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表題作たかが恋です

美作良彰
下綱育人

あらすじ

シェフとしての海外修業に終止符を打った美作良彰は、帰国の挨拶に訪れた先で恩人に、頭がよすぎるせいで社会に馴染めない弟・下綱育人の世話を頼まれる。すこぶる好みの姿―すんなりした手脚にさらさらの黒髪、やわらかく甘い美貌の育人と生活を共にしながら「恩人の弟に手を出すわけには」と自戒する美作だったが、育人は中身も可愛くて…。

作品情報

作品名
たかが恋です
著者
坂井朱生 
イラスト
あかつきようこ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344814691
2.6

(9)

(0)

萌々

(3)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
20
評価数
9
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

されど「恋」なんですよ

攻・美作良彰(29) シェフ
受・下綱育人(19) フリーター

育人はフリーターと言っても、コンビニバイトとかではなくて。
頼まれてファイアーウオール破りをやったり、機密性の高いシステム設計を手伝ったりといったトコをフリーでやっているフリーター。

優秀すぎる育人は、子供の頃から周囲から孤立し、また保護者である大人たちに争いの駒のように扱われてきました。
自分には当たり前に分かることが、周囲の人々には分からない。
それが不思議で指摘してたら、回りから奇異の目で見られるようになっていました。

考え事に夢中になると、周囲が見えなくなる育人。
寝食を忘れるし、道を歩いてても思考にとらわれると…車に撥ねられかねない日々です。

そんな育人と同居することになったのは、燃え尽きたシェフの美作です。
海外でセレブ層を相手にした高級レストランでシェフをしていた凄腕ですが、仕事に嫌気が差して帰国。
恩人の下綱(兄)に挨拶に行ったら、育人の面倒を頼まれました。

感情を推し量るという事ができない育人ですから、思ったことは全て言葉にするし、知りたければ問う。
裏表のない素直さが、カワイイです。
そういう部分を知るたびに、美作は育人から目が離せなくなったんでしょうね。

一緒に住んで様子を見るだけでよいと言われてたのに、いつの間にか食事を作り、一緒に買い物にでかけ、リクエストされて育人にコース料理を作るようになります。
簡単な料理を「おいしい」と喜んで食べる育人の姿に、シェフの楽しさを思い出させてもらったんです。
それが育人に落ちた一番の理由かなぁと思います。

もう少し美作の葛藤(仕事のこととか、育人との事とか)が書き込まれてたら、もっと作品に深みが増したんじゃないかな?

私としはて、十分にまったりLOVEを堪能しましたが。

1

大げさなドラマはないけど、設定に無理がなく、ゆるゆると萌えました。

タイトルまんま。
たかが恋のお話でしたね。
ものすごい料理人の攻めが、自分の料理の方向性を見失ってたところへ
元天才児で社会不適合だけど純粋な受けと過ごすうちに
料理の方向性をみつけ、受けと恋をするというお話。

ほんとに、たかが恋の話で、けっこうゆるゆるなお話なんだけど
攻めがゲイ設定であることと
受けの兄がゲイで受け自身もゲイ傾向にあったという
その線引きが1本引かれているだけで、すんなりこの恋が成立するんですよね。

おおげさなドラマは何一つなく、読者の感情を揺さぶることはないのですが
私は、けっこう好きです。

1

脳的に・・・


読んでいた最中も
読み終わった後も
この作品でピンッとくるものが無かった^^;

最終的には
物足りなさを感じました。

男性との行為に憧れを感じている育人。
そんな育人の兄に、ある恩を返すため育人の面倒を見ることになった
世界でも有名な調理師、良彰。

そして、始まる二人の生活。
その最中、あるハプニングをきっかけに
育人の願いで性行為をすることになった良彰。
翌日、覚悟を決め育人の兄に面談に行った良彰は・・・

小説内で、互いの心象が交互にでてきて
イライラする事も無く読み進めていけました。
ですが、それが逆に読んでいく中の刺激を
半減させていたかな・・という気が(汗)

そういう書き方でなくても、あるいは
全体的にほのぼのだったので
ハラハラするような刺激は無かったかも。

刺激を求める方には
微妙かも・・・

ですがその分、Hシーンでは
愛を感じられるものであったので
清々しかったです^^







0

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