イラストあり
初めての作家さんだと思ったら、なんとこの作品がデビュー作とのこと。
そうとは思えない読み応えに、読み終わっても感動の余韻でいっぱいでした。
ファッションモデル業界という輝かしい舞台をベースに湧き上がっていく恋心を描いた作品で、その背景にある複雑なイロイロがとても面白く、物語の世界に完全没入したストーリーが素晴らしかったです^ ^
まずキャラクター設定が満点。
ダウナー系無気力ヤリチン新人モデルと、圧倒的な美貌を持つキラキラ系世界的スーパーモデルとのカップリングが萌えゴコロをそそります。
2人ともモデルなだけあって、圧倒的ビジュアルのゴン攻めにクラクラきながらも、彼らが惹かれ合っていく瞬間瞬間がなんと楽しいことか♪
ただ顔が良いだけじゃなく、2人のタイプが真逆っていうのも良い対比になっていて面白いんですよ。クズ寄りの攻め・清廉潔白な受け、ヤンチャな攻め・品行方正な受け、人生を諦めてる攻め・人生を前向きに進む受け、プロ意識の低い攻め・プロ意識の塊の受け。……書いてて、攻めの良いところが無いことが可哀想になってきました( ̄▽ ̄;) つまりは、問題児と優等生のモデル2人が主人公ですよってことです。
最初の方は攻めの絽伊が仕事も私生活もダラしなくって、好感度ゼロ男。ぶっちゃけ、コイツ嫌いだわーって思っちゃうほどの萎えキャラでした。
ただ、それが彼自身の性格そのものだったらもっと嫌いになっていたんだろうけど、絽伊がそんな行動をするのは理由があってのこと。だからか、絽伊のことをそこまで嫌いにはなれませんでした。
その理由というは、タイトルにある「インソムニア」。不眠症という意味があり、絽伊は過去のトラウマによって何年も不眠症による体調不良で悩まされています。
誰かの人肌を感じないと眠れない…女の子を引っ掛ける…性欲あるないに関わらずヤることになる…ハイ、見事なヤリチン認定です。体調不良と不憫な生い立ちが加われば、彼が生きることに無気力になるのもなんとなく共感できるかな。だからといって仕事で周囲に迷惑をかける言い訳にはなりませんがね。
そんな私生活が乱れまくったの新人モデルの主人公が、1人の世界的スーパーモデル・アルテと出会うことで人生がガラリと変わっていくのが、彼にとっての大きなターニングポイント。そして彼の成長の物語がスタートします。
サクセスストーリーとも、救済のストーリーともなっていく物語展開にはワクワクし通しで、見た目も性格も仕事観もタイプ違いの真逆の2人が惹かれ合っていく姿には、萎えからの萌えが右肩上がりにギュンギュン急上昇でした!
不眠症が治るのも、アルテこと碧(本名)が添い寝をするようになってから。これは人肌だけの問題ではなくて、アルテが絽伊にとって安心できる相手だからというのも大きいからでしょう。
不眠症が良くなり、モデルの仕事に真剣に向き合うようになっていく絽伊の変化は注目です。
変化はそれだけじゃなく、絽伊がワンコ化することも見逃せない要素です。
最初の絽伊、どこいった?とツッコミたくなるくらい、可愛らしい男になりよってー\(//∇//)\…と悶える私の気持ちが伝われば嬉しいです。
攻めの絽伊視点だから、感情の変化がよく分かるのが嬉しいですね。
碧へ芽生えた恋心も、仕事への取り組み方も、周囲との関係変化も全部ひっくるめて絽伊視点から見ると目まぐるしく変わっていく様子が楽しくて仕方ありませんでした。
しょーもない1人のモデルが一流になっていく様子を見届けながら、恋心の実りを見守るBLパートは格別の味わいでした。モデルとして花開く成長っぷりが絽伊の男前度を爆上げしていくところからも目が離せません。
圧倒的読後感、そしてエンディング。素晴らしかったです。
インソムニアが導かれた楽園の景色はどんなものか、最後までお見届け下さい。
こちら、デビュー作とは信じられない...!!
ストーリーの完成度、キャラクターの魅力(大型ワンコ攻め×超絶美人しごでき年上)、
色彩がぱあっと目の前に浮かび上がるような文章の美しさ。
ちるちるさんでのインタビュー記事を拝読し
お迎えしたこちら、本当に、時間を忘れて読み耽りました。
星5つじゃ足りないぐらい、読後の興奮に震えています...
その人をその人たらしめる”個性”、”カラー”とは何か。
そんな問いの答えを考えさせられる、深く沁みる物語です。
攻め視点で描かれる、煌びやかで過酷で熾烈なスーパーモデルの世界。
父親に暴力を振るわれ、世界で唯一の存在だった母親に捨てられた生い立ちから
自分に価値を見出せない新人モデル・絽伊(ロイ・攻め)。
自らのトラウマから慢性的な不眠症を患っており、
誰かの体温を感じるため、夜な夜なクラブを遊び歩いては
女の子を引っ掛ける日々を過ごしている人物です。
(↑ここ!
彼の本音は”少しでも眠りにつきやすくなるように添い寝して欲しい”
というもので、だけれどベッドに一緒に入ると必然的に”寝る”ことになるー
という、やってることはヤリチンだけど実は”ヤリチン”とは言えない...
この絶妙な”実は...”感、本物の(?)ヤリチンじゃないところが、
なぜか自分の癖に刺さって刺さって仕方なかった...!絆され読者より)
そんなある日、世界的スーパーモデル・Arte(アルテ/本名「碧(あおい)」)との
初仕事に寝坊&遅刻、キスマークつけたままの姿で現れ
碧に軽蔑の目を向けられる絽伊。
最悪な出会いから始まった二人の関係ですが、
その後二人セットで売り出されることが決まり、
徐々に絽伊の中での仕事への意識に変化が生まれ始めー
と続く物語です。
全編攻め視点ですが、書き下ろし部分は受けの碧視点となっていて、
これがまた最高に甘くて甘いご褒美のよう...!
で。
こちら、そりの合わなさすぎる二人の恋愛模様も、
業界(スーパーモデル)のお仕事ものとしても、
本当に心たぎるお話でした。
出てくるブランドのお話やファッションアイテムの数々、
それらを着こなすArte(碧)と絽伊、その繊細な動きまで
文字から読み取れて、終始ワクワク、ドキドキが止まらない...!
好きな音楽も映画も俳優もファッションブランドも、
聞かれたところで「分からない」「何もない」。
そんな”無”の状態、ブランドデザイナーの征さんに言わせると
”泡の抜けたビール”状態だった絽伊。
無個性でつまらなくて、誰からも「すぐに消えるだろう」と思われていた彼が、
Arteと出会い、仕事を共にし、その職業意識を知り、
ひょんなことから”添い寝”するようになり(!!!!)、
そこから心の全てが碧に惹かれ、仕事に対する意識も変わっていく過程。
それがいかにも自然に、見事に表現されていて
まるでヒーローものを読んでいるかのようにワクワクしました・:*+
小説は受け視点でその成長が描かれることが多いかと思うのですが、
攻めの成長にこんなにも震えるなんて。
嬉しい驚き、興奮です。
で!碧にすっかり恋してしまった絽伊の
その後の変化(へんか、というより”へんげ”?)が、自分の萌えツボに
すとーん!!とジャストフィット。
先生ご自身もインタビュー記事で「大型ワンコになった」と
話していらっしゃいますが、まさにそれ!!!
ぶつかり合った時に碧を押し倒し、襲いかけてしまったことを悔い、
それ以来最新の注意を払って碧に近づき話しかける絽伊。
碧に見つめて欲しくて、その心を独り占めしたくて、
愛されたくて…
ワンコな一挙手一投足が愛おしすぎて、
こんなん氷の美人でも(碧は決して”氷”ではないけれど;)
その熱に溶かされ絆されるよ...!と思いました。好き。。
ブランドデザイナー・征爾との関係を誤解し
その後勢い余っての告白シーンで、「愛されたい」とその想いが
口から零れるシーン、心が震えました。
ずっとずっと、彼が心底そう思っていた人、唯一の存在だった
母親からは得られなかったけれどー
その後の絽伊の人生で初めて、本気でまた「この人に愛されたい」と
思える人に出会えた喜び、そして叶わぬ想いだという切なさ。
そんな気持ちの全てが溢れた言葉だったなあ、と...
で!
この征爾さんが、個人的なお気に入り脇キャライケオジです。
そうきたか!そうだったんか!という展開にも驚き。
絽伊と交わす軽口も、オシャレでスパイスが効いていて、
それでいて会いに溢れてて(碧に対してももちろん)。
妻帯者の素敵年上キャラに、ドキドキしてしまったー...
二人のエッチシーンも、神と崇める碧を大切に大切に抱く
絽伊の興奮と緊張、昂りがダイレクトに伝わってきて
たまらない気持ちになりました
もーーーーまだまだ萌えた点が色々あるんですが、
最後に。
描き下ろしの碧視点のお話、二人の配信で脳内鼻血、
卒倒しそうになりました。
”touch nose" !!!!!!
ずっとずっと、ひたすら受けを崇め愛し愛されたいと願う
攻めの姿を見てきたけれど、ここで碧が見せる独占欲、反則技だーーー!!
絽伊と共に、一読者である私も
「碧さんには敵わない...」と思わされた、そんな幸福すぎる書き下ろしでした(*´◒`*)
最高の”攻め救済”ストーリー、呼吸を整え
もう一度好きなシーンを読み返してこようと思います✧*。
あらすじからイメージしたのと違う印象でした。
珍しい攻め視点。無気力ドン底ダサ野郎から這い上がり恋をして努力を覚えて。
心や生活が潤ってくのが良かったです〜。
トラウマでやる気も自己評価も低く不眠症のロイ。彼が世界的なモデルで同じ事務所のアルテと出会って…。
ロイの愛されなかった自分の欠落感を、アルテに影響を受けて自分を磨くことでアルテに並びたい気持ちで、アルテに焦がれる足掻くロイがとっても読み応えがありました。
アルテを諦めることを諦める。
どんだけ好きなんだよ〜(泣)
アルテが素直な性格で懐に入ると優しくてこちらも嬉しい予想外でした。
ロイ視点での絶望的な緊張感と、両想いがわかってからの緩和?二人の甘々幸せぶりとアルテこと碧の内面がわかるところが対照的でとっても効いてました!
は〜良かった。二人の関係がすごく良いです!焦がれる攻めとそれを可愛いと思う受け。久しぶりに良い攻め視点作品を読んで満足です。
途中で、ロイ、早く自分でティーバッグを買いに行くんだ!とツッコミました。
初読みの作家様
攻め視線の小説ということ自体が、まず珍しく
満足度が高かった。
キャラクターの持つ背景、展開、意外性を含関係性を文庫1冊の濃度で読むには充分満足できるクオリティーの1冊だったと思う!
いわゆるクズで傲慢であったはずな攻めが受けに出会い
自分を見つめ直し生まれ変わろうともがき
受けに選ばれる
逆シンデレラストーリーとも言えるかもしれない
受けの存在とその背景にも、周囲特に攻めとの関係性の持ち方に説得力があり
しかもありきたりのそれではなく、でも気を衒いすぎていないところも良かった!
あらすじは他の方が書かれてるので、純粋な感想を。
とにかくまず、キャラクターがとても良かった!
体格良くて男らしいのに中身が可愛い攻め・絽伊と、美人すぎるほど美人なのに強くかっこいい受け・碧、大型わんこ×美人好きなら間違いないです。
恋愛パートはもちろん、絽伊の成長(成功?)のお仕事パートもすごく楽しかった!キャラ達の会話もテンポ良くて、自然な感じなのも良かったな。
しっかり波乱も盛り上がりもあって、最後すべてが幸せに落ちつくストーリーは本当にお見事!
絽伊のショーでの自分は自分の宝物って台詞、うるっときた。
読後感良すぎるから、何回も読み返すと思います。
