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表題作王子と小鳥

ハーリド,砂漠の国第二王子
鈴木,日本人奴隷

その他の収録作品

  • 淋しさの値段
  • 王子と小鳥 その後

あらすじ

貧乏美大生・鈴木圭一が目覚めると、そこは砂漠の国のオークション会場だった。
借金のカタに奴隷として出品された彼が、強欲な第一王子の手におちようとしたその時、その弟であるハーリド第二王子によって買い上げられる。
ハーリドの奴隷となった鈴木は日々逃亡を企てるが、王子の優しさに少しずつ惹かれはじめ・・・。
表題作他、心の欠けた大人と、彼に買われた少年の恋を描く「淋しさの値段」を収録。
苦悩しながらも真実の愛を手に入れる恋人たちのドラマチックコミックス!?
王子と鈴木の後日談描き下ろし付き。
出版社より

作品情報

作品名
王子と小鳥
原作
山中ヒコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス Cita Citaシリーズ
発売日
ISBN
9784832286320
4.1

(139)

(68)

萌々

(34)

(27)

中立

(8)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
32
得点
565
評価数
139
平均
4.1 / 5
神率
48.9%

レビュー投稿数32

麗しく綺麗なお話

山中先生の作品は全て読んでおり全て大好きです。
今作はドラマCDを聴いたので読み返してのレビューです。

表題の王子と小鳥について

独特の世界観と人物、そして細い線、平面的なようで奥行きのある絵柄が素敵です。

アラブの王子様と借金を背負った大学生が、奴隷オークションで出会うところから話が始まります。
言葉が全くわからないまま王子様に買い取られた大学生、日本のアニメ好きのちびっこ王子の子守りをしながらも、帰国をあきらめず何度も脱走を図ろうとする気概がかっこいいです。

大学生を買い取った第二王子の生い立ち、現在、我がままで強欲な第一王子との関係、ちびっこ王子を慈しみながら、大学生と言葉が通じないところから、少しづつ少しづつ歩み寄り、理解しあっていく様子が、ゆっくりと丁寧に糸をつむぐように描かれていてとても素敵です。

1冊丸ごとのページ数でないのにまるで映画を1本見たかのような満足感、読後の余韻がありました。

0

ドラマCDが大好きで、原作も素敵でした。

ドラマCDを聴いてからの原作読みです。作者様の他作品を知っていましたので、読むのも楽しみでした。
 とにかくストーリーが好きです。先生の考えるセリフも好きです。ぐっとくるんです。すべてが報われるわけではないけど、きっと一生懸命に生きていたら、良いこともあるよって教えてくれるような作品でした。
 兄弟、兄はトンでも君ですが、弟が可愛い。ドラマCDで、ハチャメチャセリフを聴いていたのですが、そのまんま!!笑いました。
切ないけど、笑いもあって、素敵なラブストーリーでした。

0

ストーリーに酔いしれた!

余韻がすごい!
無駄にエロが無くて、しっかりゆっくりストーリーが進んで行く所がすごく良かった。

王子と小鳥が生活の中で、言葉の壁がありながら、心を通わせていく様がグッときました。また、王子が言葉の少なめで〜漢気があってカッコイイよ。
最後の別れのシーンは泣けた・・・

タイトルが、本当にその通りで、小鳥は王子の手によって、羽ばたいたね。

続編読みたいと思ったけど、最後のシーンが、王子に手紙を渡す所と、ボロアパートをノックするで終わってるのが・・・またねぇ〜!(笑)これは、これで完で納得しよう!

「淋しさの値段」は、攻めの言葉で〜いつか全部無くした時に思い出す物があったらいいだろう〜これが、攻めの人生だったんだね。このまま、ずっと2人で幸せになりそう。




0

童話のようなシンプルな愛の物語

山中先生作品初読み。

童話のようなシンプルないいお話。
王子がええ男!
スズキも。

王子が子どもの頃、日本のスズキのトラックになりたかったの笑った(意味があるんだけど

スズキを一緒のベッドで寝かせて、やさしく触れる王子がいい。

「淋しさの値段」も奴隷の話w 日本の。
贈り物とか思い出とか、込められたメッセージがクる。

2回目を読むとまたよかった。
ラストも感動だけど「その後」とあとがきイラストがつながっていて感動が倍。

絵がラフ?なためか、つながりや動きが、ちと私はわかりにくい部分があったけど、人物が色っぽくてきれいで魅力的。
デフォルメキャラがゆるゆるなのかわいい。

表紙絵がクリ ムトの「接吻」みたいで好き。

0

行間を読ませるにもちょっと無理がある

 あえて読者に行間を読ませるように多くを描かない作品もあるかと思いますが、この作品では私は山中先生がそういう意図を持っていたようには思えず、ただ心情描写が不足していたように感じてしまいました。アラブの王子である攻めと、借金を背負って人身売買オークションにかけられ王子に買われた受けという王道の設定を用いる分、重厚感や淫靡さを出さずに先生独特の爽やかで軽い雰囲気で描くことで、典型的なアラブものとは一線を画していたようには思います。しかし、それが前面に出過ぎて、王子のハーリドがどう受けの鈴木に愛情を持つようになっていったのか、私には読み取れませんでした。

 コマとコマの繋ぎも所々分かりにくいと感じることがあり、自分が読み飛ばしてしまったページやコマ、台詞があったのかな?と前の場面に戻って読み直すことも何度かありました。セックス三昧じゃないアラブものは斬新でその世界観は好きだったんですが、心情描写の粗さやコマ同士の繋ぎの違和感がどうしても気になってしまい、2人の関係に感情移入することが難しかったです。最後、ハーリドが自分の保身を考えず鈴木を守る決断をしたところはすごく良かったんですが、結局短期間の謹慎だけで済んでしまったので、その決断の重みも失われてしまった気がします。

0

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