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しちみ先生といえば、綺麗な作画でかなりダークな作品を描かれている作家様で、数作拝読しております。
本作は少年同士の恋で、表紙の雰囲気も透明感があって素敵なので、どんな作品なのかワクワクしながら読んでみました。全234ページ。
本作は少しミステリー調なので、あまり決定的なネタバレはしないようレビューしてみます。(とはいえ少々ネタバレありますのでご注意ください)
冒頭、誰かの葬儀が。いったい誰が亡くなったのか…。
友人リックの別荘に休暇を過ごしに来た学生のフィンリー(攻)が、リックの腹違いの弟ニコラスと出会う。今作も黒髪美少年のニコラスが受けです。フィンリーは一目でニコラスに心惹かれた様子…。
攻め視点で進むストーリー。
綺麗で掴みどころのないニコラスに、どんどん惹かれていくフィンリー。
ニコラス達家族3人の様子を見て、またニコラスの「夜にお化けが来る」という言葉から、ニコラスが父親から性的に虐げられているのではないかと疑いを持ち始める…。
フィンリーが初めは好青年に見えたので、ニコラスやその家族に振り回されるのかな、と思っていたら…。この子もかなりのクセモノで、ニコラスにどんどんのめり込んで、様子がおかしくなっていくので、ハラハラゾクゾクさせられます。その辺やはりしちみ先生だなぁと感じました。
後半ニコラスの兄の「ニコラスは俺たちのモノなんだから」という意味深なセリフがあるのですが、これは結局深い意味があったのか…ちょっとよくわからなかった。
読んでいるうちに、何が本当で何が偽りなのかわからなくなってきて、ちよっと頭がぐるぐるしてくるような感じで…。なるほど『nightmare』というタイトルがぴったりのストーリーだなと感じました。
最後まで読んでも明らかにならないことがあるので、その辺モヤモヤする方もいるかもしれないと感じるお話でした。
しちみ先生の作品としては、かなりマイルドな内容だなと感じました。個人的には若干物足りなさも感じるような気がします…w
描き下ろしのラストも意味深で、10年前の出来事は結局ニコラスが関わってるのか…?
あとフィンリーの「同じことを考えた」がちょっとよくわからなかった。さ、最後まで難しい…(汗)(読解力の問題ですかね…泣)
評価は萌2と萌で悩みましたが、全体的に好きな雰囲気でしたので、ちょっとおまけで萌2とさせていただきます。
電子 白抜きorライトセーバー修正(ほぼライトセーバー、一部白抜き。濡れ場は少なめ)
あ”ーーー…やっぱり好き…!しちみ先生、刺さる…
ヨーロッパ映画の持つ受け手の感性を刺激して来るような、、、
明確な答えを感じさせない雰囲気が作品全体にずっと漂っています
どうしようもなく惹かれます
この静かに流れる見えるか見えないかスレスレに潜むような人の狂気の薫り、、、
その片鱗がチラチラとチクチクと私の好奇心を刺激して、この世界に意識を浸潤していく甘美なひと時(ღ˘͈︶˘͈ღ)
先生の作品では毎度おなじみニコラス君が今回も儚げに妖艶に私をこの世界に誘ってくれます
でも、今までの作品の中のニコくん像よりは割と蠱惑的な要素だけでなく、小悪魔的な絆され一辺倒ではない強さを感じてドキドキします|qд・,,)…ッハ…ドキドキ
どちらかというといつもは翻弄され気味な事が多いニコくんですが、、、
今回は翻弄されてる様で実は…⁈⁈⁈
という、、、掌で踊らされていたのは一体誰だったのか…???という人間関係の妙を上手~く魅せ切って下さいます
ニコくんを中心とした3人の男性達
ニコラスの異母兄、リック
リックの友人で彼と共にニコラスの居る別荘を訪れたフィンリー
リックとニコの父、アドリッド氏
4人が過ごすひと夏の出来事の終着はーーーーーー…?
悪夢を見ていたのは?
悪夢を見せていたのは?
悪夢を見る事になるのは?
閉塞的なこの空間で見る真夏の世の夢
固唾を飲んで彼らの辿る行く末を見届けて欲しい1冊です
物語の特性上ネタバレはほぼ無しのレビューにしましたが、、、地雷要素はあると思いますので下部、修正情報の後に▶から載せます
でも、完全ネタバレなので、、、見たくない方はスルーして下さいね
濡れ場と修正|エロ度がエロエロと言うよりも、倒錯的な雰囲気や耽美的な魅せ方に刺激される官能性が非常に高かったです
ギリギリのエロスに非常に強いエロティシズムの支配力を感じ、完全に屈服いたしました…!素晴らしかったです///*:.。.(*˘︶˘*).。.:*///
そんな高品質な濡れ場の修正は残念ライトセーバーと白抜き、一部トーン
まぁ…良くはないけれど、、、ソコが重要って印象にはならないそれ以上のエロティックさに魅了されました
▶地雷避け用注意事項⚠
・試し読みで確認可能だと思いますが、、、キャラで亡くなる方、居ります
・一棒一穴ではありません
・濡れ場で近親描写あります
・ハッキリ明言はされてませんので、私の読解に依るものですが、、、
ネクロフィリアに近いパラフィリア、忍ばされてる気がします…(単純な足フェチなだけかな…?)
今回のニコラスはどんな子かな〜?
…と思いながら読み始めた本作。
タイトル通り、夢かうつつか、現実なのか幻想なのか、それとも全ては妄想だったのか…
主人公は、フィンリー。学年一の秀才。
友人のリックから、夏休みをリックの家の別荘で過ごすように誘われる。
家には厳格な父親とリックの異母弟のニコラスがいたが、ニコラスは父と兄から除け者のように扱われていて…
…と始まります。
はじめは、弟なのに可哀想という気持ち、だが次第にニコラスに誘われるような、ニコラスの白い脚に執着するようなフィンリー。
次第にフィンリーは、ニコラスが父親から性虐待をされてるから助けなきゃ、となっていくんだけど、すでにこの辺でフィンリーのおかしさが垣間見えてくる。
…という感じで、フィンリーの精神状態がなんとも疑わしいのです。
その上、フィンリーは昔のトラウマがあって…と明かされるし、段々と全てが妄想に囚われているようにも見えてくる。
正にnightmare。
しちみ先生らしさは感じるけど、ニコラスを中心に考えるとすれば今回は「萌」で。
じわっとくる気持ち悪さは好きです。
