天使じゃなくても、愛してくれる?

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表題作憂える天使~アンジェロ~

クラウディオ・ガゼッラ,マフィアのボス
白瀬里玖,17歳,クラウディオの恋人

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

孤独だった少年・里玖は、マフィアのボスであるクラウディオと結ばれ、幸せな新婚生活を送っていた。だが、何もできない自分はクラウディオに愛される資格はあるのか――心の隅には常に、そんな不安が暗く影を落としていた。悩んだ末、里玖は拙いながら彼に奉仕をしようとするが、大人なクラウディオの愛撫に翻弄され、喘がされるばかり。このままではいけないと屋敷を抜け出し、彼へ贈り物をしようと街へ出た里玖は、殺し屋に攫われてしまい……。
「僕の悪魔」続編!!
(出版社より)

作品情報

作品名
憂える天使~アンジェロ~
著者
成瀬かの 
イラスト
穂波ゆきね 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
僕の悪魔-ディアブロ-
発売日
ISBN
9784773085259
4.3

(75)

(43)

萌々

(21)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
18
得点
320
評価数
75
平均
4.3 / 5
神率
57.3%

レビュー投稿数18

サブキャラが魅力的すぎるよーーー!!!

新キャラの殺し屋・フェランドのキャラクターが好みすぎて一気に読んでしまいました。

少年時代から裏稼業に染まり、闇を携えた孤独な殺し屋がリクの純粋無垢な無償の愛で浄化されるって言うね…あぁ〜〜〜…堪らん!!!!
闇属性が圧倒的光を見つけて救われるシチュエーションが悶えるほど大好きで、本来なら敵対関係の2人がどんどん距離を縮める様子に萌えが止まらない♡

一方、リクの抱える闇が際立つ続編でもありました。
実の親から愛されなかった心の傷が、ジワジワ化膿しているような……確実に悪化している。
クラウディオから溺愛されているのに、リクの「孤独」はどんどん深まっていて、どんなにクラウディオやマンマから愛されていても、実の親から愛されなかった自分は「無価値」なんだと思い悩む姿に胸が締め付けられました。

そんな、クラウディオにも話せない〝心の闇〟をフェランドは理解して受け入れてくれる。
年齢差はあっても、似た様な境遇で孤独な幼少期を過ごした2人には通じ合うものがあるのかな……
「愛」が分からなくて葛藤するリクを、そっと見守るフェランドが尊くて仕方ない……!

そして、もう1人の重要な新キャラ
リクと同世代であり護衛を任された、クラウディオの側近・アンドレアの息子テオ。
リクと共に攫われてしまい、怪我を負いながらも一生懸命リクを守ろうとする姿に惚れたよ!!
これから、リクの親友兼相棒として支えていくのかなぁ…と将来の姿にワクワクが止まらない!

勿論、クラウディオの溺愛レベルも格段にUP!
日本語を話すテオとフェランドに嫉妬する【特別編】のクラウディオが可愛すぎて悶絶です♡

偶然手に取った作品でしたが、番外編まで一気に読んでしまう程、大好きなシリーズとなりました!
続編も電子書籍は挿絵無しだったので、新装版の発売を何卒お願いします……!!!

0

不安定がゆえに魅力的

引き続き再読です。
前作のヒリヒリとした空気も好みだったのですが、個人的にはこちらの続編の方がより好みでした。
愛し愛される受けの図はやはり何度読んでも微笑ましく気持ちが良い。癒されます。
マフィアという、溺愛やほのぼのとは真逆な存在がど真ん中にあるのも良いですし、主人公である里玖の過去の境遇から来る、年相応ではないいとけなさもこのシリーズ全体の良いスパイスとなっているなあと思います。
作中で何度も天使と呼ばれる彼は確かにあまりにも天使でした。

幼く、無垢で純粋。天使のような愛らしさを持ちながら、深い孤独と絶望を知っているアンバランスさも持つ彼の健気で懸命な姿や、何気ない一瞬に幸せを感じては不安にもなる。
そんな不安定にも見える姿から目が離せないのです。
里玖が育ってきた環境を思うと、愛されてばかりではだめだ。自分も何かを差し出さなければ…と考えてしまうのは無理もないよなあと切なくなると同時に慈しみたくなってしまう。
彼が懸命に考えた、愛する人々へ自分が贈りたいものの数々がどうしようもなく胸を打つんですよ。
こんな子、愛さずにはいられません。
クラウディオやファミリーの皆に愛されて、もっともっと幸せになってほしい。

クラウディオから甘い言葉で愛され尽くす里玖の図も、たどたどしい言葉で愛を伝える里玖を愛おしく思うクラウディオの図も悶えてしまう良さ。
一度懐に入れた者へのイタリア男の愛情深さったらたまりませんね。
と、ラブな方面ももちろん良かったのですけれど、今作はファミリーの中で暮らすことにも慣れてきた時期だからこその里玖の心情が丁寧に描かれていたのが印象的でした。

そして、今作から登場するキャラクター・フェランドが非常に魅力的な人物で!
モデルはもしかしたら…あの俳優さんかな。
里玖とフェランドのちょっと影のある者同士のやり取りというのでしょうか。
関係性を考えると決して穏やかではないはずなのですが、どことなく穏やかさを感じる組み合わせが不思議と心地良かったです。
この2人がもっと仲良くなった姿も見たいですね。

0

増し増しの神⸜( ´ ꒳ ` )⸝♡︎

いやもう、前作も神ですけど、続編のこちらは更に増し増しの神です"(ノ*>∀<)ノ

シチリアのマフィア、ガゼッラファミリーのドンである攻め様のクラウディオと、ファミリーに迎え入れられクラウディオに溺愛されている受け様の里玖。

今作で里玖は、クラウディオを付け狙っていた敵対組織の殺し屋フェランドに、拉致されてしまう。
受け様が危険に晒されて焦燥する攻め様、というお話が萌えツボなので、この展開はまさに大好物(ノ*>∀<)ノ♡

自分に価値がない、と強く思い込んでいて、大事にされていても自分にはそれに見合うものがない、と思い悩む健気な里玖。
今回、そんな里玖の根強い不安や憂いを見て、そんな事ないのに~(ノω`)クラウディオの執着ぶりを見せつけてやりたいわ~、となりました。
第三者から見たらハッキリ分かるのにね(>_<)

そして、クラウディオの口から語られた里玖への想い。
なんというか、クラウディオは里玖の健気さや純真さに絆されたのだと思っていたんです。
でも違ってたんですね。
『あの子は私の"ライナスの毛布"』だとアンドレアに語るシーン、大好きで何度も読み返してます。
『私の天使』って、そんな気持ちだったのかぁ(´ω`)

純粋無垢な里玖のアンバランスさに好意を抱いていくフェランドもよかったです。


イラストは変わらず穂波ゆきね先生。
クラウディオの優しい紳士ぶりがまさに!で素敵。
口絵の里玖を抱き抱えてるクラウディオのイラストはもちろん、あれもこれも、と好きなイラストがたくさんです。

0

影と光のアンバランスさ

前作に続けて一気読みしました。
個人的には前作よりも、より面白くて緊迫感があってとっても好みでした。

この作品、リクの影と光のアンバランスさがまた絶妙で、わかりやすいシンデレラストーリーなのに、作家さんの思うつぼがごとくいちいちキュンキュンしちゃって悶えてしまいました。

殺し屋役のフェランドですが、この人も影があっていいですね〜〜
こういうキャラ本当に好きだなぁ笑
電子でスピンオフが読めるそうなので即買ってしまいました。(もちろん電子版全て揃えると高いんですけど、気がつくとポチッとしてしまっています…恐ろしや)

1

面白かったーー!
前作の「僕の悪魔」から一気読みしちゃいました。
日本語の"IYA"を"もっと"という意味だと勘違いしている攻めに、攻め倒される話となぜか思い込んでいて、下心満載(?)で読み始めたのですが…いや、確かにそんな場面も出てくるけど…このお話で重要なのそこじゃなかった!!笑
切なさあり甘さありのなんとも可愛い作品でした(*´꒳`*)

攻めはマフィアのドン。
という事で、お話の舞台はシチリアーーー!!
好きー!
でも、そういう設定だけあって、人の命がなんとも儚かったりはするんですけども…まぁそこはストーリーを形造る上であまり重要ではないので、人が死ぬのは絶対に嫌だという方以外はどうぞ警戒なさらずに(^ω^)
設定をシチリアマフィアにしたのであれば、ドンパチあってこそ設定が活きてくるのではなかろうか、です。

そんな攻めと里玖が紆余曲折あって結ばれるのが前作「僕の悪魔」
結ばれてからのお話が今作「憂える天使」
ですので、前作必見です。
結ばれてからの作品なので糖度はそりゃもう多分に♡

歳の差、体格差、溺愛、健気受け…と萌え要素の多い作品です。
時々、里玖がおバカな子に見えるのはご愛嬌m(_ _)m
この里玖という子、侮り難し。
前作から、時々おバカ感がチラつくのがなんだかなーと不敬にも思ってしまっていた私なのですが、2作品にわたり里玖を愛でている間に(特に今作を読んで)こんなに可愛く健気な子、愛さない方が無理だわ、と。
BL作品では時折みかける親からの愛を貰うことが出来なかった子供。必要な時期に必要な人から愛されないという事が人に与える影響とは、こんなにも大きく、こんなにも悲しいものなのかとちょっと考えてしまった。
里玖にとって愛≠無償。
人には無償の愛をたくさんあげるのに!!自分は愛して貰えるだけの価値がないなんて、そんなの悲し過ぎる。
これからクラウディオやその周りにたくさん愛され、里玖が自信を持てた時、その価値観もきっと変わっていくのだろう。


ところで。
私が今回読んだ「憂える天使」は特別版という電子の作品だったのですが、作品タイトル無しの特別編というものが組み込まれていて、攻めクラウディオのヤキモチがなんとも可愛い作品でした。20ページほどあったかな。えろは無し。
お値段も通常版より少し高かったかと思うのですが、読めて良かったです♪

1

自分に価値を感じないリク

リクの心の闇はなかなか癒えない。
17年間?ずっと愛されずに育ってきたから自分に価値がないという気持ちは簡単にはなくらないよね。
クラウディオがリクが側にいないと眠れないシーンで胸がぎゅんとした。
クラウディオはクラウディオで、自分はリクに相応しくないと思ってる。
いつか2人で思ってることを全て伝えられる日が来るはず。
クラウディオが日本語マスターした方が早そうだけど、イタリアで暮らすならリクのが頑張らないとねえ。

0

天使のような人

表紙が可愛らしいので選びました。
でも順番を間違えていたみたい。これは二巻目、一番最初は、2010/09/10の「僕の悪魔~ディアブロ~」だったんですね。失敗しました。

天使のような無垢な美少年は、とても人タラシ。
会って話をしていると、誰もがリクを好きになって、いつのまにか敵も味方に転がってしまう。そんな凄い美少年を配偶者にしてしまったマフィアの若いドンは、独占欲が強い。
敵も味方も気づいたらロックオンされて、リクを溺愛。リクは人タラシの猛効フェロモンを発散する美少年なのかもしれない。
リクの弱点は、語学音痴で、ちっともイタリア語を覚えない。
この巻は、凄腕の殺し屋が、長年ついていたボスを裏切って、リクの為に寝返ってしまった。

読んで居て、胸がすく展開でした。溺愛ものは、気が休まります。
天使が起こす奇跡シリーズは、なんと10冊ほどあるらしいので、探してボチボチ読むことにします。(同人誌の作品が商用化がされています。)
---
【一般のベルで今、「恋愛小説が全然売れてない」のは、今世に生きる人が熱烈な恋愛をしていないから/誰かのために一生懸命気持ちを注ぐということがレアな感情になってしまった】
・・という記事を読みましたが、
BLは愛がテーマ。恋愛している人が対象の作品ばかり。BLは、社会貢献しているんだなーと、読後、感慨にふけってしまった。

このシリーズは、極端な溺愛をする攻で、展開が単純で読みやすい。
男女の性別の違いは有っても、大昔からある典型的な純愛の型があるから、溺愛ものは読んで脳が喜ぶんだろうなーと、勝手に結論。
溺愛ものは面白い、読んで楽しいです。

2

イヤ=もっと

『僕の悪魔』も良かったですが、今作の方が私は好きです。
というのも、前作で里玖は確かにクラウディオの心を射止めたものの、彼がマフィアのボスである事と容姿端麗なイタリア人であるということに一抹の不安を感じていました。里玖を抱く前は多くの女性を侍らせていたし、甘い言葉を囁き、相手を陥落させる事は彼にとっては息をすることの様に容易いんじゃないかと。
でも、クラウディオは本当に里玖を愛しているんだなぁ。
里玖が拐われたと知り、ろくな睡眠もとらず「リクが死んだら私の良心も死ぬだろう」と言ったクラウディオ。経験自体は豊富かもしれないけど、今まで自分の内面を見て、無償の愛をくれる恋人はいなかったんじゃないでしょうか。
ラブももちろん良かったですが、この物語の魅力は脇役だと思います。マンマにキアラにアンドレアにマウロ、そして今回登場したテオにフェランド。天使な里玖を甘やかす彼らに胸が熱くなりました。

残念ながら紙の書籍は現在手に入りにくい様です。(電子書籍が苦手な私は、値段は跳ね上がってたけど中古本を買いました)
私としては、同人誌に収録されている番外編の商業誌化、あと新装版や続編を期待したいところなのですが。

5

健気な天使…!!

不幸な境遇の中で翻弄されながらも頑張る受けが好きです。
弱弱しく見えて、周りの人のために動ける心優しい子。

攻めは最初酷くて強引?と見えて実は…優しい。
というかファミリー(身内)をとても大切にする人。
だから受けを好きになったらもう…大切にしますね。

マフィアのファミリーがイイ雰囲気を出してくれてます。
事件とか起こってハラハラしますが、
最終的には恋愛でほっこり…。健気で泣けます。

1

溺愛されてます

「僕の悪魔-ディアブロ-」の続編です

すっかりこちらの作品にはまり、電子書籍にて読ませていただきました!
挿絵が見れないのは残念ですが・・・
妄想です!小説のいいところです!! つД`)

今回は辛い日々から一転、幸せな暮らしをする受け様
そしてそれを温かく・・・溺愛しながら見守る攻め様です

やはり、受け様は自分は何もできない奴なんだと悩んでくれます(;´Д`)
お互いが愛し合いいい関係なのですが
受け様は自分より年下の子がマフィアの手伝いをしていたのを
観たりすると焦っているようです
もちろん言葉の方もなかなか覚えられず・・・

今回、受け様は誘拐されてしまいます
その中でも受け様の成長がみれるような気がしました

同人誌が出ているようなので手を出してしまいそうです _| ̄|○

溺愛っていいですよね

4

だん

ココナッツ様

「健気」検索をしまくった結果、こちらを発見しましたw
私も探しても他のですが・・・結局・・・てな感じです

やはり同人誌はあまあまなんですね・・・
バカンスを電子で読みましたが
確かに甘い!

ココナッツ

だんさま

だんさま、こんにちは(*^^*)
このシリーズ良いですよね〜。
わたしは紙で買いましたが、やはり探すの苦労しましたし時間かかりました(^^;;
クロスノベルズさんはタイミング逃すと買えないことが多いんですよ〜。
同人誌、甘々ですよ(*^m^*)
物によっては電子でも出してくださっているので、オクなどで高値で買う必要もありませんし。

憂えすぎる天使

「僕の悪魔」の続編。
紙書籍でなくて電子書籍で購入です。
電子は挿絵がないので、いずれ紙書籍を買ってしまうかもしれません。
挿絵見たいです( ;∀;)
挿絵はないですが、特別編としてたぶん特典で配布した小冊子かペーパーが収録されてるぽっいのが救いなのかも…と思ってます。

続編は里玖がマンマからお手伝いのお駄賃としてもらったお金をクラウディオやマンマのためにプレゼントをひとりでこっそり買いに出かけたことから騒動が起きてしまいます。
ひとりでいるところを子供のスリのグループに襲われ偶然助けてもらった人がクラウディオを殺しに来た殺し屋フェランドでした。
もちろん里玖とフェランドはお互いがどういう人物なのか知らずに知り合って、フェランドは里玖にとても良くしてくれます。
プレゼントを一緒に買いに行ってくれて。
でも、ちょうどその時に里玖を探しに来たテオがフェランドに銃を向けたことから、二人共フェランド拉致にされてしまいました。
最初、一読した時は里玖がこっそり出てきたりするからだよーと若干もやもやしながら読んだのですが、もう一度きちんと読むとそのもやもやもなくなりました。
里玖はクラウディオ達みんなが自分に優しくしてくれて良くしてくれるけれど、自分には返せるものがない、自分はその幸せに値するものを何も持っていないと、ひとり悩んでたんですね…。
なんという健気な。
それで、せめてものと思いでプレゼントを思いついたのですね。
それがこんなことになってしまって、里玖はますます自分を責めてしまって。
自分がフェランドの手の中にいることで、クラウディオが危機にさらされると。
そして里玖は自分の存在が消えてなくなればいいと考えてしまうのです。
もう、誰かこの子助けてやって!!と思わずにいられませんでした。
そんな里玖の心の声を聴いてあげたのはフェランドで。
フェランドは後にガゼッラ・ファミリーに迎えられるのですが、里玖はその時にも自分を殺してほしいと言うのです。
フェランドが自分も含めみんながどれだけ里玖を大切に思い愛しているか説明するのですが…。
里玖の心の奥の闇というか、悲しみというか、かなり深いんだなと感じずにはいられません。
クラウディオも里玖がいないとどうしようもないくらいなのに、なんだかお互いが好きで好きでお互いを愛おしく思っているのに、すれ違っているような、大事なところが届いてないような気がしました。
ハッピーエンドで終わってはいるんですけども。
これは続編の同人誌、買わずにいられませんよね…。
ええ、買いましたとも!!
今度こそ心から幸せを感じてる里玖とあえますように…。

今回から登場したフェランド、大好きです(*´ω`*)

6

kumachi7

ココナッツさま

コメントありがとうございます。
ねぎらいのお言葉もありがとうございます。
はい!!挿絵なしでした。
イラスト入りの表記がないので、挿絵はないだろうとは思ってましたが。
挿絵が入ってるものはイラスト付きって表記されてますよね。
なので、いずれ紙書籍を買ってしまいそうです。

クラウディオよりフェランドが好きです。
おっさん大好きです(w*
フェランドで話を展開させるのはどうなんでしょう?
読んでみたいですね!!

ココナッツ

kumachi7さま

レビューお疲れさまです。
しかしやはり電子は挿絵なしですか!
ぜひ見て頂きたかったのになあ。
入っているレーベルさんもあるくらいですから無理はない気がするのですが。
ラノベやBLは挿絵も重視されますので、電子の展開を考えられているならば入れて欲しいですよね(^^;;

フェランド良いですよね〜♡
彼で話を展開させるにはキャラが足りないから、無理なのでしょうかねえ。
でも、読んでみたいですよね。

男の色気ムンムン攻めと健気受け、理想的な年の差作品♪

『僕の悪魔 ディアブロ』の続編です。
こちらのシリーズは同人誌の方でも続きが書かれていて、わたしも大好きですが他にも愛している方がいらっしゃるんだなあと実感します。
だってもっと読みたいですもんね!

**********************
受けは日本人で、元々は義父に売られイタリアへやってきたリク、17歳。
そのせいでパスポートすら持たないリクは、現在シチリアで暮らし、前作でクラウディオと恋人同士となっています。

攻めのクラウディオは20代後半でありながら見事にファミリーを統率し、甘いマスクを持ちながらも時には冷酷な行動にも出ることが出来る、シチリアマフィア・ガゼッラファミリーの若きドン。
**********************

クラウディオが開いたホームパーティでの、微笑ましいリクの様子からスタートした今作。
今作のストーリーの主軸は、リクの根深いトラウマによる思考と、クラウディオの命を狙うアルゲーロファミリーとの抗争の二本立てと言えます。

リクは自分が何も出来ない子供であることを自覚しており、それに対してもどかしい気持ちを抱えています。
言葉の理解も不十分で、クラウディオの役に何も立っていない。
シチリアの小さな街ではリクは異邦人で、異質。
そんな自分自身をまざまざと感じ、絶望するシーンは切ないです。
自分が出来ることはなんだろうと、真っ先に考えたものには笑えましたけどね。
まあ、まだ17歳の子供ですからねえ(苦笑
ただ、このリクの己の不甲斐なさを嘆いた結果の行動が、クラウディオを窮地に立たせることとなります。

マフィア同士の抗争自体は、前作でも書かれておりました。
前作ではお話の中心舞台はほとんどがクラウディオの屋敷で展開されていましたが、それでもマフィアというものの非情さもきちんと表現されており、成瀬さんのその辺りをご都合主義にしない姿勢はお見事でした。
今回はリクの心情の方に重きを置いているようで、その分ハードさは下がり展開も甘くなっておりますし、マフィアの厳しい世界はあまり書かれておりません。
ただ、それでもわたしは満足でした。
前作のサブタイトルは『ディアブロ(悪魔)』で今作は『アンジェロ(天使)』。
この差がうまく表されていたと思います。

今回は主要ご新規登場人物が、二人おります。
一人はリクのガードとして出入りを許されたテオ、14歳(と言ってもリクよりもずっと大きい)。
彼はクラウディオの相談役であるアンドレアの息子です。
そしてもう一人は、ワイルド系40代でアルゲーロファミリーの殺し屋、フェランド。
クラウディオの抹殺を命令されたものの思わぬアクシデントからリクを誘拐。
一応敵方なんですが、彼は良いですねえ。わたしの大好きなタイプです!
ネタバレになりますが、フェランドは同人誌では今後も登場する人物です。
ですので、お気に召した方も安心して読んで頂けますよ(笑

今回は二人が恋人同士(密かに結婚式も挙げました)ということもあり、前作よりも甘々えっちが繰り広げられております。
空気感も思い切り新婚さん。
思わずニヤリです(笑
相変わらずクラウディオは死ぬほどカッコ良い(わたしのボキャブラリーの貧困さに涙…)ですしね!
穂波ゆきねさんのイラストも、クラウディオが男の色気ムンムンで悶えます!
出来ればこのシリーズ、挿絵も見れますので商業で続けて欲しいとは思いますが、着地点を考えると同人誌のようなショートでないと無理なのかなとも。
クロスノベルズさんは数年経つと新刊の入手が電子以外では難しくなってしまうのが難点で、今回も紙媒体で探すのが大変でやっと手に入れました。
電子では挿絵があるかが心配で紙媒体が欲しかったので待ちましたが、この辺りが後からハマると困りものです。

8

イタリアンマフィア×孤独なけなげ受

もうシチュエーションが大好きです。
そして挿絵の穂波ゆきねさんも好き。

前作のときはそこまでハマる感じではなかったのですが(多分一度読んでそのまま)、こちらはハマりました!

受のちょっとダークな部分(僕って本当はいらない子なのに的な)とイタリア語もたいしてわからないアホの子だけど、純粋さのみでつっぱしってしまうところどちらも良かったです。

あと、特にライバルでもないけれど出てきた殺し屋フェランドが気に入ってしまいました。もっと受のリクとの絡みが読みたいですね。
フェランドもファミリーに入ったことだし、イタリア語をリクに教えるフェランド、それに嫉妬するクラウディオ、みたいなシチュが読みたいです。

これは続編が出て欲しいな。

8

このキャラ(クラウディオにフェランド)良い!!

前作をまだ読んでない(積本)くせに続きから読んだ私…
でもこの1冊だけでもまぶたがはれた~(T T)

こういう素直で健気で自分を卑下するキャラって、行き過ぎると、
うっとおしいキャラにもなりうるんだけど里玖は良い~vv
だからこそ、闇を抱える周りのキャラ達が里玖に惹かれてしまうんだろうね。

年の差っていうのにもやられてしまいました。

そしてクラウディオにフェランドというキャラをまだまだ見てみたいです!!
特にフェランド好み!!

里玖にとって、クラウディオとはまた別に心のより所になるキャラだと思います。
だけどそれに嫉妬するクラウディオが浮かんできそう(笑)


それにしても裏表紙のクラウディオの表情がたまらない!!
本当に大事な宝(者)を取り返したんだろう表情で良い!!

その場ですぐに「ギュ~ッ!!」と抱きしめたかっただろうに、
よくバスルームまで我慢できました。

11

意思疎通って不要なの?

今回はシチリアンマフィアを率いる若きドンと
攻様が大好きな健気で可愛い青年のお話です。

攻様を狙う殺し屋に
受様が誘拐された事件の顛末を収録。

物語は前作にて
攻様に煮え湯を飲まされたマフィアのドンが
彼を消す為にシチリアに
一人の男を送り込んだ事から始まります。

受様が攻様の家族となって三カ月。
大好きな攻様やマンマに大切に守られて
穏やかな日々を送っています。

攻様は表向きは海外との取引も有る
優良企業を支える実業家ですが
実態はシチリア・マフィアの中でも
めきめきと頭角を現している若きドンです。

元々母への遠慮から
自己を殺して生きてきた受様は
頭もよくなくて体力もなく
恋人である攻様の為に
何かしたいと思っても出来るのは
マンマの手伝い位。

その上、
イタリア語ができない為
英語もちょっとおぽつきません。

そんな受様の為に攻様は
側近の息子で受様に年の近い少年に
日本語を習わせて受様の友人兼
ボディガードとします。

コレは件の暗殺者の存在を
警戒しての事なのですが、

この少年が自分よりも
年下であるにも関わらず身体も大きく
しっかりした考えを持っている事に
かなりショックを受けてしまいます。

攻様の愛が自分にあるうちに
魅力的な恋人を繋ぎとめる為の
何かをしなければと思う受様でしたが、

今自分ができる事はベットの中で
彼を気持ちよくさせる事なのに
いざ実行してみても
自分自身の方が感じてしまって
全く効果は有りません(笑)

そこで内緒で攻様とマンマに
贈り物をしようと思いたつのですが、
町中で困っていた受様を助けてくれた男こそ
攻様を狙っていた暗殺者で
受様は彼に拉致られてしまいます!!

連れされらた受様の行方と
狙われている攻様の運命はいかに?!

前作『僕の悪魔』の続編♪
前作でめでたく恋人になった二人の
その後のお話になります。

マフィアモノではありますが、
攻様が受様を自分の世界に関わらせたくないと
思っているので

前作では人身売買、
本作では暗殺未遂の鍵になりながらも
受様は攻様のマフィアとしての顔に
ほとんど接する事はありません。

その上、
二人の意思疎通は適当な英会話なので
攻様が受様に求めているモノも
受様が本当に悩んでいる事も
正確には伝わっていません(笑)

今回、攻様を狙う暗殺者は
日本語が話せる上に行きかがり上
拉致ってしまった受様と接した事で
本作の展開に大きな転機を迎えるのですが

攻様がマフィアでドンである限り
この手の事件は一難去ってまた一難ぽい。

マフィアモノとして読むと
ちょっとモノ足りないかもですが
内面の傷を抱えながらも健気な受様と
彼に癒されたいと思っている攻様の
ラブメインだと思って読むと

攻様と釣り合わない自分を深刻に悩む割に
言動はボケボケの受様の二面性が
とっても楽しかったです。

本作は特定書店で購入すると
限定で小冊子付が付きました。
本作では暗殺者の彼が
すっかりファミリーに馴染んでいて
攻様に悶々としております♪

今回はマフィアの暗殺者繋がりで一作、
妃川螢さんの『殉愛-Lacrimosa-』を
おススメと致します。

3

前作は必ず読むべし!

前作「僕の悪魔」では、まだリクがつたなくて、大丈夫か?と思ってましたが、今作ではしっかり成長していました!
それにクラウディオも甘くなってて、楽しい~

個人的にショタは嫌いなので、どうかな?と思ってたんですが、リクは子供っぽいところもあるけれど、芯がしっかりしているし、実は心に深い傷を抱えているんです。そんな微妙なところが読み込んでいくうちにジワジワとつたわってくるのがまたいい。
過去の傷で暗くなるリクを、周りがみんな愛してるので、読んでても気持ちが暖かくなります。

成瀬さんの文章は、読み込んでいくたびにはまっていくと思います。
前作を読んで、同人誌を読んで、そしてこれを読むと、絶対続きが読みたい~と思うこと間違いなし!

そして穂波さんのイラストがまた素敵。雰囲気にぴったり合ってていいなぁ!
新たな登場人物も増えたので、続きがあることを願ってます。

4

微妙だけど

続編だと知らずに購入。
表紙買いです。

アホの子受けは大好きだし、この話の受けも悪くなかったんだけど、前作を知らないせいで、攻めの家族、ファミリーがアットホームすぎて、まるでマフィアに思えなかった。ちょっと前に、もっと殺伐としたイタリアンマフィアものを続けて読んでいたせいでしょうか。いろいろ殺伐なことは起きてたらしいし、起きてもいるんですが、イラストが薄味のせいか、そういう重さは伝わってこないかも。

ただ、イラストはきれいでした。攻めがかっこいいし、受けもかわいい。当て馬?なのか、新キャラだという殺し屋さんもかっこいい。

とりあえず、前作は手に入れないと、とアホの子好きとしては思いました。
しかし、そんなに攻めが好きなら、もうちょっとイタリア語がんばれよ、いくらアホでも、と受けに突っ込んでしまいました。そのへん、妙に醒めた受けだな、と。健気なのか、ドライなのか、判別がつかない。

2

アホの子受けとあなどるなかれ!!

前作が”少年花嫁モノ”だったのかー!?と地雷だったにも関わらず、意外に冷酷なマフィアの姿も描写され、なかなか良かった作品の続編。
どう見ても発育不全のショタにしか見えない里久を猫かわいがりするクラウディオの姿にアマアマ展開を危惧し、里久が誘拐されてという当然予想されるストーリー。。。
し か し!!
今回も光と闇、そして天使のような里久はおバカではあるけれど、それなりにクラウディオには見せない闇の部分もあったり、そして容赦ないマフィアの冷酷な姿もあったりして、再び満足な愉しみを与えてくれました。
あなどれないですよ!この作品!!

クラウディオの元に来て3カ月の里久。
ガゼッロのファミリーに愛されて幸せな毎日を送っているのですが、不自由な英語と、まだイタリア語も覚えられないという、アホの子全開の里玖ですww
言葉が上手く通じないから、つい、身体に走っちゃうんですよね。
前半のエチのえろいこと、えろいことwww
自分ばかりイかされてしまって、何とかクラウディオを愉しませたいとフェラを頑張ろうとする里久の姿とか、
里久のショタ風味がハンパないんで、クラウデイオは変態オヤジのように見えてくる美味しさデス♪

マフィアの宿命で、クラウディオは対立するファミリーのボスに命を狙われる。
そんな時、里久はそのボスが放ったヒットマンのフェランドと出会い、運悪く誘拐されてしまう。
そこでの里久の姿に、この話の面白さがありました。
クラウディオに愛されていることへの揺らぎは多少は現れるものの、それでも献身的に自分が死んでもいいと思う、自己犠牲の姿。
何気にキレイキレイな部分もありながらも、命の危険がある時についクラウディオとのエチの事を考えて、「いや」という言葉が何か違うんだ!と思いつく能天気なアホ思考に、おバカ受けの醍醐味を見てみたり。
でも明るく純粋な風でいながら、実は暗い面も持っていて、皆が天使と呼ぶばかりの姿が里久の姿ではないと言う部分も見せています。
言葉が通じないから、皆里玖の綺麗な部分しか見えないから「天使」というのですが、(実際その子供のような姿に癒されるらしい)このヒットマンのフェランドは日本語が話せる。
彼も生立ちは悲惨なもので、マフィアの犬として飼われてはいるが、原則一匹オオカミなところもあるので、自分の裁量で里玖を判断している。
そして里玖と腹を割った話ができることで親近感がわくのです。
フェランドの寝がえりは、この設定で納得できましたね!

クラウディオは不本意でマフィアのドンになり、汚い仕事をしているからこそ、汚れない里玖が側にいることが癒しであり、一人の人間に帰れる時だと考えている。
そういう意味では、クラウディオは里玖の生い立ちも知っているし心から愛しているとは言うものの、本当の理解はしていないと思うので、フェランドがおいしい役割だと思うのです。
登場した外見はむさくるしく、汚いオヤジですが、何となく綺麗にしたらイイ男っぽそうなんで、フェランドはかなり注目してしまうキャラクターでしたよ♪

今回は、そういうキャラが出てきて物語を盛り上げてくれたのが、よかったですね♪
フェランドはショタ好みではないらしいので、クラウディオとは争わないようですが、ただ本当の里玖を理解できるのはフェランドだけなんで、クラウディオの嫉妬は目に見えてますねww
そうやって考えると、純真な顔をして一見天使だけれど、里玖は小悪魔、いや黒い翼をもった天使(悪魔じゃん?)かもしれないと思った本作でした。

7

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