鳴けないトヒコ

nakenai tohiko

鳴けないトヒコ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神91
  • 萌×255
  • 萌18
  • 中立7
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
20
得点
736
評価数
178
平均
4.2 / 5
神率
51.1%
著者
碗島子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784801971462

あらすじ

生きる気なく、行く当てなく、夜の街を彷徨ううちに人の良さそうな男・コウに拾われた青年トヒコ。
お礼にとえっちなご奉仕をするも、鳴けない(喘げない)事をコウに気付かれる。
鳴けるように様々手を尽くしてくれるコウに心が解けていくトヒコだが……?
“鳴く”ためのトレーニングは天井知をらず!?

生きるのが下手くそな元・エリートサラリーマン×消えたいと願う訳アリ青年
互いの抱える寂しさを埋めるように求めあう―――――
上手に〝鳴く〟ためのラブレッスン開始!!!!

表題作鳴けないトヒコ

コウ,リーマン
トヒコ,19歳,喘げない訳あり青年

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下漫画・あとがき

レビュー投稿数20

これぞ碗作品でしょう!期待以上です‼︎

碗先生節炸裂でした!!!
最高に面白かったです。
シリアスなストーリーをコミカルに仕上げる手腕、流石です。

そして何より、構成が良かった。
1〜4話までが受け視点、5話〜が攻め視点になります。
この、攻め視点がすごく効いてる!


自分に存在価値を見出せないトヒコが拾われたのは、親切な好青年・コウ。
お礼にとコウとHな行為に及ぶも、トヒコは鳴け(喘げ)なくて……と、いうお話。

トヒコが鳴けない理由が切なくて、自分勝手な理由でトヒコを性処理の道具として扱った同級生に腹が立ちました。
トヒコは鳴けないけど、泣けるんです。だから余計に辛い。

そんなトヒコが鳴けるようにと、あの手この手で責めるコウ。
碗先生お得意の、水責めやお漏らしが惜しみなく展開されていきます。
そして少しずつ心を開き、鳴けるようになるトヒコ。

トヒコがエロ可愛い。
責められている時の表情も、控えめな喘ぎ声も♡
おとなしくて謙虚で、「好きになってもいいのかなあ…」なんて悩んでいるところはキュンとしました。

そして5話からは、コウの本心が明かされていきます。
暗い生育環境、渇き切った心。
慈しみ、愛情、思慮──何一つ持たないまま大人になったコウは、かなり闇深い。
トヒコを責める姿に、少なからず狂気を感じていたので納得。

気まぐれで飼い始めたトヒコ。
コウは、弱い生き物を飼えば何かが芽生えると期待しています。
だけど、自分のためといいながら早々にトヒコを愛おしく思ってる。
あっという間に芽を出したコウの感情。
可愛い、俺を見て、呼んで、鳴いて──。

救われていたのは、コウの方だったんですね。
トヒコを好きだと言って、泣きながら微笑んだコウの表情が絶妙で涙が溢れました。

二人とも自分を見てくれる人を求めて、〝居場所〟を探して彷徨っていたんだと思う。
コミカルでシュールなのに、要所要所で感動させてくれます。
ラストはちゃんとオチもあって、さすが!という感じ。

エロは、変態寄り。
碗作品を読んだことがある方には、期待通りだと思います。
ただ、白抜きがねぇ……残念過ぎました。(シーモア)

14

素晴らしき恋のお話。

作家買い。
碗さんの描く受けさんてちょいアホな子(褒めてます。そして大好物です)が多い気がしていますが、今作品はシリアスと言って良いでしょう。今までの碗さん作品とは一線を画す、そんな作品でした。

前半は受けのトヒコ視点。
後半は攻めのコウ視点のお話。
攻め・受け両方の視点で描かれているために、彼らの感情が分かりやすいストーリーになっています。





主人公はトヒコ。
田舎を出て上京したは良いものの、住む場所にも金銭にも困る日々。
けれど、彼はそこから這い上がる気力を持っていない。

手持ちのお金が尽きた彼は住み込みで働ける場所を探し始めるが、そんな彼に声をかけてきたのは前日にトヒコがぶつかってしまったリーマン・コウ。コウに誘われるがままコウの家に連れていかれたトヒコは最悪な状況(売られるとかハメ撮りされるとか)を想像するが、その想像に反し、コウはトヒコに優しくて―。

タイトルの「鳴けないトヒコ」。
「鳴けない」ってどういう意味かなー、と思っていたのですが、ああ、そういう意味か。

快楽を与えられても、トヒコは喘げない。
声を出すことができないんです。

それなら「鳴けるように」頑張ろうね、とコウからありとあらゆる快楽を施されるようになりー。

トヒコが鳴けない理由。
そしてコウがトヒコに優しくする理由。

碗作品にしては珍しく、かなりシリアスな、ダークなお話です。

が、碗さんらしいギャグが盛り込まれていることによって、シリアス過ぎない。バックボーンがシリアスなのにギャグがてんこ盛りだと、設定も、ギャグも上滑りしてしまうことがありますが、さすがと言って良いでしょう。そのバランスが秀逸です。

過酷な過去を持つトヒコが、コウから与えられる様々なものに癒され、そして感情をあらわにしていく過程にほっとしつつ、けれど、それで良しとはならない。なぜコウがトヒコに優しくしてくれるのか、その理由がトヒコとともに、読者にも理解できないからです。

そこにきての、コウ視点。
んー、お上手です。素晴らしいです。

コウの幼少期、そして学生時代、リーマン時代。
そこを少しずつ描くことによって、コウの「中身」が見えてくる。

トヒコは紛れもなく被害者なのですが、コウもまた、被害者でしかない。
お互いに欠けた者同士、なれ合うのではなく、与え合うことができたからこそ紡がれていく彼らの恋心に、心からのエールを送りたい。

薄幸なトヒコがコウによって幸せになりました、というだけに非ず、コウもまた、トヒコと出会ったことで心の隙間を埋めていく。素晴らしい恋のお話でした。

で、何が素晴らしいって、彼らの心の機微が瞳に端的に描かれていること。

序盤、真っ暗なトヒコの瞳が、少しずつ明るい瞳になっていく。
コウは、トヒコを抱くときに道具を使い、まるでおもちゃのように抱いていたのに、終盤は道具は使わない。

そういったところで彼らの想いを汲み取ることができるのも非常に良かった。

文句なく、神評価です。

11

純愛と変態の欲張りセット

碗作品と言えば、腸内洗浄、異物挿入、おしっこが標準装備というイメージだが、今作は表紙やあらすじがシリアスなトーンなので、この3点セットはちゃんとあるのか?と変な心配をしていました、私。
が、まったくの心配無用! シリアス&純愛&変態がうまいこと融合していて、エロ盛りだくさんなのに泣けるという心が忙しい作品。面白かった〜!

過去のトラウマから快感があっても声を出せなくなってしまった受けと、そんな受けをあの手この手で鳴かせてあげようとする攻め。
その過程で数々の趣向を凝らしたプレイが登場するのだが、さすがと言うかなんと言うか、コンドームすら普通の使い方しないよね(笑)
他の作品でのおしっこ水風船も度肝抜かれたけど、今回はローション水風船。しかもローター責めのオプション付き。
そんなことまでされてるのに、受けが「コウさん優しい」「丁寧にしてくれる」って思うの、最初は「いやそれ違うただの変態」って違和感があった。けど読み進めるうちに、それだけ過去に酷い目に合されたってことがわかって、腑に落ちる。
攻めも攻めで、会ったばかりの受けにそこまでご奉仕するの、なんで?って思うんだけど、それにもちゃんとした理由があって。
そんな二人の気持ちが通じ合った瞬間は、まさに感動的で、素直に出会えてよかった〜!って思う。特に攻めは受けに会ってなかったら、そのうち何かしら事件起こして警察のご厄介になったりしてそうなヤバさ。でもこれからは受けがいるから、もう大丈夫でしょうね。

両想いになってからも、たっぷりページが割かれてたのもよかったなあ。ベタだけど、受けがお尻の準備をして攻めの帰りを待つってシチュは萌える。
あと碗先生、パンツ履いたまま射精させるのも性癖かなと思うんだけど、カバー下にそれもちょっとありました(電子版もカバー下あるの嬉しかった!)。電子おまけでは攻めにいろんな鳴かせ方をされていて、エロ可愛い受けを堪能できる。

変態プレイ好きな人もシリアス好きな人も、いつもの作者さんらしいギャグっぽいノリが好きな人も、いろんな人が楽しめる良作だと思います。

8

読めば読むほどなスルメ作品

作家買いです〜正直あらすじとかよく読まないで買いました。
島子先生の作品にしては珍しく受け攻め両方に闇を抱えさせているなと思いました。
が、島子先生お得意のシュールギャグは健在、というか大大大活躍です。

【「なく」について】
鳴けない?ん?どゆことや、と思っていたのですが、鳴けない理由がまたいじらしくて健気でかわいそうで!この「なく」にまつわる描写があちこちに散りばめられていてそれがぐっとくるんですよね。
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「啼け」ないけど、「泣け」るトヒコ。
「泣く」ことを知らないコウ。
「啼か」せてあげたいコウと、コウを好きになって初めて「啼く」トヒコ。
「泣き」ながら想いを溢れださせたトヒコと、初めて好きという感情を自覚し「泣く」コウ。
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明示はされていませんが、恐らくコウはサイレントベビーとして育ってしまった人なんですよね。周囲からはサイコパスと呼ばれ避けられるコウは、俺はどこもおかしくない、ちゃんと人間だ、というのを証明するためにトヒコを飼おうとする。だけどペットとしてではなく「人間」としてトヒコに次第に惹かれていって、そしてコウは初めての「人間」らしい感情を芽生えさせる。
タイトルを初めて見た時に、「トヒコってペット?鳥?の名前みたいやん」と思っていたのですが、この何気ないように見えるタイトルがまたこの作品をより深いものにしているような気がしてなりません。
島子先生があとがきで、担当さんからの「コウはからっぽなんじゃなくて枯れてる状態なんですね」「(感情の)土壌はあるんですよ。ただ干ばつ状態でそれをトヒコが潤して証明するっていう」という素敵な言葉を書いてらっしゃいました。
きっと、トヒコの鳴き声や流した涙がコウの土壌を潤して、そこから芽吹いた新緑こそがコウのあの病室での涙だったんだな、と思います。いやあ、いい話ダナア。

【島子先生と言えば】
島子先生と言えば、攻めから受けへのでろっでろでぐっちょぐちょな溺愛が醍醐味ですが、今回もそれが存分に楽しめました。溺愛を心地よく受け入れながらも攻めが実際どんなにやばいことを考えているか分からない無垢で健気で素直(でもえろい)な受けも醍醐味。最高。電子おまけ漫画の、「トヒコの可愛い鳴き声ランキング」を発表するコウのやばさ、そしてそのランキング内容のやばさといったら、、、ぜひ電子でも買っていただきたい、、、!

8

再生の物語

自分の存在意義を見出せずに、消えて無くなりたいけど、死ぬ勇気や気力もない、そんなトヒコが主人公の物語です。
真っ暗な闇みたいな瞳が心の奥を表現しているようで印象的でした。

そんなトヒコが謎めいた人物、コウちゃんに拾われます。
あーこんな訳の分からない男について行ったら監禁凌辱されてしまうっ、と心配しましたが(断じて期待ではありません)、思いの外優しくされて、居場所を与えられ、存在を認めてもらえて自分を取り戻していきます。

コウが妙に親切で、明るくトヒコに接してくるのとか、正体の分からなさに不気味な感じがしていましたが、5話の途中からコウちゃん目線になることでコウの過去、どうしてトヒコを拾ったのかが明らかになります。
自分に無い感情を生みだすために、トヒコを利用しようとしていたけど、トヒコの可愛さや健気さに自然と感情が動き出す。

人生の暗闇に落ちてしまった2人の再生の物語でした。
コメディ、というには笑いがじわじわくるタイプのやつなんですよね。シュールな笑いです。
コウが買ってくれた変な飲み物のカロリー500kcalて高すぎw絶対飲みたくない。

電子おまけのコウが選ぶ「トヒコの可愛い鳴き声」ベスト3がすごくツボでした。
トヒコ可愛い…♡

5

鳴かぬトヒコが身を焦がす

鳴けて、泣けてよかった(自分もなく)

傷ついた気持ちを抱えたまま上京したトヒコ(十彦)が街中でぶつかったコウと恋に発展する物語。
どんなに防音がちゃんとしていても、ふたりの部屋から漏れる「キュン」音は周りに響くと思います。

切ないなかに碗先生らしいギャグがぶっこまれていて、出てくる涙が何の感情なのかわからなくなりました(笑)
ドラッグストアの幟や看板、洗剤の名前必見!
竹飲料から出ているびわ味の乳酸菌がすごいらしいの飲んでみたいw

5話めのコウ目線によって、それまで4話のあいだコウが何を考えていたかがわかるんですが、これを最後に持ってくるどんでん返しな展開、めっちゃ上手い!

最初から陰を背負って登場したトヒコと同じくらいギリギリのところで生きてきたコウのエピソードがこれでもか!って描かれていて、その部分を知ってから、告白場面を再読すると喉の奥がくぅって鳴りそうになりました。
5話のラストページで涙腺決壊した私です。

碗先生お得意の「異物(オモチャ)挿入」「おもらし」も現在でありがたい限りです。
「~だもんな」「 ~だな」ってコウがトヒコの状態をひとつひとつ報告するのって立派な言葉責めだと思います!
羞恥心を刺激するの上手いよ、コウしゃん。

■コウ
トヒコをお世話する時のハイテンションな笑顔を変態攻って勘違いしてごめんなさい(汗)

不仲な両親の諍いを目にして育ち、感情(愛情)に未熟なまま生きてきた元エリートリーマン。
最初は好奇心だったトヒコとの交流を通して自分にも「かけがえのない想い」が育つことに気づきます。
のど飴が決め手の不(ま)…奇跡な味の料理がチャームポイント。

■トヒコ
高校生のとき、手痛い失恋をして自分の存在価値を見失ったまま上京。
これ以上失うものはないと誘われるまま、見ず知らずのコウの家に転がりこむ。
戸惑いながらもコウにお世話され優しくされる心地良さを実感する姿が可愛い!

家事力高め(ロールキャベツ美味しそう)
トラウマで鳴く(喘ぐ)ことができなくなったが、コウの手取り足取り尻取り御指導で無事に悦びの声を発声。
意外とハッキリもの言うタイプでサラッと毒舌。

*****

カバー下の担当さん:S藤さんの考察するコウの姿がドンピシャで、あ~!作家さんと担当さんと一緒に紡げるお話は最高ですな!と。
トヒコとコウの出会いもですが、碗先生とS藤さんの出会いにも感謝したい。
作中、トヒコも「一緒」って言葉にキュンってしていて微笑ましかった~。

「一方的なコミュニケーション(気持ち)」を「寄せただけで」ツラい目にあったトヒコと「寄せられても響かず」ツラい目にあったコウが寄り添って幸せになれてすごく嬉しいです。

5

シリアス×エロ×笑いの島子マジック

作家買いです。
文句なしの名作です。

生きる気力がなく、虚無のどん底に居たトヒコにまず共感が振り切れ、同時に、チラチラと散りばめられる島子ワールドにもう一気に引き込まれました。
自分の居場所が作られ、存在を認められることに一つ一つ喜ぶトヒコが尊く、泊められた翌日のちょこまかした行動がたまらなく可愛かったです。

そして、『鳴けないトヒコ』が鳴けることがゴールではなく、トヒコの感情が募っていく過程、告白、からの、ずっと不可解だったコウさんのバックボーンが明かされて逆視点からそれまでの物語をおさらいするという展開が非常に気持ちよかったです。
トヒコの告白シーンは今作で最も島子節がバチクソに全開な部分だと思います。
『変な飲み物』にぎゅううううと心が締め付けられていき、想いが溢れてしまう描写は本当に秀逸です。
めちゃくちゃ共感できるし、あのパッケージのふざけ方も流石ですよね。
そして、コウさんの真相が明かされていくと、極めて鬱な内容で泣けてしかたないのに、島子先生の魔法がかかると笑える流れに自然と乗せられてしまうのが最高でした。
『死んでない 俺はまだ人間だ』というモノローグは本当に感動します。
ドアの前でいつもトヒコが居なくなっていることを覚悟していたという一面も、彼が極めて弱いただの一人の人間であることを表していて好きです。

まるっと一冊表題作で、深みと捻りのある物語に大満足です。
手書き文字での非常に細かい笑いと萌えの要素も、これまでで一番ではないかと思う程でした。

5

初めて見るプレイが多くて震える

紛う方なき作者様買いなのだけどいつも通り期待以上に素敵な本でした♥
本当に色々癖がすごい♥
めちゃくちゃ面白くてエロくてトヒコきゃわ!
コウさんが謎すぎて最初からずっとそわそわ読んでたけど思ってた以上に深くて切なくなりながら2人が出会えて良かったとより思えた
そして相変わらず碗島子先生の作品って初めて見るプレイが多くて震える✨✨✨(感動で)
電子のおまけのエロさもたまらんし大体思いが微妙に通じ合っていないところもすきー笑

1

出会えて良かったね

お名前はよく聞く作家さまですが、ちょっと絵柄で敬遠していた口です。
この作品がお初でしたが、とても面白く読みました。そして感動しました。

二人のキャラといい、豆乳といい、すごく個性的な作家さま、という印象を受けました。
コウさんなんてヤバい人ですよね。
実際社会人として心配なレベル。あの人格で高給取りだなんて相当優秀なんだな・・・

いわゆる救済BLというやつでしょうか。でも、そんなカテゴライズに当てはまらない不思議に魅力のあるお話でした。
他の作品も読んでみたいです!

0

枯れが満たされていく

評価は神寄りです。(変更する可能性あり)

面白かった!し、めっっっちゃ良かった!!安定のドエロも絶妙なギャグも織り交ぜつつ、彼等が抱えていた生き辛さや闇が描かれていて。攻めも受けも救済される物語で2人が出会えて良かったなとジンワリ沁みました。

とことんシリアスに振り切っているのではなく、笑えるシーン(碗作品のシュールなブッコミ大好き…♡)やトヒコが可愛くて可愛くて可愛くて∞キュンキュンする場面も多々。仄暗さを感じさせつつも重たい気持ちを引っ張ることがなく読めたのも良かったです♪

地雷がなければネタバレ無しがオススメかな…?
攻め受け両側からの視点が描かれているところがポイントかと思います。


(以下ネタバレ有り感想)


受け:トヒコはあらすじにも書かれているように生きる気力すら持っていません。自分の価値がわからず、誰からも必要とされず。自殺願望があるわけじゃないんですね。画面から伝わってくるのは心の中の大きな喪失感と淋しさでした。

誰の目にも留まることなく生きていたトヒコは街中で声をかけられます。

攻め:コウは証券会社勤めのサラリーマン。街中でぶつかっただけのトヒコと2度目に会った時にグイグイと話しかけてきます。行くアテのないトヒコを家に泊め、せっせと世話を焼き、一見とてもお人好しっぽい感じでした。

泊めてもらったお礼に…とトヒコが身体でご奉仕をしようとすると、コウはトヒコがエッチのときに声を出せないことに気付くのですね。で、アレコレ手を変え・品を変え、我慢しないで喘げるように責めまくります。コウの人肌や優しさに触れたトヒコはーーーと展開します。


最初は「喘げないトヒコ」を「鳴かせる」ためだけのお話かと思ってました。トヒコを喘がせようと頑張るコウは目がキラッキラしてたので、お人好しだけど性癖がマニアックな人なんだなぁ…とw なので私はトヒコが"コウさん優しい…"と絆される度に

これって優しいの…?
タダの変態じゃない…?(褒め言葉的な意味で)
表情を見てみ…?すげー楽しそうやで…?

と心の中でツッコんでしまう。優しそうに見えて絶対ヤバイ人だって…!と思っていたら、コウ視点ですよーーヾ(;ω;)ノ 違う意味でヤバイ人だった…。

コウの半生を振り返りながら心の闇が描かれて、ぐぅぅぅ…そうきたか…と思う反面シックリくるんですよね。前半のコウを見てて感じた僅かな違和感の理由がハッキリして、違和感のズレをカチッと埋めてくれる感覚が味わえたのが、私にとってこの作品にハマる瞬間でした。

トヒコには喘げなくなるトラウマがあって、
コウには自分で認識している心の欠陥があって。

誰かに見て欲しい・必要とされたい・愛したいし愛されたいのに上手く出来ない枯れてしまった心をどちらもが抱えていて。互いの足りない部分を補い合うように関係が深まっていくのがグッときます。

個人的な解釈だとべったり世界に浸る依存というよりは、生きていく上で精神的な支えになっている…という印象かな。淋しさに満ちた心が少しずつ生まれ変わっていくんですね。トヒコもコウも救済されるお話でとても良かったです…!!!

でね。トヒコがとにかく可愛いんですよ!!
上手く喘げなくて我慢してるとこも可愛いんですが、日常の動きとか小動物みたいなとこがあって愛くるしい♡過去のトラウマで臆病になっていたトヒコがコウを好きになってもいいのか不安になりながら、少しずつ感情が抑えられなっていくのに切なキュンでめっっちゃ萌えたッ(;////;)

コウもほんと良かったとしか言えない…!一時は目がやばくてイっちゃってたけど。(コウの解釈はカバー下の編集さんの言葉が沁みました;∀;)感情が欠落した人間だって自覚しながら、それを求めて生きる。闇堕ちしそうなとこでトヒコに出会えた喜び。「俺はまだ人間だ」と幸せそうなシーンが印象的でした。

エッチシーンは安定の碗ワールド。ゴムが水風船化するのが今作でもバッチリwちなみに紙本の修正はQpaさんのグシャ消しでしたが、消されている割合は大きいので白抜きよりはマシだけど修正厳しいねー…(泣)って感じでした。

6

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