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四つのお話が入ってます。
【愛すべき不実】
幼馴染・年下攻め×年上の魔性美人襲い受け
表題作は、二通りの解釈ができると思う。
・受けの言うとおり、最初に手を出したのは酔ってたからで、高校生相手に本気になるって判ってたら冗談でも手をださなかった。つまり何とも思ってなかったけど体を重ねるうちに本気になった。
もう一つは
・本当は昔から好きだった。抱いてもらえるだけで嬉しかった。酔ってたからというのも言い訳。ただノンケの攻めをゲイの道へ引き摺り込むのも、あれこれ悩ませるのも本意じゃないから、体だけ利用するフリをしたり軽いノリなどの演技をしてた。
私は後者のほうが萌えられるので、後者に一票!
【伸ばす手の先】
水泳部の部長×超おぼっちゃま。富裕層の通う学校ではなく、一般階級の高校に進学したのも世間を学ぶため…らしい。
「貴様」「戻ってこんし」「憂鬱なことよ」「今まで手に入らぬものなど」などなど浮世離れした言葉遣いをなさるおぼっちゃま。
ごめんなさい…どうしてもこの時代がかった台詞回しが妙に引っかかってしまってなんか楽しめませんでした…。
【何もかも遅すぎる】
朝起きたら素っ裸で男と寝てて…というよくある始まり。
酔ってた時に相手の告白をOKしちゃったらしいけど、付き合うなんてとんでもない…でも友達としてなら付き合ってやる!と友達付き合いが始まった二人。
居酒屋の店員がワンコが可愛かったけど、惚れられたリーマンの性格が好きじゃなかった。肩がぶつかって「くそ どこ見てやが…!」って言葉を相手にとっさに言うような男は好きじゃないので…。しかもすぐ手が出るし、酔って吐いた挙句、居酒屋でいつも寝ちゃってるみたいだし…。
【恋の証拠】
高校の寮の同室同士。「春」という名前らしきものが書かれたタオルを発見してあれこれ邪推する攻め。
確かにかつて好きだった相手(過去の同室相手)の私物だけど、受けはまだ使えるのに捨てたらもったいないという、しっかり者精神を発揮しただけで…というオチ。
おまけ番外編で「彼氏のお部屋」という、登場した4人がそれぞれの彼氏のお部屋で…というお話なんだけど、これが一番各キャラの性格が端的に出てて面白かったです。
「杉本の部屋」庶民のお宅訪問であれこれショックを受けるおぼっちゃま。杉本の「いい?」を「こんな俺でもいい?」→「こんな身分違いでお前と釣り合わない俺でも恋人でいていい?」と脳内変換しちゃった末の「一家含めて養ったる」宣言には笑った〜。
全部で4つのストーリーが入っていました。
1話目が表題の作品。
慶太くんが年上の修二さんに、翻弄されているのが
なんだかもーかわいくてかわいくてw
2つめは「伸ばす手の先」というタイトルなのですが、
これがまた笑える笑える。
主人公2人の言動もそうですし、格好ひとつにしても、
セリフひとつにしてもあちこちで笑ってしまいました。
脇に出てくる3人も、ちょこっとしか出て来ないのですが
それでも笑わせてくれましたw
他の作品もやっぱり笑う所があちこちに有り。
4作品入ってますから短編なのですが、
軽~い感覚で楽しめました!
まさお三月さんの作品3冊目です。
これ、非常にうまくできてる短編集だと思うんです。
短編となると、もう少し読みたかったなーと思ってしまうことが多々あると思うのですが、
この作品集はそう物足らなさを感じられないんです。
まさお三月さんらしく、こそっと笑えるところも巧く散りばめられてあって、作者としての個性も光ってる。
好き度からいえば☆もう一個足してもいいくらい、大好きな一冊です。
『愛すべき不実』
幼馴染設定の、年下攻め・慶太 × 美人襲い受け・修二
誘っていたしてしまっているのに、いざ恋人昇格となると大人の分別を発揮して躊躇してしまう修二。
相手はノンケだし、まだ高校生なんだから、というのは逃げなんだろうけど、そこは相手を思いやってのことなんですよね。
身体だけでも十分、相手が飽きるまでのことと割り切ろうとしてしまう。
手慣れたやり方で誘い、ずっと好きだった相手をモノにして、本当はどんなに嬉しかったことか。
後から見返すと、画面からは見えない彼の気持ちにやられてしまいます。
でも簡単には引き下がらず、手を握ってがっつり気持ちを引き寄せた慶太。
高校生なのに格好いいよ。前半はずるずるうだうだしてたのに、いい男になってる。
じーんときちゃいました。
彼は本当の恋に気付いて、一気に大人になったんですね。
年下攻めの成長物語としても楽しめます。
『伸ばす手の先』
のんびりマイペースな水泳部部長・杉本 × 美形お坊ちゃんで成績優秀な生徒会長・龍川
最初はコミカルに始まるのに、相手によさを知って真剣な恋に発展。
お互いちょっとズレた同士なので、一筋縄では行かなかったりするんですねw
面白い&可愛かった!
『何もかも遅すぎる』
居酒屋の店員でヘタレ攻め・染谷 × お酒で失敗する会社員・柏井
飲んで酔っ払った勢いでH。その後の恋愛模様です。
なんかもう大人の可愛さ満載でした。
友達ではいられない攻めの気持ちと、恋心になかなか発展できない受けとのギャップがよく描かれています。
男前受けで、そういう面でも大好きです!
『恋の証拠』
学生寮での出来上がり済みのCP。
過去の男の影が散らついて嫉妬に発展しちゃうのだけど、素直に気持ちを伝えられない受けが可愛いw
全体見渡せば、まさお三月さんにしては美人受が多い!
その点でも受け入れやすいと思いますので、
まさお三月さん作品を紹介するとしたら、こちらを真っ先に推薦させていただきたいなと思います。
最近はまった作家さんです。この方の描かれるけなげさんが可愛くて大好きです!
表題作「愛すべき不実」
高校生・慶太×お隣のリーマン・修二
凄くモテるのにすぐにフラれてしまう慶太。久しぶりに再会した修二に、彼女にフラれたことを「からかい(←こっちの理由の方が大きい)&慰め」という理由でDTを奪われてしまう慶太。それからもセフレとして関係を続けるのだけれど…
というお話。両思いなのに上手く意思疎通ができずに片思いだと思っていた、という王道パターンですが、修二の恋心にきゅんときました。
「伸ばす手の先」
高校生CP 水泳部部長・杉本×生徒会会長・龍川
マイペースな杉本に、(たぶん大きな会社の)社長令息である龍川。少し他の人とずれているところもある二人だけれど、親密になるにつれてお互いに対して違う感情も出てきて。うまくいきそうかな、っていうところで少しの誤解からすれ違う二人だけれど…
というお話。
龍川が天然ちゃんで可愛かった。ただ、初めての行為に及んだ時は「なぜにそのタイミングで致す?」と思ってしまった。ほかにも方法はあるだろうに、ちょっと展開が強引かな、という気はしました。龍川の取り巻きくんたちがいい味出してます。
「何もかも遅すぎる」
居酒屋店員・染谷×リーマン・柏井
攻めの染谷くんがわんこちゃんで可愛いです。柏井くんのことが大好きで、大好きすぎて空回りしてます。
口が悪くてすぐに手が出る柏井くんですが、染谷くんにフラれたと勘違いして涙目になるところがめっちゃ可愛かった。
「恋の証拠」
高校生CP 高校の同じ寮の同室 川宮×鈴野
周囲には隠しているけれど、実は付き合っている二人。川宮くんは普段から鈴野くんのことを「可愛い」と公言しているけれど鈴野くんはいたってクールなため周囲の友達は川宮くんの口癖くらいにしか思っていなくて。
そんな中、ちょっとした勘違いからすれ違ってしまう二人。
というお話。
堂々と好き好き言う川宮くんと違って感情を表に出すのが苦手な鈴野くんが非常に可愛かった。最後、誤解が解けた時の鈴野くんが可愛いです!
描きおろしで「彼氏のお部屋」がそれぞれのCPで描かれていますがこれが面白い!「あ~、うんうん」って納得しつつ爆笑してしまいました。個人的に「愛すべき不実」の修二のスーツ姿に激萌えしました。
慶太(学生)×修二(会社員)
中のカラー絵。綺麗。
伏し目がちな黒い目がよい。
まさお三月さんの本は、手にとりやすく
読みやすい。
切り取りが上手だなぁと思う。
買い物に一緒に行く事になり、ネットでなにやら
調べようとしてる慶太は着替え途中で首に
服通した状態で母に注意されちゃう、
この感じグッときました。
手つかんで歩き出したりね。
慶太良い。
修二さん可愛らしいけど、ネックレス
ブイネックが個人的に苦手。
他短編でも、ジャージ上に海パン。
これも良いな。
おまけ番外編がとても面白かったです。
コミックになる楽しみの一つに番外編やら
その後。ありますよね
非常に楽しみにしてるのですが、
それぞれのカップルがあり
読み応えありました。