こんな風に始まる恋も、ある。

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表題作はじまりは窓でした。

ビルメンテナンス会社で働く白柳謙介(25歳)
エリートリーマン・吉国幸一(35歳)

その他の収録作品

  • 愛はここから
  • 愛しの黒田さん。(1Pコミック)

あらすじ

自分にも他人にも厳しく、部下から煙たがられている吉国。ある日、ワケがあって自分の股間をチェックしていると、高層ビルなのに窓の外から視線を感じる。顔を上げたら、そこには窓拭きの清掃員・白柳がぶら下がっていた―― 口止めするべく会社を調べて会いに行くが、彼は気持ちのいい青年で、一緒に食事をすることになり……? 窓拭き職人×エリートリーマン、働く男たちの年下攻めラブ

作品情報

作品名
はじまりは窓でした。
著者
名倉和希 
イラスト
阿部あかね 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403522260
3.7

(45)

(8)

萌々

(22)

(13)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
15
得点
167
評価数
45
平均
3.7 / 5
神率
17.8%

レビュー投稿数15

堅物リーマンが、にゃいにゃい子猫ちゃんに……

「働く男」特集に寄せた作品とのことで「窓拭き職人×仕事の鬼のリーマン」なんだけど、かっこいい男たちがビシィっ!と働いてます〜!!と中身ではないところが名倉さん。

受けの吉国(表紙のちょい神経質そうなリーマン)は、普段は仕事の鬼でピシぃぃっ!とした堅物メガネなのに酒を飲むと、

「すまにゃい」
「みじゅ、くれ」
「いやら〜いやら〜 まだシロと遊ぶのら〜」

というふにゃふにゃ子猫ちゃんに変身しちゃうんです。

受けのことがどストライク!だと言う攻めからすると、いろんな意味で「勘弁してください!」状態になってしまう。
それがもう、とにかく可愛くて可愛くて……。

根が生真面目で堅物ゆえに「男に抱かれてしまった自分」というのを受け入れるまでの足掻きっぷりと、それに振り回される年下ワンコ攻めも可哀想でかわいい。

そもそもの二人の出会い方もインパクト大で、吹き出しました。
全然ロマンチックじゃないのに、まさかの恋に発展してしまうところがすごい!

「窓拭いてる人がいるなぁ」程度にしか思っていなかった窓拭き職人さんという存在だけど、あんな大会があるんですね。
その裏側を知る事もできたのが良かったです。

そして阿部あかねさんの絵も良かったです。
ちょっと昔の絵なんだけど、その頃の絵が好きなので嬉しかった。


評価はおまけして神です。
ひれ伏したくなるような凄みゆえの「圧倒的神」ではないんだけど、攻め受けのキャラが良かったのと、全くのストレスなしで読める作品って結構少ないので、これからも何かと読み返すだろうなぁという事から。

5

可愛い酔っ払いがいる。

吉国さんの最初の酔っ払いシーンからもう次の酔っ払いが楽しみで楽しみで
勢いよく読みました。

吉国課長が職場にいたら面倒くさいとは思いますけど。
ちゃんと仕事してて厳しいのなら、そういう上司だってことで。
理想の上司ではなくても、理不尽に説教を垂れているわけでもないようなので
悪い上司でもない。

それより何より酔っ払い課長の破壊力たるやもうインパクトが凄くて
白柳じゃなくてもこりゃ持ち帰りたくなるような可愛さで。
私も持ち帰りたい。この二人の隣の席で飲みたい。

で、何だかんだ最初は吉国がゲイではないと抵抗するんですけど根が非常に誠実
で白柳とちゃんと向き合います。
そっからはラブラブですよ。もう二人の世界です。

途中なんだかわからない理由で吉国が白柳と距離をおくんですが、相手に対して
理不尽であったことも傷つけてしまったこともちゃんと謝ってます。
吉国は相手の気持ちがすぐには解らないお馬鹿ちゃんなんですけど、
ちゃんと考えて誠実に対応しようとするところは良かった。

白柳がめちゃくちゃまっすぐに吉国ラブなのが可愛かった。
何だかんだと吉国を最優先に考えて、大事にできるとても良い男です。
良いカップルです。

なにより酔っ払い吉国になるたびに悶えました。
ちゃんとした大人の男の恋愛だと思います。
途中で何やってんだよ?という読者のイライラをちゃんとキャラが対応してくれます。
あとは笑いと二人のラブラブで読んでるこっちが「ま、いいか。」と思えました。

ストレスなく気持ちよく楽しく読める。
そして何より阿部あかねさんのイラストがベストマッチです。

2

はじまって良かった!

大好きな名倉さんと阿部あかねさんのタッグ、テンションが上がります!
2009年発売のお話だったのですね。確かにイラストの絵が当時の感じだなあと思いました。

始めは吉国あなた何なの?と思いました。シロの想いを知りながら煽っては後悔して傷つけて。友達でいたいって。

でも吉国もシロを好きだったんですね。いや、薄々はわかってたしBLだしそうなるお約束なんですが。思ってたよりはわりと早い段階で恋人になります。

二人とも初めて愛した相手なんですね!
吉国は人柄までシロの影響を受けて丸くなっちゃって。シロは吉国に尽くしたい世話したいって。最後は同棲したいって。それにこんなに抱いても抱いても尽きないのは初めてって。良かったです!

気になるのが巻末の阿部あかねさんのマンガ。あれ?黒田はもしかして吉国の言うとおりシロを?

超クールな仕事の鬼の吉国が酔ってシロに甘えたり誘うのが良かったです。またシロの一途さとワンコさとお見合いを覗いた時の泣きそうなのも。

さらっと読めて深刻なすれ違いはなくラブラブな状態がたくさん読めてノーストレスなお話でした。

最初のコンタクトが強烈でしたね。
そしてシロの会社もよく個人情報を教えてくれたなとか無粋なことをチラッと考えちゃいました。
でもシロは覗いた時から吉国をいいなと思ってたみたいなので呼び出しに応じたのかな。
始まって良かったです!

4

ツンデレ好き必見!

電子書籍で読了。挿絵有り。

最初『始まりは恋でした』っていうタイトルに読み間違えたんです。
「始まりが恋だったら、終わりは何なのよ?」と思ってよく見たら『恋』じゃなくて『窓』じゃないの!「Y○KアルミサッシのラジオCMかっ(笑)」というツッコミをしてから読み始めたのですが、タイトルに違わず笑わせていただきました。

出会いのとんでもなさ(でも、ありそうことなんですよ)もぶっ飛んでいるのですが、酔っぱらった吉国課長の可愛らしさが絶品。普段はイヤミを感じるほど部下を突き放して扱っているのに、酔うと子猫ちゃんになってしまうのですもの(当然、語尾が「~にゃん」的なものになる)。
こういう表に現れる可愛さだけでなく、白柳への恋心を自覚してしまった後の思考が徹底的に乙女。エッチもお年の割に初々しい感じで、いや~、可愛い、可愛い。超弩級のツンデレさんだ。
それ以外にも、恋と仕事の関係について悩んだり、窓ふき職人の大会なんていう未知の世界が展開されたり、明るく楽しく興味深く読ませていただきました。

3

すまにゃい

リーマン吉国と窓ふき清掃業者の白柳。

出会いから笑わせてもらいました。
まさかビルの上層階にいて、窓の外から見られているなんて思わないですよねww
そして、普段真面目で堅物な吉国が酔うと赤ちゃん言葉になるのも反則です。
「すまにゃい」って・・・笑
電車で読んでいて思わず吹き出してしまいました。
とにかく面白い作品です。

大好きな阿部あかね先生のイラストも最高でした。
特に、お見合い会場の窓の外から今にも泣きそうな表情で見ている白柳は忘れられません。

6

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