでも神評価にしたのは、こういう作品自体への読者の需要が大いにある!という事がしっかりと作品への評価として残る事で、今後の出版チャンス拡大に繋がったらいいのにな、という希望を込めたかったからです。
是非こういう「読ませる作品」を描ける作家様には複数巻で読者を煽り、惹き付ける機会を増やして欲しいな、と思いました。
ピーンと張り詰めたような空気感が1冊を通して私を支配します
そして虎視眈々と追い詰め、狙った獲物を逃がさないように張り巡らされた蜘蛛の糸に絡め捕られていく男達の重苦しい時間をジリジリと追い続けます
ノワール作品としての雰囲気が完璧にコントロールされていたと思います
それは例えばコマ割りの妙に反映されていました
大コマや連続させる細かいコマで緩急を表現し、臨場感や緊張を煽り読者の神経を尖らせていくような感覚を味わいました
次に意図的に配されたであろうコマの中に描かれた作画には無駄がなく、余計な物が徹底的に排除されており魅せ所がクリアになっていて集中力を支えてくれているように感じた事も素晴らしかったです
だからこそ、その中で描かれるナインとウィリアムにどんどん心が奪われていくと同時に、コナ●方式のようにずっと顔を覆われた状態のボス、エリックの存在も気になってしまうのは必然
実に読ませる力を感じる巧さを感じます
初めての作家さまですが物凄く読み手のツボを押さえるのに長けた先生ですね‼
表紙の画以上に中身の作画が好みでした…!!!
ナインのお洒落な2トーンカラーのレースアップシューズが蹴り上げる生臭い下衆な人間の欲の汚さとか、威嚇の象徴のような銃が力なく手元を滑り落ち床に横たわる事で抵抗が無意味である事を示唆する諦めと受け入れの境地の描写とかの暗喩を感じさせる作画、、、痺れました!!!!!
あと、ナインの眉毛の毛の1本1本の描き込みとかも単純にすごい生々しさを感じます‼シンプルに作画が本当に上手いです…(o→ܫ←o)
ストーリーそっちのけで作画力、構成力の漫画スキルについて書きまくってしまいましたが、、、
お話し自体はこの作品の特性上多くは語らない方がきっと良いと思いますので控え目に、、、
「蜘蛛の男」というインパクトのあるタイトル
パッと見はナインの異常な程に強い執着を表してるようにも見えますが、気付かぬ内に絡め捕られるという意味合いではウィリアムもまた蜘蛛の男の要素は十分と言えるかと思うのです、、、
さて、絡め捕られたのはどっち???
という、、、非常にゾクっと来る共依存の持つ魔力を感じます
本編の穏やかではない終わりもまた、海の騒めきに表されていて非常に後を引きますね
でも、海には凪の日も必ずありますからね
終わりの解釈は読者に委ねられていてそれもまた良き!と思いました
で♪本編後のボーナストラックでの「if」ストーリーでの心を軽くする終わりもまた趣があり良かったです
(ただし、敢えての重厚さでこの作品のページを閉じたい読者さまは、もしかしたら単話追いでの6話で完結!という道を選ぶのもまた一興かも知れませんね)
私は夜明け属性読者寄りなので、このボーナストラックの存在で読み終えられて満足させて貰いました(*˘︶˘*).。.:*
修正|濡れ場自体はありますが、性器の描き込みが不要な描写となっていてお見事でした!!
⚠一棒一穴主義の方、、、ご注意ください
受けが攻め以外といたします
1人は元からの愛人設定なので事前にある程度予想は出来ると思いますが、もう1人は自業自得な節のあるやや乱暴な濡れ場もあります。。。
⚠世界観的な事もあり暴力、流血描写ありますよ~
ナインにとってウィリアムとの出会いは「運命」としか言えない出会いだったのでしょう
一瞬で心を奪われてしまう
きっとどんな道を辿ったとしても巡り合う
そんな「運命」すらも執着で手繰り寄せた男の重い愛を見ました
とにかく作風が徹底されていたのが格好良かったです
スッキリした作画の中でも小物などはしっかり質量を感じる描写で描く事で雰囲気を創り上げてるように感じます
組織内の裏切りも入り組んでいるようで実は後半にかけて結構分かり易く紐解いてくれるのでモヤモヤする事もなくこの世界観に浸り切って読むことが出来ました
敢えてちょっと肩に力を入れて読むような作品を欲してる時には、こういうピリっとした作品もアリ!だなと思いました
今は夏の季節ですが、これからの秋の夜長のお供にもおすすめしてみたい作品だったと思います
帯に、本格ノワールBLと書かれた今作。
SNSでも面白いと呟いている方が大勢いらっしゃっており、
いやいや、マジかあ?!!
と、ビビりながら読み始めたまりあげはさん。
結果、めっっちゃ余韻が最高すぎて震えました。
ちなみに、メイトの有償特典小冊子を購入したのですが、、
コレ!!
読んだことで本編のラストの印象が変わるし、かといって、読まなくても震えたラストで終われるし、
で、、
ifの世界的な扱いだなあと思いました。
個人的に読めたことで、人気絶頂で引退した芸能人の現状が、今は違う世界で元気でやってますよ~♪的に、ちらっと垣間見えたことで膨らむ妄想(どんな例えだ!汗)、、、
あ、まったく本文に触れてなかったのですが、
とにかく年下攻めの執着がMAXヤバすぎて、受け以外人権はないと思っている(もはや自らもでは??)、大変好みのド執着攻めでした。
攻めは、これくらい振り切って受けを好きでいてほしいので、
ホント……BIGLOVEすぎるし、タイトルの「蜘蛛の男」の蜘蛛の部分を勝手に考えると、一度蜘蛛の巣に引っかかったら絶対なにがなんでも離さない、という攻めのマインドそのものなのかなあ、、、と。
もう、お表紙のあの目から、ヤバいんですよ。
そして、本文での一切輝きのない、ベタ塗りな瞳も。
ノワールではあるのですが、個人的にはド執着攻め品評会(そんなのない)大優勝の、五ツ星攻め様ストーリーに、
読みながら終始オホッ…♡ と、変な声を出しながら興奮した、めっっちゃ好き…///となった一作でした。(おそらく誰も共感しない、攻め厨レビューですみません涙)
気になって単話から追ってました。
表紙からヤバい雰囲気醸してます。
キレッキレの作画で描かれるダークなストーリー。
不穏な空気感がたまらないです、ぜひネタバレなしで。
以下ネタバレ含みます
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年下執着ヤンデレ攻め×マフィアである養父の愛人
サスペンス映画を観ているような展開。
哀しい運命のふたり。
エリックやモブの男などの顔が曖昧に描かれていて、悪夢をみているような感覚にもなります。
重いお話ですが淡々と描かれていて落ち着いて受け止められました。
後悔するウィリアムに
出会った頃から幸せだったと言い切るナイン
目が吸い込まれそうな闇。
この、からめとるような眼差しが蜘蛛なのかと思う。
アナザーストーリーの明るさに救われる読了感。
二人がどんな道を通っていても惹かれ合っただろうと思わせてくれます。
