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今更愛を告げられましても契約結婚は終わりでしょう?

imasara ai wo tsugerare mashitemo keiyaku kekkon ha owari deshou?

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表題作今更愛を告げられましても契約結婚は終わりでしょう?

ロドリック・エデル
27歳→31歳、α、冷酷と恐れられる軍人で、公爵家当主
ユリアン・マルトリッツ
18歳→22歳、Ω、ロドリックと契約結婚をした男爵令息

その他の収録作品

  • ひとりごと

あらすじ

男爵家から疎まれるΩのユリアンは、冷酷な軍人と恐れられる公爵家当主でαのロドリックと結婚することに。 
「なぜ…?」と疑問に思うユリアンに、ロドリックはある条件を告げる。 
 
それは、「二年間」だけ夫婦として過ごすという契約だった。 
 
大切な存在を守るために契約を受け入れたユリアン。 
国を守るために契約を提示したロドリック。 
ふたりの間に愛はなかったが、互いの強さや優しさに触れるたび惹かれていき…? 

作品情報

作品名
今更愛を告げられましても契約結婚は終わりでしょう?
著者
SKYTRICK 
イラスト
まつだいお 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784799776650

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11

4.1

(38)

(24)

萌々

(6)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
6
得点
154
評価数
38
平均
4.1 / 5
神率
63.2%

レビュー投稿数6

一気に読んでしまった

お試し読みが出ていて、速攻でポチった!契約結婚の相手であるロドリックと主人公のユリアンとのどこかかみ合わない会話に飄々としたユリアンの独特なテンポ感と観察力に可笑しみもあるんだけど、ユリアンの根底に澱んでいる悲壮感みたいなものが常にあって…その可笑しみと哀しみの層みたいなものが絶妙なバランスで展開していくのがすごくいい。孤立無援(でもマルクスさんは常に味方)のようだったユリアンに理解者が増えていく過程も、タイトル通りの展開もよくある結末とは違って、それでも心があたたかくなって、人生はまだまだ続いていくんだって、読んでる側もしあわせを感じられる。

2

No Title

タイトルにひかれてよみましたが、期待以上に、よかったです。

冷酷と恐れられる軍人で、公爵家当主のロドリック・エデルと、ロドリックと契約結婚をした男爵令息のユリアン・マルトリッツとのお話です。

「二年間」だけ夫婦として過ごすという契約をしたふたりの姿を、丁寧に描いている作品です。

ページ数がかなり多く、とても読みごたえがありました。

登場人物たちの心情も丁寧に描いていて、読んでいて、感情移入しやすかったです。

ラストもまるくおさまっていて、読後感のいい作品だとおもいました。

5

唯一の望みを託した未来を掴むために

今回は公爵家当主と男爵令息のお話です。

ある事情で攻様が結婚相手を探す攻様が
受様と契約結婚した顛末と本編後日談を収録。

この世界では男女の性の他に
アルファ、ベータ、オメガのバース性が存在します。

ほとんどの人は特徴のないベータですが
貴重なアルファは生物的に優位な存在で
貴族や王族に多い性です。

真逆のオメガは支配階級の最下位に位置し
美しいともてはやされる一方で
搾取されて当然の人形と見なされています。

戦いの絶えない共和国と領地を接する
男爵家に長男として生まれた受様もオメガで
家族から疎まれ使用人にも見下される生活を
送っていました。

しかしながら社交界では
美貌を振り翳して男達を誑かす魔性の男狂いと
噂されています。

そんな受様なのに
公爵家当主である攻様から求婚されます。

攻様は15で公爵家を継いで戦地を駆け巡り
数々の勝利に貢献した戦場の静寂神です。

受様と対面した攻様は開口一番
この結婚が条件付きの契約結婚だと
受様に誓約書を渡してきます。

契約期間が2年であり
互いの生活に干渉しないものの
不貞行為は避ける事等々が記され
契約書が反故になった際には
賠償金が科されますが

2年の間は邸宅内でおとなしくしていれば
以降は自由だと言われます。

攻様はこの条件を付与するために
持参金も受け取らず
愛や情は必要ないと去っていきますが

攻様の条件は愛しいものとの
未来を夢見ていた受様にも最高の提案で・・・

WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作を
加筆修正しての書籍化で戦争狂と呼ばれる攻様と
男狂いと噂されるの受様のオメガバースです♪

物語は受様と攻様の対面から始まりますが
戦争狂とは呼ばれても若き公爵である攻様が
悪評しかない受様と契約婚する理由が
まず謎として提供される上に

悪評高い受様も何か事情がある事は明白で
契約婚を喜ぶ理由が何なのかと
ワクワクで読みはじめましたが
期待通りとても面白い物語でした (^-^)/

受様は攻様に関心を向けられない事で
使用人達にも見下されて嫌がらせをされた上
攻様には思う相手がいるという話を聞いて
受様はさらに安心します。

受様は5年前の冬に男爵領で拾って以来
唯一の友とするローカナヘビを隠して
公爵邸に伴っており

メイド長に物置小屋へと追いやられた事で
カナヘビの餌を得やすくなり
受様にとっては良い環境となっていきます。

そして攻様が久しぶりに公爵邸に戻った日
受様は大雨で小屋ごと流されますが
心配したのは小さな友のことなのです。

受視点と攻視点で物語が進むため
それぞれが抱えた過去の苦難や
視点者には見えていない現状による葛藤が
徐々に明かされていく事で

正反対に見える受様と攻様が
抱える問題の共通点が見えて切なくなり
惹かれあっていく2人にドキドキ&ワクワク

そんなところにまたまた
受様に悪意を持つ者が現れてハラハラMAXですが
2人なりの幸せの形を見出す幕引きまで
大変楽しく読ませて頂きました♪

5

すごく好きなお話!最後は心がじんわりあたたまる

2年限定で契約結婚したロドリックとユリアン。
そこに愛はない。

ユリアンは不思議な魅力のある子でした。
草を食べてみたり、マルクスさんをとてもとても大事にしていて。彼が生きてきた環境は壮絶だったけれどロドリック邸でやっとあたたかい暮らしをして、生きている。

ロドリックも軍人の子。祖父の代からの流れで自分も軍人として生きている。人を殺めることもある。どれだけの戦場を見てきたのかと思います。

2人が心を少しずつ通わせて距離が近づいていく様子がとても良かった。ロドリックがマルクスにさんづけしているのもよい。

私はこのまま離縁しないのではないかなと思っていたんですけどね…!ロドリックは常にユリアンの幸せを1番に大事に考えていて実行していて好き!
そしてユリアンの前だと大きくて怖い感じの男が可愛くなってしまうのもいい。

どこで暮らすにしてもふたりが幸せであれと願う物語でした。マルクスさんはなるべく長生きして。
途中、ユリアンが話しかけてマルクスさんがこくんと頷く描写がとても可愛くて良かったなーー。

あとテトは幸せになってほしい

5

始まりは契約結婚から…「お帰りなさい」の言葉がじんと響く、夜明けのオメガバース

「お帰りなさい」という言葉が、こんなにじんと甘く沁みるなんて…

これだけのページ数(Kindleで500P超え!)でありながら
全く飽きることなく、攻めの変貌に萌え悶えることができたのは
本当にすごい!!

ちょっと一日では読みきれず、じっくりと2日間かけて
拝読しました。

コミカルだったり、キュートで萌える場面と
そこから一転、シリアスに転じる場面の切り替えが見事✨
明暗のトーンの落差は割と激しく、
萌えてハラハラドキドキしてまた萌えて…と、
特に後半〜終盤にかけては波を感じる展開でした。

当初自分が想像していたよりも重めのトラウマや事情に、
痛みを感じ胸締め付けられるシーンも。

以下、あらすじは最小限に、感想を記してみたいと思います☺︎


「2年間」という期限付きの契約結婚から始まった二人が、
思わぬ「蜂事件」から交流を始め、次第に心寄せ合うようになり、
身も心も結ばれるまで。

互いに切なく、辛いバックグラウンドを持つ者同士の
心の変化が優しく胸に染み込む、オメガバースファンタジーです。

まず、攻めのキャラクターがとてもとても好き!!
愛を知った冷酷公爵の変化が、大きな見どころの一つでした。

初めはユリアン(受)に対し横柄な態度で契約結婚を宣言し、
伴侶に全く興味関心のなかったロデリック(攻)。

そんな彼が「蜂撃退してもらう事件(w)」をきっかけに
ユリアンに興味を持つようになり、
どんどん大型ワンコ化していく様には
ワクワクしきり、萌えて萌えて仕方なく…!(◍°꒳ °◍)

はたいて殺した蜂をポケットにそっとしまい込んでいるのを見たら、
そりゃあ冷酷公爵様も「一体何してるんだこいつは!?」って思うよね!笑
その後森で草(正確には薬草)を食べているユリアンを見て
驚愕するロドリックの描写にも、おおいに笑わせてもらいましたw

で!ここでテンションをまた爆上げ⤴︎してくれたのが、
二人の関係性を語るのに欠かせないキーパーソン(パーソン?)、
”マルクスさん”です。

ユリアンの話す言葉をちゃんと理解している様子を見せる、
賢いローカナヘビ(トカゲ科?)のマルクスさん。

彼の存在が一体、いつどんな形でロドリックの知るところとなるのか?
というワクワクもありつつ、ユリアンには人間の友達はおらず、
唯一の友人がマルクスさんであるー

という事実とその理由、不憫で辛い背景にはぐっと胸が詰まります。

不憫なのはユリアンだけではなく、実は攻め側のロドリックにも
実の父からの愛と関心を得られなかったり、
戦地で自分の判断により多くの命を失わせてしまったー
という心の傷やトラウマ、負い目があるのですね。

簡単に口にはできない大きな傷を抱えた者同士が
やがて心を開き、恋をして愛を知り、相手の愛を得たいと願う。

そんな恋の過程が、じっくりと丁寧に描かれていました。
(そして何度でも言ってしまう…恋を知ったロドリックの可愛らしさたるや!!!)

とても印象的だったのが、ロデリックが自らの”闇”と捉える自身の黒髪を、
ユリアンが「美しいです」と口にする場面です。

愛を得たい、愛を得ようとする気持ちを固め、
心の奥深くに押し込めてきたロデリックが、
解放された瞬間なのだなあ、と感慨深く拝読しました。
美しいシーンだったなあ…

そんな孤独な二人の恋愛面の動きと共に、
もう一つの見どころとなるのが
ユリアンの弟・アルノーの所業とその顛末です。

これ…!!

それまでに何度か示唆されていたため
一応覚悟はしていたのですが、
ユリアンのトラウマとなる出来事が
想像以上に辛く、苦しいものでした、、、

タヒんだαの男の内臓がー
的な描写も一部ありますので、苦手な形、どうぞ薄目で…!

危機一髪のところで駆けつける攻めと、
勧善懲悪を地でゆく結末には安心したものの。

流血系苦手な自分は、アルノーの処分に驚愕。。
(もちろんそれだけの事はしているのですが;)
頭の中であまり具体的にイメージしないよう、
この場面は想像力を働かせずに読みました;

で!!!

やっと、ついに、「南の暖かい場所で、マルクスさんと共に暮らす」という
ユリアンの夢が叶う時が…!!

でも、「めでたし、めでたし」とは終わらない。

政治的理由からロドリック自身が提示した
”期限付きの契約結婚”の約束が、彼の首を絞めることになる。
一山越えてもう一山。
切ないターンが続くことに「くううー…!」となります。。

で。

見事溺愛通い夫(!)となったロドリックとユリアンとの
南の邸宅での甘いひととき、蝶の鱗粉でつけた”指輪もどき”の跡というエピソードなどがたまらなくロマンチックで、萌えに萌えてしまう。




欲を言えば。
二人がもう一度結婚して、一緒に暮らすところが見たかった…!

けれど、きっとマルクスさんが寿命を全うした後、
二人仲良く共に暮らす未来があるのですよね。

「お帰りなさい」と優しく声をかけるユリアンと、
その言葉がもはやトラウマではなく、大きな喜びとなったロドリック。

傷ついた二人が愛を得てゆく、心に響くオメガバースファンタジーでした。

あ!

脇を固めるキャラクターたち、メイドのエラや
ロドリックの弟・テオバルトの存在も輝いていました✨

特にテオバルトーーー…!
本気でユリアンに恋をしていたんだよね。。
でも、兄の気持ちにも、無自覚天然なユリアンの気持ちにもちゃんと気付いていた。

ひっそりと恋に敗れたテオバルトにも、
どうか幸あれ…と願わずにはいられません。

攻め重視の自分は2100字書いた今の時点で
受け・ユリアンについてほぼ言及していないことに
気付きましたが;

拗れに拗れたエデル家の兄弟仲を
見事繋いでみせた手腕、お見事です!
天然だけどしっかりしたところもあるギャップが良い◎

個性あるキャラクターの面々、特に攻めの変貌に
たまらなく魅了された物語でした(*´◒`*)

7

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