ギャンブル

スポーツBL

アメフトものです。ルールがわかってなくても簡単な解説がついているので親切！迫力ある試合シーンも楽しめますが、とにかく続巻と併せてストーリー全体のバランスが素晴らしいです。（初期作品は視点が入り乱れて読みにくい傾向があるけれども…）

高校アメフト部の先輩後輩からスタートして、大学から社会人チームで活躍する二人の追いかけ愛。

高校生活最後の引退試合で、憧れの先輩・北原に花を持たせてやれなかった後輩の榊原。プレーヤーとして尊敬し合っていた二人は試合後、慰め合うように体を繋いでしまいます。

北原に惚れ込んでいる榊はいつか彼と同じチームでプレーすることを夢見ていましたが、学力の差から関西の難関大学に進学した北原の後を追えず、別の大学でアメフトを続けます。その間もそれぞれの大学で有力選手として名を馳せていたものの、二人が試合で顔を合わせることはなく、、

いつしか北原の情報がパッタリと途絶え、大学卒業後の進路も不明。北原と同じチームでプレーする榊の夢も潰えたかと思いきや、社会人チームを有する企業に就職した榊はそこで北原と再会を果たします。　　

男臭いスポーツを題材にしているからか、本作で作者様がいわんとする男同士の特別な関係がストレートで掴みやすく、萌えました。
　　
攻めも受けもそれぞれに女性のツレがいます。北原の方はマネージャーの彼女、榊の方はセフレ関係のみ。榊の方は北原ひとすじの攻めなので一方的に掘るだけだけれど、受け入れる北原の方は複雑です。その様子は続編で顕著になっていきますが…

本巻では入社してすぐにアメフトチームで活躍した榊が二年目に関西支社に転勤させられ、アメフトとも北原とも遠距離になってしまい、愛の試練が続きます。しかし離れたりお預けが長い分エチも期待度が高まりまして…笑

男同士が求め合う不思議な熱量は一体どこからくるのか、恋人とは言い難いその関係はなんと呼べるのか…。BLで読みたい領域にガッツリ取り組んでくれている本作は、初めて読んだ時にふるふると興奮した記憶があります。個人的には北原がめちゃくちゃ好みで、年上包容力受け属性好きに拍車をかけてくれたキャラの一人になりました。