• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作銀月夜

佐倉遼,須王の異母兄で獣人 
銀 (銀颯人),銀色の獣人 

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「俺はあんたを手の内に引きずり込む。あんたがどんなに嫌がろうとな」。
ある組織に両親を殺され、恨みを持っている銀颯人(しろがねはやと)のもとに、ひとりの男が現れる。
その男・佐倉遼は、銀と同じく組織を恨んでおり、皆殺しにするためなら手段を選ばない、残酷な計画を銀に持ちかけてきた。
目的は同じでも、汚い手段を受け入れない銀を、佐倉は強引に陵辱し、銀の中に潜む『黒い本能』を揺さぶってくるが…。
望まないのに、必然的に重なってしまう、ふたりの軋む運命は――…。

憎しみでしか生きていけない。
それ以外の道を探せない――…。 出版社より

作品情報

作品名
銀月夜
著者
夜光花 
イラスト
高橋悠 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
凍る月~漆黒の情人~
発売日
ISBN
9784812441947
3.2

(37)

(7)

萌々

(7)

(13)

中立

(7)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
109
評価数
37
平均
3.2 / 5
神率
18.9%

レビュー投稿数9

かっこいい二人の影のあるエロにとにかく萌えました!

本編や「花〜」のスパダリ×可愛い受けの王道カップルエロはたまに流して読んでしまう所もちょっとだけ、ちょっとだけある私ですがw、この二人のハラハラするエロはとにかく萌えたぎりました!
あの剣振り回して超かっこいいクールな銀が受けって!なにそれ美味しい!
もうよだれジュルジュルで堪能させていただきました!
銀受け、本当にごちそうさまでした。

そして互いに似た者同士、憎しみを糧に生きてきたような暗い魂が共鳴して結ばれてるような関係にゾクゾクきました。

1

スピンオフと言っても、やはり本編と併せてこそかな。

本編に出てきた潜伏系はぐれ者獣人の銀のお話。(余談ですが、銀と聞くと脳内に蒲田行進曲のテーマが鳴り響いて止めるのに苦労する…)

ストーリーは少年漫画仕立てだよな、とは思っていたのですが、今回ホント少年漫画でした。あれですよ。紆余曲折の末、仲間が揃って大ボスを倒しに向かうぞ!おー!…という。

まぁ、BLですからそこにLOVEが絡んでくるのですが、絆されつつも素直に認められない銀の様子はグッと来ました。…皆様も仰るように「総ホモ化」は種の保存的にも問題ありで心配になりますが。(その内、何らかの方法で子孫を残す術が出てくるのか!?)
銀を慕う人間2人も好感が持てました。(しかし最後に亨の名前が出て来た時、一瞬誰だっけ?と思った自分に苦笑)

やはり今後も気になって続きを読まずにはいられない感じ。上手いです!

1

おぉ…ヒロイン!

『凍る月』スピンオフ作品で銀の話…、というワケで。
銀の仲間で新しいキャラも出てきたし、須王のまた違った面も見えましたし、相変わらず(笑)な梁井と光陽との再会もあって嬉しかったのですがv
…正直申しますと私の中で銀は受属性じゃなかった(!)ので
知ったときちょっと驚いた。(コレ私だけだったらどうしよう
それこそ未来の言う「ヒーロー」だったのに!という感じですw
続きでは出てくるであろう昌史が、最初から絡んでるかと期待してたんですよ。そうか…佐倉ちゃんか。(何と無くちゃん付けしたいキャラ)
もう昌史は亨に救済して貰うしかないなぁ…(と勝手に思う)

佐倉に関しては素性が解ったとき、また驚きました。
性格云々については夜光さんがあとがきで述べているよう確かにちょっと可哀想な感じです。読んでいくと段々と性根が見えてくるのですよ。
それで銀が、一緒に復讐する事にもやもやを感じたのも解る気がします。
でもすがり付いてくるような所がどうにも憎めないような。
銀も弾みで獣化しちゃったけど、結局は佐倉のお陰で最後の決心をしたようにも思えます。
銀は受でもホント男らしいなぁとしみじみ。漢前な受は大好物です。
まぁ佐倉との対比で余計にそう見えるというのもあるのですが。

終わりに向けた道筋とのことで、銀たちと組織の対峙も見えてきて、早く読みたいけど終わって欲しく無い感じです。
これはシリーズで双方の話を読んでいるので、どちらも憎めないし偏れないですよねー。勿論好みはあると思いますが!
私はやっぱり梁井さん大すきで。ああいうタイプの攻が堪らん(*´Q`)
皆様はどうでしょう。やっぱり須王と巴のが大多数なんですかね。
蓮と相模は…どうなんでしょう。あるといいなぁ。あーやっぱり読み終わりたくないですなぁ。しみじみ。

5

銀は愛されまくりのモテモテなのでした

獣人の「凍る月」のシリーズももう6冊目です。
今まで戦いたくないブラックビースト、獣人を取りまとめて行く組織の立場の須王、そして今回獣人組織に恨みがあり撲滅したい銀の話。
三方の立場が明らかになったことで、今度のラストへの道筋が出来上がった今作になったようです。

いつかは銀の話が出る以上、BLの主人公ですから銀もホモってしまうのはしようがないかな?とも思っていましたが、銀はホモらないでいてほしかったんですよね、本当は・・・
今回相手として登場したのは組織にいたという佐倉遼。
彼は実は、という驚きの出身だったのですが、どうも彼が獣人に対する恨みというのは、とても個人的なこと。
父への恨み、そしてそのせいで自分が顧みられなくなってしまった弟への恨みでもあるわけで、ものすごく個人的な理由な感じがしたのです。
まあ、銀も両親を獣人に殺された恨みから、という個人的な恨みからなんで、その利害が一致すればいいわけなんですが。

佐倉が銀に執着するのは、最初は組織を倒す仲間を求めてだったのが、獣人へ変化しない銀を挑発する為、そしてぶっきらぼうな中に潜む優しさに惹かれてと変化していく様子が見られるのがよくわかって納得しました。
ただ、銀はあたふたするでもなく、媚びるでもなく、あくまでも銀であったので安心できました。
ホモっても許そう!

この一連の作品を読んできて、それぞれの立場が見え、何だか獣人が争うのがものすごく無益なものに見えてきます。
銀や遼は恨みがあるけれど、そういった虐殺行為を防ぐために須王はトップになり、組織として獣人の生活を安定させようと努力しているわけで。
だからその為にも組織も必要なんでないのかな?とも思えるのです。
それぞれ各人が正しいと思っている自分の正義や信念は違えこそすれ、その本質は同じなのではないかと・・・
ラストがどのような展開へ持って行かれるのか、まだ目が離せないですね。

それにしても、一見リードしているっぽい攻めの佐倉ですが、案外銀にメロメロな感じ(しかも仲間の人間にも銀は愛されまくってるし)で、お子様な感じのヤンチャっぽい人だったし。
銀は愛っていうより、やれやれ仕様がないな~って感じがするし。
愛という部分は、このシリーズの他カプより薄いかもしれませんね。

3

BLってよりドラマのようなお話

時系列がしっかりとしたスピンオフでこのあとに「凍る月七色の攻防4巻」へ続きます。ちょいかぶりしていますがこちらは銀と佐倉目線。

凍る月七色の攻防4巻を先に読んでいたのですが佐倉が銀を好いてることは気づいておりましたがまさかHしてるとはしらなんだ(笑)
獣人としては銀(銀色)は須王(金色)と近いそれか同等の力を持ち合わせているのに
獣に変身したくないって理由から佐倉にレイプされてもその意思をつらぬく。
なんて男前・・・・。そして佐倉は上品な顔してかなりひどい(笑)
佐倉のワンコ系にはビックリです。なんてゆーかやっぱりオオカミとかそのあたりっぽい感じがにじみ出ております。
何度も佐倉に無理やりやられているうちにほだされちゃう系なお話です。

そして佐倉(藍色)が嫌いになれない、いやむしろ可愛いです。
復讐のために銀と手を組もうと勝手に転がり込んでくるわおかげで忍(赤い獣人)に殺されかけるわ。獣人に変身させようとレイプするふりしても銀はけっして変身しないという強い信念のもとに本当にレイプされちゃう・・・・。もちろんそのあと佐倉ボコボコ(笑)
銀の獣人として覚醒した理由を冒頭読んでかなり凹んだよ・・・。そこには光陽がかかわっていたなんて・・・もちろんお互い知らないけどそれをしってしまったら・・・・。
いや、銀ならそんな怨み方しないかな?
銀はクールだけど根はやさしくておぼっちゃんなところがあるからかな。
どうも、佐倉をみすてきれないしどこかで守ってあげなきゃって思ってそう。気づいてないけど本人。
だから自分より力がない佐倉を屈辱ながら腕をふりはらえず受け入れるのかなぁ。
必死に銀に好きだって嫌われたくないって言う佐倉にキュンキュンしました。だめ男だけど(笑)

銀と佐倉の関係を未来がプンプンするのもなんだか可愛い。みんな銀が大好きなのねー。
未来と佐倉はそのせいでケンカばかりだけど、佐倉がいないと心配しちゃう未来はやっぱりいい子だ。須王がいる組織のみんなも銀がいるこの仲間たちも光陽が大切に思うトールにゴウもみんなそれぞれ想いやっていきているんだよねぇ。

って恋愛がらみの話しかしてないけど、そんなに恋愛要素はないです。(え?
銀の仲間たちはみな大切なひとを獣人に殺された人ばかりで佐倉は組織にいる父親と須王を怨んでのことでいろいろこんがらがっております。
銀は愛ってより大切な仲間って感じなのかな。佐倉の想いが届きますよーに。

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP