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表題作銀の果実

クラスを牛耳るクールな瀬ノ尾
兄を探す楓

その他の収録作品

  • 僕からの手紙
  • あとがき

あらすじ

幼い頃に別れた兄を探すため、全寮制の桔梗萄学園に転入した真白楓は、クラスのボス的存在の瀬ノ尾昂と出会う。えらそうな態度の昂に反発心を覚える楓だったが、昂やその仲間たちがよく集まっている地下室に兄を探す手掛かりがあることを知る。そのうえ、兄への想いを募らせる楓に、昂が兄の手紙と同じセリフを口にして…!?
出版社より

作品情報

作品名
銀の果実
著者
さかもと麻乃 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
発売日
ISBN
9784813052005
2.9

(11)

(0)

萌々

(1)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
30
評価数
11
平均
2.9 / 5
神率
0%

レビュー投稿数7

絵と雰囲気はよかった

目が大きめで眼力の強いキャラの絵はわりと好きです。

楓は兄を探すために転校してきて、好きになった瀬ノ尾が兄だったのか?
って流れになりますが、瀬ノ尾は兄じゃなく、母の再婚相手の連れ子で
義理の兄弟でした(って事だったんだと思うけど合ってるかな?)。

そして探してた兄はもう亡くなっていて、心の病になってたし
地下室に住んでて、死因は肺炎という事でした。

楓の兄が、この話の鍵になる人物でもあると思うんですが
なんかいまいち謎なところを残したまま終わってしまっている気がします。

なぜ心の病になってしまったのか?
そしてなぜ楓の父に毒葡萄を送ったのか?
といったところが、はっきり描かれてません。

瀬ノ尾の回想シーンをみると兄は普通に元気に明るくしてて
むしろ瀬ノ尾を助けてくれてたように見えるんですが
なぜ心の病になってしまったんでしょう?

わりと小さい頃に親が再婚しているようだし、楓の父に疎まれて冷たくされてたとしても、それなりに年月も経って瀬ノ尾という兄弟もいて払拭されててもおかしくない気がします。
根に持っててもおかしくはないですが。

地下室に住んでたのは軟禁されてたわけじゃなく彼の癒やしだったという事ですが、なぜ地下室が癒やしになるような状況だったのかってとこが無いです。

その辺りがどうなのかって事がほとんど語られてないので、鍵になる人物っぽいのに、彼が何を思っていたのかは不明なままです。

楓の父には疎まれ、心の病になって一人寂しく肺炎で亡くなっていたなんて、兄がかわいそすぎるなぁと思いました。

楓の父に兄の事を話しに一緒に会いに行くって事になってて終わってますが
そんなかわいそうな感じで亡くなった兄の話なんて気が重くないかな?
なのに、恋人の親に挨拶に行くみたいな感じで緊張するけど、ちょっとウキウキ気分ぽいのが、なんかそぐわない感じがしました。

楓の兄は、結構複雑な設定にされていると思うので、そんな複雑な背景を背負わせてるなら、ちゃんとどういう事なのかっていうとこも描いてほしかったなと思います。

瀬ノ尾と楓カップルの恋愛部分については特に言うことはない感じで、青春っぽいなと、「風と木の詩」の雰囲気だなと思いました。

0

期待して読むとがっかりする感じの雰囲気漫画

絵柄は可愛いんですが、白黒で見ると雑さが目立ちますね。
とりあえず攻めともうひとりの黒髪キャラの見分けがつきにくい。第一話と最終話の間にもう絵柄が少し変化していて、見分けのつかなさに拍車をかけています。
ストーリーも雰囲気止まり。生き別れの兄を探して、ということですが、目先の恋愛で簡単に放棄しすぎ。謎を掘り下げていく作業もなく、身に危険が迫るわけでもなく、あっさり真相を攻めが教えてくれて終わり。父子間の確執もえらい簡単に流され…兄への情も思い込みで済まされ、全体的にう~ん?何がしたかったのかなって感じです。これならもう少し主人公の内面を掘り下げておくか、父親と兄の確執をもう少し軽くするべきだったのではないでしょうか。
やりたいことはわかりますがパーツが不揃いで演出が未熟のように感じました。

0

ミッション系スクール好きなかたに

前に読んだ同作者さんのお話が興味深かったので続けて何冊か読んだのですが、これはちょっと読み辛く感じました。理由はいろいろありますが、しかしミッション系スクールの味は出ています。
雰囲気が独特の作品です。

自分の兄を探してミッション系のスクールに転入した楓。
友人から情報を集め、見たことのない兄を探ります。
楓の家族にまつわる謎、毒を育てている秘密の場所…。

ミステリー要素が入って、くわえてミッション系スクールの閉鎖された雰囲気から独特の麗しい雰囲気がする作品でした。
しかし、それが自分にはどうにも読みにくかったです。

色んな要素を入れ過ぎているような…。結局どうだったの?と思ってしまうもやもやも残りました。
楓の相手は昴というクラスメイトですが、恋に落ちて行く過程もやや急に感じました。
主人公意外の脇役らの恋がどうなったのかもわかりにくかったです。
やや、耽美な雰囲気だけが先行してしまっている作品な気がしました。
面白くないわけではないので、作者さんの頭の中で作っている起承転結、謎ときの部分をもう少しわかりやすく整理して見せてくれれば尚よかったと思います。

しかし、楓と昴のカップリングはかわいくて萌えました。
もうすこし恋愛部分をがっつり読みたいなぁと思える組み合わせでした。

0

ブレザーはいいですねっ

私も以前から気になっていた作家さんなのですが、見比べると
作品によって画風にバラつきがあるのかなあ?
と思い、買うのをためらっていました。
ですが、今回は学園物ということで、個人的に制服が好きだったので
思い切って購入してみました~^^!

読み始めて思ったのは、金(茶?)髪の少年2人、黒髪の少年2人が登場するので、
あれ?これはどっちだ!?と、戸惑ってしまいました;;
なにしろみんな同じ制服なので><
しかし、表情や性格ははっきりとしていたのでだんだん慣れました。
内容としては、流れに無理もなく、カバーで煽っていた、
兄なのか?どうなのか!?という一番気になるところが徐々に明らかになると同時に
主人公が相手に引かれていくというかんじで、こちらもどきどきさせられます。
しかし、兄のことが知りたくて転校までしたくらいですし、
キーワードである兄の存在がもう少し具体的に書かれてても良かったかな!と思いました。
いっそのこと主人公はブラコンでした!くらいに!(笑)
そういう感じだとより話が進行するにつれてどきどきする感じが出たかなと思います。


さかもとさんの書かれるキャラクターはとてもかわいらしく、表情豊かで好きですが、
この作品はシリアスで全体的に少し硬い感じだったので
今度はこの作者さんのほのぼのした作品が読みたいと思います。

1

リボンタイだー

おお!ギムナジウムだ!!
萩尾漫画で育った世代としては、やはりギムナジウム物は見逃せません!!ギムナジーーーーウム!!(エイドリアンの叫びで)

さかもとさんは短編集だとどうも同じタイプのキャラカップリングばかりでちょっとそこが気になってしまうのですが、長編だとそこは問題無しで読めました。そういう意味では長編の方が向いてるかもしれないなあと思ってみたり。

舞台はまさしくギムナジウムです、黒ブレザー上下に濃赤のリボンタイ。全寮制で石造りの建物、ヤンキーもいないし都会の雑踏も無い、まさにギムナジウム!!
そこへ兄を捜しに転校してきた楓。
秘密の地下室にある銀酸で育てられた毒葡萄の謎を解明しようとする友人達。
瀬ノ尾は何故か、楓の兄捜しを遠回しに止めさせようとしたりと静かでけれど謎に包まれたその謎を楓は追い求め、そして真実に辿り着くのです。
エロシーンもありますが、その空気感を壊す事なく綺麗に描かれてます。
ギムナジウム世代を知らない方も、この作品を読むと少しギムナジウムジャンルの特有の雰囲気が分かるかも、しれないです。

0

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