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おまえが好きだ、わるいか!
タイトルは帯から
◾︎表題
◾︎ 虎田和己(カズミ),高校生&龍,高校生
恋ではないほうが好きでした。積極的にBL漫画読みに言ってるのに、こういう青春!友情!って作品だと、ブロマンスでとどまってほうが好きだな〜って思うことが多い。
テストワースト3位のカズミがなんでもソツなくこなせるとは思えないのだけれども!でも4コマの花環作るカズミには不覚にも萌えた。
◾︎冬とエゾシカ
◾︎秋山,美術教師&西川林太郎,高校1年生
これも恋じゃない方が…って表題と同じこと思ってしまいました。先生の描かれる一般漫画が読んでみたいな。潔く楽しめそうだ。
友達の藤堂くんが良いですね。カエルの卵入れられたり不憫だけど。
◾︎砂の城
◾︎春紀,警官&黒岩夏央,亡くなった資産家の息子 義兄弟
これは恋っぽい匂わせもなくて、逆にザBL漫画読みたいときは全然違うと思うのですが、まさかのしっくり加減。
◾︎かわいい子には仕事をさせろ
◾︎緒形愛治,ヤクザ&若,ヤクザの息子24
◾︎月下に咲く
◾︎山川,26歳&月岡,社内で男の上司と不倫
◾︎出口のない場所
◾︎哲大(てつひろ),高校3年生&渋谷潤
この1冊にこの話が収録されてるのはアップダウン激しくて辛い。特に最後に収録されている話って、表紙と同じぐらいその単行本のイメージに影響する気がしてるので、しんどい本になってしまった。
■もしも願いが/そして願いは■
虎田 和己(高校生)&武藤 龍(高校生) ※幼なじみ
幼なじみの龍とカズミは頭の悪さとスポーツ万能さが互角の良きライバルであり親友。
しかし龍はカズミに親友以上の思いを抱いていた。
今の関係を壊したくなくて内に留めているのだが、顔で笑っていても心は痛くて…。
あらすじだけを読んだら非情に切ない雰囲気ですが、とんでもない!
龍の飼い犬マサムネ(♂)のおかげですかねwww
おかっぱ犬がとても面白い存在です。
龍が胸が痛いと感じている場面…胸に加えて腕も痛いんですよね。
そりゃマサムネがカジカジ囓っとるからwww
龍の飼い犬なのにマサムネは和己LOVEです。
オスですけどねΣd(´∀`*)
■冬とエゾシカ/春のエゾシカ/秋山のゆううつ■
秋山(高校の美術教師)&西川 倫太郎(高校1年生)
エゾシカに憧れる遅刻常習犯の西川は廊下を全力疾走中に美術教師の秋山と激突し、メガネをつぶしてしまう。
「ぶつけたとこ平気か?」と触れてくる手が西川に何かを思い出させ…?
恋愛未満…ただし西川は恋心に気づいて秋山先生にアタック宣言なところで終わり。
描き下ろしの「春のエゾシカ」で幼い頃の西川が雪山で迷子になってエゾシカに助けられたという過去が判明。
どんだけエゾシカ好きやねん?!と思っていたのですが、成る程~…そういう思い出があったのですねー。
でもこれ描き下ろし読まないと分からんよね。
■砂の城■
春紀(警察官・愛人の子)&黒岩 夏央(大学生・正妻の子)
資産家の息子だが両親を亡くし、お手伝いのシノと暮らす夏央。
父の一周忌が過ぎた頃、シノが入院。
父に似た男が大学まで来て墓参りをしたいと言って来て…?
これまた恋愛未満…ほんわかと優しい空気です。
シノさん素敵ー♪
可愛らしいおばぁちゃんです。
夏央くんは儚い雰囲気の坊ちゃん。
正妻の子と愛人の子…ドロヌマを連想しそうですが、全然そんなことないです。
■かわいい子には仕事をさせろ/男の勲章~背中の髑髏がわらってる~■
緒形 愛治(893幹部・若の教育係)&重森組の若(24歳、ニート)
7年前、初めて任されたのは若(当時高校生)の教育係だった。
勉強面から生活面まで厳しくも愛をもって接してきたはずなのに…24歳の若はバイトも3日と続かないニートになりましたorz
若www
バカな子ほど可愛いっていう境地ですか?緒形さん。
893嫌いの若が「893の世界は嫌いだけど、お前らのことは好きだぜ。緒形のこともな」って組員のアベちゃんに言ってる場面が好き。
鬼の形相で若を怒ろうと接近中だった緒形さんもそりゃ~心温まるわな。
無防備に寝ている若を抱えて縁側に正座していたら当たり前だけど他の人に吃驚されるわwww
■月下に咲く/山川日記■
山川(会社の後輩)×月岡(会社の先輩)
報われない恋(既婚の上司と不倫関係)をしている月岡先輩に元気に笑っていてほしい…そう思っていた山川だけど…?
山川が気持ちを自覚して終了。(月岡さんは上司と切れ)
月岡さんが儚い美人さん。
守ってやりたくなるよね~分かるよ、その気持ち!
月下美人かぁ…私も咲くところを見てみたいな。
それには育てないとダメだよね…むぅ。
ってか山川日記が楽しすぎるwww
■出口のない場所■
哲大(高校生)&渋谷 潤(引きこもり?)
両親が離婚した哲大は早く地元から自由になりたいと遠くの大学を志望して受験勉強中。
父親から養育費が入らないため、幼なじみの潤が勉強を教えてくれるのはありがたかった。
何故なら、高校をドロップアウトした潤は全国でも上位の成績の持ち主だったから。
けれど潤の父親は、プレッシャーに耐えきれなくて高校中退したことを怒り…毎日といっていいほど潤に暴力をふるっている。
そんなある日、いつものように2人で勉強をしていると潤から「好きだ」と告げられる。
後日、金を出して男を買っているという噂がたっている体育教師の写メに写っていたのは…まさか?
もっと話を聞いてやれば良かった。
ちゃんとあの時つかまえてやれば良かった。
もっと痛みを分かってあげられていたら…。
…何で?どうして?
ずっと…ずっと…哲大は自分を責めてしまうんだろう。
潤にとってたった1つの「光」だったんだろうな…哲大は。
寂しげに夕暮れの下で佇む潤のカラー(口絵)を見ると胸が締め付けられる。
耐えたんだよね、苦しかったんだよね。
子どもの頃からずっとプレッシャーに押し潰されそうになりながら頑張って…でも耐えきれなくなって投げ出したら…今度は父親からの暴力。
自由って何だろうね?
この話が1番心に残った。
どうかいつの日にか2人が再会して「出口」を見つけることが出来ますように…そう願わずにはいられない。
この話の後に描き下ろし(ギャグ)が載っていてくれたおかげで、凹みまくりでの読了にならずにすんだのは助かりました。
初読み作家さんです。
初コミックスだそうですが、かなり幅の広い雰囲気のお話をしっかり深く描ける作家さんのようで、初コミックスとは思えませんでした。
どのお話も短くて、恋人未満で終わっているお話がほとんどなのに、物足りなさは余り感じません。もちろん、「この二人のこの先がもっと読みたい」とは思うんですけれど。
コミカルな作品の割合は高いんですが、切ないものややるせないようなお話もとってもジンとくるものがあって、どっちの雰囲気のお話も上手だなと思います。
主人公達だけでなく、脇キャラも存在にちゃんと意味があるのもいい。一人一人のキャラがしっかりしてる。
ユーモアのセンスもかなりツボに入りました。はっきり言って、とっても面白い(笑)。
ラストに収録されている4コマ漫画まで楽しいし、もっともっと沢山作品を読みたいなぁと思いました。
八月の杜でTATSUKIさんにハマり、初コミックスのこちらも読んでみました。
やはり背景しっかりたっぷりで、すごく読みやすくていいなー。
短篇集ですが、いろんなタイプのお話がはいってますね。
表題作はもしかしたら八月の杜のプロトタイプでしょうか?
戦争経験のある物分りの良いじいちゃんやペットがでてきて、
なんとなく雰囲気が似てます。ストーリーは違います(出入り的にむしろ逆?)ので
八月~の雰囲気がお好きな人は、こちらもぜひ読んでください。おすすめです。
クオリティも十分。エロはなし。
ほんわかしてるけれども一本筋が通ってる、そんな感じのコミックスでした。
短編キャラによるおまけ四コマに萌え。とっても笑いました。ギャグもうまいですね。
読後感も最高です。
新作が読みたいなぁ…できれば長編で。
1冊まるまるテンポがいい!
TATSUKIさんて2冊だけしか出されてないみたいで残念。
もっと読みたいーヾ(≧∇≦)〃
【もしも願いが】
楽しいことも恥ずかしいことも悔しいことも含めて共存する特別な存在…それが幼なじみ…ではない。
特別なんかじゃない、近づいたり離れたりもないごくありふれた、ふたり。
でも龍はカズミにとって特別になりたいと想いつつ今の関係を壊したくないというグルグループをさまよい中。
思春期真っ盛りな龍をファンキーなじーちゃんと自由すぎる愛犬マサムネがその気もないのに盛り上げてくれます。
ホント、もう、このマサムネが規格外っ!
舌打ちして脱走とか愛玩犬の枠を超えすぎ←でも可愛い(笑)
この豪快な脇役たちとカズミの引越に背中を押されるような勢いで話は進み『人生は長く、世界は広い。ゆっくりいこうぜ!』という感じで挫折含みで収まるところに収まります。
…カズミが攻めだよなぁ(ボソリ。)
【冬とエゾシカ】
エゾシカの皮をかぶったわんこ登場(※注:高校生)
某銀八を彷彿させる先生の余裕がいつ崩れるか楽しみ。
下克上希望!
個人的に同級生の藤堂くんがツボ。
横恋慕してたらいいのに(〃∇〃)
【砂の城】
人は自分という居場所をひとりでつくりながら生きて、そこで初めて他人と交流できるのだ、と義兄が距離をおいたのに納得。
義弟、自立できました。
【かわいい子には仕事をさせろ】
素っ頓狂なアホっ子が可愛いですが、それ以上に緒方さんが可愛いです。
【月下に咲く】
月下美人より匂い立つ色気の月岡さん…日の下を堂々と歩ける直情わんこの求愛に応えてあげてください。
そして痴漢に慣れちゃダメ!
【出口のない場所】
潤にとって哲大は近くにいるのに辿り着けない蜃気楼。
潤いのない乾いた時間を走る潤にも、ひとり残された哲大にも、、
互いに唯一の存在は確かに居たんだよ、と声をかけたくなります。
バッドエンドカタログだものね…しょうがないんだけど(*TДT*)