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この作品を楽しむために、必要なものがあります。
それもたったひとつだけ。
それを用意できるかどうかは、各個人の能力にかかっています。
わたしは用意できませんでした。
おじさん萌え力を…。
もともとおじさん萌えしない方です。
でも小綺麗にしていて可愛らしいところのあるおじさんとか、年齢を圧倒する色気を纏っているおじさんは大丈夫だし、読むうちに萌えていくおじさんもいるから、全くしないわけでもなく。
この作品の千晴は、30代です。
後半で「30代の体力〜」みたいな発言が出てくるまで、40後半くらいかと思ってました。
亡き姉の息子つまり甥っ子の伸一にチェスを教えた小さい頃から懐かれて、伸一が高3になった今も家に入り浸り状態が継続中です。
千晴はデイトレで稼ぐ在宅ワーカーなので、完全に2人の世界の中で気持ちが溢れて…というストーリーなので、2人しかいない登場人物の片方に萌えないと厳しい。
萌えないんだ、これが。
どう頑張っても、千晴に萌えることができず。
伸一は可愛らしいのに、千晴を好きというだけで萌えが目減りしてしまうほど、わたしには千晴の魅力が見つけられず。無念!
おじさん萌えするには、伸一目線じゃなきゃ難しかったのかも。
伸一がおじさんの魅力を語ってくれる、もしくは伸一から見たおじさんの良いところを感じさせてくれたら、そこを糸口に萌えの糸を手繰ることができたのかもしれません。
おじさん目線なので、伸一の可愛さは伝わってきても、おじさんが…。ぐうう!
同時収録は多分、伸一の弟の話?
兄の名前が伸一で黒髪眼鏡なのですが、すごく冷たいので、単に名前が同じだけ?
幼い頃に一緒に遊んだ従兄弟との思い出を胸に、またその地へ仕事でやってきた智の話で、自分の記憶と現実と、「あれ?」というストーリーでした。
もうひとつ同時収録があって、猫になりたいと願ったら「他の人には見えない猫耳と尻尾」をつけられたDKの話でした。
みんなから怖がられるヤンキー風DKが実は大の猫好き、かつ耳と尻尾が見えることから距離が縮まって…という、ほんわかラブストーリー。
「青山さんの作品を読んでみようかな」という方で、おじさん萌え力がないと自負している方には、この作品を入り口にしてはいけません。
萌える作品がたくさんありますので、ぜひともそちらを試してからに!
Amazon kindle unlimitedにて。
表題作は叔父さんと甥っ子の血縁ものです。これがこの一冊の中で半分くらい占めてます。
血縁ものって事前に知っていたら手を出さないけど(あらすじや設定を何も知らずに入手したので)まぁせっかくだから読んでみるかと開始。
今まで過去二作品、他作者さんので叔父&甥のものを読んだことがあるんですが、どちらも背徳感ほぼなし、悩む事もほぼなし、みたいなアッケラカンとしたもので、私としては、血縁なのにそーゆーもんなの?!とビックリした記憶があります。
しかしこちらの作品は、やはり攻めの叔父のほうが血縁故に甥っ子の気持ちを受け取るか悩むようすが見られて、ほぉ悩んどる、悩んどる、まっとうな叔父さんだなと感心しながら見てたんですが、途中から微妙な雰囲気になり、叔父さんの中で覚悟が決まる前に二人でお風呂で触りっこだのしてて、それどーなの?!入れてなければありな訳?と一気に冷めた気分になってしまいました。やはり覚悟が決まるまで一切手を出さないくらいの覚悟でいて欲しかったです。その方が喜びが大きいと思うんですよね。
チェスに絡んだタイトルになっているそうですが、チェスは全く知らないのでどういう状況なのかタイトルだけでは読み解く事ができず残念。
一番気に入ったのは「猫と仲良くなる方法」
突然、猫のような尻尾と耳が生えてしまった男子高校生・中野と学校一の不良だけど猫が大好きな同級生・五本木のお話。
強面で学校一の不良は猫が大好きなのに、猫の扱い方を知らないので猫には嫌われるばかり。そんな彼のために中野が体を張って猫が喜ぶ扱い方を教えることに・・・。ちなみに中野(受け)の尻尾と耳は攻めにしか見えない。
強面なのに猫(本物の)にメロメロになっている様子や、本物の猫に近寄ってきてほしくて大人しくしている様子、そして最後にゴロゴロ言わせる方法を教えてもらっていて気持ちが通じ合っていくところが微笑ましくて可愛い。
今後も猫可愛がりしてやってください。
3カップルの話と、擬人化BL等の短編の詰め合わせでした。
表題作のカップルは一番長く、連作4作と描き下ろしが収録されています。
●千晴×伸一
「ステイルメイト」
・・・チェックメイト(王手)ではないが、次の手を指すことができず、ゲームの継続ができない状態。
伸一が恋をかけてプレイしたチェスゲームで、千晴をステイルメイトにし、千晴は伸一の願いを叶えてくれます。
「フールズメイト」・・・最短で勝負がつく試合のこと。
伸一との淫らな夢を思い出してあせった千晴が、誤ってフールズメイトをし、伸一に笑われます。その後、千晴が伸一の私立大学の費用を稼ごうとしている間に、伸一は高専への編入を考えていました。
「オーバーステップ」
・・・センターにある駒を、他の駒の助けを借りず歩を進めること。ポーンの暴走を指すことが多く、やらないほうが賢明な手。
塾の合宿中、連絡が取れないことに焦れた伸一は、久しぶりに会ったときに暴走し、千晴を襲います。
「チェックメイト」・・・王手!
後輩に襲われた伸一を助けた千晴。その夜二人は一線を越えます。
「デートをしよう!」
恋人同士になりもうやることをやっているラブラブな二人。街中で偶然出会ったのをきっかけに、デートをします。映画館でおしゃべりしちゃダメですよ(笑)
●伸次郎(伸一の弟)×智
「手をつないで一緒に」
智は子供の頃、遊んでくれた少年に会うのを楽しみにしていましたが…。
伸一がちょっと冷たいのに、えっ、と思いました。あと兄弟で容姿が入れ替わるように違って成長したのはともかく、眼鏡に関してだけでも理由がほしかったです。
●五本木×中野(伸一と同じ塾)
「猫と仲良くなる方法」
猫耳・しっぽつきになった中野。猫好きな五本木に猫と仲良くなる方法を教えることになり…。
こういうファンタジー大好きです。中野がのどをごろごろ鳴らす場面、もう最後までやっちゃいなよーなんて思ってしまいました!
●擬人化BL等
「擬人化でいこう!」「DSL×PSPその後」「マボロシ一景」「実録!擬人化講座」
作者様の妄想爆発でした(笑)でもふと見かけた光景で、えっ?!と思わず二度見してしまうことってあるなぁって思い出しました。
作者様の初めてのコミックスとのことでしたが、短いページで見事にまとまられていると思いました。終盤の擬人化も面白かったです!
おっさんカーディガンに開眼した1冊です。
カーディガンでもロングカーディガン、これ大事。
ラフでちょっと隙のある感じが
ヘタレなオッサンを可愛くみせるアイテムに大変身します。
裸Yシャツならぬ裸カーディガンっていいと思うのですが。
閑話休題。
小さな頃から、大好きな叔父とチェスをするために
家に通っていた伸一が、
ある願いを賭けて叔父にチェスの勝負を挑みます。
件のロングカーディガンはこの叔父が着ているのですが、
大切な甥っ子のために堅実な仕事に着こうと
こっそり職探しする辺りがかわいいです。
惜しいと思ったのは、せっかくチェスを絡めているのだから、
もっと駆け引きめいたやり取りがあったら良かったなと。
2人ともためらいと我慢が同等で、押して引いての
焦らしがしっかりあると、ぐぐっと盛り上がったと思いました。
伸一が我慢できずに押し倒すいい場面があったので、
もっと襲い受けの要素も見たかった。
当て馬で登場した叔父の先輩もあっさりな演出で、
嫉妬して欲しかったという伸一の心情も半端な感じです。
同時収録の「擬人化でいこう」では、
PCに始まり、相対性理論、携帯ゲーム機、数字に漢字と、
果てなき無生物の擬人化は思いもしなかった妄想ばかりでした。
これだけ自家発電できたら手持ち無沙汰にはならないでしょうね。
”ぽい”の呪文で擬人化の扉はいとも簡単に開くのでした。
ああ~っ、いいなこの2人。
帯の「叔父×甥」の文字と、
その隣に小さく印刷しているイラストに惹かれて入手。
(ステイルメイト~)
甥っ子の健気な思いに一線を引きながらも
結局、気持ちに負けてしまう叔父さん好き~vv
(叔父さんの甥っ子に対して、余裕があるようで実は無い…
そこが、また可愛いところでした。)
でもって同じシリーズが何話か続くと邪魔者も出てくる訳で(`ε´)
まぁ思ったほどハラハラする事もなく結局はラブラブ?!
そうそう、叔父さんは甥っ子を手放すなんて考えないでください(笑)
(擬人化でいこう)
これはももう笑うしかない!!