愛に奪われた十日間

健気な兄と本当は淋しがりやの弟のお話。

旧作『罪とくちづけ　-楽園に奪われた十日間』と『吐息にふれて』と収録した文庫本です。

『罪とくちづけ　-楽園に奪われた十日間』
小学校の教師をしている日暮大和（ヤマト）は、モデルをしている弟の輝（ヒカル）に「交際を申し込まれている男性から招待されているフィジーへ行き、自分の代わりに断って欲しい」と頼まれる。
断りきれない性格のヤマトは嫌々ながらもフィジーへ行く。
そこにはヤマトが見とれてしまうイイ男、カイルがいた。
カイルはレーサーで事故で怪我を負い、療養中なのだが、事故でレース界復帰は絶望的だと言われている。
カイルは本当はヒカルの恋人だとそこで知るのだが、ヒカルに電話してみると「有名レーサーのカイルが好きだったから、ヤマトから別れ話を切り出しといて」と頼まれてしまう。
そこでもやっぱり断りきれないヤマト。
華やかで綺麗な弟と違って、自分は正反対だとコンプレックスをもっているヤマトに「君は君だよ」と優しく接してくれるカイルに心惹かれていく。
でもカイルはヒカルの恋人。
ヒカルにカイルと別れる事を考え直すように電話するのだが、それをカイルに聞かれてしまう。
２人にからかっていたと思ったカイルは激怒し「ヒカルに裏切られた代償を、兄であるヒカルに払ってもらう」と、ヤマトを強姦。

初めての行為に痛がるヤマト、可愛すぎ。
ヤマト、エロ可愛い！！

それでもヤマトは「貧弱な体でヒカルの代わりにもれなかっただろうし、カイルも楽しめなかっただろう」と思い、せめてカイルの手伝いをしようと頑張ります。

ヤマトなんて健気なんだ･･･。

そんなヤマトに心を開き始めるカイルだが、そこへ「もう一度やり直させて欲しい」とヒカルがフィジーへやってくる。
カイルとヒカルの様子を複雑な気持ちでいるヤマト。
カイルの方もヒカルと一緒にいるのに何か違和感を感じる。
ヒカルの方も何か感づいてる様子･･･。

ヤマトは健気で本当に可愛い。
初めてのＨに痛がり、そしてエロ可愛いヤマト！
私のタイプの受けだった。

『難攻不落のくちびる』
こちらはヒカルが主人公のお話。
相手のアランはカイルと同じレーサーでチームメイト。

「カイルなんかやめて俺のものになれ」と、しつこく言い寄ってくるアラン。
嫌がるヒカル。
アランに強引に無人島に連れて行かれるのだが、アランと過ごすうち、次第に心惹かれるヒカル。
そこへアランの婚約者だというソフィが会いにくる。
プライドの高いヒカルは素直になれず、アランから去ろうとするが、アランが引きとめると、ヒカルは泣きじゃくっていた。
普段のヒカルは強がってるだけで、本当は淋しがりやなのだ。
ヒカルの泣き顔可愛かった･･･。