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小説

今回はタイムリープした騎士と研究助手のお話です。
受様が叔父とともに欧州の古城で出会った
時空を超えてきた攻様が別れた主を探し出すまで。
受様の母はオーストラリア人で
ミルクチョコ色の髪にブルーグレーの目を持つ
帰国子女です。
両親と母の母国で暮らしていましたが
両親が事故で亡くなり母の祖父母に引き取られるも
10才で祖母、12才で祖父も鬼籍の人となります。
当時28才だった叔父は
互いが唯一の身内になったのだからと言い
受様を引き取られた受様は日本に移り住み
のびのびと育ててもらいました。
叔父は建築関係が専門の研究者ながら
中世の調度品や装飾品の研究や売買仲介もしており
受様は大学卒業後は叔父の助手として
叔父について回っています。
今回は最近発見されたと言う
オーストラリアの古城を訪れる事になります。
今までも各国の「かつて城だった」建物を訪れますが
観光地として整備されているものが多く
テーマパークのような感覚でしたが
今回の古城は正統派な古城という感じで
政府の調査は終えたものの一般人の立ち入りが
規制されているためか独特の空気感を感じます。
受様は子供の頃から中世静養に関するものに
特に惹かれていましたが今回は期待感とともに
奇妙な懐かしさに似た高揚を覚えます。
とはいえ調査も3日目を迎えると
建物内の独特の空気に馴染んできたのか
ざわつく感じも収まってきていましたが
この回の旅でこの地を訪れてから
2晩続けてみた夢の中で見た部屋に似た
小部屋を調べてみる事にします。
好奇心は・・・という諺が頭をかすめている時に
床に何かが彫られている事に気づき
もっとよく見ようと1歩踏み出して
つま先に何かが当たります。
拾い上げると石のようで手に握りしめた時
石がジワリと熱を帯びたように感じると同時に
強烈な選考が走り目がくらみます。
眩しい光から10秒ほど待った目を開くと
足元にビーアッシュの髪の男性が
蹲っていて!?
幼い頃の記憶の無い受様と時空を超えてきた攻様の
タイムスリップファンタジーです♪
突如現れたこの男性が今回の攻様なのですが
なんと攻様は敵襲に会った6才の主とともに
時空転移の魔術に身を委ねたと言うのです。
攻様は魔術の光に包まれる瞬間まで
主を腕に抱いていたと言いますが
あの場に現れたのは攻様だけです。
叔父はこの場を晴れられないと言う攻様を説得し
何物とも知れない攻様の世話を買って出て
攻様も助けを借りる事にします。
攻視点と受視点で進むので
攻様の事情は読者は受様との話以外からも
知っていく事になります。
タイトルのままの展開なのですが
丁寧に伏線が張られているので
攻様の主がいつ現れるのか、現れないのか
それても・・・と思われても
現状とは明らかに変わっていて
いろいろな齟齬がどう埋まるのかが
想像できなくて
攻様が再び主を腕の中に抱くまで
とても楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ
オーストリアの古城が舞台の壮大なスケールの物語。
序盤からあまりに素敵な雰囲気で、このページ数で収まるのだろうか…と若干ドキドキしながら読みました。
中世ヨーロッパや古城、魔法、護衛騎士などお好きな方は是非是非です!
中世の忠心溢れる真面目堅物騎士×現代の綺麗で素直なアニオタ男子。
古城の研究をしていたら、突然騎士がタイムスリップしてきて…!?というお話ですが、戸惑いつつもするりと受け入れる叔父&受けの好奇心旺盛さよ。
そして、500年前から来たのに現代に割とすんなり慣れる攻め。
みんな柔軟。
それにしても、主(5歳男子)をひたすら待ち続ける攻めの忠誠心が切なくて、泣けた…。
受けが騎士に恋しちゃう過程はよく分かったのですが、
でもちょっと騎士が受けにラブになったのがちょっとアッサリだった気もするんです。んーー。
たった一人の主を待ち続ける忠誠心バッチバチの姿見てたから尚更。
そこに他の男の子とのラブが入る隙間があったんだ!と思ってしまって。
その過程の攻め視点があったら良かったかも。
まぁ、最終的にはアレがアレなんで何も問題ないんですけどね。
真相はてっきりアレかと思ったのですが、私の予想を超えてきました。(一生懸命伏せている)
うあわぁ~なるほどそういうことか!となったし、更にロマンチックだったので評価ひとつ上げます。
真崎ひかる先生の新刊、すごくすごく良かったです。
オーストリアの古城を舞台に繰り広げられる主従×再会愛、
ロマンチックで切なさもあって、時間を忘れて読み耽りました。
500年前の世界からタイムリープしてきた騎士・アレク(攻)と、
研究者である叔父の手伝いをしに故郷を訪れた甥っ子の青年・凛音(りおん・受)。
登場人物は攻め受け2人と受けの叔父、ほぼこの3人だけ。
けれど単調になることなく、むしろキャラクター人数が絞られているが故に
すっきりと分かりやすく、集中して読み切ることができたように思います。
真崎先生のリズム・テンポの良い文章もまた
読んでいて心地よかった(*´˘`*)
負傷し、属していた騎士団を解雇されて力尽き、
倒れていたところを領主の息子・6歳のリオンディーズに発見され介抱されたアレク。
リオンディーズに忠誠を誓い、彼を守る護衛役を努めていたアレクですが、
ある日城主である領主の館が襲われ、追い詰められてしまいます。
敵に傷つけられながら、なんとか城内の魔法陣から
リオンディーズと共にタイムリープをして逃げ切ったはずがー
と続く、ヨーロッパ(オーストリア)が舞台の主従ファンタジー。
まず、寡黙で多くは語らず、ただひたすらに
主・リオンディーズを探し求めるアレクのキャラが良い…!
厚い忠誠心で、いつリオンディーズが古城に現れても良いように、と
常に城のことを気にかけ、夜中に一人でこっそり城を訪れたりしているんですね。
恋心とは違うその一途な思いに、胸打たれます。
で、面白いのが!
読んでいるうちにリオンディーズ=凛音なのだな、ということは
ピンとくるのですが、現在の凛音が22歳で、アレクのタイムリープと
17年の差があるのは一体なぜ?どういうことなのか?という疑問が。
やがて明らかになるその謎解きに”なるほど…”と納得。
500年の時を超えるという壮大なスケールの事象からすれば、
確かにアレクの言うとおり、17年なんて”誤差の範囲内”だなと思わされます。
リオンディーズを思うアレクを見、その対象が自分ではないことに
一抹の寂しさを覚える凛音の姿が切ない…
恋してしまった相手が見つめる先にいたのは
実は”自分”だったのに、記憶にない自分が嫉妬の対象となる皮肉、
身を切られる思いをする凛音に共感し、くうっ…!となりながら読み進めました。
そこでナイスアシストをし、いい味を出してくれていたのが
凛音の叔父、ケンでしたね。
飄々としているところがいまいちアレクのお気に召さず、
珍しくアレクがぷりぷりしているところなんかが見られて楽しかった♪笑
自分にただ一人残された”身内”だと思っていた凛音と
実は血の繋がりのないことが分かっても、
変わらぬ愛を見せてくれる素敵な叔父さん。
アレクはいまいち気に入らなかったみたいだけど笑、
私は大好きなキャラでした◎
500年の時を超えて再び巡り合い、繋がった関係。
タイムリープしたのは攻めの方かと思いきや、実は凛音も…という意外な事実に
おっと驚き、強固な主従愛に胸を打たれた物語でした。
ルビーさんらしく(&真崎先生らしく)、二人の濡れ場描写は控えめ。
でもその中にも深い愛と甘さが感じられ、表現が上品なところがとても良かった・:*+
明神翼先生のイラストが、またロマンチックな雰囲気を
おおいに盛り上げてくれていました。
現代の服を着たアレクもカッコいいけれど、やっぱりなんと言っても
騎士服姿のアレクのカッコよさは別格!✨
筋肉バッキバキ、6パックに割れたお腹も見られて
(凛音がアレクの手当てをする場面)ただただ眼福、幸せでした(*´◒`*)
