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小説

死に戻りファンタジー、読み応えありました!
王子だったカイルが、死の運命を回避するために平民の兵士として時間を巻き戻される、という設定がまず面白かったです。
王族・貴族、身分差、主従、すれ違い、嫉妬あたりの要素が好きな人にはかなり刺さると思います。
カイルは第一王子でありながら、底辺の兵士として運命をやり直すことになる受け。強気、でも健気さもあるタイプで、物語の中心にいるキャラクターとしてとても魅力的でした。
死に戻りものらしい切なさやシリアスさもあって、最後まで引っ張られる力が強かったです。
ただ、個人的には攻めのグレンの魅力が、もう少し伝わってくるとさらに好みだったかも。
平民出身の近衛騎士で、男前・執着系という要素はかなり好きなんですが、カイル側のドラマが強いぶん、グレンにもっとぐっと惹かれる決め手が欲しかったな……という感じでした。
とはいえ、設定も雰囲気も好みで、ファンタジーBLとしての満足度は高かったです。
未来の王達との問答から始まる印象的なオープニング。この未来の人間との対話を通して自分の生き方を問い直すという場面は、この作品のテーマを象徴しているようで、とても感じ入りました。
王子である主人公が、一兵卒として市井に交じって過ごす中で、民それぞれの人生ガチャのままならなさと為政者の重要性を実感します。"死に戻り"ものは、ゲームリセットのような"やり直し"ものを多く目にする中で、本作は一歩踏み込んで人生の有り様を考えさせられる点が印象に残ります。
前作の現代劇からのファンでしたが、元々、芹沢先生はファンタジーがお好きだったとのことで、さすが構成がよく練られている作品だなと感じます。物語が終盤に向かうにつれ、きれいに伏線が回収されていくカタルシスの気持ちよいことといったら。読後感良く、満足度の高い1冊でした。
受けと会えなくなった攻めが、せめてと受けの馬に会いに来るシーンは健気でジーンときました。健気な攻め、大好物です。そのシーンも唐突なサービスシーンとしてではなく、自然な構成の流れの中で描かれていて、スムーズで美しいです。
ちなみに、笠井先生の美麗なイラストの中に混じって、珍しいモブ絵!を拝見できて、ちょっと興奮しましたw
すっ…………………ごかったです…!!
構成がすごい。キャラの魅力がすごい。
私はファンタジー、とりわけ「死に戻りの設定」が大好きで、何作も読んできたけれど、本作は一味違ったように思います。
ファンタジーBL好きの皆さん。これは絶対にネタバレなしで読んで欲しい…!
なんならタイトルも一旦忘れて読んでください。(そんなムチャな)
ーーーー以下ネタバレーーーー
死ぬ前のカイルも、初読の私にとっては全く違和感のない思考と言動をしていて、置かれた環境の中で必死に自分を守りながら、懸命に生きていたように見えました。
でも死んでから、立場を変えて見た世界は全く様相が違っていた…。
知らなかったもの。見えていなかったもの。見ようとしなかったもの。諦めていたもの。諦めてはいけなかったもの。
それに気付くことができたカイルは、明確な目標と決死の覚悟をもって「生き直す」ことができたのです。
途中心臓がうるさくて、胸あたりを押さえながら読み進めていました。想像を超える展開の連続に、ずっとページを捲る手を止められませんでした。
登場人物も皆本当に魅力的。主人公のカイルの成長と覚悟は本当に胸を打った。グレンの生き様と強さとカッコ良さには痺れた。
当初「当て馬かな??」と思ったルーファスは、そんな単純な一言で表せる人物ではなかった。なんなら私が一番感情移入してしまったのは彼だったかもしれない。ルーファスのこの先の幸せと健闘を心から祈りたい。
「そうだったのか…!」と唸ります。諸所に散りばめられた伏線も、すべて綺麗に回収されます。これは…すべて理解した上で、もう一度読みたい…!!
芹沢まの先生の作品は初読みでした。あとがきによると「ファンタジーBLが大好きだけど、デビュー作は現代ものだった」と。
そちらも読んでみようと既に購入済み。
でもファンタジー好きの私としては、今後またファンタジーもたくさん生み出して欲しい……!!と願わずにはいられません。
前作の現代もののお話がとても面白かったので、久しぶりに芹沢先生の新作が読めてうれしく思います。
今回はガラリと雰囲気を変え、死に戻りファンタジーとのことでしたが…
非常に読み応えがあって、こちらの作品も面白かったです!
主人公であるカイルが「死に戻る」ことによって、彼だけではなく、他キャラクターの意外な側面が見えてきたりと、設定が上手く生かされているお話でした。
なるほど、そういうことだったのか!とスッキリするというか…
読み進めるにつれて、カイルとともに自分の視野も広がっていくような構成が面白かったです。
370P超と厚みがある作品なのですが、一気に読ませてくれます。上手いです。
特に印象的だったのは、やはり主人公のカイルです。
ある日突然信頼していた人物に裏切られ、愛する人を殺され、そして自分も殺されてしまう。
殺されてしまったという事実もわからないままに、とある人々からどうにかして未来を変えろと言われ、今までとは異なる人生を歩むことになります。
素直に「そうですかわかりました」とはならない、かなり難しいお願いをされるわけです。
でも、これが面白いことにすごく頑張ってくれるんですよね。
なかなかにガッツのある主人公で、彼の視野が広がっていくたびに読んでいて気持ちが良かったですし、親善試合のシーンとラストにかけての頭の回転の早さにはわくわくとしました。
コツコツと成長をして強くなっていくタイプの受けがお好きな方はもしかするかもしれません。
と、カイルの成長とストーリー展開は本当に面白かったのですが、メインCP2人に萌えられたのか?と考えるとどうかなと…
ストーリーは文句なしに面白かったのです。
ただ、いかんせん攻めのグレンのキャラクターがやや薄く感じられてしまったんですね。
もう少し彼の魅力が伝わるようなエピソードがあればと惜しいです。
側近であるルーファスの心情があまりにも切なすぎて、どちらかというとグレンよりもルーファスに惹かれてしまったのかもしれません。
序盤〜中盤にかけての場面転換が少しわかりにくい箇所があったことと、やり直し後の1番おいしいシーンまでが駆け足だったことが惜しく、今回は星3.5寄りのこちらの評価になりました。
特にやり直し後はもっとページ数が増えてもじっくり読みたかったです。
面白かったーー!一気読みでした!
芹沢先生は前作「オンエア終了、反省会をはじめます!」がとても良かったので、期待して購入したのですが、大正解!
厚みのある作品にも関わらず、スラスラ読めて読み応えはたっぷり。そして物語の構成が凝っているなと感じました。
主人公の受けカイル、格好良かった!
傍流の王子として周囲から軽視されて育ち、「自分にできることなどない」と諦めモード。6年ぶりに会った攻めとの再会も思うようにいかず、すれ違い。序盤はツライ展開が続きます。
だけど、芯があり、どんな時も前を見据えて進むような強さがあって。"彼なら何とかしてくれる"気がしてしまう格好良さがあった。
対する攻めのグレン。圧倒的に強くて恐れられているけど、身分の低さゆえ周囲から疎んじられてしまう孤高の存在。
この二人がお互いを認め合いながら、心を通わせていく過程がグッときました~。
しかも、攻めは無愛想な一匹狼のくせに、受けには素直な感情を見せる一面があって可愛い。割とストレートに口説きにくるんです~。(好き)
二人の恋愛ごとだけでなく、権力の使い方や身分の差。王子として育った受けが知らずにいた社会的な問題などもきっちり描かれています。
そうしたことをやり直しによって、自身で経験し、考え方を改め、成長していく受けを応援したくなったし、遂に受けが「自分が国を背負う」と決めたとき、最高に痺れました!
少しだけ心残りは、今世に戻ってからの、すれ違っていたグレンとの恋の成就をもう少し描いて欲しかったこと。パラレルワールドのやり取りは今世では一応なかったわけで…身分の差ゆえ頑なに王子に距離を取ってたのに、ちょいあっさり?
スピード感のある展開の中だったけど、ここもう少し分量が欲しかったなと思います。
カイルを裏切った乳兄弟の側近ルーファスも、色々あって…ちょっぴり切ないけれど、これからの幸せを祈りたくなるような存在でした。個人的には、この横恋慕してきた側近とのキスシーンが挿絵にあって歓喜。
一冊で綺麗にまとまっていますが、キャラクターが好きだったし、まだまだ苦労の多そうな道なので続編出てくれたら嬉しいなぁ~。
攻め受け二人の関係が王太子&護衛騎士CPというところも胸熱。身分の差はあれど、良き伴侶として支え合う関係がもっと見たいです!
ついでに、攻めグレンの格好良いところも、もっと読みたい!なんかもっと活躍してもいい気がする!
あと、先生も後書きで書かれていましたが、現代ものでデビューされていたので今回のファンタジー意外でした!元々ファンタジーがお好きとのことで、どちらもすごく良いんだけど、先生の今後の作品が更に楽しみです。
