アンタ俺に惚れてるんだろう?

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表題作黒衣の税理士

加賀美慶介,36歳,北川組系中古車店社長
黒崎玲司,29歳,税理士

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

常に黒いスーツを身に纏い、ヤクザ相手に怯まず渡り合う税理士・黒崎玲司。しかし、仕事先の中古車店社長・加賀美はそんな玲司を気に入り……。

税理士・黒崎玲司の今度の担当は、ヤクザが経営する中古車店。 しかし出迎えたのは、やる気のない従業員たちと、はだけた浴衣姿で社内をうろつく社長の加賀美だった。 勤務時間にあるまじき姿に、ずさんな経営。 キレた玲司は彼らに経理指導を開始する。 だが、加賀美はヤクザ相手に対等に渡り合う玲司を気に入ったと言ってきて…。 いい加減で考えなしかと思えば聡明で優しい加賀美に翻弄され、ときめきたくないのに心臓がうるさい。 これは一体どうしたことか!?
(出版社より)

作品情報

作品名
黒衣の税理士
著者
海野幸 
イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
黒衣の税理士
発売日
ISBN
9784576101026
3.7

(34)

(8)

萌々

(12)

(12)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
126
評価数
34
平均
3.7 / 5
神率
23.5%

レビュー投稿数7

すぐ2を買いました!

読後、二人のその後が続きが気になるな、と思っていたら続編が出ているのを知って、すぐさま購入しました!この作品だけでも完結してはいるのですが、続きが読みたくなる作品です。

丸ごと1冊表題作です。黒崎目線で話は進みます。
税理士・黒崎(受け)が担当するミラー中古車店の社長・加賀美(攻め)のやる気のなさとずさんな経営にキレて、経理の指導をします。居心地が良くなり、社員とも親しくなっていく中で、黒崎は以前担当していたヤクザに襲われてしまい…という内容です。

黒崎が加賀美に惹かれていく過程がとても自然です。加賀美のとらえどころのない魅力がわざとらしくなく書かれていて、黒崎と一緒に翻弄されてしまいます。

最後部分で、見合いを断ったのじゃなくて、最初からなかったというのが個人的にツボでした。女装姿、イラストで見たかったです(笑)動揺した黒崎が仕事にも支障をきたしてしまうというのも可愛かったです。

挿し絵も良いです!
私は開いてすぐのカラー挿し絵、相合傘をする二人にメロメロでした。あと、浴衣だからというのではないでしょうが、加賀美が色っぽいんですよね。どの挿し絵でも攻めの色気、満載という感じです。

二人は身体を重ねはするのですが、加賀美はこれからのし上がっていくぞという状況ですし、黒崎のそれをサポートします雰囲気が強くて、次のラブはいつなんだ?!というラストだったので、続編を読むのが楽しみです。

5

kumachi7

コメント返しありがとうございました。
新装版や3は本当に読んでみたいですね!
久しぶりにすごくお気に入り!って思える本でした。
イラストは本当に残念すぎて…
文庫本買ってしまいそうです。
遡りレビュー、いいですね!
レビュー、楽しみにしております。
また、素敵な本に巡り合わせてくださいね(*´∀`*)

kumachi7

レビュー拝見して、すごく読みたかったので読んでみました!
すごく良かったです!
レビューしてくださってありがとうございました。
知らずにいる1冊になるところでした。

黒衣の意味

電子書籍で購入。
レビュー拝見して、すごく読みたかったので!
しかし、わたしのスマホがいけないのか、イラストが小さくて( ;∀;)
大きいので見たいよー!
以前にも他にこういうのあったので、端末が違えばきちんと見られたのでしょうか…
もしくは購入した配信先が違ったら?

さて、イラストへの嘆きはこれくらいにしまして、本編すごく大好きです!
飄々としてるふりして、実は出来る男、加賀美。
格好良いです。
いつも着物や浴衣を着崩して着てる理由と左腕をあまり見せないようにしてる理由もそうだったのね…と納得。
最初思ってたのとは違いました。
黒崎もなかなか男前で。
自分の弱さなんかも認められる潔さもありつつ、加賀美の婚約者事件で、使い物にならなくなるところは可哀想なくらいで、読み終えた後ではちょっと笑ってしまいます。
読んでる時は黒崎と一緒になって、いやいやとオロオロしてたのですが。
それにしても、意地っ張りで、なかなか甘い顔を見せなさすぎて、こっちが心配になってしまいました。
加賀美の底知れない懐の深さがあるから、愛想尽かすこともなく、受け入れてくれたのかなーなんて。
黒衣の意味も喪服から礼服っていうのがなかなか素敵でした。
キュンキュンしてちょっとホロリとしつつ、楽しんで読みました!
次巻も購入済みなので読むの楽しみです。
【追記】紙書籍、次巻とともに結局購入しました。挿絵がきちんと見られるって素晴らしい!

1

M+M

こちらこそ、初めてコメントを頂き、欣喜雀躍してしまいました!
お役に立てて、本当に嬉しいです♪

M+M

レビューを読んでいただき、嬉しいです!
イラストは残念でした…。とはいえ、私は元々麻生海さんのファンですので、ちょっと点数が甘いかも?とドキドキしていますけれど。
私は好きな作家さん、漫画家さんを見つけましたら、遡って購入していくタイプなので、数年前に発行された「なぜか評価が低い本」を発見しては、レビュー投稿しています。イラストや題名、あらすじで損をしている本が結構あるのが残念だなぁと思いつつ、今夜も発掘中です♪
この作品、すでに文庫なので難しいでしょうがSS追加で新装版や、続編で3が発売されても良いと思うのですが。というより、希望しています!

ヤクザと税理士

人情系お仕事もの。

続編が出ている作品ですが、シリーズものにしてもよかったんじゃないかなぁ。お仕事もの好きにはたまらないんだけどな。読者が望んでも作者様のご意向もあるし、なんたって今やご多忙だろうし、出版社事情もあるからなぁ。きょうび裏社会ものはニッチ設定だしなぁ。

ボヤキはさておき、主人公の黒崎はモノホンのザーヤクに啖呵を切れるくらいの強気受け。税理士だった父親の背中を見て育った彼は、亡父と同じ士業を選び、ヤクザのフロント企業を顧客に抱えている。物語は黒崎が新しく担当することとなったミラー中古車店へ初訪問する日から始まります。

中古車店で働くヤクザ崩れや家出少年、真面目で融通がきかずリストラされたおじさま社員を束ねる社長というのが、全くやる気のなさそうな加賀美でした。しかし黒崎は経理面からの立て直しに使命感を燃やす男。持ち前の根性から社長もろとも徹底的に鍛え直そうと奮闘します。

加賀美もヤクザの端くれなんですが、なんでこんな会社をとりまとめているかというと、…それ以降は読みながらお楽しみいただきたいです。

「だって」から始まる受けのモノローグが頻出するあたりなどは、先生も10年前はこういう書き方されていたんだなと感慨深いものがありますが、作風的には今と変わらず。ヤクザといってもハードすぎることはなく、取材を基にした小ネタが楽しめたりも。なんといっても加賀美が組の中でも異分子的存在でありながら隠れハイスペだったりするので、彼の存在感がキモかもしれない。作者様の攻めが好きです♡

ラブとしてはノンケ同士。ヤクザでどストレートとはなんともったいない…、とはいえ、わりと早い段階で黒崎が加賀美の方に惹かれてちゃっているのでなんとか成立してます笑。ほんと、3巻くらいかけてラブもゆっくり進行して欲しかったな。

1

がっつりお仕事、身につまされます

税理士という言葉に敏感に反応してしまう、この題名なんかちょっと自分にとって「おばけ屋敷」なんですよね。
ヤクザ(一応)×税理士、って組み合わせは面白いですが、貸借対照表だの決算報告書だの、税務申告だの、BLになっても目しなければならない単語に耐えられるかどうか?肝試しでした(汗、)

ヤクザの系列の中古車販売会社の税務を任されることになった黒崎。
赴くと、融通のきかない人や、やる気のない人ばかりで、帳票や伝票は仕分けされずに全くずさん。
しかも社長の加賀美は寝巻だか、浴衣だか、着物姿で胸をはだけて寝起きで出てくる始末。
でも、間近で加賀美の顔を見た時、その腕に掘られた刺青を見た時、ゲイでもないのに加賀美を意識してドキっとする黒崎なのでした。
経理を一から社員や社長に指導することになるも、覚えの悪い面々に苦労しながらも、加賀美が気になる黒崎。
そんな時、加賀美の属する北川組と敵対する組の組員にいちゃもんをつけられ連れ去られそうになる黒崎を、加賀美の会社の面々が助けてくれて・・・

お話の中盤まで、経理関連の黒崎の苦労する姿が続きますし、昼行燈のような加賀美だし、一体どうやってラブに発展していくのか期待半分、危惧半分。
ここを過ぎる迄、仕事の話がかなり占めますのでそれに耐えられれば後は大丈夫(?)
黒崎視点で話が進んでいきますが、そこで描写される、加賀美の抱えるもの、思い、人柄、そういったものがあって、黒崎によって変えられていく姿が新鮮でした。
加賀美が優しすぎるのには、自分を諦めている部分があって、
黒崎はそれなりに、父親のことでトラウマめいたものを持ちながらも、それにあらがおうとする強い姿勢がある、加賀美と性格を変えたほうがいいかも?と思うくらい男気のある人。
それぞれの過去を知ることによって、それぞれを理解しあう、良い関係になった時、「あれ?もうラブいらなくね?」って自分的に思っちゃった!
でも、最初から黒崎が加賀美に惹かれてという描写があり、ところどころにそういうシーンが含まれているから、やっぱりラブになるんですけど。

しかし、ノンケ同士が好きあうまではわかったけど、ラストはキス止まりでもよかったんですよね。
加賀美にそれほど熱が感じられなくて。
無理矢理持ちこんじゃった感じ。
そこがちょっと納得できない部分。
丁寧に過程を書き込みすぎた為に、ラストがすし詰めになっちゃったかな?感があります。

6

途中経過

お仕事物として、ヤクザ物として、普通におもしろかったです。

黒崎は、最初は印象最悪だった加賀美のいろいろな気遣いや、背景に触れるうちに、だんだんに加賀美に惹かれていきます。
この黒崎の気持ちは、けっこうあからさまにすぐわかるんだけど、加賀美の方がね、他の方も触れているように、ちょっと唐突。
ある瞬間の、黒崎の顔を見て気付いてしまったってことだけど、お互いノンケだったはずなのに、「黒崎が自分に惚れているのに気付いた」から「挿入有りのセックス」の間が、ここまでの展開に比べて、ちょっと・・・。

でも、まあ、普通におもしろかったです。
萌×2ってほどではないけど萌+0.5位の感じで。

2

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