小説

  • 氷の辺境伯と生贄王子の契約結婚
ちるちる評価ランキング
3

氷の辺境伯と生贄王子の契約結婚

koori no henkyouhaku to ikenie ouji no keiyaku kekkon

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作氷の辺境伯と生贄王子の契約結婚

グラント・ウルスカー
ウルデン国ガートルード地方辺境伯(氷の辺境伯)、強い魔力を持つ、126歳〜
ミラ・ベニーニ
南国ベニーニの第四王子、18→20歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

人嫌いの氷の辺境伯×妖魔の生贄になる運命の王子

南国の王子ミラは妖魔の生贄になる運命であった。しかし熱病に罹患したため、魔力を体に入れると快癒するという「治療」に望みをかけ、強い魔力を持つ北の辺境伯グラントと期限つき契約結婚をすることになる。治療が目的とはいえ初対面の相手と体を重ねることに、ミラの気持ちを慮ってグラントは渋るが、病を治したいミラの懇願から夜を共にするようになる。積極的に異国に馴染もうとするミラにグラントも惹かれ、二人は契約が終わってもそばにいたい、と願うようになるが…?

作品情報

作品名
氷の辺境伯と生贄王子の契約結婚
著者
佐竹笙 
イラスト
さばるどろ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041173756

ちるちる評価ランキング

3

4.8

(15)

(12)

萌々

(3)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
72
評価数
15
平均
4.8 / 5
神率
80%

レビュー投稿数5

No Title

好きな作家さんの作品です。

ファンタジー作品をかくのが上手な作家さんだとおもっていますが、この作品も、とてもよかったです。

人嫌いの氷の辺境伯×妖魔の生贄になる運命の王子の話で、かなり年の差のあるお話です。

「受」が、とても健気で、かわいいところがあって、典型的な「不憫な受」という感じがしますが、こういうキャラが好きなので、はまってしまいました。

せつない雰囲気のただよっているお話で、シリアス寄りのお話がすきなかたに、おすすめできます。

0

とにかく受けの純真さが際立ってた。

作家買いです。佐竹先生のファンタジー作品が好きで、いつもワクワク買ってます。

今回は126歳の辺境伯攻めと18歳の純真な王子様受け。
熱病に侵された身体を治すために、強い"魔力"を注ぎ込む必要があり(もちろんアレ)結婚しに来た受けちゃん。

ずっと離宮で人と関わらず過ごしてきたので、文字も読めないし、国という概念も知らないし、とにかく箱入り。大事にされてるけど扱いは本当にひどい。不憫すぎる生い立ちです。

それでも純真でピュアで素直な性格で、出会った時に動物に優しくしていた一面を見て無愛想で一見恐い攻めにも真っ直ぐに懐いて、自分から仲良くなろうとしていく姿が本当に健気でした。

違う言語の国に来てるので、言葉がカタコトで二人がスムーズにコミュニケーション取れないのも、もどかしくて良かった!

治療のため身体は早々に繋げるし、結構な回数を重ねるけれど(描写は要所要所しかないのでエロエロすぎず)、心は少しずつ近寄っていく二人の関係性が素敵でした。

攻めも126年も生きていて自分をジジイ扱いするけど、心も見た目も受けとの交流で徐々に柔らかくなって若さが出てきていました。

辛い運命を背負っていた受けの別離の手紙にはウルっときてしまいました。複雑じゃないから、余計心に刺さるのってあるよね…。

妖魔や熱病、受けの境遇に関しても作中できちんと説明と解明がされており、面白く読めました。
二人共に外の世界を知らず、ずっと一つの環境にいた人たち。新しい未来を感じさせる終わり方で良かったです。

純真ゆえに気持ちいいことが好きで素直な反応見せる最中の受けが良かったので、最後二人のラブラブH見たかったな〜。
個人的には少し萌え所がハマりきらなかったので萌2にします。

2

雪がとけて春を迎えるような

すごくおもしろかったです。
読み始めたら手が止まらず、気が付けば夢中になって読み終えていました。

主人公であるミラのバックボーンや、彼のこれまでとこれから起こるであろうことは明るいものではないのです。
むしろ儚くて辛くて悲しいものなのですが、この柔らかな読み心地の良さと、静かに押し寄せる怒涛の萌えの嵐ときたら…!
始まりは不安でいっぱいだった生活が、深く積もった真っ白な雪がとけて春を迎えるように、少しずつ彩り豊かになっていく様がじっくりと描かれていて好感度大でした!

こちらの作品。年齢差約110歳かつ、言語不通な2人の手探りの交流が本当に初々しくてですね…
期限付きの契約結婚と「治療」という名の性行為から始まった2人ですから、いったいどうなることかと思いきや、ごく自然に惹かれ合って恋に落ちていき、ページをめくればめくるほどどんどん萌える成分が滲み出てくるのだからたまりません。

こんなにも一生懸命で素直で愛らしいミラに笑顔で懐かれてしまったら、情が湧かないように己を律していたグラントが、そのあまりのかわいらしさに耐えきれず、思わず天を仰ぐのも無理もないよな…と、良質なムズムズ感が味わえます。
完全にではないのだけれど、言語不通設定も彼らの手探りの交流のスパイスとなっていて非常に良い味付けに。
箱入り健気一生懸命受けに絆されまくる、超年上誠実攻めの図がかわいらしいやら微笑ましいやらで頬がゆるみっぱなしでした。
微妙に意思疎通が噛み合っていないことや、お互いへの気持ちの高まり、グラントがミラの愛らしさを間近に受けて被弾した瞬間がダイレクトに伝わってくる度に転がってしまった。
なんて、なんてかわいい2人なんだ…

メイン2人の恋の行方を微笑ましく追いかけられる一方で、妖魔や魔力、熱病、20年に1度捧げられる生贄など、作中に散りばめられていた謎がするすると解けていく話運びも見事でした。
1冊の中ですっきりとまとまっていて、難しすぎず、なおかつたっぷり萌えられておもしろい。
作家買いしたくなるほど、佐竹先生のファンタジー作品は毎回魅力的だなあと思います。

広い世界で小さな世界しか知らなかった2人が、手と手を取り合って生きていく。
救いのある結びも読後感が良く、静かな雰囲気が素敵な作品でした。
受けのかわいさに時折様子がおかしくなる誠実な攻めや、応援したくなる愛らしく健気な受けにピンときた方はぜひ。

2

氷がジュッと蒸発する様を堪能しました

めっっっちゃくちゃ面白かった!面白かったです!!電子版で拝読しました。
純粋無垢な箱入り王子のミラ様は熱病に侵され結構危険な状態。その「治療」として、ミラ様と体を繋げることになった辺境伯(見た目は青年、中身は126歳)のお話です。

めちゃくちゃ面白かったです。「治療」が「性交」なので、治療にかける2年間、契約結婚することになるミラ様とグラント様。ふたりは公用語が違うので、ことばを勉強中のミラ様はカタコト、グラント様は簡単な言葉でゆっくり話す、そんなやりとりが交わされていきます。
美しく無垢で素直で!異国で頑張ろうと前向きなミラ様。笑顔かわいいミラ様。「治療」では淫らに乱れちゃう、気持ちいいこと大好きなミラ様。氷の辺境伯とか言われてるグラント様に一生懸命話しかけ、彼のやさしさに触れるたび笑顔を浮かべて全力で懐いちゃうミラ様。
そんなミラ様に早々に絆され、ミラ様の発言や笑顔や行動に硬直したり天を仰いだり照れたりするグラント様(約130歳)がめちゃくちゃおもしろく、このおふたりの、やることやっちゃっているけど、初々しい恋模様にきゅんきゅんと胸が苦しくなりました。萌えで。対ミラ様には早々に氷が溶けちゃった辺境伯おもしろい。
ミラ様もすぐグラント様にくっつきにいくのでめちゃくちゃかわいいです。かわいいすぎる。グラント様の様子がおかしくなるのも納得の可愛さ。
グラント様の座る椅子に、椅子ごと近づいて座るミラ様かわいすぎませんか。爆ぜますよかわいさで。愛。

ミラ様の、故郷での環境は眉を顰めたくなるもので。しっかり保護はされていたけれど、愛されてはいないんだろうなと思われるものでした。
冒頭の、ミラ様と共に辺境伯のもとへ来た使節団の発言などなどから、とんでもねえ国だな!滅びてしまえ!とプンスカしていたのですが、怒涛の伏線回収が始まって物語が終わりかけた頃には、ミラ様の家族である王族に対しての負の感情は消え去っていました。辺境の地にのみ現れる妖魔の謎も解け、なるほどなー!と膝を叩いたものです。なるほどなー!
商魂たくましいカイルくんも好印象です!薬、完成して特産品が出来ますように!

最初から最後までずっと面白かったです!!
電子特典SSはグラント様視点。様子がおかしすぎてめちゃくちゃ笑いました。いやぁ、本編でそう思ってらっしゃるんだろうなと察してはおりましたが、まさかそこまで子鹿子鹿子鹿子鹿子鹿子鹿だとは。若さあふれるなぁとにこにこしました。ミラ様のおかげで心も若返ってるよグラント様!
ふたり仲良く色んな経験してくれよな!
でっかいわんこズもかわいいですし、イラストも美~!で、大満足です!

5

愛おしい気持ちはこうやって育ちゆく…契約結婚から始まる、年の差ロマンス

初めは腰の引けていた攻めが、受けの天然・純粋・健気っぷりに絆されまくり。

相手の一挙手一投足に”可愛い!”が溢れ、
若干様子がおかしくなる様に何度も笑ってしまいましたꉂ(๑˃▽˂๑)


熱病治療のための期限付き契約結婚が、いつしか本気の恋へと変わりゆくー

二人の間に育ちゆく恋心と関係性の変化、またタイトルの”生贄王子”という
不穏な言葉の意味に迫るミステリー要素にたまらない萌えと面白さのある、
年の差(100歳以上!)×契約結婚ファンタジーです。

「様子のおかしい攻め」「健気頑張り屋の不憫受け」
このあたりがお好きな方に、特に刺さる物語ではないかと…!


主人公は南国・ベニーニの王子で18歳のミラ(受)。

熱病に罹患してしまった彼は、「魔力を体内に入れれば病が治る」
という治療を行うため、北のウルデン王国辺境伯である
グラント(攻)のもとを訪れ、2年間の期限付き契約結婚をします。

当初は”治療のために性行為を行うなんて”と何度も断り、
乗り気ではなかったグラント。

しかし、慣れない国の言葉や習慣を懸命に学び
健気に頑張るミラの姿を見るうち、
次第に絆され惹かれていきます。

やがて当初の契約期限となる2年が過ぎ、国へ帰ってゆくミラ。

グラントには再会を約束したミラですが、
実は隠されてきたある事情がありー

と続く物語です。


まず萌え転がったのが、二人のキャラ。
そして”治療”という形で体の関係から始まる、二人の恋愛過程です。

強い魔力により126年(!)生き抜いてきたグラント。
こんな年上のおじいちゃんに、治療のためとはいえ体を開くなんて…と
懸命にミラを拒もうとする真面目で誠実な姿が、初めから好感度大・大・大!!

「治療」として渋々ながらミラのことを抱くも、
美しいミラの姿や閨で淫らに乱れる姿に
どぎまぎしてるグラント、可愛いです(*´◒`*)

懸命に言葉や慣習を学ぶミラに対し情が湧いてしまい、
顔には出さないものの内心「どうしよー!もー!」となってることが丸分かり。

ミラの通訳として雇った青年がミラと仲良く話していると、
ヤキモチを焼いてちょっと不機嫌になっていたりして
わかりやすーーく感情が揺れてるところもツボ。

人生経験120年の御仁が、久しぶりの本気の恋に右往左往する様が
なんともコミカルに描かれていて頬が緩みます笑

また一方のミラ!彼の天然魔性っぷりが半端ないのです。
幼い頃から国のための「妖魔の生贄」として隔離され育てられてきたミラ。

そのためいわゆる”一般常識”というものがことごとく欠けており、
それが結果的にグラントとのおかしな誤解・ボタンの掛け違いに繋がってゆくー
申し訳ないけれど、本当にこれがコメディのようで可笑しくて(*´艸`)

治療=性行為のため、国で張り型を使い”練習”させられてきたミラ。
グラントとの初めての行為の時には乱れに乱れ蕩けて
”淫乱疑惑”を持たれ、グラントを引かせてしまう。

言葉もまだ流暢ではないため正確に伝えることができず、
「(病状が良くなってきて)よかった」という言葉が
「(性行為が)よかった」という意味に誤解されたりする。

ビックリして言葉に詰まり、反応に困るグラントの様子に声を出して笑ってしまいました。

グラントを初めて見た時から心惹かれ、拙いながらも
覚えた言葉で懸命にグラントに好意を伝えるミラ。

妖魔退治をする彼の身を心から心配し、
「一緒にいたい」と申し出る一途健気な姿に、絆されないわけはないよね…とグラントが恋に落ちるのも納得です。

読んでいてとても応援したい気持ちになったのは、
ミラが決してただの”天然無知な健気受け”ではないことが伝わってきたから。

自らの運命を知った上で、生贄として国のために犠牲になることを受け入れる。
そして重く辛いその宿命を、グラントとの契約の2年間ずっと、隠し通したこと。

その覚悟、芯の強さが光っている✨

ミラが言葉を習得し、交流が深まるにつれ
二人の間の誤解が解けて愛深まる様子に萌え転がる。

まずここが一つ大きな見どころとなっていますが、
それと共に「ミラが背負う”生贄”としての宿命はどうなるのか」ー

この点がまた、ドキドキハラハラ、とんでもなく面白いのです…!

-ミラが生贄として捧げられる身であることを、いつ、どんな形でグラントは知ることになるのか?

-知った時、グラントはどう動くのか?またミラは運命に抗うのか?
-ミラの国・ベニーニで生贄が必要になった経緯とは?
-グラントの暮らす北の国・ウルデン国に妖魔が現れるようになった背景は?

こういった謎と疑問が終盤、物語の中に散らばるピースと共に
怒涛の回収を見せてゆきます。
もう手に汗握って、夢中で読むのみ。

ただただ助けが来るのを待つのではなく、
自ら銃を手に取り運命に抗おうとするミラの強さが胸を打ちます。

そんな愛しい人の元へ、間一髪でグラントが駆けつける。
この王道展開も大好き!
手に手を取ってふたり共に戦い見事妖魔を討ち、
死が待つばかりだった運命を変えるエンディングが、
もうなんというか…ただただ胸熱でした。

振り返ってみると、熱病に罹患してしまい…という経緯のところから
後に繋がる伏線が張られていたのですね。

なるほどそうだったのか、と膝を打ちたくなる見事な回収、大団円です。

コミカル楽しい描写と、運命に抗い戦うシリアスな描写とのバランスが絶妙。

契約結婚、そして「治療」として始まった体の関係から、心が繋がりゆくまで。
その過程に身を乗り出して夢中になり、
攻め受け双方のキャラにもすっかり心掴まれた、
文句なし!の五つ星・年の差ロマンスでした・:*+.

電子限定SSは攻め・グラント視点。

ミラが可愛すぎて様子がおかしくなっていく様を堪能できる、最高に楽しいお話です(◍°꒳ °◍)
グラントにとって最大限の「可愛い」表現が”子鹿”なことに笑った〜!
(何回”子鹿”という言葉が出てくることか…!
後で読み返す際、数えてみようと思います笑)

3

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP