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さすが夏目先生、安定のおもしろさです(正直、ハートの隠れ家は好みではなかったんですが、飴パラ他だいたいの作品は好きです)
最初は反発したり、理解し合えない2人が、イラっときたり、ドキッとしたり、キュン、デレ…となっていく過程がほんとお上手。表情がいちいち豊かでかわいいしおもしろいし。
それも自然に違和感なく、笑いを交え、盛り上がりながら、結局らぶらぶになっていくのがたまりません。
和弘が仏頂面で何を考えているのかわからなかったけど、それにはちゃんと理由があって。
鳥羽がど田舎にくる背景もわかったし。
なんせ、無表情ながら、鳥羽にくっつきたがる和弘に萌え〜です。
鳥羽に「大丈夫」と言われて抱きしめられたら、閉所恐怖症がマシになったとか、満天の星空を見せてくれたりとか、鳥羽でなくてもグラッときますよ。
和弘がだんだん素直になっちゃって、一緒に寝たいとかかわいいかわいい。
和弘は好きを自覚していなくても、しっかり鳥羽のことを好きなのもいい。
鳥羽も和弘のことを助けてあげたい、理解したい、というのがやさしいし、和弘にも伝わるだろうし。
だからって和弘の「こいつ すげー流されやすいから」には笑いました。わかってたんかーい!!とツッコんでしまいましたw
「お前 どこにも行かねぇよな?」「おれはずっとお前の一緒にいる」
な和弘がピュアピュアで、激萌えしましたが。こんなん言われたらたまりませんよな。
一緒にいることが支えになり、どこにも行けないと思っていた和弘が(こいつとならきっとあの星にだって行ける)とラストに思うのって、控えめに言っても最高ですね。
トラウマをテーマにするのって難しいですね。
「ハートの隠れ家」がすごくよかったので、夏目イサク先生は結構そういうのもきれいにさくっと扱えそうなイメージでしたが、あっちはあれだけのボリュームがあったから説得力のあるストーリー展開になっていたのかもしれないなと思いました。
東京からすごーーーーく遠くて不便な無医村にやって来た医師の鳥羽と、診療所前の大屋敷にひとりで住んでいる和弘。
無愛想な和弘に第一印象は最悪だったのに、診療所の住居部分の床が抜けて居候することになって…。
というスタートで、無愛想だけど何か理由がありそうな和弘に振り回されつつ絆されていくストーリーでした。
話数の問題があるのは重々承知の上で恐れ多くもわたしの意見を申し述べさせていただきますと…。
さすがにこのテーマでこの長さでは足りない。
でしょうか。
評価が良いので本当に心苦しいのですが、2人の距離が縮まるエピソードも、先生が恋心を自覚するのも高速スピードのトントン拍子すぎて、「え?もう?」「あ、この段階で?」という戸惑いが生じてしまって、2人の気持ちについていけず。
先生が嫌っていたから「好きになった?」という言葉を「恋愛」の「好き」に曲解する流れが一番ついていけなかった自分、悔しいです。
満天の星空の見開きページは最高でした。
和弘が先生に独占欲を見せるのもご馳走でした。
なのに…、もう少し、あと2話でも間に挟んでもらえたら…、いや、もうここまでわがままを言ってしまったら取り繕っても仕方ない。
上下巻くらいのボリュームで読みたかったです!
そしたらものすごく好きな作品になった予感しかないです。
こういうのって最初から何話構成でいくか決められているものだと思うし、大人の事情、致し方なし。
最後に、「きら星ダイヤル」の「ダイヤル」部分はどういう意味だったのでしょうか。
田舎の唯一の医師として赴任して来た若い医師と、彼を取り巻く周りの人々が織りなすハートフルコメディでした♡心に傷を持つ者同士が寄り添い、心を通わせて行く。イサク先生のいつものジタバタして大騒ぎすツンデレ受けよりは大人(28歳だけどね、童顔で華奢な美人だけどね。)なせいか、医師という、ある意味で懐の深さが試される職業柄なのか、気難しいカズをも受け入れてしまう。(流されているとも言えるのだが。)カズは多分無自覚だと思うけど、先生に一目惚れしたんじゃないかなぁ、って思う。ちょっと優しくされたからって「お前が誘ったんだろ。」って、直ぐ直ぐ臨戦態勢になるものかね。言葉に表現するのはカズにとって、難しい「感情」だったから、誤解も招くけど、それを見守って来た幼馴染や田舎の人たちの優しさに温かい気持ちになります。けれど、ただ温かく見守るだけではダメで、そこから踏み出して行く勇気みたいなものを皆んなが学んでいく。与えられる優しさだけでは無い、優しさはきっと強さ。
こんな田舎にやって来た先生にもやっぱり人に言いにくい理由があって。言葉よりも、満天の星空を見せに連れ出す、カズの優しさが好きです。無愛想な彼の、ありったけの気持ち。
「見つけたものを、ずっと持っててよかった…。こいつにあげられてよかった。」と、先生の側で心に思うカズ。
最後の方の、幼馴染が先生の腕をとってる様子を見かけて引き剥がす、独占欲むき出しのカズも好きです。イサク先生の攻めはそうでなくちゃ!カズはやたら無自覚なので、ハラハラするのですが、独占欲を持てたら、うん、大丈夫!って思えるもの。二人はずっと幸せで暮らして行けるはず。って安心します。閉所恐怖症(なので、乗り物に乗れない。)のカズといつか、二人で旅行に行けたらいいね。
夏目イサク先生の初読みがこの作品だったせいか、大好きなイサク先生の作品の中でも、未だにこの作品が一番好きです。
両親を死に追いやった叔父叔母のせいで何でもお金で解決するようになった和弘(攻め)は、都会から来たばかりでしばらく同居することになった医者の鳥羽(受け)をしょっぱなから金で買おう(「先生いい匂いするし、男でもイケそう」ww)とします。身の危険を感じる鳥羽先生ですが、最初は無愛想でとっつきにくいと思っていた和弘の、素直で優しい内面を知るにつれ……、
イサク先生の作品は、とにかく出てくる人が皆優しい!!
和弘の叔父叔母に対してさえも、嫌悪感よりも「人の道を踏み外した可哀想な人たち」という目で見たくなるのは、イサク先生の描かれる世界が明るくて温かいからだと思います。
BL特有の深く思い悩むような箇所はなく、サクサク話が進むのに、要所ではちゃんときゅんきゅんしたりじんわりしたりできます。
和弘みたいに、人恋しい時に読んで頂きたい作品です。
夏目イサク先生のリブレ出版初コミックです。
1冊1つのストーリーです。
[きら星ダイヤル]
攻 : 須賀和弘 / お金持ち。無愛想。トラウマ持ち。
受 : 鳥羽陽介 / 28歳。医師。トラウマ持ち。
内容 : 都会から田舎へやってきた鳥羽(受)。みんな親切で優しい、と言いたいところだが、和弘(攻)だけ無愛想で不親切。しかし、そんな和弘の家に一時住むことになってしまった鳥羽は、その夜いきなり和弘に襲われて...!?
夏目イサク先生の作品はいつも安定して面白いです。
今作は夏目先生の作品にしては、シリアスめが多かった印象です。
受も攻もトラウマ持ちと書きましたが、(特に攻の)トラウマがいい感じに二人の距離を縮めてくれて、いい働きをしてました!
あと、夏目先生の作品は本当に脇役がいいキャラすぎて...!
脇役みんな好きです(笑)
特に一郎くんはいろいろと頑張ってくれて有難う‼︎(笑)
和弘くんは一度自分の懐に入れたら、かなり懐くタイプなので、普段とのギャップがあって良かったです。
和弘くんはギャップ萌えさせる性格の持ち主‼︎(笑)
鳥羽先生も和弘くんのギャップにキュンときて、好きになったのではないかと...!(笑)
個人的なキュンポイントとしては、
和弘くんの恥ずかしげもなく言うかっこ甘い台詞、です。
照れが全くない和弘くんですが、その代わり、かっこいいことをさらさらとたくさん言ってます(笑)
ちなみに、和弘くんとは対象的に照れ顔満載の鳥羽先生。
一番好きな照れ顔は「......なんだよ」と言っている時です(笑)
どんな場面かは読んでいただくとすぐわかると思います!
今回もとても楽しませて頂きました‼︎