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表題作還らない夏

アスティン・モレノ
フランスからの留学生
凪 龍介
茶道の家元

同時収録作品春雷(当て馬)

田辺 金太郎(かねたろう)
受けの大学時代に山岳部で一緒だった登山家
凪 龍介
茶道の家元

同時収録作品華影

有藤 崇
リーマン、受けの元後輩
高木 遥
無職、攻めの元先輩(高校の剣道部)

同時収録作品ミスター・パパ

石井 健(けん)
俳優
清水 八知(やち)
俳優(先輩)、32歳、バツイチ子持ち

同時収録作品わるい恋人【佐藤えり子名義で初出】

真(まこと)
既婚者
桜川
攻めの不倫相手

その他の収録作品

  • 一割の生意気【佐藤えり子名義で初出】

あらすじ

足の怪我の為に登山を諦め茶道の家元となった男の前に
彼の過去を知っているらしい留学生が現れる。
でも、家元は留学生が何者か、一切判らなかった…。

『佐藤えり子』名義で発表された作品二編を含む短編集。

作品情報

作品名
還らない夏
著者
黒川あづさ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
ISBN
9784812451465
3.1

(6)

(0)

萌々

(2)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
18
評価数
6
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

表紙、攻めが受けに腕枕されとるー!(喜

現代の価値観に当てはめて1997年の作品を評価するのは間違っているかもしれませんが、いろいろと衝撃だったのでレビューせずにいられませんでした。

スキマというサイトの9月末のサービス終了間際で、本作が無料だよと友人に薦められ、読破。
なんと、「女帝 由奈」の作者さんではないですかー!
病院の待合室で読んでましたよ…懐かしい!BLも描いてらっしゃったとわー!
絵柄は好みではなかったんですが、好み云々以前に さすが漫画づくりが上手い作者さんだな~と感心することしきり。
「女帝」を思い出しながら楽しめました。
計5つの話が入っていて、5つ目は課金できる期間を過ぎていたので読めていません(すみません)

①(表題作)茶道BL「フランス人留学生x茶道の家元」
展開が爆速でビックリしましたが、この年代の短編だったらしゃーないか…と。
年下外人攻め好きさんにはたまらないのでは。
受けを狙う当て馬が黒髪短髪のかなりヤな奴で、暴力もふるうし強○までするので要注意です。
頼むから警察行ってくれ~と思ってしまった…

②雀荘で出会った「リーマンx無職」
美人設定の受けにここまでびっしりと無精ひげを生やす作家さんも珍しいのではw
それに①の茶道BLもですけど、雀荘BLは珍しい!と思いました。

③戦隊モノTV番組の「俳優x受けの憧れの、子持ちノンケ先輩俳優」
セッの時に襖ぐらい閉めてー!小さな子供に見られるー!とモヤったけど、この中で一番コミカルだったので作品自体はなんとか楽しめました。
それに えrかったし(←

④「既婚者(奥さん妊娠中)x不倫相手」
「不倫やめたくないクズx不倫やめたい優柔不断な受け」でもあります。
これだけはガチの不倫BL、しかも愛の巣で実行、しかも攻めの罪悪感ゼロで全然好きじゃなかったです…。

てか表紙、攻めが受けに腕まくらされてるのってめちゃくちゃ珍しくないですか?!
これが知れただけでも読む価値がありました。
友人と 本作を生み出してくださった作者さん、スキマさんに感謝です。
あとどの受けも性格が結構強めで適度な筋肉があってガッチリ「男!」って感じだったので、そこがすごく良かったです。

1

淡々と

淡々と濃厚な一冊でございました。

表題作シリーズは、重いですね。
常に喪失感が付きまとい、そして哀しい色で
埋められてゆく。最終的に愛情で埋められるに
しても、そこには一片の陰りが確実に混じる
のでしょう。

佐藤えり子名義で発表されていた二編は、
初出誌(「manga純一」光彩書房刊)の性格に
合わせたものなのでしょう。
あの雑誌はそう言う描写が結構明け透けでしたし。

1

派手さはないけど

タイトルから後ろ向きな暗い話かと思ったのですが、前向きな話で読後爽やかな気分になりました。

表題作と「春雷」は同じシリーズの話で、フランスからの留学生、金髪美青年のアスティンが茶道を習いたいと凪を訪ねるところから話ははじまります。
凪を慕うアスティンと、何故かそんなアスティンに惹かれる凪。
実は凪は、若い頃にあった事故の影響で過去の記憶が一部欠落しています。それこそが「還らない」夏の出来事なのです。
ひたむきで一途で、まだ子供っぽさの残るやんちゃな一面も見せるアスティンが非常にかわいいです。
対する凪先生は、小柄で長髪のいかにも受に見えますが中身は普通の男の人、という印象。和服を着こなす姿はしっとりとした大人の色気があって良いです。
受がレイプされるシーンがあるので苦手な方は注意。

「華影」
エッチはありません。
受けのビジュアルが最初ちょっとインパクトあるかも。

「ミスター・パパ」
特撮戦隊ヒーローの役者同士というちょっと変わった設定。
攻めは現役レッド、受けは、昔ヒーロー役をやっていた攻めの憧れの人/現在は悪役です。
この受けには子供がいて、その子がレッドのファンなんですが……やり取りがほのぼのしていて可愛かったです。
そして、パパなのに受けの艶っぽいことといったら…!
この本の中で一番好きなストーリーです。オチは笑えます。

「わるい恋人」
リーマンもの? なんでしょうか。
攻めには奥さんがいるんですが、その奥さんの留守中の自宅で…というお話でした。タイトル通り、攻めは本当に悪い恋人だと思います。不倫されてる奥さんに感情移入してしまうとキツい話かもしれません。

「一割の生意気」
家政夫とその家の息子。これも年下攻めです。
特に感動的な話というわけでもありませんが、読んでいて退屈もしないです。

この作家さんの作品は全体的に安定感があって読んでいて安心します。
電子書籍化もされているようなので、古い作品ではありますが入手はしやすいかも。
(私は携帯の配信で読みました)

3

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