表題作Vacanza

シチリアマフィアのドン クラウディオ・ガゼッラ
クラウディオの恋人 白瀬理玖

あらすじ

「僕の悪魔」番外編
過労で疲れ果てたクラウディオは理玖をはじめガゼッラ一家で海辺のリゾートへバカンスに出かける。

作品情報

作品名
Vacanza
著者
成瀬かの 
媒体
小説
サークル
ひみつの、はなぞの。<サークル>
ジャンル
オリジナル
シリーズ
僕の悪魔-ディアブロ-
発売日
4

(6)

(0)

萌々

(6)

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
24
評価数
6
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

マフィアもバカンスするのです

『僕の悪魔』の番外編。
発行が10年の8月なので、まだ商業2作目が出る前ですが、時間がどちらの後とか全く設定がないので、全くの番外、またどちらかを読んでいなくても大丈夫です。
一応、”for Adult”にはなっているもののエロは少ないデス。
少ないのに、、、、甘くてエロい!
全く理玖ってば~!!と絶対にラストで読者は叫び出すに違いないのですww

マフィアの仕事を離れて海辺のリゾートへファミリーでやってきたガゼッラ家。
きっと海へ入りたがるだろうからと、クラウディオは2週間も前から理玖の身体に跡を付けないように、そして身体に傷つけないように3日前から最後までするエチはやめて、、、
そんな万全で臨んだバカンスだったのに・・・

この本はクラウディオ視点、妹のキアラ視点、理玖視点、と3点からのそれぞれを観察したそれぞれの想いが描かれています。
でも、その表現したかった内容は理玖はガゼッラの家族なんだってことですね。
勿論、理玖はクラウディオの恋人として(作中で、自分をクラウディオの伴侶とまで!!)、そしてキアラの弟、マンマの息子として、彼等に愛される存在であることがキアラの目線で。
クラウィオの目線では、やはり彼の天使の存在であることには違いないのですが、彼が消えてしまう夢が二回ほど描写があります。
それだけ彼にとって理玖がいかに大事で手放し難い存在なのかということだと思うのです。
そして理玖は・・・www
気がゆるんで寝込んでしまったクラウィディオの側を離れない理玖。
バカンスの前から、そして最中も自分を抱いてくれないことに不安を覚える理玖の・・・・何だーー!!この小悪魔めっ!!!!
思わず激しく見悶えが。

理玖がビーチで犬と戯れる姿の描写が、とてもほほえましかったですよ。
そしてその後の動画の上映会もw
彼らのほんのひと時の安らぎの時間。
やっぱり甘くまったりと、そしてあったかくて、柔らかい。
風景が目に浮かぶようで絶妙ですv

4

日本人の憧れ、バカンスですよ!お姉さん!

商業発表の『僕の悪魔 ディアブロ』『憂える天使 アンジェロ』の同人誌。
わたしが購入しましたのは、電子で再販された物です。
最近ちょろちょろ、同人誌もこういうパターン増えてきましたね。
これなら後からハマっても手に入りますし、中古で買うより作家さんへの貢献にもなりますしね。

ガゼッラファミリーのドン、クラウディオ(攻め)と、義父に売られ紆余曲折の末クラウディオと恋人同士となった里玖の夏のバカンスストーリー。
章ごとに語りの一人称が変わる珍しいパターンで、クラウディオ、キアラ(クラウディオの妹)、里玖の三人の視点から書かれています。
クラウディオ視点ではとにかく里玖への天井無しな愛情が表現され、キアラ視点ではドンの妹という立場への自覚やファミリー(家族)のためなら自分の人生も投げ打てる強さがえがかれ、そして里玖視点では本編同様クラウディオ命!な様が書かれております。

ちょっとクラウディオまでもがコミカルに書かれ過ぎているかな(里玖の微笑ましい様が撮られたDVDを欲しがったり)と思わなくもないのですが、スイートな雰囲気に大満足です。
あ、でも、そういう直接的なシーンはほぼなしです。
というのは海沿いでのバカンスなので、里玖の肌へ痕を残すことをクラウディオが控えているから(笑
これもまあ、そんな里玖を見せたくないという独占欲の表れですね。
ご馳走様でした!

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