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契約番の騎士は天才オメガを離さない

keiyaku tsugai no kishi wa tensai omega o hanasanai

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表題作契約番の騎士は天才オメガを離さない

ローラン
26歳、α、その日暮らしの用心棒→カインの護衛兼契約番
カイン
28歳、Ω、ルクナ王国第一王子で天才研究者

あらすじ

訳アリの用心棒アルファ×研究ヲタクな王子による契約オメガバースBL!

騎士の任を解かれて用心棒として生計を立てていたローランは、町外れにある空き家の中でとあるオメガを発見する。誘拐されてきたと思しき彼は、発情誘発剤によって発情させられており、そのフェロモンに誘惑されるローランに、カインという青年は「自分の身体を好きにしていいから、助けろ」と取引を持ち掛ける。面倒事は御免だと思うも本能には抗えず、ローランはカインを誘拐した犯人たちから逃れると、欲望のままカインを抱き――番となってしまった。 そのまま王宮に連れていかれたローランは、そこでカインが王子であること、そして護衛の騎士に裏切られて何者かに連れ去られたことを知る! カインに「番を解消して帰っていい」と言われたローランだが、アルファとしての本能で番であるカインへの強い執着が生まれていて――?

作品情報

作品名
契約番の騎士は天才オメガを離さない
著者
ミヤサトイツキ 
イラスト
510 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041172162

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評価数
8
平均
4.5 / 5
神率
87.5%

レビュー投稿数2

番契約から始まる関係

今回は元騎士の用心棒と第一王子のお話です。

拉致られ発情した受様と番になった攻様が
契約番として受様を狙う者を追う顛末を収録。

この世界の人間には男女の性の他に
アルファ、ベータ、オメガの第二性があります。

最も数の多いベータは第二性の特徴はなく
人口1割程度のアルファとオメガは
アルファは頭脳明晰で身体能力が高く容姿端麗
オメガは男女問わず妊娠可能な器官を備え
互いにひかれあうフェロモンを放っています。

攻様は子供の頃から正義の味方に憧れ
親の反対を押し切って地方騎士団に入ります。

しかし2年前
オメガ暴行事件を上の圧力に屈せず追い続け
売人から押収薬を盗んだと解雇されます。

その後は
用心棒などして稼いでいましたが
商人の護衛から戻った町で
呑みに入った酒場の主人から
近くの空き家の見回りを頼まれます。

強引に渡された金のため
仕方がなく向かった攻様でしたが

荒れ果てた廃屋から
発情したオメガのフェロモンが香り
木戸を開けた攻様は両手を後ろ手に縛られた
美貌の男が床に倒れているのを見つけます。
彼が今回の受様です♪

受様は明らかに発情していて
身体を好きにしていいから俺を助けろと
怪しく笑う姿は悪魔のように見えますが
攻様は受様の縄を解く道を選びます。

そこに監禁半らしい男3人が駆け込んできますが
攻様の相手ではなく追手を撒いて逃げ込んだ
攻様の部屋で発情した受様を貪り
本能のままに番としてしまうのです。

翌日、目覚めた受様は
番関係になった事は想定内と怒りもせず
番も解消してもらうと他人事のようです。

その後王都の家に帰るために
攻様を護衛として馬車に乗り込みますが
着いたのは王宮の正門近くで

受様の命にすぐさま開門されると
さっさと入城していった受様は
なんと女王の第2子の第一王子を名乗るのです。
果たして受様と番った攻様の未来とは!?

冤罪で騎士団を追われた攻様と
天才的な才能を薬剤研究に活かす受様の
王宮オメガバースになります♪

受様の正体を知らずに番った攻様は
犯罪者扱いされる事もなく受様の弟夫夫と
受様の話を聞く事になります。

受様は王都の市街地に出たところで
護衛の騎士に意識を失わされて
気づいたら廃屋にいたと言います。

犯行目的も黒幕の正体も全く不明という
厄介さですが

攻様の本能は受様を離す事を拒み
護衛もできる契約番として雇えと言うと
受様は即決します ヾ(≧▽≦)ノ

受様の護衛となった攻様は
受様の特異な才能を見る事になりますが
受様は研究者として天才ですが
凡人には計り知れない奇異な人でした(笑)

18で発情抑制剤をつくり
番解消薬を開発しようしている受様は
強く美しくしなやかで優しい男前です。

挟まれた受視点が
無自覚な天然さを爆発させていて
ニマニマが止まりませんでした♡

受様を守ると決めた攻様の行動もカッコよく
受様に迫る魔の手と受様を追い落とした事件が
意外な繋がりを見せての大団円まで
大変楽しく読ませて頂きました (^-^)/

1

天才でも頭を抱えてしまう恋愛方程式の答えとは

番になってから芽生える恋もある。
好きの気持ちが番関係に追いついていくのを、じっくりゆっくりと見守っていくオメガバース物語です^ ^

出会い頭に番ってしまった2人は、便宜上都合がいいというだけで番関係を継続。もちろんですが、そこに愛情は全くありません。
通常のオメガバースの話なら番成立はゴールですが、この作品はスタート地点です。つまり、結果ではなくキッカケ。強い信頼や深い愛情を獲得してから番関係に至るのが理想ですが、ローランとカインは不可抗力で番関係が成立してしまった事故番です。
どこの誰かも分からない相手と番になるのは、普通ならネガティブな感情が働きそうなものだけど、この2人の場合はあとで番解消すればいいよね、くらいの軽さ。アルファ側からじゃないと番関係をキャンセルできない制約があるけど、一応番を解消するのはそこまでハードルの高いものではない世界のようです。

番になったのは本意じゃないから解消しよう、で終わる話じゃないからこの作品は面白い( ´∀`)
感情0からいつしか50…70…そして100へと愛情メーターが上がっていく過程に、面白さと萌えみがパンパンに詰まっています。
特に目を引くのが、天才研究者と名高いΩ王子のカインのキャラクター。オメガに有益な薬を開発する頭脳の持ち主だけど、変人すぎて言動がちょっとオカシイのが笑えます。
人の機微に疎く、人付き合いも苦手なカインがローランを振り回していくのは想像に容易いですが、意外にもローランが満更でもない様子でカインの側にいるのが今後のラブ展開を期待させてくれます。

契約番から本物の番へとステップアップしていく彼らの恋愛模様は、カインのお陰で飽きさせてくれません^ ^
カインが可愛いんですよ、ウブで、不器用で、恋愛に不慣れで。天才と言われる最強の頭脳も、恋愛となると明確な答えを弾き出すことが出来ないポンコツ頭になってしまいます。
攻略困難な恋愛ミッションに悪戦苦闘するカインが導き出した最適解とはいかに?
これまでカインに解けなかった問題はなかっただろうに、自身の恋愛方程式は何と難解なことか(笑)
カインの弟夫婦の生温かい反応が面白すぎて、カインの恋がコミカル調に振り切っていくのも楽しい焦れモダ愛でした。

ローランとカインの恋がゆっくり動いていく背後には、カインを狙ったシリアスな事件が水面下で起きていて、恋愛と事件の2方向からこの作品の楽しさをたっぷりと味わうことができると思います。
なぜカインが狙われてしまうのか。モロ怪しそうな奴もいるけど、誰が黒幕なのかを探り当てながら物語の全貌に迫っていきましょう!
カインの拉致事件、ローランの騎士解雇事件、この国のオメガを忌み嫌う貴族の勢力と、宗教と信条問題…などなど、色んな事象が絡み合った事件の真相は大満足の読み応えでした。

シリアスからコミカル、切なさも甘々もバランスよく配分されたストーリーの魅力にどっぷりと浸った物語です。
真の番になりゆく2人の愛を最後まで見届けて下さいね^ ^

3

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