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「花の堕ちる夜」の3作続けて新装版のシリーズ2作目は、刑事×刑事のお話です。
そして前作の攻め様である零飛とお相手の蒼も登場していて、スピンオフと言うより
目一杯繋がった続編で、零飛の冷淡で鬼畜ぶりが表れているストーリーでもあります。
新米刑事の受け様には、警察官として憧れている刑事がいるのですが、人を圧倒
するようなオーラに、ともすれば押され気味になってしまう程の相手なんです。
そんな攻め様から千翼幇の幹部で表向きは企業家の零飛の通訳として潜入調査を
言い渡される事から始まります。
無事に通訳として入り込んだ受け様ですが零飛に本物の苦痛を味あわせてやると言われ
なんとか、通訳として雇ってもらえる事になるのです。
でも、何度の性的なニュアンスで触れられ、捜査の為だと思いながらもある日寝込みを
襲われそうになり、そこに秘書の蒼が現れるのですが、二人の前で自慰を見せる事に
零飛の蒼に対する執着が垣間見える内容でもありましたね。
そして受け様の攻め様に対する隠された思いが次第に暴かれていくような内容でも
あるんです。
1作目から読むと奥深い心理描写が理解できると思います。
今回は中国社会が生み出した黒孩子のウー君も出ているのですが、この子によって
受け様は忘れられない、本当の苦しみを背負う事になります。
でも、このウー君は「花の迷い仔」の攻め様として再び登場する事になります。
零飛によって、受け様自身も知らない感情を引き出され、まるでまな板ショー並に
攻め様との性交渉をウー君を人質に取られる形で目の前でしなければならない。
尊敬する攻め様に醜態を晒すことになる一方で、攻め様への思いも自覚してしまう。
そして攻め様もまた、受け様からの純粋な尊敬を受けていた事を漠然と感じていたが
その思いを踏みにじる行為をしたことで、自己嫌悪になるのです。
それと同時に、受け様に欲情している己にも気が付くのです。
零飛に嬲られるような遊びに刑事として、意地でも食いついて、攻め様を逃がす為に
戦う受け様の思った以上の強さが感じられます。
そして、一応の解決後の攻め様の何とも不器用な受け様への態度はオレ様でした。
自分の気持ちも言わないで、受け様に決めつけの言葉を継げるオレ様ぶりは
逆に男のテレなんかも感じてしまう。
次回作の零飛と蒼のストーリーも断然楽しみになるハードラブです。