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氷の辺境伯と生贄王子の契約結婚

koori no henkyouhaku to ikenie ouji no keiyaku kekkon

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表題作氷の辺境伯と生贄王子の契約結婚

グラント・ウルスカー
ウルデン国ガートルード地方辺境伯(氷の辺境伯)、強い魔力を持つ、126歳〜
ミラ・ベニーニ
南国ベニーニの第四王子、18→20歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

人嫌いの氷の辺境伯×妖魔の生贄になる運命の王子

南国の王子ミラは妖魔の生贄になる運命であった。しかし熱病に罹患したため、魔力を体に入れると快癒するという「治療」に望みをかけ、強い魔力を持つ北の辺境伯グラントと期限つき契約結婚をすることになる。治療が目的とはいえ初対面の相手と体を重ねることに、ミラの気持ちを慮ってグラントは渋るが、病を治したいミラの懇願から夜を共にするようになる。積極的に異国に馴染もうとするミラにグラントも惹かれ、二人は契約が終わってもそばにいたい、と願うようになるが…?

作品情報

作品名
氷の辺境伯と生贄王子の契約結婚
著者
佐竹笙 
イラスト
さばるどろ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041173756

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6

4.7

(22)

(18)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
105
評価数
22
平均
4.7 / 5
神率
81.8%

レビュー投稿数7

長き時を生きる辺境伯と不遇の王子の物語

今回はウルデン王国辺境伯と
ベニーニ王国第四王子のお話です。

攻様の魔力による治療を望んで嫁いだ受様が
攻様の心と両国の未来を変えていく顛末を収録。

ウルデン王国の第4王子である受様は
民には隠された妖魔の贄となるべく
隔離されて育てられます。

受様はベニーニの風土病である
熱病にかかってしまいます。

治療がないとされた熱病ですが
北の国ウルデンでは魔力を注ぐ事で
病が治るという研究発表がされたことで

治療のためにウルデンの辺境伯である攻様と
契約結婚をする事となります。

王家の血筋である攻様は強い魔力もちで
長くウルデンにのみ現れる妖魔を退治し続け
魔物の魔力に触れ続けたために
老いない身体になっていました。

受様の治療は男性同士の性交であり
攻様は乗り気ではありませんでしたが

ウルデンとベニーニの力関係と
治療を欲する受様の懇願と負けて
受様を受け入れざるを得なくなります。

攻様の治療を受けた受様は
症状が軽減され歓喜しますが
攻様の表情は晴れません。

果たして受様は良き結婚生活を送れるのか!?

魔物の贄となる運命を背負う受様と
常人より長い命を持った攻様の
ファンタジックな恋物語になります♪

ベニーニとウルデンでは言語が違い
受様を送って来たベニーニ副大臣も
彼の選んだ通訳もウルデンを見下していて
受様を届けたら役目は終わりと早々に立ち去ります。

攻様は長い生の中で
人嫌いになるほどの疑心暗鬼ぶりを発揮していて
受様が攻様と打ち解けようとしても
なかなか上手くいきません。

受様がウルデンと攻様に馴染もうとする姿に
心揺さぶられないほどの朴念仁でもなく
受様の健気さにすこしづつ絆されていく様子に
ドキドキ&ワクワク!!

受様が贄となるまでの期間限定な事が
とても気にかかっていたのですが
ここからの伏線回収が実にお見事でした。

ベニーニで隠されている魔物と
ウルデンで攻様が借り続けた魔物達が結びつき
受様が贄となることなく
攻様の長い生に終止符が打たれる見事な幕引きまで
大変楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

1

ジジイ(笑)

佐竹先生、読んでみようと思って購入。寒い冬の重苦しい空のような雰囲気、言葉の通じないもどかしさで「うーーーん」と思っていたのですが、最後の最後にスカッとしたので萌2寄りの萌にしました。ふふふ。「良くぞ言った。でかした。」という心地のするお話本編220Pほど+あとがき。シリアス、不憫受けがお好きな方でしたら、嬉しいのでは。

祖国ベニーニから副大臣を伴って遠路はるばる北方のウルデン国のガートルードへ来たミラ。熱病を患っておりこの地で治療を受けられると考えていたのですが、ガートルード伯は納得いっていない様子で・・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
カイル(攻めの親戚)、城の使用人たち、わんこ2匹(可愛い、ハスキー?な印象)、受け父、ぐらいかな。カイル、ナイス。わんこもナイス。

++攻め受けについて

攻めさんは妖魔と戦っていたため、だんだん歳を取らなくなってきた肉体的にもメンタルも強いお方。一人北方の領地を妖魔から守っています。治療のためとはいえ、100歳以上年下のミラとあれこれしないといけないのはおかしい とちゃんと思う堅物ジジイですねw 自分不器用ですから なタイプ。

受けさんは何の知識も与えられず、一人離宮で来る日に備えて育てられてきた第四王子。何にも判断するための知識がないので「治療してください(=入れて)」と熱ある潤んだ瞳で言われてみ?攻めさんも堪らんですよね・・でもだんだん知識を手に入れ考え、最後はちゃんと攻めさんに怒ってますよ。そこが最高に良かった(笑)そうなの、ちゃんと怒っていいのよーと思って嬉しかったです。

そんな攻め受けの恋物語でした。出てきた妖魔はちょっとグロいなとおっかなかったですが、受けの頑張りと、受け父の事が最後に分かったので読後感良かった一冊でした。

2

No Title

好きな作家さんの作品です。

ファンタジー作品をかくのが上手な作家さんだとおもっていますが、この作品も、とてもよかったです。

人嫌いの氷の辺境伯×妖魔の生贄になる運命の王子の話で、かなり年の差のあるお話です。

「受」が、とても健気で、かわいいところがあって、典型的な「不憫な受」という感じがしますが、こういうキャラが好きなので、はまってしまいました。

せつない雰囲気のただよっているお話で、シリアス寄りのお話がすきなかたに、おすすめできます。

3

とにかく受けの純真さが際立ってた。

作家買いです。佐竹先生のファンタジー作品が好きで、いつもワクワク買ってます。

今回は126歳の辺境伯攻めと18歳の純真な王子様受け。
熱病に侵された身体を治すために、強い"魔力"を注ぎ込む必要があり(もちろんアレ)結婚しに来た受けちゃん。

ずっと離宮で人と関わらず過ごしてきたので、文字も読めないし、国という概念も知らないし、とにかく箱入り。大事にされてるけど扱いは本当にひどい。不憫すぎる生い立ちです。

それでも純真でピュアで素直な性格で、出会った時に動物に優しくしていた一面を見て無愛想で一見恐い攻めにも真っ直ぐに懐いて、自分から仲良くなろうとしていく姿が本当に健気でした。

違う言語の国に来てるので、言葉がカタコトで二人がスムーズにコミュニケーション取れないのも、もどかしくて良かった!

治療のため身体は早々に繋げるし、結構な回数を重ねるけれど(描写は要所要所しかないのでエロエロすぎず)、心は少しずつ近寄っていく二人の関係性が素敵でした。

攻めも126年も生きていて自分をジジイ扱いするけど、心も見た目も受けとの交流で徐々に柔らかくなって若さが出てきていました。

辛い運命を背負っていた受けの別離の手紙にはウルっときてしまいました。複雑じゃないから、余計心に刺さるのってあるよね…。

妖魔や熱病、受けの境遇に関しても作中できちんと説明と解明がされており、面白く読めました。
二人共に外の世界を知らず、ずっと一つの環境にいた人たち。新しい未来を感じさせる終わり方で良かったです。

純真ゆえに気持ちいいことが好きで素直な反応見せる最中の受けが良かったので、最後二人のラブラブH見たかったな〜。
個人的には少し萌え所がハマりきらなかったので萌2にします。

4

雪がとけて春を迎えるような

すごくおもしろかったです。
読み始めたら手が止まらず、気が付けば夢中になって読み終えていました。

主人公であるミラのバックボーンや、彼のこれまでとこれから起こるであろうことは明るいものではないのです。
むしろ儚くて辛くて悲しいものなのですが、この柔らかな読み心地の良さと、静かに押し寄せる怒涛の萌えの嵐ときたら…!
始まりは不安でいっぱいだった生活が、深く積もった真っ白な雪がとけて春を迎えるように、少しずつ彩り豊かになっていく様がじっくりと描かれていて好感度大でした!

こちらの作品。年齢差約110歳かつ、言語不通な2人の手探りの交流が本当に初々しくてですね…
期限付きの契約結婚と「治療」という名の性行為から始まった2人ですから、いったいどうなることかと思いきや、ごく自然に惹かれ合って恋に落ちていき、ページをめくればめくるほどどんどん萌える成分が滲み出てくるのだからたまりません。

こんなにも一生懸命で素直で愛らしいミラに笑顔で懐かれてしまったら、情が湧かないように己を律していたグラントが、そのあまりのかわいらしさに耐えきれず、思わず天を仰ぐのも無理もないよな…と、良質なムズムズ感が味わえます。
完全にではないのだけれど、言語不通設定も彼らの手探りの交流のスパイスとなっていて非常に良い味付けに。
箱入り健気一生懸命受けに絆されまくる、超年上誠実攻めの図がかわいらしいやら微笑ましいやらで頬がゆるみっぱなしでした。
微妙に意思疎通が噛み合っていないことや、お互いへの気持ちの高まり、グラントがミラの愛らしさを間近に受けて被弾した瞬間がダイレクトに伝わってくる度に転がってしまった。
なんて、なんてかわいい2人なんだ…

メイン2人の恋の行方を微笑ましく追いかけられる一方で、妖魔や魔力、熱病、20年に1度捧げられる生贄など、作中に散りばめられていた謎がするすると解けていく話運びも見事でした。
1冊の中ですっきりとまとまっていて、難しすぎず、なおかつたっぷり萌えられておもしろい。
作家買いしたくなるほど、佐竹先生のファンタジー作品は毎回魅力的だなあと思います。

広い世界で小さな世界しか知らなかった2人が、手と手を取り合って生きていく。
救いのある結びも読後感が良く、静かな雰囲気が素敵な作品でした。
受けのかわいさに時折様子がおかしくなる誠実な攻めや、応援したくなる愛らしく健気な受けにピンときた方はぜひ。

5

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