• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作奥さまは18歳!

柏木正義,28歳,公務員
柏木智生,18歳,若奥様

同時収録作品奥さまは18歳!

照光,61歳,智生の祖父の幼馴染
秀,智生の主夫の先輩

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

しっかり者の新妻・18歳の智生(専業主夫♂)は、愛する旦那さま(公務員♂)のため今日も料理に家事に奮闘中v そんな健気な奥さまの誰にも言えないヒミツ……それは関東最大のヤクザ組織の跡取りってこと! 平凡な奥さまでいたいという願いむなしく、秘密カジノで、人妻の貞操をかけたギャンブルに挑むことになってしまう。そこで出逢った旦那さまそっくりの闇の帝王キングって……!? 大幅加筆改稿&エッチ増量でついに登場v
出版社より

作品情報

作品名
奥さまは18歳!
著者
ひちわゆか 
イラスト
南月ゆう 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784862634870
2.8

(15)

(0)

萌々

(2)

(8)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
37
評価数
15
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数8

そういう本と思って読む。

あとがきにありました。
「タイトルからご推察の通り、このお話には十八歳の奥様が出てきます。当然、男です。正式に結婚しています。当然、相手も男です。そういう本です。」とのことです。
で、その通りだったわけですが、始めはそういう本だと思わずに読んでいたので、やけにオープンなホモ夫々だなと思っていたわけです。
ま、重要なところはそこではないわけです。

女の子に見まごうような可愛くて純情な奥さん・智生の方がヤクザの跡取りで(本人は拒否していますが)、それを旦那・正義さんには秘密にしています。
公務員の旦那さんとは新婚で超ラブラブで、言うこと無しなのですが、実家(関東雪村会)とその傘下が関係したトラブルが起こり、「組員ならば家族も同然」という任侠の心の持ち主な者だから、身を挺して身内を守りに出かけるのでした。
そこで出会ったのが旦那さんにそっくりな“キング”で・・・

18歳、純情可憐、ヤクザの跡取り、新妻のたしなみ、裸エプロン、長襦袢・・・きっといろんな萌えを追求したかったんですね。
あと、貫井、志埜原、劉、キング、ついでにシンヤとみんなタイプの違ういい男たちのところも、ああこういうのが書きたかったのねと思いました。

しかし、ただのアマアマグダグダなお話なのかと思いきや、各所に伏線も張られ、なかなかユニークな仕立てになっておりました。時々説得力に欠ける部分もありましたけど・・・。

結局、天然奥様・智生はだまされたまま、幸せな新妻生活を送っているわけなのですが、脇キャラが使われきっていない気がして、今後の展開も気になるところです。
それにしても、まんまとご希望の「乱れた長襦袢姿」を堪能しちゃった旦那様、いやさキング、お主もワルよのう。

ここで余談を一つ。「おくさまは18歳」といえば、昔のテレビドラマ。
漫画が原作なのですが、コミックスなど買えない年齢の頃のお話なので、私はもっぱらテレビで見ていました。
岡崎友紀と石立鉄男が高校生と高校教師の夫婦という設定で、ラブラブなのに周りに知られないようにアタフタするのが楽しい作品だった記憶があります。
小学生だったからかもしれませんが、セックスという言葉すら知らなかった頃ですから、ただのコメディドラマとして鑑賞していたわけですが、夫婦というのがどういう存在なのか知っていたら、きっともっとエロいことばかり考えちゃっていたでしょうね。ああ、私にも純情な頃があったんだなあ。

2

ハードル下げて読んだからかなァ

ひちわゆかファンのむつこです。
ひちわゆか作品のオススメは『六本木心中』や『13階のハーフボイルド』で、狂おしいほど萌えたんですが、この作品はこれらのオススメ作品とはまったく傾向の違う作品です。
狂おしいほどの萌えはないです。

あちこちで評判が良くなかったので、まったく期待せずに手に取りました。
そうやってハードルを下げて読んだのが良かったのか、フツーに面白かったです。
男同士の結婚もごくごく当たり前に存在するという世界。登場人物みんな不思議がってません。主役カップルは堂々と夫々(ふうふ)してます。そういうパラレルワールドであることが前提です。

公務員であるダンナの、平凡な主夫である奥さまは、実はヤクザ界のサラブレッドなのだ。
笑っちゃうほどのベタベタな展開が用意されてます。
ベタベタに所帯じみた主夫。ベタベタなヤクザたち。ベタベタなチンピラ。ベタベタなテキヤ。ベタベタな闇の帝王(←なんだよこれ!頼むよ!w)
あまりにもベタベタで、しょっちゅう吹き出してましたw
『緋牡丹のお竜』って呼称がツボにきて、『キング』という呼称で、腹筋がよじれました。
ひちわゆかさんの術中にハマった感じw

続編ありそうな予感がしますねー。伏線が回収しきれてなかったです。楽しみです。
ただ、ひちわゆかさんには、先に『ハーフボイルド』の続きを書いてほしいな~。

2

「夫々」と書いて「ふうふ」と読む!

いろいろとツッコミどころは満載なのだが(笑)『BLはファンタジー』ましてやフィクションである。
ストン!と、ひちわさんの術中にハマッてしまえればこっちのもの。
著者自身、かなり楽しんで書いているんじゃないかと思えてなかなか面白かった。

個人的には、(正体がばれてないのをいいことに)常日頃の欲求不満を何気に新妻にぶつけている旦那サマにウケた。意外にヘタレなんだな~、と(笑)
旦那サマがオクさんに惹かれた辺りのエピソードはちょこっと語られていたけれど、その逆の描写がなかったのがやや物足りない。
続編も含めて、できれば、貫井(ヌクイ)視点で智生の幼い頃からを見守り続けてきた様子をサイドストーリーとして読んでみたい。




1

男の奥さま!

ビブロス時代の小説bーBoyに掲載された小説だそうですが、私はそれは読んでいないので、この新書で読むのが初めてです。

コメディタッチのファンタジーでした。
地味で固い公務員の夫と、初々しい18歳の若奥さま。(もちろん男)
周囲も当たり前のように「奥さん」として扱ってるし、「男なのに?」なんて誰も言いません。
読んでいると現代日本ではあるようですが、でも確かにここはパラレルワールド。
でもそれもいいなと思える本でした。
お互いにかなり大きな秘密を持っていて、ばれるところが山場……かと思ったら、夫の秘密は妻にばれないまま終わってしまいました。
これは続きがあるはず。
待ちますから、書いてくださいね、ひちわさん。
あ、それから続きが出るはずのあれやこれやもお願いします。
待ってますから。

0

あ、そういうお話なのね。

まず、突っ込もうかな。
完全にファンタジーだね、これ。

えっと…男同士でも普通に結婚できて、普通に新婚ラブラブしてて、それに違和感を抱いてはいけない、そういう世界のお話です。

しっかりものの新妻・智生。
愛する旦那さま・正義は普通の公務員。
普通の暮らし、普通の幸せ。
ずっと憧れていた生活を送る智生ですが、彼には旦那さまに言えない秘密があるのです。

それは関東最大の組織の跡取りであるということ。

平凡でいいと望む智生ですが、体に流れる極道の血がたぎる。
見捨てておけない組員のために、秘密カジノに赴きギャンブルをすることに。
絶体絶命大ピンチ!そこを助けてくれたのは、愛する旦那さまに瓜二つの男。
なんとそいつは闇の帝王・キングと呼ばれている人物で──?

似ているのは顔だけで、髪の色も目の色も、何よりも漂う雰囲気の違いから旦那さまとは別人と智生は思っていますが…。
旦那さまです。はい、旦那さまの裏の顔です。
……気づこうよ、智生くん。愛する旦那さまなら。

正義には智生の素性はバレて…というか、最初から知っていたんですが、最後まで智生は正義の裏の顔を知らないままという。
あ、知らないまま終わっちゃうんだ、とちょっと拍子抜けでした。

シノ、好きだったのになー。傀儡政権企んでたのかー。
コワイコワイ。

一番の萌えどころは、保護者的立場から見守っていたと思われる貫井が、実はお姫さまに懸想していた事実。
報われない…!貫井ガンバレ!亀のヌクイは可愛がられているよ!

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP