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これは自信を持って言える見事な執着攻めでした。
二人の出会いは高校生で、社会人になって再会。
攻めはヤクザに、受けは既婚者になっていました。
受けの直人は依存したい、攻めは依存されたがっています。
といっても病んでいるのとは違い、受けは強い雄に雌のように守られたいという思いです。
表紙がほの暗く、タイトルも重ためだったのでビビりながら読んだのですが、意外とスラスラ読めました。
視点が交互で、攻めの思いも読めたからではないかと思います。
一番の見どころは、受けが気づかぬ間に周囲を固め、じわりと追い詰めていく攻めの策略。
受けを手に入れる為なら何でもしちゃう危ない人なのは最高でした。
また、受け攻め両者とも他の女性と肉体関係を持つので地雷の方は注意です。エロは多め。
あと、これは個人の好みなのですが、会話文が本文中に続いているのが気になりました。
初版なので改行ミスか…?と思ったのですが数ヶ所見受けられ、もしかしたら私が無知ゆえに丸木先生は昔(2009年発刊)は、こういう書き方もしていたのかもしれません。
それよりも気になったのはラスト。
いくつか解決すべき問題が解決しないまま、あっけなく終わってしまいます。
中途半端な終わり方で、読み終わった後もしばらくはモヤモヤしました。
なので、「萌え」よりの「萌え萌え」です。
丸木さん作品、初読みです(*≧∀≦*)
めっちゃ病んでる。
…私、こういうの好きだ(´・ω・`)とか思った←バッドエンド苦手な癖に
あ、因みに受けは妻帯者です。
新婚さんです。
その割には夫婦仲が冷えてますが( ̄ー ̄)
攻めと受け…どっちが依存しているのか、されているのか…。
剣持→直人への執着はすごいけど…剣持の不安どおり、直人は依存出来たら剣持じゃなくても良いんだろうな。
自分を縛って道を示してくれる存在なら誰でも。
剣持よりも大きな存在が現れたら…剣持の手をするりと抜けてそっちに行くんじゃないかなぁ…って考えちゃう。
共依存だけど、そういった点を考えたら剣持の方が弱いかなぁ?
にしても奥さん…!Σ( ̄□ ̄;)
何というかその…なんも言えん。
でもなー…剣持が関与してこなかったら、普通の平穏な家庭を築けていたんじゃないかって考えたら不幸だわー。
結構勝手な物言いしているけど、相手がやる気を出した剣持だもんなぁ。
直人に奥さん繋ぎ止めろって言う方が無茶ぶりなわけで。
脅すだけで良かった気もするけど、誘導されたとはいえ自主的な裏切りによってどん底に突き落として掬い上げることで直人の自信喪失と自分に対しての依存を高めたかったのかな?とか思う。
何にしろ、剣持恐ろしいやつ。
でも本当に恐ろしいのは天然魔性の直人なのか?
とりあえず新井さん、無事でいて~!
何か一真ってば初対面から気にくわないって感じだから心配だ。
一夜過ごしたとはいえ紳士対応だろうに。
過去作はどうしても新作と比べてしまいますね・・
丸木作品は好きで読んでますがこれの進化系が「mother」って感じました
関係はダークでも執着の中にちゃんと愛があるような感じが丸木作品では
好きだったのですが、これはどうしても攻めの剣持に感情移入できませんでした・・
受けの直人は既婚で、直人を手に入れる為に剣持が奥さんを寝取るんですが、
奥さんと関係を持ってた期間は半年以上だったんですよ(その間に直人とも再会して関係を持ってる)しかも奥さんをメロメロにするぐらいエッチしてます・・
直人を手に入れたいなら奥さんを脅すぐらいでよかったんじゃないかと
思ってしまいました・・ヤクザだし。
個人的に受け以外の相手と長く関係を持てちゃう攻めは苦手なんです
そういう人に後から好きだのなんだの言われても説得力ないんですよね・・
巻末の攻め視点もほぼ本編を攻め視点に置き換えてるだけなんで、やっぱり
最後まで攻めの心情は理解できませんでした・・
丸木作品好きですが、好みではなかったので中立です・・
攻め:ヤクザ 剣持
受け:営業 直人
2人は高校時代の同級生で、親しくなった末にお互いの身体を触り合っていた。
卒業後、剣持に連絡が取れなくなり疎遠になった。
取引先の歯科医にホテルに連れ込まれそうになった直人は剣持に助けられる。
数年ぶりの再開に喜んだ直人。
その日から度々剣持に飲みに誘われるようになるが…
執着+依存攻めですね。
剣持が歯科医から直人を助けたのも、たまたま通りがかったわけではなく直人に監視をつけていた。
直人の奥さんを奪ったり、直人が離婚した直後に奥さんを消したり…
剣持の執着が恐ろしいのか、直人の魔性が凄いのか分かりません。
共依存の果てに2人とも堕ちる所まで堕ちてますね。
他人の意見に流されやすく依存心の強い受・直人を、かつての同級生であり現ヤクザの攻・剣持があらゆる手を使って追い込み、自分のものにしようとするお話。
その追い込み方がただ事でなく、社会的に、肉体的に、精神的に、直人の世界を少しずつ狭めていき、結果的に自分しか残らないようにしていく手管が実に巧妙で、うすら怖かったです。
最後まで、直人に対し「どうしてそこまで…」と思わずにいられない執着心をみせる剣持。
「執着」を「LOVE」に置換できるかどうか、それによって、見方が変わる作品だと思いました。
丸木さんの作品にはそういう紙一重の攻キャラが多く登場しますが、私自身は執着攻が大好物なので、最後まで萌え萌えしながら読むことができました。
その言動のどこに愛があるのか、攻キャラの本心を読み取るのが楽しい。それが丸木作品の醍醐味と言えると思います。
受の直人は外見も性格も特に人より秀でるものを持たない“普通っ子”という名目の割には、親友だと思っていた男友達(剣持ではない)から惚れられたりするんですよね。
自覚がないだけで、実は人をひきつけてやまない何か、危うさのようなものがあるのか?
というか、直人がそのような性格になったのは、子どもの頃に経験した事件のせいという設定なんですが。
自分の記憶にあやふやな部分があって、それを自分自身で取り戻そうとするのではなくて、絶対的な存在の誰かに代わりに埋めてもらいたいというのも、何だか納得がいくような、いかないような?
その辺り、もう少し分かりやすい設定であればよかったですね。
自分に寄りかかるものを可愛がりたい攻と、誰かに依存したい受。これぞ割れ鍋に綴じ蓋。
主人公の直人がそもそも妻帯者だし、援交ギャルと寝るシーンもあるし、攻の剣持に至っては直人の周囲の女を寝取るといったこともするので、BLの登場人物が女と寝る描写が苦手な人は、要注意です。