COLD SLEEP(新装版)

COLD SLEEP(新装版)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神45
  • 萌×215
  • 萌17
  • 中立2
  • しゅみじゃない7

179

レビュー数
25
得点
338
評価数
86
平均
4 / 5
神率
52.3%
著者
木原音瀬 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
祭河ななを 
媒体
BL小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
COLD シリーズ
発売日
価格
¥850(税抜)  ¥918(税込)
ISBN
9784862635211

あらすじ

事故で記憶をなくした高久透は、友達だと名乗る年上の男・藤島に引き取られる。藤島は極端に無口なうえ、透の「過去」を何ひとつ教えてくれず、透はどこにも居場所がないような寂しさを募らせる。しかし藤島とともに暮らすうち、彼の中に不器用な優しさを見いだして──。過去と現在が複雑に絡み合うあの超話題作の新装版がいよいよ登場! ショート番外編書き下ろし!
出版社より

表題作COLD SLEEP(新装版)

記憶喪失の男 高久透
透の友人と名乗る男 藤島

その他の収録作品

  • 同窓会
  • ぼくのすきなひと
  • 白い花

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レビュー投稿数25

待ってましたの新装版

この本が新装版として出るのをどれだけ待ちわびていたか。やっとこれを購入することが出来てすごく嬉しい。
この本は私が始めて読んだ木原作品です。
木原音瀬さんというと、とかく痛いだとか救いが無いだとか色々言われていたので気になりつつ買う勇気が持てずずっと読まずに過ごして気ました、それを知った知人がこの本をかしてくれたのです。
この話は、言われるとおり確かに痛い切ない話ですが最後がハッピーエンドだったのでそういう点で安心して読むこと出来たんですよね。

3連作の1冊目は序章、記憶喪失になった透が自分のことを知っているという藤島と男に、わけもわからないまま引き取られる。
記憶がないという苛立ちや不安、恐怖感から最初は藤島のことも受け入れられず反抗ばかりしているのですが、あるときそんな藤島の不器用な優しさに気づいて次第に惹かれていくのです。

序章部分なのでそれほど痛い部分は出てこない、透が藤島に対して反抗的なのも、記憶喪失ゆえであると納得できるので読んでいてそれほど辛い気持ちにはならないが、この先に起こる悲劇を知っているので先のことを思うと読んでいて泣けてくる。

挿絵の祭河ななをさんはこの話を読むまであまり良いとは思っていなかった絵師さんだったのだけれど、綺麗過ぎない彼女のイラストがこのお話にすごく合っていて、これを読んでからはかなり気になる絵師さんの一人となったのでした。

一度読んで気に入って、いつか絶対自分で買おうと思っていて新装版が出るのを今か今かと待ち望んでいたのでやっとこれを手にすることが出来てすごく嬉しい。
木原さんと聞いて二の足を踏んでいる方にも、まだ木原音瀬作品を1度も読んだことが無い人にもぜひ読んでいただきたい作品です。

5

本編で痛くなり、同時収録で泣く

本誌に掲載された分をオンタイムで読み、ビブロス版のノベルスを読み(この場合、3作目が出た頃にお話を半分忘れていて、再度読み返したりしました。)今回加筆・書き下ろしありとのことでまた読みました。
先を知っている分、初回に比べてインパクトは薄れてしまいましたが、いいものはやっぱり良かったです。

事故による記憶喪失で不安のどん底にいる透が、いまのところ正体不明の藤島との生活で「好き」を芽生えさせるまでがこの巻です。
それにしても藤島は寡黙すぎますね。透が話しまくっていても返事は大変短いですよね。一番長くしゃべっているのが被害者の姉とですもんね。だからこそ、ケーキを食べた時の表情が生きてくるんだとは思いますが。
先を知っている身としては、謎だらけで大変中途半端だけれど、ここで話が終わった方が精神的に楽かもしれないなぁと思ってしまいます。不安要素は抱えながらも、とりあえず二人は気持ちを伝え合えたのでね。

同時収録のリンク(そのうちリンクしているのがわかる)作品の黒川(根暗でヘタレな県庁職員)×谷口(自称写真家)カップルのお話は今のところ完全独立状態ですが、まるっきり別な作品として読んでみても「せつなくてせつなくてせつない」けどホッとする良作だと思います。
箱入り息子で内向的でいじめられていた少年が、ヘタレたまま大人になってしまいましたが、高校の頃から好きだった相手に「一生分の勇気を使い果たし、酔いの力を借りて、十一年分の思いを吐き出した」ら人生に風穴が開いちゃったお話です。
例えば今、実際にいじめられている人がいたとしたら、これを読んでもらいたいと思います。皆が皆いじめようとしているのではなく、あなたのことを気にかけてくれている人もいるかもしれない(たとえ偽善的でもいいのです)、あなたが自分から小さい一歩を踏み出せば、そこが突破口になるかもしれない。そんな勇気をもらえる話だと思いました。
「君に嫌われたくない」
「…お前が俺に誠実だったら、嫌ったりなんかしないよ」
あー、素直になりたい。優しくなりたい。・・・・・泣けました。

5

三部作一作目

攻めが事故からめざめ受の好意で同居するとこからはじまります。
この世に頼れるのは受けだけ、受けに嫌われたくない捨てられたくない、だんだんと攻めが受けに執着していきます。
受けの頑な態度の中にもめげず尽くす攻めにほだされる受け。三部作の一作目なので受けの感情は頑なな姿勢はなぞのまま二部へいきます。二作目は甘くも辛い過去があきらかに、三作目は攻めにとって山場になります。2人の絆の物語です。

4

3部作。視点は3つ。

事故で記憶をなくした高久透。
真っ白な記憶の1ページ目は“友達”という年上の男 藤島啓志からはじまる。

・記憶をなくした高久透
・記憶をなくす前の高久透
・すべてを知る藤島啓志

3人の視点で3部作が書かれていて
1作目の「COLD SLEEP」は、記憶をなくした高久透のターンです。

記憶喪失というテーマ。
でも彼等は本当に“喪失”したものは、何一つなかったんじゃないかな。

同時収録は「同窓会」別カップルの話ですが
COLDシリーズ3部作と少しずつリンクしてきます。

3

COLDシリーズのプロローグ

COLDシリーズ第一巻、全体のプロローグ的作品ですね。記憶を失った透の視点で語られるため、読み手の側は、何も分からない、異質で不気味な世界に突然投げ込まれたような寄る辺なさや孤独、不安を彼と共に体感することになります。藤島の寡黙さは、さらにそれに拍車をかけます。透は、そうした不安感の中で時に藤島に反発しつつ、また途中明らかになった過去に怯えつつも、手探りで前に進もうとし、藤島が不器用ながらそれを支えようとします。ケーキを通して二人の距離が縮まっていくプロセスに心が和み、温かい気持ちになりました。怖さや不安感と日常的な温かさや安らぎという対極の雰囲気が混じり合うことなく、しかし見事に調和され、木原先生独自の世界が展開されているように思えました。
巻末に収録された「白い花」では、猫やら白い花に藤島を喩えて、妄想する透の姿が出てきます。透が白い花を前に自慰をする場面では、そこはかとなく背徳的な雰囲気が漂っていましたが、ああ、透にとっては、世界が本当に藤島を中心に回っているんだなぁと微笑ましくも思えました。一途に恋する男は可愛いです!
もう一組のカップル、黒川と谷口が描かれた「同窓会」、「ぼくのすきなひと」は、本編とは全く異なった性格のお話です。内向的で自己表現がとてつもなく下手な黒川(攻め)と、社交的でさっぱりした谷口(受け)という正反対の同級生カップル。ヘタレな性格の攻めが根性を見せる姿が私のツボでございました。谷口はそんな黒川を丸ごと受け止め、黒川の人生全般(もちろんセックスもですよ)の教育係を引き受け、度量の大きさを見せます。こういう受けが攻めを「育てる」関係も素敵ですね。「お前が何もできないから」、「俺がおしえてやらないといけないのかなって、そんな気になったんだよ」という谷口のセリフが印象的で、心に響きました。

3

記憶、なくしてよかった。藤島さんを嫌いだった自分を全部忘れてよかった

大好きなコールドシリーズ3部作の1作目。

いきなり「ここはどこ?私は誰?」な状態になってしまった透の不安は、読んでいる方にも伝わってきて、この藤島の正体はなんなんだろうと思いながら読んでました。
藤島はやっていることはものすごく親切でありながら、なぜかよそよそしく、透に興味もない写真の専門学校に行くことを勧めてきたり、何か隠していたり、嘘をついていたり。
でもよそよそしい藤島はケーキが好きで、ケーキを食べているときはうれしそうで、透はその顔が見たくて毎日藤島のためにケーキを買ってきます。
ケーキを食べるときは表情が柔らかくなる藤島も、その顔がみたくてケーキを買い続けるうちに、おいしいケーキ屋さんに勤めてケーキを作り始める透も、幸せそうな感じでした。
やがてある事件が起こり、透は自分の起こした事故の真相を知ることになりますが……。

面白かったです。
この巻は木原さん特有の痛さはほとんどありませんでした。

3

文句なしの三部作

初めて心揺さぶられた木原作品です。
それまでは苦手・・・どころか嫌いとまで・・・。
(理由:『WEED』シリーズの谷脇が私の許容値を大きく振り切ったため)


透は交通事故で重傷を負い、それまでの一切の記憶を失くした。
友人だという藤島に、入院中も退院後も世話になる。
友人なのに他人行儀な藤島。
透の失われた過去を知っているはずなのに、語ろうとしない。
しかし藤島が自分に向ける優しさに気付いた透は、不安と孤独を抱えながらも彼のことが気になるようになっていく。

入院中に関わった看護師や患者を始め、商店街の人達やバイト仲間、皆から好かれる人気者の透。
新しい人間関係は極めて順調。
それなのに記憶を失う前の透は・・・。

歪まずに育ったなら、記憶喪失後のような好青年になっていたのかと思うと切なくなります。
藤島はそのことをどんな思いで見ていたのか。
事故後の透に藤島が献身的に尽くしたのは、愛情だけでなく罪の意識もありますね。
藤島が大きく関わる、透の性格形成に大きな影響を与えた幼少時の出来事は、次巻『COLD LIGHT』で明かされます。


同時収録の『同窓会』シリーズは、同窓会で再会した同級生同士のお話。
(この二人は後に仕事で透と関わることに。)
ドラマチック展開ではないけど静かな良い雰囲気のお話で、私は結構好きですね。
それなのに旧版発売当時に読んだ時には、少しも面白いと思わなかった・・・。

2

おもしろい!

初めて読んだ木原作品で一瞬でファンになりました。
COLDシリーズの第一弾です。最初シリーズものだと知らずに読んだので読んだあと「え?これで終わり?」と思いましたが COLD LIGHT, COLD FEVER と続くと知って嬉しくなりました。透と藤島の行く末や謎が解明されていない部分をもっと知りたい、と思わせます。
透視点で書かれていて、どうして彼が藤島に惹かれていったかがとても伝わってきます。
読み出したら止まらないです。

2

謎あり、切なさあり

COLDシリーズ。ずっと気になっていました。シリーズものは先が気になって次々読んでしまうたちですが、木原先生の作品はできるだけゆっくりじっくり読みたいと考えていたので、なかなか手が出せずにいました。しかし、完結編の「COLD THE FINAL」が近々刊行されると聞き、矢も楯もたまらず既刊5冊を一気買いして読み始めました。

タイトルが謎めいています。Cold Sleepは、Wikipediaによると宇宙船での惑星間移動の際に人体の老化を防ぐためにする低体温の睡眠状態のことで、どうやら和製英語のようです。その意味では本作品とは関係がありません。だとすれば文字通り「冷たい眠り」と解釈したほうがいいのか。作品中、透も藤島も寂しい過去を背負ってきたことがうかがえるので、そのことと関係があるのか…。シリーズ全作品を読み終えたとき、タイトルの意味が明らかになるのかもしれません。

交通事故で記憶を亡くした高久透は、友達だと名乗る年上の男・藤島に引き取られて一緒に暮らし始めます。
読み進めて分かったのは、記憶をなくす前の透は荒っぽい性格だったこと、カメラマンを目指していたこと、交通事故を起こしたのは透で被害者がいたこと。藤島についての情報はもっと少なく、親と絶縁状態であること、透を愛していること、そして記憶をなくす前の透には嫌われていたこと。
これだけ見れば波乱な展開しか予想できませんが、二人が少しずつ近づいていく描写がじれったいほど切なくて、できれば透の記憶が戻っても二人が幸せになってくれたらと願わずにはいられません。

藤島のキャラクターがとても好きです。口下手で気持ちを伝えるのが苦手なのに、透が買ってきたケーキを幸せそうに食べたり、からかわれて真っ赤になったりと、ふとした時の表情が雄弁で、そのギャップにものすごく萌えます。彼の過去に一体なにがあったのか。すごく気になります。

記憶喪失の原因には、脳が物理的に受けたダメージだけでなく、心理的な原因もあるそうです。透の過去に記憶を失いたいほどの何かショックなことがあったのか…。透が初め藤島に感じたという「違和感」も引っかかります。次巻をドキドキしながら読みたいと思います。

別カップルの話「同窓会」、「ぼくのすきなひと」は、高校時代に同級生だった二人の話。おとなしいけれど嫌われ者だった黒川は、実は明るく人気者だった谷口をずっと好きで。11年越しの思いを酒の力をかりて告白し、それをきっかけに二人は友人のような付き合いを深め、やがて…。
「君に嫌われたくない」とポロポロ涙を流す黒川が可愛くて。何もできない黒川をかまううちに、谷口も情がわいてきたのでしょうね。谷口が受けになってあげたことからもその優しさが伝わってきます。こういうほっこりする話、すごく好きです。
二人はどんなふうに透・藤島にかかわってくるのでしょう。谷口はカメラマンなので、そのあたりから透にかかわってくるのかもしれませんね。

2

優しい嘘

折に触れ無性に読みたくなるシリーズです。

優しくもない現実の愛おしさを突きつけられ、分かっていてもその過程に思いを馳せるだけでため息が出てしまいます。

記憶喪失になった高久透と彼に手を差し伸べる藤島啓志。

何故。

ただ一言浮かび上がる疑問だけが読み進めていく原動力となります。

透の真っ白な頭の中に入り込むのは藤島から与えられる情報ばかりで、嘘と本当の区別もつかない。
前向きな言葉だけでは自分が何者なのか、そんな不安を拭い去る事も出来ず。
定まらないまま藤島を軸に形成させていくことになります。

おざなりな展開を想像しては外れ、それならと違う展開も外れ、緊張を保ちながらも諾々と生活していく2人の接点を探ってもわからないまま。

過去を知りたい透と将来を見据えて欲しい藤島の衝突した日を境に、陽だまりのような暖かみが感じられるようになります。
ただ透が懐けば懐くほど、刷り込みのような誘導されたものを意識してしまい、嵐の前の静けさのような不気味さも感じられ。
思わぬ展開に、事実に、藤島に対する疑問は膨れ上がる一方ですが、記憶がない透が余計な情報がない分決断が早く、これからの在り方に一筋の光が見えるようになりました。

あっさり読めばそこまで躊躇うこともないのですが、赤いインクの件など、深読みせざるを得ない文章に引っかかっては、そこに何かがあるのだと沁みのように心に留まります。

これからの2人に目を向けると楽しくなりますが、何処かに落とし穴がある。
そんな不安が付き纏います。

他短編「同窓会」「ぼくのすきなひと」
男女ならこうして焼けぼっくいに火がつくのだろうと思います。
男同士だとどうだろう。
ただ、1年近く全く清い交際だったのと黒田が本当に何も知らないのが、俺が教えてあげないとと言う気持ちになる理由としてスっと嵌りました。

4

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