「食べられたい」って そう思ってた

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果実と怪物

kajitsu to kaibutsu

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あらすじ

「食べられたい」って  そう思ってた

“フォーク“に食べられることを夢見る、少し変わった"ケーキ"の高校生・松村。
「もし血が出てフォークに襲われたら…」という妄想癖を持つ彼は、ある日誤って自分の腕を傷つけてしまう。

倒れた松村を助けたのは、ほとんど話したことのないクラスメイト・井桁。思いがけず注がれた不器用なやさしさに、松村の心は少しずつ揺らいでいく――

異色の世界観と繊細な心理描写が織りなす
ケーキバースBLヒューマンドラマ

単行本でしか読めない!描き下ろし番外編28P収録!!

作品情報

作品名
果実と怪物
著者
るぅ1mm 
媒体
漫画(コミック)
出版社
実業之日本社
レーベル
リュエルコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784408642154

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36

4.6

(14)

(11)

萌々

(2)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
64
評価数
14
平均
4.6 / 5
神率
78.6%

レビュー投稿数3

切なさと甘さと…傷を抱えた同級生同士、ケーキバース×ヒューマンドラマ

るぅ1mm先生の高校同級生×ケーキバースもの、
思わず涙が出そうになるほど最高に良かったです...
(以下ネタバレあります)


もともとアンソロジーのお話だったこちら。
単行本版の1話はほぼ丸々アンソロジーと同じですが、
新たに2P追加されています。
主人公・松村が“フォーク“に食べられることを夢見るようになった
きっかけのエピソードになっていて、ここにプラスして下さって
ありがとうございます…!の気持ち。

ずーっと井桁が攻めだと思って読んで読んでいたのですが、
描き下ろし番外編(28Pも描いてくださってます!)を読んで
ひっくり返りそうになりました。

作中に濡れ場はなく、はっきり描かれていませんが
松村×井桁なのかな…?
そうなると逆体格差カプだな…でもやっぱり、押し倒されそうに見えて
井桁がガバッ!と形勢逆転もあり、かな?と妄想止まりません(幸せ)。


主人公はケーキの高校生・松村。
「フォークに求められ、食べられたい」と憧れを持ち、
「もしも血が出てフォークに襲われたら…」と考えたことがきっかけで、
ある日誤って自分の腕を傷つけてしまいます。

焦って倒れたところを助けてくれたのは、
クラスメイトの井桁。
彼自身はフォークでもケーキでもないのですが、
実は見えない「傷」を抱えていてー

と続く学園ケーキバースもの。


姉の自死により、心に見えない傷を抱えている井桁。
そして、腕を傷つけたことで目に見える傷の残った松村。
(作中でフォークに襲われ、傷つくシーンもあります )

見えるか見えないか、という違いこそあれ
共に傷を抱えた二人。

互いに”分からない”と思う部分があっても
そんな感覚をも優しく受け止めながら交流し、
次第に気持ちと関係性が変化してゆくー

その過程の描かれ方がごく自然にすっと心に入ってきて、
胸を打たれました。

松村の手作りアップルパイを食べながら姉のことを思い出し、
思いを馳せて涙する井桁の姿が切なかった、、

フォークだった姉も、彼女に少しでも何か味を感じてもらえたら…と
努力したお母さんも、井桁自身も、誰ひとり悪くないからこそ余計に
やりきれなさが募るシーンでした。

松村と出会ったことが井桁に光を与え、
救済にもなったのですね…
松村もまた、井桁に救われていて。
二人が出会えて、本当に良かった( ; ; )

そして松村の目を通して見る井桁が、
とにかく魅力的で印象的!
どこか抜けていて、天然で、健気で、一生懸命。
きゅんきゅんしてしまうよー...//
序盤、二人がバッティングセンターに行くシーンが
可愛くて微笑ましかったです。

一本も当たらない井桁、逆に何か才能がある気がしてならない(*´艸`)

中盤切ないパートもありましたが、後半〜描き下ろしにかけては
喜びに萌える甘さ可愛らしさに満ちていて、
BがLする物語としての読み応え、満足感も完璧✧でした◎

ケーキの松村と、ケーキでもフォークでもない井桁と。
高校同級生の変則ケーキバース、余韻の残る素敵なヒューマンドラマを
見せていただきました・:*+.


★修正:なし(濡れ場なし)電子シーモア

1

No Title

良かった…すごく。
実はケーキバースがイマイチ乗り切れず、なのですが、この作品はストンと入ってきました。
井桁くんがすごく美しい。あまり感情の振りはばがないタイプで、素直な松村と一緒にいるうちに徐々に知らなかった感情、人を好きになるという感情を知るようになり…。
直接的なエロいシーンはないですが、歩みより方がまた良くて、キスとかかわいいです。
井桁の姉のエピソードが軸のひとつですが(そこの絡みは泣けました)井桁がフォークになるのかとドキドキしながら読みつつ、そういう追い込みはなくて、ほっとしました。
楽天だと小冊子付きで、そちらもすごく良かったです。

1

胸が痛いほどキュンキュンしました

作家買いです!可愛らしい絵に反してどの作品もすごくメッセージ性がある作品ばかりで毎回感情がギュンギュン動かされています。大好きです。

今回は『君は僕だけのドルチェ ケーキバースBLアンソロジー』に収録されていた作品と1話は同じ内容です。その後の彼らが読めるなんて!
ありがとうございます!!
ケーキバースが大きなテーマですが、ケーキなのは黒髪の松村。誤って腕を切ってしまう松村を助けた井桁はフォークではなく普通の人間です。
井桁の性格が、すごく真面目でまっすぐで人の感情の機微に疎い所があるけどとても優しい。フォークである姉の死が少なからず彼の中に傷となって残っていて、自分でも知らないうちに『何もできなかった自分』を責めているように感じました。
感情豊かでケーキの松村視点で井桁への恋心を自覚しているからとっても可愛い!!
ケーキとかフォークとか関係なく、『この人にしてあげたい』と想い合う気持ちに2人が気付く瞬間、こちらの胸のトキメキも最高潮にギュンギュンしました。
特に井桁が松村に思いを伝えるシーン!
一足飛びで無自覚にプロポーズのような告白をしていてたまらなかったです。

描き下ろし、直接的な描写はありませんが身体の関係もできて本当の意味で恋人になれた2人の様子♡松村が攻め!?のように見えましたが、先生のコメントから考えるに井桁が攻め??なのかな??
楽天の有償特典では松村が「どっちがいい?」と聞いているので……リバップルなのかもしれません♡(最高)

2

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