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氷の王子は紫眼の薬剤師を寵愛する

koori no ouji ha sigan no yakuzaishi wo tyouaisuru

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表題作氷の王子は紫眼の薬剤師を寵愛する

レイヴァン・ヴァリエール(レイ)
「氷の王子」と噂されるライラス王国第一王子、24歳
リオン
特殊能力を持つ薬師、19歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

幼い頃に母を亡くし、薬師の仕事を手伝いながら病弱の父親の面倒をみているリオンは、他人のオーラが見え、ずば抜けた嗅覚を持っている。
だが、その力も森の中では薬草やキノコを見分けることでしか役に立たない。
そんなある日、薬師の手伝いで町に出かけたリオンは、初めて目にした虹色のオーラを持つ男の命を偶然その特殊な力で救うことになる。
後日、その礼にと、リオンの家に立派な馬車がやってきて……!?

作品情報

作品名
氷の王子は紫眼の薬剤師を寵愛する
著者
榛名悠 
イラスト
510 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784775530559

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4.4

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(5)

萌々

(4)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
44
評価数
10
平均
4.4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数4

見えないオーラが真実を語る

今回は第一王子と薬師のお話です。

受様が身分を隠した攻様の暗殺を防いだことで
王宮薬師となり、攻様の大切な人となるまで。

受様の父は留学先の異国で
知り合った母と駆け落ち婚をし
旅の途中で出会って意気投合した薬師が
研究小屋を構える森に居を定めます。

受様は母方の遺伝で
人を包むオーラが見える瞳と鋭い嗅覚をもち
病弱だった母が亡くなり、父も病に倒れると
薬師の仕事を手伝うようになります。

薬師は森中で怪しい実験をする魔女と呼ばれ
受様も魔女の弟子として敬遠されていますが
薬の評判は良く定期的に町の薬屋に卸しています。

ある日
薬を卸しに町に出た受様は通りの飲食店で
テーブルに着いていたある人のオーラに
目を奪われます。

虹のような鮮やかなオーラを持つその人こそ
今回の攻様です♪

視線が縫い留められた受様は
料理を運ぶ店員に邪魔だとばかりに
睨まれますが

受様の鼻はその店員の手にした皿が
他の店員の運んでいた皿とは違う匂いを放つ事に
気付きます。

それは薬師の研究小屋で嗅いだことがある
毒の匂いだと気づいた受様は
「食べたらダメだっ」と件の皿を
叩き落とすのですが

そのテーブルの男に足払いをかけられ
地面に転がされて剣の切っ先を突き付けられ
「貴様が間者か!?」とすごまれます。

受様はこの危機を逃れられるのか!?

魔女の弟子と呼ばれる受様と
氷の王子と評される攻様の身分差恋物語です♪

説明する事すらできない受様でしたが
攻様がひっくり返った料理を突いた小鳥が
嘴から泡を吹く状態で毒に気付きます。

受様が店員のオーラから犯人を見分けて
指し示すと攻様達は彼を追っていき
受様は特に気にせず森に帰りますが

攻様は命を救われた礼を言うために
受様の好物と訊いたからと茸を渡された事で
受様の能力について話をすることになります。

受様父の病を知った攻様は
受様父の病特効薬となる薬草を探し出し
人出不足な王宮医務室の薬剤師にと望み
受様は薬剤師として出仕する事になります。

この時受様は初めて攻様が
巷で冷たい氷の王子と噂されている
第一王子だと知る事になります。

しかしながら父の恩人となり
唯一無二の神々しいオーラをもち
庶民の受様にも親し気に接する攻様は
受様の目に冷たく写る事はありません。

攻様の好意が見える読者には
ニマニマな展開になっていくかと思ったら
攻様に婚約者がいる事がわかり
読者と受様をぐるぐるです Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

実は攻様の婚約話は
武力で周辺国を併合するガラドールの敵意を買い
攻様はまたもや毒殺の危機に会うのですが

受様は捨て身で暗殺計画を防ぎ
攻様の暗殺に失敗したガラドールは更なる
姦計を仕掛けて来てハラハラMAX!!

攻様が受様を伴侶とするまで
大変楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

0

良い子が報われる

良いお話でした。
魔法はない世界だけど主人公リオンには特殊能力があり…な。

見た目から村人に嫌われ日々せっせと師匠の手伝いをして病気の父を看病していた貧しいリオン。
たまたま町で毒を盛られそうになった貴族を助けたら…。

ある意味チート能力といえるかもしれませんね。
リオンは人のオーラが見え感情までもわかってしまう。しかも並外れた記憶力と嗅覚で毒を嗅ぎ分ける。

突然王宮へ連れて行かれたリオンを待っていたのはなんと助けた第一王子で。

リオンは良い子だし働き者だし第一王子レイ信者だしで王宮暮らしも穏やかで。
レイのオーラが好きすぎて、レイの人となりも素晴らしく、夢中で語ってしまうところは面白かったです。

その後のお話もあまり意外性もなく、特にめちゃくちゃ辛いすれ違いもなく?
リオンが王家や王宮の宝みたいな感じで。
兄弟愛や国家間の交渉やらリオンが優秀すぎ!というか控えめで優しくて有能で美しいリオンが大活躍でした。

紫の薔薇の君が大活躍してみんなが幸せになるお話でした。

1

忌み嫌われ…からの大逆転!”氷の王子”の心を溶かす紫眼

”氷の王子”と噂のスパダリ王子×特殊能力持ち・不憫健気な薬師。
恋模様だけでなく、特殊能力描写や国同士を巻き込んだ政争に気持ち昂るファンタジーでした。

ページ数320P超え(紙文庫本)、読み応えたっぷりの一冊です。
表紙にも登場している受けの相棒ワンちゃん・デュックがこれまた可愛い!
自分を含む、犬好きさんにはたまらないかと思われます(U・ᴥ・)

母を亡くし、病弱な父の面倒を見ながら森の奥深くで暮らすリオン(受)。
変わり者の薬師の小間使いのようなことをしていますが、実は「他人の纏うオーラが見え、ずば抜けた嗅覚を持つ」という特殊能力持ち。

誤解から街の人々には「呪われた弟子」などど言われている彼ですが、
街で偶然毒の匂いを嗅ぎ分け、とある人物を毒殺から救ったことから運命が一変!

後日何がなんだか分からぬまま連れてゆかれた王宮で待っていたのは、あの時救った人物=国の第一王子・レイ(レイヴァン)でー

と続く身分差ファンタジーです。


「氷の王子」と呼ばれるレイが序盤から早々にリオンに見せてくる笑顔に、きゅん。

訳あって「氷」の仮面を被っているけれど、その実とても弟思いで優しさ溢れる面が語られ、ときめきます・:*+.
溺れかけたユリウス(レイの弟王子)を助けようとしてピンチに陥ったリオン。
そんな彼を救うレイ、文句なし!の格好良さでした。紛うことなきスパダリです。

普段攻め重視の自分ですが、この作品では受け・リオンの魅力にもおおいにグッときました(๑•̀ㅂ•́)و✧
スパダリ攻めが受けを助ける王道もいいけれど、リオンの方が何度もレイの命を救う、そんな構図がカッコいい!!

嗅覚を生かして毒殺から救い、レイが大国の陰謀に立ち向かう際には「オーラが見える」能力が力を発揮し、国を救うことに。

忌み嫌われる存在からの、大逆転!
「美しき紫眼の君」のように呼ばれ(←実際の呼ばれ方とは違いますが;)敬愛されるようになる様、スカっと気持ち良かったー…!☺︎

脇を固めるメンバーも、皆個性的でとても面白いのです。

特に印象に残り、好きだなあ!と思ったのが、レイの婚約者だったフレア姫。

すわ当て馬か!?と思われた彼女が意外や意外、男勝りでとっても頼りになるキャラで最高でした◎
誤解するリアンに喝を入れ、励ましてくれるところも素敵(*´艸`)

レイの弟王子・若干5歳のユリウスも可愛い!
終盤、一芝居打ってレイ×リオンの絆を深めるお手伝いをしてくれてました♡

その他、王宮内恋愛中のエド×ミスカの馴れ初めも気になるところ。
(こちらは番外編などあったらぜひ読んでみたい!)

愛する人の瞳の色と同じ、紫の薔薇が好きだーと言い、
ストレートに想いをぶつけてくる愛深きスパダリ王子のあれこれに、蕩けました。

よく見ると、レイの大好きな「紫の薔薇」、ちゃんと表紙に描かれてますね(*´◒`*)

犬好きの自分の、ちょっとした欲を言えば、、
リオンの相棒デュックが大活躍するような場面も、何か一つ見たかったかも…!

と我儘言ってしまいましたが。。
デュックはもちろん十分、文句なく可愛く、「わんこ、やっぱり大好きー!!」となったことを最後に記しておきます!(*´∀`*)

2

薬剤師は氷を陽だまりにする

わたしの個人的好みといってはなんですが、薬剤師受けってヤツが大好きで、並外れた薬草や医学の知識を活かして周囲に認められていく…それに比例して攻めに寵愛を受けていくストーリーと聞けば、まさに好みど真ん中!

"ひとりごと"の冠の付くあの人気作品の影響を多少受けていることは否定しませんが(笑)、今まで埋もれていた才能が日の目を浴びていくというのは何とも読み心地がいいものです^ ^
こちらの作品は攻めが王太子で受けが薬剤師という身分差設定も絡み、シンデレラストーリー的な楽しさまにまで加点がつくという最高にワクワクな物語展開を味わえることができました。

BL小説市場ではそこまで薬剤師受け作品は出回ってないので、作者さん!本当にありがとうございます…!!。゚(゚´∀`゚)゚。
仕事も恋愛も、時には国の未来を左右する大事な局面に駆り出されたりと、多方面で頑張る主人公の健気な働きに読み欲がそそられました。

特に王宮に来てからのリオンの活躍は素晴らしいもので、町の人たちに不吉がられていたあの息苦しい環境って一体何だったの?って感じでした。
リオンの薬草の知識や、毒草を見分ける眼識、優れた嗅覚に、他人のオーラが視える能力といった素晴らしいスキルがありながらも、周囲には気味悪がられてしかもあらぬ噂まで流されている状況はひどく腹が立つ。母を亡くし、父は病床に伏せている状況もリオンの不憫さをアップさせていて、物語序盤のリオンは可哀想な主人公オーラがすんごいです。

そんな状況を変えてくれたのが、王太子のレオ。
お忍びで城外を出ていたときにリオンに命を救われてからというもの、レオのリオンへの能力評価は元より寵愛に向けて加速していくBL展開は目に見えてドキドキでした!「氷の王子」と噂されている姿とは真逆の温かい人柄に触れ、レオに惹かれていくリオンの恋心にもまた注目です。嫉妬や失恋(もちろん勘違い)、すれ違いで気落ちする切ないシーンもありますが、最後まで温かく2人の関係をお見守り下さい^ ^

恋愛面だけでなく、政情においても不安定な緊張状態にあるなど、なかなか心に余裕が持てない状況に見舞われますが、そうした国難に関してもリオンの能力が活かされたりと、外交面で大きな存在感を放つリオンはもはや薬剤師の域を超える活躍っぷりでした。森の中で自分の存在を消すようにひっそりと生きてきたリオンの姿はもうありません。かつてリオンを遠巻きにしていた町の人たちめ、ザマァないぜ( ̄∀ ̄)

傷を治したり体の不調を整えたり、薬剤師の仕事は目に見える結果が求められがちだけど、リオンの一番の功労はレオとレオの弟とのわだかまりを解消したことかな。そして陰で「氷の王子」などとと称されてきたレオの心を癒したこと。
リオンが王宮に来てから宮内の空気感が浄化されたように様変わりしていくのは嬉しい変化でしたし、メインキャラたちはいい人たちばかりなのでリオンの味方が増えていく居心地の良さも格別の読後感に繋がりました^ ^

エンディングもこれ以上とないフィナーレを迎え、あー…最高!( ´∀`)
この先も幸せな未来しか視えない2人の姿に感無量で胸がいっぱいでした。

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