くるおしく君を想う

kuruoshiku kimi wo omou

くるおしく君を想う
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神27
  • 萌×215
  • 萌18
  • 中立4
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
11
得点
253
評価数
72
平均
3.7 / 5
神率
37.5%
著者
沙野風結子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
朝南かつみ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796400909

あらすじ

兄を崇拝する莉一に幼い頃から焦がれている航希。失踪した兄の借金を肩代わりした莉一に、兄の代わりとなるよう要求され…。
(出版社より)

表題作くるおしく君を想う

志筑莉一,31歳,外科医
世良航希,26歳,弁護士の卵

レビュー投稿数11

「健気」「切ない」じゃない、「惨め」だ

若き天才心臓外科医×新人若手弁護士という、いかにもな豪華設定。何度も何度も「心臓外科医」という単語を出して強調してくるのがちょっと気になった。エピソードで知らしめる筆力に自信がないアピールになっているようで残念。
ついでにバイブレーターのように小刻みに蠢く心臓外科医の手!とかもう、エロシーンで笑わせないで欲しい……ギャグかと思った。

子供時代からつきまとい行為に明け暮れる受けの航希は、まーウザい。成長しても中身は変わらずやっぱりウザい。こういう受けは健気!切ない!と持ち上げ感傷的に酔うBL読者に喜ばれるタイプだろうと思った。
自分的にはただただ惨めにしか見えず、プライドはないのかと腹が立った。大人の分別が無い、弁えることを知らない、好きだからとみっともなく縋りつく惨めさを一冊丸ごと見せられる、こんな苦痛はない。酷い目に遭うのも微妙に自業自得感が漂う点も気分が悪い。
そもそも莉一に入れ込むほどの魅力が感じられないし、幼い頃の刷り込みから脱却できない航希の未熟さゆえの行動だと自覚しているようなモノローグもある。それでもどうしようもないほどに狂う説得力はどこにあるのか。ただの執着であり、「好き」という感情とイコールには思えなかった。

ラストでの兄と莉一の種明かしは唐突。それであっさりくっつくのもまたどうなの、人としての尊厳を捨てている主人公が更生の機会を失っただけじゃないの、と。
視線だけで泣くほど幸せを感じる航希は、DV被害者の資質アリアリでしょう。自分を憎しみから殺そうとした相手だと思っていながら縋りつくくらいなのだから。もはや哀れでしかない。

惨めでもみっともなくても惹かれる作品には惹かれる。だがこの作品は、とにかく主人公を追うのが苦痛だった。良く言えばお互いにとって最良のSとM、正直な印象は精神的成長のないクズ男とダメ男。魅力を感じないキャラ同士のエロシーンは飛ばした。

事件関係の話は医療系としてあまりにありがちすぎるが、背景まできっちり書き込んでいたのは良かった。手術内容の話はかみ砕き過ぎて少々クドくなっていたが許容範囲。中立というより★1をここら辺の描写に対して。

2

最後までモヤモヤ…

元から受けが好きで身代わりはフェイクって展開を期待したのだけど、結局は兄が好きだったけどでも勘違いでした、やっぱり君が好き!…はあまり納得がいきませんでした。狂おしく君を想うって攻めのことかと思ったけどこれは受けのこと?確かに受けは盲信的に攻めのことが好きですね、あんなにひどい事されて…。でも理屈で片づけられない恋もたくさんあるはずだからそこは否定しません。しかし今回は受けが酷い目に合いすぎているし、その後兄を受け入れるって展開も頭弱いのかなって…好みではなかった…

4

代用品として扱われる受け…美味しい!!

ちるちるさんのBLニュース『本当に無慈悲なBL』で紹介されていた当作品。
胸をズキズキさせてほしい気持ちで購入しました。

結論からいいますとなかなかに良かったです。

子ども時代から一途に攻めのことを想う受け、航希に胸打たれました。
健気受けで心配になる受けの性格のイライラ度…私はありませんでした。
癪に障る要素がなかった為プラスな気持ちで航希の姿を追えました。
自分は代用品と理解しつつもひたむきな攻めへの愛を抑えきれない…。
兄が戻ってくれば全て終わってしまう…自分は必要なくなってしまう…そんなタイムリミットも刺激的でした。

切なさ、痛ましさ凄く御馳走でした。
でも超ド級なインパクトはなかったかな…胸をおさえたくなる苦しさにまでは到りませんでした。

攻めの莉一に関しては揺るぎない兄への執着、航希への容赦のなさは好印象でした。
寧ろ二人が結ばれないバドエンでも良かったと思った悪い子です(笑)
そのせいか莉一が航希を求めたことに…スッキリしませんでした。
気持ちを伝えるシーンはちゃんとあるんですよ。
察しの悪い私はそうだったのか…!と純粋に感動しましたし子ども時代の航希も報われたことを嬉しく思いました。

だけども思ったよりあっけなく航希を選び必要とし恋人になったのは虫がよすぎるというか…テンポ早く感じてしまった。
まぁ受け視点ならしょうがないかな。

お気に入りは病院のえっちなシーンです。
似たような描写がなくどのシーンもなかなかに楽しめました。

0

ただこの本の愛を叫びたい

皆さんのレビューでも仰っている通り、この小説は切ない、つらい、受けがかわいそう、攻めひどい、です。小説を読み進めて私も思いました。主人公がかわいそう、、、でもそれだけじゃなかった。

ここからうっすらネタバレかも。。

この小説はもう、受けに感情移入して読むと序盤から胸がイタタタタ。。
私はもともとこういうタイプの小説って好みじゃないんですよね、、正直。切ない!健気!な小説を読むときって主人公が幸せになるまで不安でドキドキしちゃうので、疲れちゃうんですよね。
その中でも好んで読む小説といえば健気受けと終盤の攻めざまぁ展開がある小説です(笑)
この小説はたいした攻めざまぁが無いらしいと聞いていたので、うーーん。。読むのどうしようかな?って思っていました。


でもこの小説は皆さんのレビューを見てから見たので、受けがすごいかわいそうだとか、攻めに殺されかける(!)とか、えー!って思ってから読んだので耐性みたいなのがついてたのと、再会した受けと攻めの関係がどん底から始まるのが良かったんだと思います(良好な関係になっていくしかないと思うので)なので私には珍しく切なさを楽しめました。


そして、航希にはもっといい人がいるよ。とか、なんでそんな莉一に執着するの?って思わないでもないんですが、多分それは航希にもわからないんだろーな、理屈じゃないんだろーな、ってだんだん思えて来たんですよね。読むうちに。



感情移入して読むと辛いんですが、私は感情移入して読むのをおすすめしたいです。
私は感情移入したおかげで、胸が押しつぶされるくらい辛かったり痛かったりしたんですけど、最後あたりはもうその反動で喜び?で涙がポロポロ、胸がきゅんというよりきゅうっとしました。

終わりのSSもいいんですよね。これがなければ完成しない。ってくらい。
多分これから航希は幸せになるんだろーな、っていう予感を感じさせるラストで嬉しいです。


私は1回通して読んだ小説はなかなか読み返さないんですが、この小説はちょくちょく読み返しています。なぜか私にとっては不思議な魅力があるんです。


欲を言えば、莉一がヤキモチ焼く話とか、読んでみたいなぁ、、って思うんですが、そこは妄想でカバーですね。(今更ですが続編がほしい)



ちなみに、他の方のレビューで雨の降る日には必ず2人に何かが起きるというのを見ていたので、雨が振りそうな描写があるとドキドキしました。(笑)

8

評価が高かった分、期待が大きかった

タイトル通り期待が大きかったため、読後の感想は、えっ!?て感じでした。

狂おしいほど攻めに恋焦がれる受けが正直ちょっとおバカちゃんなのかなって感じで、どうしても感情移入できず、さらに言えばキーキャラであるはずの兄はモブ感たっぷりでどうしてそんなに攻めが恋焦がれるのかわかりませんでした。
一応ちゃんとした根拠はあるのですが、それだけで?人を殺したくなるほど?って感じで。
とても評価が高かった分辛口かもしれませんが、仕事上のトラブルの説明やらなんやらで物語が結構占められて肝心の主人公達の気持ちの変化が見えづらかったのも萌えられなかった原因の一つかと思います。

7

どちらの立場で読むかによって印象がガラリと変わります

この作品は莉一視点で読みたかったです。航希視点なので少し?かなり?イラつきました。莉一の言動は全てOKだと思う私にとって航希は、つい苛めたくなるタイプでした。読了後には、莉一と一緒になって色々と苛めてみたいと思いました。

ただ、初読時は航希の立場で読んでしまったので、しんどかったです。悲しく辛くなってしまい、莉一は冷酷非道な鬼畜だ!と思いました。航希は従順というか、純粋というか…「バカだろ、こいつ?」と思ったことも何度かあり、ついていけない思考回路をしていると結論づけることで、一緒に苦しむことを放棄せざるを得ないほど、莉一の仕打ちは酷かったです。

読了後の感想を一言で述べると・・・2人で勝手にやってろ!です。

1

かわいそう

最後はハッピーエンドだし想いは報われるんですが私としては攻めがひどすぎて、受けの幼少期から今に至るまでの扱いを思うとあれくらいのハッピーエンドでは物足りなかったです。
攻めも自分の気持ちに気づいたなら、受けのことが好きなら身を引くなんて考えないで、跪いてもそばにいてほしと懇願するくらいの、兄を求めてた時と同じくらい分かりやすく感情的に、受けを欲して欲しかったです(´;ω;`)
結局いつも受けから好きだ好きだと頑張ってるのが、読んでて歯がゆかったです。
健気受けは好きなのですけど、その健気に見合うほどの返しが欲しい。
心臓が何度も痛くなりました。
読んだあともぐるぐるするくらい作品に入り込んでしまいました。
好きな作家さんです。

6

切ない、健気すぎる受大好きです。

この作品を買ってから、BL小説に目覚めいろんな作品を集めるようになりました。BL小説の魅力に取りつかれた原点がこの「くるおしく君を想う」です。

性格悪い攻×健気な受 は私の大好物なんですがそのきっかけもたぶんこの作品ですね。

幼馴染ものです。隣に住んでいたお兄ちゃんの莉一に幼少時代から想いを寄せていた航希。しかし、莉一が好きなのは自分の兄で…。ある雨の日莉一が兄にキスしているところに遭遇してしまいます。そこから航希が莉一に寄せる想いはさらに熱を帯び狂おしいものに変わっていくわけです。

しかしながら、ひた隠しにしていた自分の想いが航希にばれてしまった莉一はその日以降殺したいと思うほど秘密を握った航希を憎みます。

ある雨の日の事件をきっかけに完全に2人の関係は崩れてしまうわけです。

それから出会うことがなかった2人が、兄の借金をきっかけに再会することになります。「兄の代わりになれ」と兄の借金を位肩代わりした莉一と身体の関係を持ち始めるのですが…。とにかく莉一の性格の悪さがにじみ出ています。普段は冷たくするくせにセックスの時は優しい反面、兄の名前を呼ばれながら抱かれます。

新たに熱を帯びた想いを抱きながら、どんなことをされてもまた莉一を想う航希の姿が非常に切なくて健気で涙が出そうになりました。

ちょっとづつ変わりはじめ、莉一の心も自分のことを大切に想う航希に傾きかける2人の関係にまた水を差してきたのが兄。この兄貴ホントに最悪。クリスマスの夜に2人のもとに現れ莉一の心を揺らします。

戻ってきた兄に負い目を感じ家を飛び出す航希。切なかった、苦しかった。「こんなに莉一を想っているのに!!」と読み手としても憤慨していましました。

最後の告白シーンは完全に涙が出た。最後の最後まで健気な航希に泣かされました。このときも雨だったんですよね。

2人に起きる大きな起点の時は必ず雨が降ってるんです。こういう関連付け素敵だなと思いましたw

14

もっと「くるおしく」ても良かったのになぁ。

いいタイトルですよね。
「くるおしく君を想う」って。
読んでみた結果は・・・うーん。

確かに、くるおしく想っているのですが・・・思いの強さは、受の弁護士よりも、攻の外科医の方が強いような気がする。
ま、私の感じた「くるおしい度」なのですが。


となりに住んでいたお兄ちゃんが好きで好きでたまらないのに、彼は自分の兄を「くるおしいほど」想っている。
兄が寝ているトコロにキスをしているお兄ちゃん(兄とおにいちゃん・・・まぎらわしいなぁ(笑))をみて、自分にも、と想ってしまった瞬間から、受の受難というか健気というか、彼の「くるおしい」恋が始まったわけです。

攻は物質的には豊かでも、愛情面では枯れ果てた家庭に生まれ、精神的に追い詰められた子供時代をおくってたんですよね。
そこに受からの脅迫。
「兄はホモが嫌い」
「黙ってて欲しかったら、僕にもキスをして」
といった子供っぽい嫉妬と純粋さと卑怯と。
追い詰められていた攻はそれを受け流すことはできず、もっと自身を追い詰めていったんですよ。

で、受を殺そうとまで想い、行動してしまう。

そんなに嫌われているのか・・・という絶望に、受は攻を避けるようになり。
成人して社会的地位も得て、充実している日々の中での再会。

再会のきっかけを作ったのは、実兄。
借金して逃げた兄の後始末をする過程で攻に再会した受は、今でも兄を想っている攻に、身代わりになれと言われて。

身代わりをつとめる切ない恋話・・・を期待したのですが、ココからの「くるおしい度」があまり高まらなくて。
私的にはちよっと物足りないなぁ。

兄も攻のことが好きで、でも兄は自身の言葉で攻を振り返らせることが出来なくて。
攻は兄の言葉に救われ支えられて、思いを募らせる。
受は攻を想っての言葉を直接伝えることが出来ず、憎まれる中でもすがりつきたくて。

三人ともくるおしい恋をしています。


おまけ。
弁護士の同僚の方、いろいろ気になっているのです(笑)。

4

milky

ええええーーー!!!

すみません、驚いてしまたもので。

>兄も攻のことが好きで、でも兄は自身の言葉で攻を振り返らせることが出来なくて。

これは、受けの兄が攻に恋心を抱いてる(いた)ということですか?
私は古いバージョンを持ってますが、その中では兄は弟と攻の両方から美味しい蜜を吸いたいだけのロクデナシだったんですが、新刊ではそのような事に??!!

アーやっぱり、新しく買い直そうかな・・・。

けなげ過ぎるっ!

ひどい話がすっかりクセになってきたけれども、
切ない感じまでついてくるこの本は、非常によかったです!

しかも、復刊とは思えない新鮮さ。
いい話は色あせないんだなと「疵」のときから、
わかってきました!

このお話、いろいろ切ないんですけど、
ラスト近くのクリスマスのシーンは、かなり涙モノでした。
攻めのお気に入りの兄が帰宅してしまい、
弟は呆然としながらも家を出るシーン。
かなしすぎるっ!
もしかして、包丁で兄をさしちゃうんじゃないかとハラハラしなが読んでいたけれども、だまって家を出て行く弟のけなげさには脱帽です。

や、やさしすぎる。

ラストはちゃんと幸せにしてもらえてよかったね、弟君。


2

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う