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表題作明日も他人

木崎亮介
面倒見のいい幼馴染のサラリーマン
塚田章生
生活能力の低いデザイナー

その他の収録作品

  • 明日もはた迷惑

あらすじ

生活能力があまりに低いため「親友」の亮介に日々の面倒をみてもらっている章生。でもその「親友」を、もうずっと前から好き。サラリーマンでしっかりしている亮介が、ホントは淋しがり家だって知ってる。結婚とかに向いてることも──。そばにいても口に出せない気持ちが、グルグルと胸の中を巡る…。描き下ろし15P付v
出版社より

作品情報

作品名
明日も他人
著者
まさお三月 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784862634795
3.8

(67)

(17)

萌々

(26)

(20)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
17
得点
252
評価数
67
平均
3.8 / 5
神率
25.4%

レビュー投稿数17

だれもが、幸せになっていい。

もうすぐ、まさお三月さんの新刊が出るということで、
ワクワクを更に盛り上げるのに、昔の本をひっぱり出して読んでみました☆
そういえば、まさお三月さんの商業本は全て、我が家の本棚に並んでいます。
派手さや激しさはないのですが、
とても丁寧で、じわじわとツボを刺激してくるトコロが、手放せない理由かなと思います♪

こちらのお話は、
20年近くも付き合いがある幼なじみに、希望を持たずに片想いしている男の子のお話。
ちょっと面白いのは、
ふつう片想いならば、想っている方がなんだかんだと世話を焼いてしまうものなのに、
この話は反対で、片想いをしている方が、尽くされ世話をされまくるのですw
健康を気遣ってご飯を運んでくるわ、掃除も洗濯もしてくれるわ・・・
面倒見がいいだけで、ここまでやるか??というレベル。
好きな人にそんなにもしてもらって、幸せを感じる反面、辛いし、告白なんてできないのは、
相手の幸せな未来を自分が壊してしまった、という過去があるから・・・


男同士で恋をしても家族にはなれない、相手を幸せにはしてあげられない・・・
そんなBL普遍の否定的な思いや不安を、ストレートに描いた作品です。

そして、真剣に向き合ってその気持ちを受け止めてくれる相手(攻め)に、きゅん♡
でも、愛の告白の最中にゴミの話を持ち出したり、
真剣ながらも、肩の力が抜けている感じで、その自然さが妙にツボなのです☆

ふたりがくっつくのに重要な役割を果たすのが、受けの先輩。
あまりにいい人すぎる脇役なのですが、
最後の最後に言った「めんどくせーなぁ」のセリフで、とってもリアル感のある存在にw
理解のある脇役が出てくるのも、まさおさん作品の特徴のひとつ。
今度の作品にも登場かな?

ああ~どんな本なのか、ますます楽しみになってきました~~♪♪♪

8

今まで読んだまさおさんの作品では一番好きかな

実はこの本がまさおさんの作品では初めて読んだ本になります。
この本を読んで他のまさおさんの作品も読んでみたくなりました。

ゲイの受けとノンケの攻め、幼馴染で受けの片思いもの、過去に受けが攻めに対してしたことに引け目を感じていて、自分は攻めの愛情を受ける資格がない、と考えているところなど、私のツボに入る要素が多くあるお話でした。
こういう受けは好きなんです。健気なんだけど、過去のことで自分を許せないという、自分に厳しいところとか、高望みしていないところとか。
胸にキュンキュンくる作品です。

3

王道、幼馴染

初めて読む作家さんです。
幼馴染もの、地味~~(失礼)ですが、読みおえて、また読んで。じわじわ来ました。受けの章生の天然っぷりも良い!なかなかの秀作ではないでしょうか

2

好きだなこの2人。

まさお三月さん好きなのです。
すっごく良かった!と大声で言えるというより、じんわりと、何度も読んで好きだなぁと思える作品が多いです。

2人幼少期のお話は出てこないものの、ご近所なのできっと幼少期から一緒なのではと思います。
幼馴染もの大好きなのですが
幼少期の思い出があるとより、キュンとするのですが
この作品は昔の2人じゃなく
今の二人としてしっかり描かれていてなおかつキュンとしました、

相談役になってしまっている室野さんがひじょうに素敵。
おじさんとか嫌いですが
このおじさまは素敵。

一方的にお世話をやかれまくられる関係ってふんわり女性的にだったりかっこいいのに・・・だらしなくて、とか結構タイプが偏っている気もするのに、この作品の彼はどちらでもないので新鮮でした。

2

家族になるということ

好きな相手との恋愛に、自らエンドマークつけることは難しい。
しかも自分の気持ちが伝わってないのだから、恋愛は始まってもいない。
でも諦めなければいけないと思っている切なさが全編に漂う話でした。

まさお三月さん作品としては、かなりシリアスに傾いた話なのでは。
一冊丸々じっくり描かれているし、まさお三月さんらしく大きな緩急はなく進むので、人によってはかったるく感じるかもしれないですね。
でもくすっと笑える些細な日常のやり取りが利いているので、案外すらっと読みきれるのではないでしょうか。

懺悔の気持ちを持つほどの行為も、相手にとっては大したことではなかった、というのはよくあることですよね。
言葉の捉え方も人によって違う。
そんなよくあるすれ違いによって、また片方の無自覚によって何年も恋愛に至れなかったと思うと、可愛い奴らだなぁと思ってしまいます。
亮介の「俺がいなけりゃ~」発言は、罪としか言いようがないけどw
この二人はズレ方の違う天然同士なのでは。

確かこの作品と同じ年代の頃に、とあるところで「ぐるぐる悩む受けが好き。それを思わぬ方向から攻めが救ってくれるのがいい」というようなコメントを目にしたことがあります。
まさにその言葉どおりの良作品だと思います。

2

この作品が収納されている本棚

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