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小説

面白かったーー!一気読みでした!
芹沢先生は前作「オンエア終了、反省会をはじめます!」がとても良かったので、期待して購入したのですが、大正解!
厚みのある作品にも関わらず、スラスラ読めて読み応えはたっぷり。そして物語の構成が凝っているなと感じました。
主人公の受けカイル、格好良かった!
傍流の王子として周囲から軽視されて育ち、「自分にできることなどない」と諦めモード。6年ぶりに会った攻めとの再会も思うようにいかず、すれ違い。序盤はツライ展開が続きます。
だけど、芯があり、どんな時も前を見据えて進むような強さがあって。"彼なら何とかしてくれる"気がしてしまう格好良さがあった。
対する攻めのグレン。圧倒的に強くて恐れられているけど、身分の低さゆえ周囲から疎んじられてしまう孤高の存在。
この二人がお互いを認め合いながら、心を通わせていく過程がグッときました~。
しかも、攻めは無愛想な一匹狼のくせに、受けには素直な感情を見せる一面があって可愛い。割とストレートに口説きにくるんです~。(好き)
二人の恋愛ごとだけでなく、権力の使い方や身分の差。王子として育った受けが知らずにいた社会的な問題などもきっちり描かれています。
そうしたことをやり直しによって、自身で経験し、考え方を改め、成長していく受けを応援したくなったし、遂に受けが「自分が国を背負う」と決めたとき、最高に痺れました!
少しだけ心残りは、今世に戻ってからの、すれ違っていたグレンとの恋の成就をもう少し描いて欲しかったこと。パラレルワールドのやり取りは今世では一応なかったわけで…身分の差ゆえ頑なに王子に距離を取ってたのに、ちょいあっさり?
スピード感のある展開の中だったけど、ここもう少し分量が欲しかったなと思います。
カイルを裏切った乳兄弟の側近ルーファスも、色々あって…ちょっぴり切ないけれど、これからの幸せを祈りたくなるような存在でした。個人的には、この横恋慕してきた側近とのキスシーンが挿絵にあって歓喜。
一冊で綺麗にまとまっていますが、キャラクターが好きだったし、まだまだ苦労の多そうな道なので続編出てくれたら嬉しいなぁ~。
攻め受け二人の関係が王太子&護衛騎士CPというところも胸熱。身分の差はあれど、良き伴侶として支え合う関係がもっと見たいです!
ついでに、攻めグレンの格好良いところも、もっと読みたい!なんかもっと活躍してもいい気がする!
あと、先生も後書きで書かれていましたが、現代ものでデビューされていたので今回のファンタジー意外でした!元々ファンタジーがお好きとのことで、どちらもすごく良いんだけど、先生の今後の作品が更に楽しみです。
なぜか登録名が違っていて探しました。
「死に戻り王子、底辺の兵士から運命をやり直す」
ですよね?
カイル、やっと君に足りなかったことがわかったね!
凝った内容でした。辛くて辛くて、やっと良いことがあったと思ったらまた辛くて。
いったいいつになったら幸せに?しかもパラレルワールドへ飛ばされちゃって…。
第一王子が執念深い悪意によってこんなに他人の気持ちに鈍く育ってしまったんだなあ。
読み応えあります!主人公や想い人が苦しみます。
それでも読むのが止められない、とっても良いお話でした。
信じていた側近の手配で暗殺され、国を救うために違う身分に生まれたパラレルワールドで生きて。
王子から底辺兵士に。あんなに嫌だった身分について身にしみるカイル。でもただでは起きないカイル、頑張りましたね。
グレンを守りたい!国を護りたい!
カイルが成長してもう一度あの分岐点からやり直すところが、すごい緊張感でハラハラドキドキでした。
今まで知ろうともしなかった人の気持ちや人の暮らし。これからはやることがいっぱいだね!
読み終わった直後の感想としては、今世のグレンとの時間が短いような。パラレルワールドで当時の彼の気持ちを思い知るのですが、今世のグレンとほぼ話し合わないうちにあれよあれよとで。
前作も大好きだったので新しい作品が読めて嬉しいです。
笠井先生おっかけで購入。受けさんが強くなったのが新鮮でしたが、個人的に萌なタイプではなかったので萌にしました。本編370頁弱+あとがき。お話が長くて読み応えたっぷりという印象です。頑張られるので読後感は良いかも。
身分の低い母から生まれたため、第一王子でありながら王位継承は無いとみなされ、軽んじられているカイル。それにも関わらず、山中で賊に襲われ殺されます。確かに死んだはずなのに、気が付けば暗闇の中。偉そうな男と神官みたいな男に見下ろされていて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ルーファス(受けの側近)、ジョルジュ(近衛騎士団長)、父王、弟妹、悪党ぐらいかな。そこそこ出てきますが、キャラがはっきりしている感じがするので、無問題でした。
++攻め受けについて
攻めさんは平民から近衛騎士になった方。昔受けさんと手合わせした関係で、頑張って近衛騎士になったのに、再会した受けさんは実は第一王子だったと分かって「・・・」といった様子。昔のように友人になってほしいと言われてもなあ・・・ですよね。想いがあったからより一層。そんな複雑な状態の方。ビジュはカッコいいんですが、そうだなあ、めっちゃカッコいいってシーンがあったか?と言われると???
受けさんは「王位は弟が継ぐ」って思って、軽んじられていてもあまり抵抗していなかった方。それが訳も分からず殺され、しかも変なところで王家の末裔だという方から「困っているからお前何とかしろ」的な、まあ無茶ぶりをされるんですが、なぜか頑張るんですよね。正義感が強いっていうのかな。声が大きそうな印象。熱くなったら叫んでる気がする。受けさんでこういうタイプの方、あんまり読んだことなかったので、新鮮な印象でした。最後の方はカッコいいっすよ?おおー決めたーって思って。だんだん強くなっていった感じです。
攻め受けはそんなに萌えなかったんですけど、お話が面白かったのと、受け弟のルーファス!この子がなんとなく可愛いなあと思って気になった一冊でした!受け弟のスピンオフ来ないですかね?
自分が生まれながらに持つ「カード」の価値に気付くこと。
またそのカード、持てる力を正しく見極め、行使すること。
誰からも期待されず、自らも自身の持てる力に気付かず
一度目の人生で命を落とすこととなった妾腹の(※王と元侍女の間の)第一王子。
そんな王子が、身分を失い強制的に巻き込まれた
「巻戻り&やり直し人生」の中で何に気付き、どう立ち向かうかー
その過程に心震える、胸熱のファンタジーでした…!
手にずしっと来る厚みとボリューム(370ページ強)、そのボリュームを裏切らない読み応え。
疾走感に満ちた、爽快な”やり直し”リープもの。
何一つ文句なし!!の「星5つ」です。
芹沢まの先生のデビュー作『オンエア終了、反省会をはじめます!』がもともと大好きなのですが、先生2作目となる本作はガラッと大きく雰囲気が変わり、なんと死に戻りファンタジー!
(もともとファンタジーがお好きでよく書いていらしたとのこと。←あとがきより)
先生の振り幅の大きさにワクワクと興奮止まらず。
と、昂る気持ちを抑えきれないレビュー書き出しになりました;
まず、笠井あゆみ先生による美麗すぎる表紙、イラストが10,000点すぎて...(泣)
特に表紙イラスト。
あまりに見事に”死に戻り”を表していて震えます。
正面からまっすぐにこちらを見据える”王子”カイル。
その下の帯に隠れた部分には、巻き戻り後の”平民出身の一兵士”の姿が。
どちらの眼差しも強く、読み終えた直後の今、
その眼差しの奥に生まれた決意がよりダイレクトに伝わってきます。
主人公は第一王子・カイル(受)。
彼は王が侍女に手をつけて生まれた子で、第一王子でありながら王城での立場は弱いものでした。
誰も自分のことなど眼中にないーと、ひたすら剣技を磨くばかりだったカイル。
そんな彼の心の支えとなっていたのは、14歳の頃
身分を隠して出会った平民出身の騎士・グレン(攻)。
しかし6年ぶりに念願の再会を果たした際、
自分が王子であることがグレンの知るところとなり、
二人の間には距離が生まれます。
二人の気持ちがすれ違ったまま迎えた旅の途中、
カイルは賊に襲われ命を落とすことに。
気付けば見知らぬ人物らに囲まれ、立場を「一兵士」に変えて
強制的に時間を巻き戻しされていてー
と続きます。
面白いのは、タイムリープと言いつつも生前の「王子」とは真逆の「平民」かつ「一兵士」という立場で巻き戻されてしまうこと。
上官に理不尽に殴られ、反抗的な自分に巻き込まれる形で
同じ所属の皆が減給処分され、連帯責任を取らされる。
今まで全く味わったことのない、屈辱的で衝撃的な扱いを経験することになるカイル。
「持てる者」から「持たざる者」へと立場が一転したことで見える景色、「王子」という身分の特権ー
また身分が変わったことで、恋愛面でも以前のグレンと立場が逆転するという点にもドキドキ&おおお…!と大興奮。
自分に愛想をつかし、離れていったのだと思い込んでいたグレンの行動が、
「好きだからこそ離れるしかなかった」のだと身をもって知ることになるのですね。
巻き戻りを通して一回りも二回りも大きく変化・成長するカイルの姿が頼もしく、
気付けば拳を握って懸命に彼を応援していました(๑•̀ㅂ•́)و✧
色んなシーンが心に残っていますが、特に心沸き立ち興奮したのが、
建国記念の親善試合でグレンと対戦するシーンです。
臨場感を持って描かれる一対一の一度きりの対戦、高まる緊張感に手に汗握りました。
自分を庇って命を落としたグレンの運命を変えようと駆け回るも、これがなかなかうまくいかないどころか、逆にグレンの立場を危うくさせてしまったりする。
それでも、気付きを経て成長したカイルが見事に
自分を陥れた相手の裏をかき、やり遂げる姿は爽快そのもの。
元の世界でも、巻き戻り世界でも、そしてやり直しの”元の世界”でも。
どの世界線においても、結局カイルとの出会いが、グレンの運命と考え方に大きな影響を与えることになる。
大きな成長を遂げるカイルすが、彼自身の内に眠る本質はずっと変わらぬまま。
どの世界においてもきっと、その本質の部分にグレンは惹かれたのですよね。
胸熱…!(ああ語彙力、、)
で!
この物語を語るにあたって、攻め受けの他にもう一人、語らずにはいられぬキャラが。
カイルを裏切る側近・ルーファスです。ええと、大好きです…!
好きすぎて告白みたいになってしまう;
(ちなみに、笠井先生によるルーファスからのカイルへの口付けシーンが大変麗しく、目が釘付けになりましたのでぜひご覧下さい…!)
もーーこの裏切り者・ルーファスの境遇と決して叶わぬ主への想い、
その想いを利用されて蹂躙される様が痛くて辛くて切なくて、、
決して許されぬ彼の行い・歪んでしまった思いを、
巻戻り世界の中で正すカイル。
「裁く」のではなく、理解した上で寄り添う姿勢を見せるカイルの前には、
ルーファスも完敗だよね…
あえて許しを求めることはせず(求めれば許されてしまうから…)、
愛した人のもとを離れる決意をするルーファスを、憎むことはできませんでした。
カイルの成長と寛大さ、男前っぷりを読者の心に刻んでくれる、最高のシーンで
最高の当て馬だったと思います。
カイルが幼い頃から仕組まれていた陰謀の全貌と、非業の死からの巻き戻り、
主人公の成長。
これだけでも「見どころ盛りだくさん!!」なのですが、
カイルの父である国王とカイル母との許されぬ愛の物語、
その行き着いた先にもまた心震えました。
本当に全ページ、全シーンが山場で見どころすぎる...
終盤、思いが通じ抱き合う二人の描写、お風呂エッチも大きなご褒美デザートのよう。
自らの命、グレンの命、ルーファスの命、そして異母弟であるリチャードまでも救うことになるカイルの奮闘、成長ぶりに感服。
爽快・胸熱のどんでん返し、やり直し物語を見せてくださった芹沢先生に、
感謝の気持ちでいっぱいです✨
よくある転生ものでもタイムリープものでもありません。
なんと!その2つを合わせたハイブリッド転生リープもの。
いつものタイムリープとは少し違った趣向が、新たな人生やり直しストーリーを楽しくもハラハラドキドキの感情を揺さぶりながら盛り上げていく、そんなお話です。
……ん?どういうこと?って思った方のために少し補足をさせて頂きますと、アデイル王国の王子である主人公・カイルが賊に襲われて死亡し、その際アデイル王国の最後の国王と名乗る者から王国の末路を知らされるのがそもそもの始まりです。
お前が死ななければ王国の滅亡はなかった……などと告げられ、カイルは時間を巻き戻って過去のやり直しをすることになるのですが、同じ王子の身分ではなく平民兵士としてのやり直しとなるのがこのタイムリープのミソ。タイムリープにプラスし、身分の違う平民としての人生が与えられているこの状況、これこそがハイブリッド型リープ作品というわけです^ ^
この作品が面白いのはですね、まず自分を殺した真の犯人を突き詰めること。次に、平民視点からこの国が…この世界がどう見えるかをカイル自身の目で見極めることです。
もちろんグレンとの恋愛の進展は大きな関心事ですが、恋愛だけじゃなく未熟な社会背景に迫る人間ドラマもめちゃくちゃ引き込まれます。
生まれた家と身分は選べない無情さや、身分のせいで諦めの境地に立たされる無慈悲さもそう。社会問題に人間ドラマ、恋愛模様といったそれらをまるっとまとめて、これまでカイルが知らなかった現実と真実が炙り出されていく瞬間瞬間に没入でした。
時間が巻き戻るまでのカイルは冷遇されてきた王子であり、肩身の狭い出自でもありましたが、それでも王子は王子。当たり前のように与えられてきた権力を失ってみて始めて、ちゃんとした権力の使い方を知るカイルの気付きは、このタイムリープがもたらした一番大事なプレゼントだったのかもしれません。
これまで王族として見てきた景色や周りの態度が180度変化する弊害を身を以て経験することは、王国の滅亡を防ぐこと以上に得られるものが多いことに注目して読んで欲しいです。一平民となったカイルがどう行動し、そしてどう考えていくのか……これまで視野の狭かったカイルの世界が広がることで、善王への足掛かりが整っていくカイルの成長っぷりは読み応え満載でした!
カイルの側近で乳兄弟の男は最初こそ悪役ポジでしたが、これにも裏があるんですよね。グレンからカイルに向ける想いも本当は違うものでしたし、弟王子の存在も聞いていた話と全然違っていました。
カイルが見てきた世界がいかに捏造と誤解で成り立っていたのかが解けていくと、ああ…なんてスッキリと気持ちのいい読み心地なことか( ´∀`)
真実が開けていくやり直しリベンジのワクワク感は、満足ある読後感に繋がりました。
現実がこうして変わった今、あのアデイル王国最後の王が統べる国のあり方はどう変わったのでしょうか。すごく気になりました。
身分など関係なく誰もが希望する道が開かれる社会になっていますように……そう願っています^ ^
