電子限定特典付き
碗先生の新作!!相変わらずキャラが面白くて要所要所にフフッと声に出して笑けてしまうコマやシーンが散りばめられているのですが、ストーリーはギュッと心が締め付けられたり、シュン…と萎んでしまったり……かと思えばフッとまたまた笑えたり…で感情忙しなく楽しく癒されながら拝読させて頂きました!
人生で一度も友達ができたことがない春生くん。そんなことないだろ!?と思うのですが、なるほど、確かに友達と呼べる人は1人も居ない、おまけに家族も居ない現状。ですが「聞き屋」として人の話をただ聞く、という空気として扱われる春生くんならではの仕事を営んでいます。
そんな中、感情が抑えきれなくなると階段を駆け上がる癖がある春生くんが出会った秋充さん。友達…?お客さん…?……セ?フレ??と秋充さんとの関係にソワソワする春生くんですが、初めてできた"ジャレ"る事ができる関係にすごく嬉しがるんです!
も〜!とにかく2人、30超えたいい歳した大人なのに心がピュアなのがとっても癒されました!!お互いに好意を持っているから(秋充さんは最初からLoveの方、春生くんはlikeの方)話が続かなくても全然苦じゃないんですよね。
春生くんの『へぇ』も全部種類が違う事に気付いてくれる秋充さん、よく見ていてくれるからこそ気づける事だと思います。
また、春生君の秋充さんの黒い服に対する返しもなんて素敵なんでしょう!
んんん!ぴゅあ……心が澄んでいるなぁ。
関係を大事にしたいという思い(だけど飾らない)が伝わってきてこちらまで温かい気持ちになりました。
また、島子先生ならではの癖満載のえちえちシーンも必見です♡
電子白塗り
とっっっても最高に面白かったーーー!
さすがの碗島子先生な1冊です。
思わず吹き出してゲラゲラ笑ってしまうギャグとエチが盛りだくさん。
なのに、『友達とは?』と多くの哲学者が分厚い本1冊書いても書ききれないくらいの深いテーマが主軸にある。
面白くて深いストーリーが超絶上手い作画と描写と美しい筆致で描かれています。
凄い。
主人公でともだちがほしい『得体が知れない』春生くんの様子がおかしすぎて全ての表情が面白い!
不安が高まると階段をダーーーって駆け上がってしまうとこ、何故か激しく共感しました。
相手想いで誠実ですごくいろいろと思い悩んでいて寂しがり屋で、ページをめくるたびにどんどん好きになりました。
目がバキバキなとこもオモロかわいい!!!
全ページに面白いワードや描写が散りばめられていて素晴らしいです。
続編を強く希望します。
春生をもっともっと見続けたいです!
碗先生が描くお話に出てくる受けってちょっと様子がおかしい子が多いけどでも皆共通して愛しいです。
今回タイトル通りともだちがいないけど、でも嫌われてるとかじゃなくて独自の世界を持ってるからそっとしておこうみたいな。
春生はともだちが欲しいけど、人との関わり方が良くわからないみたいな。そんな春生が偶然通りかかった道で、秋充が絡まれていて助けるような感じになって。
ともだちいない特性を生かして聞き屋をしてる春生の店に秋充がやってきて、話を聞いて欲しいというより会いたいと通ってきて。
秋充も同性愛者と言うことをカミングアウトできなくて。春生といきなりエッチなことになったり。不器用な二人だけどどこか惹かれるところがあって。
もう碗先生ワールド全開でめちゃくちゃ面白いです。
おもらしもあり、いつも本当にどこからこんなネタが浮かぶんだろうと思うくらい独自の世界で大好きです。
かわいいもエッチも面白いもあっておススメです。
友達がいないことを笑顔(ピース付き)で告げてみたり
全力で階段ダッシュした後知らない人をバキバキの目で見てみたりと、
冒頭からおかしな様子が目立つ春生。
そんな「友達がいない」ことによって引き起こされているギャグに振り切れそうな言動の中には
他人にはわかり得ない喪失感が隠れていて、
一つひとつを見れば面白いのになんだか切ない…そんな風に思わせる展開にグイグイ引き込まれました。
じゃれ合うことで貰える人の温もりを誰よりも求めているのに、どうやってもうまくいかなくて。
人当たりよく接するにこにこ笑顔の裏にある、彼こそが誰にも明かせなかった本心を知ると胸が痛くなりました。
ただそこで悲観的にならずに生きてきた様子が伝わるので、切なさに引っ張られることなく読めたかなと思います。
どうしても友達が欲しい!という気持ちが強すぎて、秋充との出会いもその先に進む流れも恋愛のソレとはちょっとズレてしまうけれど
しっかり自分と向き合って芽生えた恋愛感情を受け止めていってくれるので、
それぞれの気持ちの昂りをドキドキしながら見守れて嬉しかったです。
最初こそ暴走気味な秋充も、少しずつ想いを重ねながら春生自身を求めていく様子がすごく素敵だったな、と。
偶然の出会いがこんなに素晴らしい縁に繋がるなんて…!
これまでたくさんツラい思いをしてきたふたりが揃って幸せになる結末、ものすごくほっこりしました。
ザ・碗島子ワールドでした。
やっぱりキャラクターが個性的。
今回は特に受。
碗島子さんの作品の攻って結構独特で、読者として読んでいる分には面白い攻だけど、自分の恋愛対象として考えると……みたいなキャラが多いですが(すみません)、この作品の攻・秋充は普通の男前でした。
碗島子さんの作品の攻で、初めてかっこいいとときめいたかもしれない(本当にすみません)。
優しいし溺愛してくれるし、こういう人が受・春生と出会ってくれて良かったよ。
受の春生は、確かに身近にいたら得体が知れないというか、不思議ちゃんだなーと遠巻きに見てしまうかもしれない。
だっていつも目つきがギンギンしてて、不意に一人で変顔して、話しかけてきたかと思ったらすぐ興味無さそうに去って行って、よく階段を駆け上がっている…。
お互いにじわじわとあたたかい愛情を感じ合いながら向き合っている二人だと思うので、これからもあたたかく幸せでいてほしい。